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人気のハーブ、ローズマリーの育て方!その意外な活用方法とは?

ハーブの中でも人気の高いローズマリー。お料理やハーブティーとしてよく使うのが知られていますが、実は集中力や記憶力を高める効果もあるそうです。育て方を知りたい方も多いのではないでしょうか?そこで、ローズマリーの種類や育て方、収穫後の活用方法などをご紹介します。

ローズマリーは集中力・記憶力を高めるハーブ!

ローズマリーという名前は、ラテン語で海のしずくという意味の「ロス・マりヌス」からきているそうです。また、集中力・記憶力を高めるハーブとしてよく知られており、花言葉も「記憶」です。

そんなローズマリーについて、種類や育て方などを見ていきましょう。

ローズマリーの種類と特徴

ローズマリー

【学 名】 Rosmarinus officinalis
【分 類】 シソ科マンネンロウ属
【別 名】 マンネンロウ
【種 類】 常緑小低木
【草 丈】 50cm~120cm
【原産地】 地中海沿岸
【精油成分】 カンフェン、シネオール、フラボン配糖体、ロスマリン酸

ローズマリーは、フレッシュ、ドライどちらでも使うことができ、消臭効果・抗菌効果・抗酸化作用があり、食べ物の鮮度を保つ効果があるそうです。

古くから肉料理をはじめ色々なお料理に広く使われています。また、ハーブティーとして使うと、香りにより意識がはっきりとして元気になるといわれています。

ローズマリーは自宅でも育てられる?

地中海沿岸地域原産のローズマリーは、丈夫で日本でも比較的育て方も簡単で育てやすいハーブです。

病害虫も比較的発生しにくいので、初心者の方にも育てやすいハーブではないでしょうか。

お部屋の中やベランダ、お庭のプランターでお手軽に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

ローズマリーの種類

ローズマリーの種類は3種類あります。
1.立性:成長すると高さ2メートルにも及ぶこともあります。
2.匍匐性:草丈が30センチほどで地を這うように広がります。
3.半匍匐性:草丈が30~80センチほどで立性と匍匐性の間のようなもの。

それぞれどんなものか少し見てみましょう。

ローズマリーの種類1.立性

代表的な生育タイプで上へ上へ伸びていくか、扇方に広がります。立性の場合は大きくなると200cm以上にもなることがあります。

立性タイプのローズマリーを大きくしたくない場合は、剪定作業の仕方によって調節することができます。

希望の高さで枝の先端部分をカットすると、それ以上高くならず、カットした下の部分から脇芽がでて、こんもりとした形にすることができるそうです。

立性ローズマリーの品種

ゴリジアローズマリー

1メートルくらいまで育つローズマリーの中では大き目の品種です。葉がよくつくので、お料理に使うのにおすすめです。

トスカナブルーローズマリー

有名な立性のローズマリーの一つです。丈夫で生育がいいです。収穫後も生育がいいので、これもお料理用におすすめです。

ベネンデンブルーローズマリー

葉が細く、かわいらしいブルーの花を咲かせるローズマリーです。比較的寒さに強く育てやすい品種です。観賞用にいいですね。

ローズマリーの種類2.匍匐性

「匍匐」とはみなさんご存知の「ほふく前進」という言葉の匍匐と同じ意味で、地面をはうように伸びていくという意味です。
ローズマリーの匍匐性のものは上にはあまり伸びず、草丈は30cmくらいです。

匍匐性のローズマリーはハンギングや、バスケットなど高さのあるところにたれるように植えると、普通に立性のものを寄せ植えするより変化があってデザイン性の高い寄せ植えを作ることができそうです。

