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外壁リフォームされる方必見!外壁の種類と特徴を徹底調査!

街を歩いていると外壁の豪華な家って目に留まります。外壁の種類によってその家の印象ってずいぶん変わるんですね。外壁には見た目だけでなく建物が長持ちしたり火災や地震に強いものなど特徴はさまざまです。そんな外壁の種類について調査してみました。

外壁の種類 ①サイディング

サイディングとは

建物の外壁に使用する板材の総称。15~60cm幅の板を建物の外壁に取り付けて使い、雨風や飛来物などの耐水・耐天候性に優れていて建物を守る役目があります。最近ではとてもおしゃれなものが増えてデザイン性も豊かです。

サイディングのコーティング材種類

親水性サイディング

親水性は、素材の表面に水の膜が広がる性質のことで、親水性サイディングは外壁素材の表面に水蒸気を吸着する機能のある物質を塗ることで常に水の薄い膜を作り、静電気の発生や汚れをつきにくくしたり雨水とともに汚れも洗い流してくれる効果のあるサイディングです。

光触媒サイディング

光触媒サイディングは外壁素材の表面に紫外線を受けることで有機化合物を分解する機能をもつ酸化チタンなどの物質を塗ることで汚れの発生を防ぎ綺麗な状態を保つサイディングです。

サイディングの種類 【窯業サイディング】

窯業(ようぎょう)とは粘土や石灰岩などの鉱物質原料を窯(かま)などで高熱処理して瓦やセメント、ガラスなどを製造する工業のこと。窯業サイディングはセメント質と繊維質を主な原料にして、板状に形成したものです。

現在戸建て住宅の新築用外壁に使用されている外壁材の種類の中で窯業サイディングが全体の7割強を占めているといいます。1990年代から洋風の住宅が増え、この頃から窯業サイディングの外壁が主流になってきました。特に阪神淡路大震災後は窯業系サイディングのような耐震性耐火性に優れたものに人気が集まっています。

窯業サイディングにはレンガ調や石積み調など色や形も種類が豊富で柄や化粧仕上げなど選択肢も広いのがいいですよね。

サイディングの種類 【金属サイディング】

金属サイディングは、成型、エンボス加工などをした金属板に断熱材などの裏打材を合わせたもので、とても軽量で断熱性に優れ、省エネ効果に期待できます。外壁の中でも金属サイディングは見た目がモダンでおしゃれなデザインが多いですよね。

外壁材の種類の中でも金属サイディングは、長持ちで高品質、加工性が良く施工が簡単で、施工費、維持費などの経済的な面で負担が少ないのも魅力です。

現在、金属サイディングは人気のガルバリウム鋼板やアルミニュウム製のものの2種類が主流です。

人気のガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板はアルミニウム、亜鉛、シリコンで構成された耐久性、耐熱性に優れた鋼板で外壁材や屋根材として使われています。見た目もモダンでおしゃれというのもあり、カフェやお店の外壁などにも人気があります。 トタンじゃないの?と思われている方もいると思いますがトタンは亜鉛メッキ鋼板でできており錆びやすいのがデメリットでガルバリウム鋼板は錆びに強い材質です。

サイディングの種類 【木製サイディング】

木製サイディングは木材を加工して製造された材料の外壁です。主に海外で生産されていて現在は燃えにくい不燃材料の認定を取得した材料なども販売されています。木ならではの温かみや木目の質感などがとても目を引きますよね。

外壁全面を木製サイディングにするのもいいですが、他の種類の外壁材と組み合わせて1階部分やガレージ部分、吹き抜け部分、など部分的に使用することでデザイン性が豊かになり建物に立体感などが出て楽しいですよね。

サイディングの種類 【樹脂サイディング】

樹脂サイディングとは塩化ビニール樹脂製の外壁です。軽量でなおかつプラスチックならでは弾力性もあるので傷がつきにくく耐久性にも優れています。樹脂本体に顔料が練りこまれているため、色がはげたりすることがなく塗装を塗り替えたりする必要もないそうですよ。

樹脂サイディングは1996年頃から日本での販売が開始されました。特に凍害の多い北海道などの寒冷地の外壁に普及が進んだといいます。さらに、海風などの塩害や酸性雨、火山灰などにも強く錆びることのない樹脂サイディングは評価されています。

外壁の種類② ALC

ALCとは?

