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いざという時のために!家具の転倒防止のための突っ張り棒の使い方

地震大国である日本。いざというときの対策、何かしていますか?数ある中でも重要なひとつが家具の転倒防止対策です。いろんな方法がありますが、突っ張り棒など簡単なものでも対策ができるんですよ。ここでは突っ張り棒などの専用グッズを使った転倒防止策をご紹介します。

家具の転倒防止、ちゃんとしていますか?

日本は地震大国だといわれています。いざというときに身を守るため、日ごろから対策を講じることが大切です。
家具の転倒防止もそのひとつ。なんとなく「うちは大丈夫だろう」と思って後回しにしてはいませんか?

限られたスペースに工夫して収納しているお宅も多いでしょう。しかし、その収納が危険を呼ぶ可能性もあるのです。見た目や雰囲気を第一に配置していると、つい安全性がおざなりになってしまうことも。

もし就寝中などに大きな揺れが起こって家具が倒れてきたら・・・安全だと思っていた家の中で大怪我をすることにもなりかねません。現に地震の際に負傷する原因で一番多いのは、倒れてきた家具やテレビによるものだというデータもあります。また倒れた家具によって閉じ込められてしまい、逃げ遅れてしまうという恐れも。

最も重要な地震対策は、家具の転倒防止です。阪神・淡路大震災による死者は6308人でしたが、その中でも、家屋や家具の倒壊を死因とする割合は89%。なんと、およそ9割にもおよびます。

出典:http://j-jis.com

そんな危険も、普段からしっかり対策さえしておけば、防ぐことが可能なのです。

地震はいつ起こるか分からないもの。もしもの時に後悔することのないよう、できる備えはしておきたいものです。とはいえ、家具の転倒防止なんて大掛かりで大変そう・・・と気後れしてしまうのも事実。

家具の転倒防止の方法は?

一般家庭での家具の転倒防止には、いくつかの方法がありますが、ほとんどは転倒防止のグッズを使って家具を固定する方法です。上面と天井、側面と壁とをつないだり、下部にシートを敷いて固定したりします。
また組み合わさった家具はばらばらにならないよう連結したり、扉がついた家具は中のものが飛び出さないようストッパーで開かないようにしたりします。
どれも市販のグッズを使ってできる対策です。

家具転倒防止のポイント

連結できる家具は、上下・横・背合わせなどで連結し倒れにくくする。
積載荷重を守って、バランスよく収納する。
重い物を上に収納したり、落下しやすい物を家具の上に置かない。
滑り止めシート、振動吸収材で家具の転倒、滑り防止。
固定金具で家具など床、壁に固定する。
家具転倒防止のつっぱり棒をするなど、家具と天井の間の隙間を埋める。

出典:http://j-jis.com

突っ張り棒で簡単に転倒防止!

そんな転倒防止グッズの中でも多くの種類があるのが突っ張り棒です。実は、取り付けるだけでいろいろなものを転倒から守ってくれる優れものなんです。100均で売っているようなものから、転倒防止策に特化して作られたものまで種類は豊富。目的に合わせて選ぶことができ、価格もお手ごろなんです。

突っ張り棒でどんなものを支えられる?

突っ張り棒を使って支えられるものは多岐に渡ります。たんすや本棚、食器棚といった大型家具から、冷蔵庫やテレビなどの電化製品にそれらをのせたラック類など。普段はそのものの重さで動かないものでも、地震で傾くとあっという間に危険が生じます。大丈夫だと過信せず、倒れたら危ないと思うものなら転倒防止の対策をした方がよいでしょう。

転倒防止のための突っ張り棒の使い方をチェック!

せっかく突っ張り棒を使用しても正しく設置できていなければ、いざというときに転倒防止の役割は果たしてくれません。
正しい使い方をきちんと確認しておきましょう。

突っ張り棒の選び方

さまざまな種類のものがありますが、転倒防止のために使用するならなるべく短いものの方がよいでしょう。天井と家具との距離が短いほうが支えるのには安定します。
天井や家具に接する面が広くなっているものもよいですね。

正しい突っ張り棒の設置方法

突っ張り棒を設置する際は、取り付ける場所に気をつけましょう。天井、家具の両方ともで、土台が丈夫な部分を見つけます。
天井部分に当て板を挟むと強度が増します。
取り付ける位置は手前でなく、壁に近い奥側に設置します。
もちろん片側だけでは意味がありません。両側にバランスよく設置します。

取り付けた後に、ぐらつきがないか再チェック。隙間がないか、ぴったり密着して動かないかを確認しましょう。

転倒防止におすすめの突っ張り棒をご紹介

アイリスオーヤマ 防災グッズ 家具転倒防止伸縮棒

amazon
¥1.050(税込み)