匍匐性ローズマリーの品種

サンタバーバラローズマリー

小さめに育つローズマリーです。ライトブルーの花が咲き、観賞用・料理にもおすすめです。小さめに育つのでキッチンガーデンで育てるのもいいですね。

ローズマリー  プロストラータス 

花は淡いブルーの花が咲くローズマリーです。草丈は50~80cmと匍匐性の割には高さがあるようです。ハンギングや生垣から垂らして育てるのがおすすめです。

半匍匐性ローズマリーの品種

モーツアルト・ブルー・ローズマリー

濃い青紫色の花を咲かせます。半匍匐性のローズマリーです。大きな鉢やハンギングなどで育てて、花が咲くと見事だそうです。

品種が色々あるので、どのように育てたいかを考えて、目的にあったローズマリーを見つけてください。寄せ植えを考えるのもワクワクしてきますね。

ローズマリーは初心者にも育てやすいハーブです。以下の育て方を参考にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ローズマリーを育てるには種から?苗から?

種から育てる

ローズマリーの種は発芽までに一か月くらいかかり、発芽する割合が少ないそうです。

また、成長してから収穫できるまでに時間がかかることから、苗を購入して育てる育て方が一般的です。
ですが、種まきをして育てる楽しみもあるので、種からの育て方を紹介します。

種まきの時期はあたたかく、湿度が適切な4~5月の春頃か9~10月の秋頃です。

上の画像でみるように、種はとても小さいです。

なので、ばらまきにするかピンセットや湿らせた楊枝の先を使って点まきにします。

土は酸性を嫌うローズマリーのために、種まきの1週間くらい前までに苦土石灰をまいておきましょう。

種をまく前に土を充分に湿らせておきます。発芽率が悪いので、種は少し多めにまいておくと良いかもしれませんね。

種まき後は、種が隠れる程度に土をかぶせます。発芽するまでは水分が必要になるので、湿度を保つようにしましょう。

苗から育てる

園芸店などへ行って、苗を購入して育てていくのが手軽でいいでしょう。

苗から育てるなら、数か月でお料理に使い始めることができます。

苗は苗の節の間が詰まって葉の色が濃く、がっしりとしたものを選びましょう。

下葉が枯れたり、病気や虫がついているもの、根が回りすぎているものを避け、株元がしっかりしていているものがいいですね。また、立性か匍匐性か、花は何色かも確認して購入するとよいでしょう。

