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    新築や改築の時に屋根の上に乗せる瓦の種類や役割をご存じですか?

    家を建てる時やリフォームの時、屋根の瓦を全部変えたりしませんか?リフォームの番組を見ていると、ほとんどの工事で家全体にかかる重量を軽減する為に瓦の種類を変えていました。今までの日本の瓦よりも軽くて丈夫な瓦の種類があるようです。瓦の種類を調べてみました。

    瓦は種類が多くてややこしい!洋瓦とは何?

    洋瓦とは何を指すのでしょうか?和風でなく洋風の瓦というのはイメージできますが、瓦は実に色々な種類があります。呼び名が多くて種類なのかカテゴリーなのかもよくわからなくなる時が正直あります。塗装をしているとモニエル瓦なども洋瓦と呼ぶケースもあり更にごちゃごちゃとする時がありますので少しまとめてみます。

    【1. 瓦の種類】

    洋瓦とはを語る前に、それがどのカテゴリーに入るのかを知る為に全体を見ていきたいと思います。

    【1-1. 粘土瓦】
    粘土をベースとして製造されており、成形したものを1000度以上の高温で焼きます。この瓦の事を粘土瓦と言いカテゴリーとして、ガラス質の釉薬を塗った釉薬瓦(陶器瓦<J型>)と未釉薬瓦(いぶし瓦<J型>)があります。また、その釉薬・未釉薬瓦の形による種類として、J瓦(和瓦)・F瓦(洋瓦)・S瓦(洋瓦)があります。

    【1-2. セメント瓦】

    セメント瓦は石灰岩を水と混合したセメントをベースにプレス成型を行って製造し、仕上に塗装を行います。見た目は粘土瓦と似ていますが耐久性は粘土瓦が50年以上と言われるのに対して、セメント瓦は15年程度となり塗り替えが必要です。モニエル瓦はこの部類に入り、乾式洋瓦とも呼ばれます。

    【2. 洋瓦とは】

    以上の通り洋瓦とは粘土瓦とセメント瓦があります。粘土瓦のF型とS型が洋式瓦と呼ばれますがF型はフランス式、S型はスペイン式となります。F型S型と言っても日本で製造されているものが多く、古くは江戸時代末期から外国人により日本国内で製造されていたようです。

    【3. まとめ】

    洋瓦とはまとめると以下の様になります。

    ■瓦(粘土瓦)→釉薬/未釉薬(J型和瓦・F型洋瓦(フランス式)・S型洋瓦(スペイン式))

    ■セメント瓦→乾式洋瓦(モニエル瓦)

    瓦の種類と見分け方

    【塗装の必要な瓦】

    塗装の必要な瓦かどうかの見極めは材質が何で出来ているかによります。いわゆる昔ながらの粘土瓦や陶器瓦などは基本的には塗装はしません。粘土瓦用塗料で「いぶしコート」とか陶器瓦用に「セラミトーキ」なんていう塗料もありますが、ネオペイントではお断りしております。

    【塗装が必要な材質】

    では、塗装が必要な材質とは何でしょうか。ひとつはセメント系の瓦であり、もうひとつはコンクリート瓦です。もちろん瓦棒など鉄板の屋根も塗装が必要ですが、ここでは、見分けにくいこのセメント瓦とコンクリート瓦の見分け方を説明します。

    【コロニアル瓦】

    コロニアル瓦は軽量であり、地震で瓦がずれることはまず考えられません。2001年以前の瓦ですとアスベストが15%程度含まれています。
    しかしこの屋根材は非飛散性アスベスト成形板に分類されておりアスベストが自然に飛散して人体に影響を与えることはありませんのでご安心を。

    【セメント瓦】

    しかし、葺き替え等では割らないように気をつけたり廃棄もアスベストに関する条例や法律の制限を受けてしまいます。この瓦はセメント瓦です。最近の新築では使われませんが、今でも借家などでは多く見かけます。

    この瓦も昔ながらの粘土瓦に形は似ていますが、 実はセメント瓦です。
    よって塗装が必要な瓦です。
    粘土瓦風の色合いと艶で塗装すると見分けがつきにくくなりますが、見わけ方は角が滑らかであれば粘土瓦、きざきざであればセメント瓦となります。

    【コンクリート瓦】

    この瓦は乾式コンクリート瓦です。
    一般的にはモニエルと呼ぶ場合もあります。
    この瓦が一番塗装屋さんが失敗する瓦ではないでしょうか。
    コンクリート瓦用のシーラーとセメント瓦用のシーラーは全く違う性質のものです。
    コンクリート瓦にセメント瓦用の材料を使うとすぐに剥げてしまう恐れがあります。
    ただし形が似ているためによく間違えるのです。

    どうやら瓦の種類は作られている素材の種類のようですね!タイトルにもしているように種類が多いようです。まずは、「和瓦」と「洋瓦」に分類する方がわかりやすいかもしてませんね!
    さて、もう少し瓦の種類について見ていきましょう!

