思い出のスピーカーをこのまま放置しますか？それとも修理？

スピーカーのエッジ交換に挑戦しました。２０年ほど前にわが家にやってきた年代物のお宝です

出典：http://blog.hokkaido-np.co.jp

いつの間にか音が鈍くなり、ここ５～３年ほどは急激にウレタン製エッジが劣化＝写真①。最近はそれが溶けて－ベトベトし、指で押すと穴が開く始末です

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このまま音を出すとボイスコイルが焼き付いて壊れる恐れがあるため、３年前からは音のでない家具という状態でした

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まずスピーカーを箱から外そうとしたのですが、簡単に外れない

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３日間考えて、最悪の場合はエンクロージャー（箱）に傷が付くことも覚悟のうえ修理に臨みました。昔の優しい響きが蘇ってほしいと祈りながらの作業です。

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　スピーカーのフレーム（縁枠）に強く力を加え左右に揺すり、円周方向にも動かします。最初はピクリとも動かなかったのが、試みること２時間、こちらの祈りが通じたか、バーン！という大きな音とともにユニットが外れまし

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これで張り替えに取りかかれます。傷んだウレタンエッジをフレームとコーン紙から除去します。この作業に３日かかりました

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次にエッジ制作です。セーム皮は経年変化が少ないので、ウレタンはやめてこちらに決め、コンパスで型取りしカッターナイフでエッジを切り出す。

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最初にエッジをフレームに貼り合わせます。その状態で二日間ほど置いて完全に接着します

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次にエッジをコーン紙に接着します。これで完成ですが、実はここが神経を使う作業です。コーン紙を上に向けた状態で、スピーカー全体の中心にコーン紙の可動部分がくるように位置調整します

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その上でエッジを接着し、コーン紙を軽く動かしてみて異音がないことを確認します。異音があれば失敗です。

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この状態で鳴らすと、コーン紙の振動部分とボイスコイルが擦れて異常な音が出るばかりでなく、スピーカーが破損します。いい加減にはできません。

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交換前のボロボロ・ベトベトのエッジはこんな状態です。エンクロージャーは30数年、スピーカーはFOSTEXに交換してから10数年経っていると思います。

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　エッジはシリコンシーラントとニット綿を使って自作できるみたいですが、ウレタンエッジが安く手に入ったのでこれを使うことにします。

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まずはスピーカーユニットの取り外し。

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指でバリバリ（というかネチャ～）とエッジを崩しました

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老化した耳でも音が良くなったのがはっきり分かります

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