Autoclaved(高温高圧蒸気養生された)
Lightweight aerated(軽量気泡)
Concrete(コンクリート)

1920年代にスウェーデンで開発された外壁材で、珪石やセメント、生石灰を原料として製造され、パネルの中に鉄筋やメッシュが組み込まれています。パネルを取り付けた後に塗装をして仕上げます。

ALCパネルは火災に強いといいます。阪神淡路大震災では住宅の密集地で火災が発生し、大火のなかでもALCパネルの外壁は焼け残り、防火壁の役割にもなっていた例が多く見られたそうです。

外壁の種類③ タイル

タイルは原材料の土や石を細かく砕いて高温で焼き固めたもの。天然素材が原料なので外壁材の中でも耐候性に優れ、変色や劣化がしにくいといいます。また、高温で焼いたので傷などにも強いのも特徴です。外壁材で使われるタイルの種類には磁器質とせっ器質があります。

人気のカルセラタイル

タイルの種類の中でも超軽量、高耐久のカルセラタイル、水に浮くほど軽いと言われ、建物に負担をかけないとして評価の高い外壁材です。タイルは地震が起こった際の剥離などが欠点としてあげられますが、カルセラタイルは先の地震でも剥離などはほとんど見られなかったそうです。

外装モザイクタイル

外装モザイクタイルはマンションやアパートなどの外壁で使用されているタイルで大量生産されるためコストパフォーマンスもよく色や種類も豊富です。

外壁の種類④ セメントモルタル塗り

モルタルはセメントと砂、水を合わせて練って作ったもので、かつては日本住宅の外壁材として広く使用されていましたが、工程が複雑で高コストであるのと、施工後に亀裂が入りやすいという欠点があるため、最近ではサイディングやタイルなどを標準工法とするハウスメーカーがほとんどです。

吹きつけタイル仕上げ

吹き付けタイルはタイルガンやカップガンと呼ばれる機械を使ってモルタル外壁に主材を飛ばして塗装をする方法です。吹き付けることで表面に凹凸を付けたようなデザインになり無機質で平面的なモルタルに深みと立体感がでます。

モルタル塗りの種類 【ジョリパット】

ジョリパットは アクリル系壁仕上げ剤で、砂をミックスしたモルタルに粘りのある特性を生かしてコテやローラーで仕上げたりします。色褪せしにくく、耐久性があります。 粘りがあるのでひび割れもしにくく長持ちします。カラーも種類が豊富なので汚れが目立ちにくい色を選べば塗り替える回数を減らせますね。

モルタル塗りの種類 【リシン】

昔から大変多くの住宅で使われてきたリシン。
リシンに砂状の骨材を入れて外壁に吹き付ける外壁塗装です。
つや消しで、砂の凸凹が多くつくため、下地の不出来も隠せるというメリットがあります。通気や透湿に優れますが。防水力や耐久性では劣り、安価ですが数年でメンテナンスをしなければならないことも。

モルタル塗りの種類 【スタッコ】

石灰に大理石や砂を混ぜ合わせた物をスタッコと呼びます。リシン同様に昔からある塗装仕上げで、アクリル塗料の仕上げですがリシンよりも厚付けで外壁に重厚感を感じさせます。、最近では、弾性のスタッコや、スタッコの上にシリコン塗料を塗るエナメル仕上げを行っているものもあるそうです。

外壁の種類⑤ 土塗り

土に砂やワラスサなどを混ぜて塗りつけた伝統的な外壁。断熱性や防火性の他、湿度を調整したりなど様々な面で優れています。

各地で入手しやすい壁土や材料が用いられてきたため、地方によってさまざまな工法があります。珪藻土や火山灰などを混ぜたりとその地方によってさまざま種類の土壁があります。

外壁の種類を考える!

外壁の種類、いかがでしたか?これからリフォームや新築を考えている方には外壁の種類をどうするか悩まれると思います。でもやはり家の外観はとても重要で外壁の種類で家の印象ががらりと変わります。さらに日本では地震や水害などが多い国でもあります。大切な家を守る、外壁はそういった面からもしっかり考えていかなければいけないですね。

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