ローズマリーの育て方【挿し木】

ローズマリーは挿し木で比較的簡単に増やすことができます。挿し木は春の花の咲き終わった後や秋に行うのが適しています。

新しい芽をつけた茎を長さ5cmほどカットし、土の中に入ってしまう部分の葉を取り除いてから湿らせた挿し木用の用土に挿します。

1ヶ月ほどすると新しい根が出てきます。
根が出るまではある程度の湿度が必要になるので、渇きすぎには気をつけましょう。

挿し穂をもってもグラグラしなくなったら、根が出ている証拠です。
根を傷めないように植え替えてあげましょう。

ローズマリーの育て方【鉢植え・プランター】

鉢植えにする場合

たいていショップで購入した際にはポットに苗が植えられていると思います。

ポットに植えられている苗は、できるだけ早くお好みの鉢やプランターに植え替えましょう。

土は酸性を嫌うのであらかじめ苦土石灰で土を中和しておくか、市販のハーブ用土を使いましょう。

初心者は市販のハーブ用土を使うのが手軽で便利ですね。
プランターで育てる場合は、直径20センチ以上の鉢にすると、たくさん育てることができます。

ローズマリーは根の張りが早いので、鉢植えの場合は1年から2年で植え替えが必要になります。植え替え時期は春か秋が良いでしょう。

ローズマリーの育て方【地植え】

ローズマリーは酸性の土を嫌います。庭植えする場合には植える一週間前に、苦土石灰を土に混ぜ込んで中和しておきます。

水はけが悪い場合は、川砂を混ぜて水はけを良くします。

地植えの場合は水分過剰になってしまうことがあるので、水はけに注意が必要です。
5cmほど土を盛ったり、周りに溝を作るなどして、水はけ対策を行うといいですね。

肥料・水遣り

ローズマリーは高温多湿が嫌いです。

日あたりがよく、水はけもよく、風通しの良い場所で管理しましょう。
この3つはローズマリーの育て方のポイントですね。

鉢や、プランターで育てている場合は土の表面が乾いてから、水をたっぷりと与えます。

育て始めると頑張って毎日あげなくちゃと思いがちですが、加湿になるとよくないのでやりすぎに注意しましょう。

ローズマリーは湿り気を嫌うので、一度に底から水が出てくるくらいあげることがポイントです。

ちょっと乾燥気味かなくらいがちょうどいいでしょう。

鉢植えの場合、あたたかくなって生育する期間のみ、1~2ヶ月に一度液肥をあげる、あるいは緩効性の肥料をあたたかくなる少し前の3月~4月上旬にかけて与えます。

肥料をやり忘れても大きなダメージはないでしょう。逆に肥料のやりすぎには注意です。

ローズマリーの剪定方法

剪定の時期は梅雨の前と冬になって寒くなる前の9月下旬1010月頃です。

茂りすぎている枝や、変に間延びしてしまった枝を、枝分かれしたところで切ってください。

ローズマリーは選定すると、切り口のすぐ下から枝分かれする性質があるようです。
よって適当に剪定していると、頭でっかちでヒョロッとした感じになってしまうことがあります。

大きくなりすぎて、小さくしたいときは枝分かれしているところまで戻って剪定しましょう。
また、小さいうちは生育は遅いです。なので剪定するときはよく考えましょう。

ローズマリーのお手入れ【梅雨から夏】

ローズマリーは梅雨から夏にかけては繁茂してくるために、収穫を兼ねて茂りすぎている部分をカットすると蒸れが解消されて、いいでしょう。

カットすることにより風通しがよくなりますね。

また、長く育てるととてもよく茂り、大きくなりすぎてしまうことがあります。

そんな時は「強剪定」をしましょう。枯れている枝をその枝の根元からカットします。カットすることを剪定といいます。

ローズマリーのお手入れ【冬】

ローズマリーは耐寒性のある植物ですが、冬に気温が0度以下になるような地域は、屋内に取り込んで越冬させましょう。

霜に当たると枯れてきます。
霜に当たると一回で枯れる訳ではないのですが、何度か当たると完全に枯れてしまいます。霜には注意が必要です。

ローズマリーの収穫

ローズマリーは常緑なので、一年中収穫できます。

その中でも香りがいいのが、開花前です。

開花は一般的に4~6月ですが、場合によっては秋に咲くこともあるそうです。

つぼみが付いていないか、水遣りの際にチェックしてみるといいでしょう。

ローズマリーの活用法

ローズマリーをたくさん収穫し、お料理にしようか、お茶にしようか、様々な活用法があります。ここでもいくつか紹介するので、収穫した際、または剪定の際に活用してみてはいかがでしょうか。

ローズマリーのシューキーパー

収穫したローズマリーを風通しの良い日陰で干します。

乾燥すると写真のような色になり、いい香りがします。

ローズマリーのシューキーパーの作り方は適度な大きさのお茶パックに乾燥したローズマリーをいれるだけです。簡単ですね。

ローズマリーには、「抗菌、消臭作用」があるといわれています。シューキーパーにはぴったりですね。

ローズマリーのリース

簡単につくれるローズマリーのリースを紹介します。

まずは、好みの大きさのリース台を用意します。次にローズマリーを適度な長さで収穫します。短すぎたり長すぎないようにしましょう。

ローズマリーの枝の流れのバランスを見ながら、どんどんリース台に差し込みましょう。

かなりラフな感じに差し込んでも、大丈夫ですよ。ラフな感じがかっこよくなったりします。

ローズマリーの枝を差し込んでいくだけで、こんなリースが出来上がります。

リボンなどを付けてもいいかもしれませんね。ローズマリーの香りがいいですよ。ローズマリーには虫よけの効果があるそうです。

ローズマリーの育て方 【まとめ】

ローズマリーの育て方を紹介してきましたが、いかがでしたか?

育て方は思ったより簡単なので、是非ご自宅で育ててみてくださいね。収穫したら、お料理やリースと活用して楽しみましょう。

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