たんすや本棚など、背の高い大型家具をしっかり支えてくれる突っ張り棒です。接する面が大きいので安定しています。天井も家具の天板も傷つけにくいのもうれしい。
天井との高さに合わせてサイズが選べます。2本セット。

家具転倒防止金具 Zタイプ

ニトリ
¥4,104(税込み)

特別な工具は不要で取り付けが可能です。ジャッキアップ型の突っ張りはまっすぐ固定するのも簡単で、安定しそうですね。

液晶テレビ耐震ポール LEQ-45

楽天市場
¥2,128 (税込み)

見落としがちな液晶テレビ用の転倒対策突っ張りポール。テレビ台にしっかりしっかり固定できるので落下の心配はありません。

突っ張り棒の機能を活かした家具も

突っ張り木製シェルフ

ベルメゾン
¥15,012~¥29,052(税込み)

大容量の収納に便利なラックに、あらかじめ突っ張りでの転倒防止機能が付属しています。機能と防災の両方に注目した家具は要チェックです。

突っぱり間仕切り収納パーテーション

ベルーナ
¥9,515~¥17,048(税別)

空間収納で人気のパーテーションもただ立てるだけのものでは、もしもの時に倒れてきて危険。天井に突っ張ってあればしっかり支えられて安心です。

突っ張りラック

楽天市場
¥7,980(税込み)

突っ張り棒と同じように、家具の上部と天井との間に突っ張らせて支える収納ラック。天井との幅が広くて突っ張り棒では心もとない場合でも、こちらを使うと安定します。転倒防止と収納を兼ね備えたグッズです。

デザイン性も◎こんなおしゃれな突っ張り棒も

防災で必要なものだと分かってはいても、突っ張り棒が見えているのはデザイン的にちょっと残念。できればインテリアになじむものだと嬉しいですよね。
そんな要望にも応えられるような、おしゃれなデザインの突っ張り棒を探してみました。

力いっぱい本棚を支えてくれています!こんなかわいい突っ張り棒なら、ディスプレイにもなってくれて素敵ですね。

TENSION ROD〔テンションロッド〕

楽天市場
¥2,700(税込み)

クラシックなデザインがおしゃれな突っ張り棒。これならインテリアにも馴染みそうです。

突っ張り棒と一緒に使うと効果UP!なグッズ

突っ張り棒と組み合わせれば、転倒防止の効果も大きくUPします。それぞれの特性を確認し、使う家具に合わせて選びましょう。

家具ストップマン(2マイイリ)

ニトリ
¥952~¥1,134(税別)

家具の下に挟み込んで敷いて使う転倒防止マットです。はさみで好きな長さに切ることができるので使い勝手がよいです。

耐震マット

楽天市場
¥680(税込み)

家具の底に貼ることで、ジェル状の物質が衝撃を吸収してくれます。

冷蔵庫地震対策ストッパー

楽天市場
¥2,780(税込み)

電化製品などで、天板部分に加重をかけるのが不安な場合は、こちらのベルト式が便利。側面部にもとりつけることができ、より安定します。

キタリア スーパータックフィット

東急ハンズネットストア
¥4,505(税込み)

L字固定具はネジどめの必要があるものが多いですが、こちらはゲルで貼り付けるタイプなので壁や家具に傷をつけることなくとりつけることができます。

その他、転倒防止のためにできること

家具を置かない

一番確実な方法ですが、そうはいっても難しいですね。
せめて寝室や子供部屋には背の高い家具を置かないようにするだけでも、危険を減らすことは可能です。

また、いざというときに逃げやすくするために、部屋の出入り口をふさいでしまうような場所にも、家具を置くのは避けるほうがよいでしょう。転倒防止を講じていたにも関わらず倒れてしまったとしても、退路は確保することができます。

上部に重いものを入れない

たんすや本棚などの上部に重いものを入れてしまうと、その重さで傾き倒れやすくなってしまいます。また、下部に重いものを入れておくほうが、おもりのようになって倒れるのを防いでくれる場合もあります。

壁によりかかるように設置する

家具はやや壁側に傾けて、よりかかるように設置するほうが倒れにくくなります。前側にマットなどをかませて少しだけ傾けるようにするとよいでしょう。

今すぐ転倒防止策を見直して!

天災はいつ訪れるか分からないものです。供えあれば憂いなし。気づいたときに対策をしておくことが大切です。
家の中で倒れてくる危険がある場所をチェックしたら、転倒防止策を施すようにしましょう。突っ張り棒なら工具も不要で手軽に取り付けができます。この記事をきっかけにして対策をしていただけたなら幸いです。

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