    屋根瓦の種類と比較

    私たちが住んでいる住宅の屋根に乗っている瓦は、住宅を風雨、日光、太陽熱から守るといった重要な役割を果たしています。家の寿命は、屋根と基礎で決まるとも言われます。 そんな大切な屋根に使われる瓦の主な種類と特徴です。

    【屋根材をご検討中の方へ・・・】

    屋根は建物の

    居住性(快適性)・・・暑い・寒い、 雨音等の騒音 etc.
    耐久性(持続性)・・・劣化、色あせ、経年変化、屋根板(木材)等への影響etc.
    において、最も重要な要素の一つです。 大切な家の為、また快適な日常生活の為にも、しっかりと屋根瓦をご検討ください。

    【防水・耐風・防災機能に特化!石州シバオの瓦!】

    私たちが住んでいる住宅の屋根に乗っている瓦は、住宅を風雨、日光、太陽熱から守るといった重要な役割を果たしています。家の寿命は、屋根と基礎で決まるとも言われます。 そんな大切な屋根に使われる瓦にもいろいろな種類と特徴があります。 ここでは、これから家を建てられる方、屋根のリフォームをお考えの方のために、簡単に主な屋根材の紹介をさせて頂きます。

    瓦の種類「粘土瓦・陶器瓦・いぶし瓦」

    粘土瓦とは、粘土(岩石が風化してできた粘性のある土。)を瓦の形状に圧縮成形して乾燥後に1,000~1,250℃程度の高温度で焼成して得られる建築資材です。現在の粘土瓦には主に陶器(釉薬)瓦といぶし瓦があります。 また、粘土瓦の三大産地として、三州瓦(愛知県)、石州瓦(島根県)、あわじ瓦(兵庫県)があります。

    【瓦の種類:陶器瓦】

    陶器瓦を釉薬瓦ともいい、粘土瓦の一種です。粘土を瓦の形にかたどったものの上に釉薬(うわ薬)をかけて、窯の中に入れて高温で焼き上げた瓦のことをさします。弊社製品もこの陶器瓦になります。 瓦表面の釉薬がガラス質になっているため、水が浸透せず、長い年月を経ても美しい状態を保て、メンテナンスの必要がありません。 形は様々で、J形(和形)、F形(平板)、S形等があり、家の形状に合わせて使い分けられます。また、釉薬を替えることにより、色やツヤの出し方を変えることも出来ます。(弊社では、50色以上の色瓦の製造に成功しています。) ただ、粘土と釉薬の収縮率の違いから生まれる自然現象(貫入)が起きますが、品質には問題ありません。

    【瓦の種類:いぶし瓦】

    陶器瓦と同様粘土瓦の一種ですが、陶器瓦と焼成方法(焼き方)が違い、粘土を瓦の形にかたどったあと、何もかけずに窯の中に入れて焼き、そのあと“むし焼き”(燻化工程)にして瓦の表面に炭素膜を形成させ、瓦全体(裏も表も)が渋い銀色をした瓦ができあがります。 陶器瓦と同様形は様々で、J形、F形、S形等があり、特にJ形が多く本葺き瓦(J形の前身)も多く使われています。 日本建築のお城や社寺の屋根に多く使われ、深い味わいを醸し出しています。 ただ、表面の炭素膜が年月の経過と共に剥がれ落ち、変色していきます。また、水が浸透しやすく塩分を含んだ水(海水等)による塩害、寒さによる凍害等が起きることがあります。

    【粘土瓦の三大産地】

    ■石州瓦(島根県 石見地方)

    石州瓦の焼成温度は1200℃以上での高温でじっくり焼き締めています。それによって、瓦の害である凍害、塩害に強く、経年変化による変色しにくい優れた品質を有しています。 『石州は凍てに強く、割れない瓦』  瓦職人さんたちの間で語り継がれてきた言葉です。

    ■三州瓦(愛知県 三河地方)

    1,100~1,150℃で焼成する三州瓦は日本で最大の瓦の産地です。 J形(和瓦)、F形(洋風平板)、S形など様々な形状の瓦があり、陶器瓦もいぶし瓦も生産されています。 ハウスメーカーなどを中心に現在新築の屋根材市場の多くはこの三州陶器平板(F型)瓦が占めています。

    ■あわじ瓦(兵庫県 淡路島)

    淡路瓦はいぶし瓦が得意で、全国の瓦生産の14%ほどのシェアを持っている。いぶし瓦に限った場合、30%以上のシェアとなっている。淡路瓦の焼成温度は、1000℃前後です。表面のきれいないぶし瓦が最大の特徴です。

    【瓦の種類:スレート】

    天然のスレートと人造のスレートがあり、一般には人造のスレートが普及しています。 人造のスレートは、セメントと繊維性のものを主原料としたもので、セメント瓦同様表面処理(塗装)をしてあるものを使います。 以前は繊維性のものとして、アスベスト(石綿)を原料としていたものが多かったのですが、近年は、環境・保険問題等によって無石綿化になっています。 陶器瓦やいぶし瓦と比べ、重量が軽いことから、プレハブ住宅に多く採用されていますが、平たいスレートの場合、屋根地(木材)部分の通気性が悪く、木材の腐食や劣化をまねくことがあります。またセメント瓦のようにメンテナンス(塗装)が必要となります。

    【瓦の種類:セメント瓦】

    厚型スレートまたは、コンクリート瓦とも言われ、その名の通りセメントと砂を主原料としたもので、表面処理(塗装)をして使われます。 以前は和形の生産が多かったのですが、いまは洋形(F形やS形等)が増えています。 塗料で着色するので、どんな色にもすることが出来、家の形や壁の色に合わせて変えることが出来ます。ただ、経年により変色、脱色がおき、数年ごとにメンテナンス(塗装)が必要となります。※こまめに塗装しないと、セメント瓦自体の劣化が早くなってしまいます。

    【その他の屋根材】

    その他の屋根材として、天然の材料(木の皮、草、石等)、金属系(カラー鉄板、フッ素樹脂鋼板、銅板、アルミ合金板等)等があります。天然の材料は、周りの環境に合わせ趣を演出することが出来ます。岐阜県の白川郷が代表的な例です。 天然の材料のため、風化や腐食が早いのでメンテナンス(葺き替え)が必要だが、材料を入手しにくいといった事情があります。また、火災等にも配慮が必要です。 金属系は、軽量性・防水性・不燃性・加工性に優れているのが特徴です。しかし、表面処理(塗装)のメンテナンスが必要なのと、防錆・防蝕の注意、断熱性・遮音性の効果が少ない等の問題があります。

    徹底比較!屋根瓦を修理する時に知っておきたい5つの種類

    屋根の葺き替え時に、同じ屋根瓦がいいのか、それとも今までとは異なった屋根瓦のほうがいいのか、迷ってしまいますよね。
    その迷い解決には、業者からの説明だけでなく、あなた自身でもある程度、屋根瓦の種類を知っておく必要があります。
    本日は、一般の方にはちょっと複雑な屋根瓦の種類を分かりやすくお伝えしたいと思います。

    1.屋根瓦5つの種類

    屋根瓦のイメージというと、日本瓦やセメント瓦だけが頭に浮かんでくると思いますが、実はスレート屋根やガルバリウムなどの金属製屋根も屋根瓦なのです。瓦とは、屋根の上に設置される化粧材の総称です。化粧材とは、女性が出掛けるときにする化粧と同じように、見栄えを意識した建築材料のことです。瓦=屋根材と覚えておいてください。

    ここでは、一般住宅でよく使われている代表的な屋根瓦の種類を5つお伝えします。

    【瓦の種類:粘土瓦(和瓦)】

    粘土瓦とは、粘土質の土を瓦も形に成型し乾燥された後、1000度~1250度ぐらいで焼いた屋根材です。別名では日本瓦や和瓦と呼ばれています。粘土瓦は陶器ですので、耐久性が高く、メンテナンスも基本的には不要です。和風住宅には一番似合います。しかし、他の屋根材と比べて重量があるので耐震性は劣ります。また、漆喰部分には定期的なチェックと痛みであれば漆喰補修が必要なります。

    その種類は豊富で、種類分けの基準によってその呼び名も変化します。まずは形による種類からお伝えします。

    ■形による種類分け
    和瓦屋根の全体の約8割を占めているのが、下記の3形状の瓦です。

    ◆J形・和形
    日本で昔から作られている波形の瓦です。和風瓦で最も日本では馴染み深い瓦です。直線的な山から谷への美しい湾曲と、その美しさを演出する棟や軒の役物瓦も多種多様で、日本屋根の文化を象徴しています。一般住宅はもちろん、アパートやマンションなどでも採用されることもあり、日本建築にかかせない屋根瓦の種類の1つとなっています。

    ◆F形・平板瓦

    長方形の洋風様式の瓦です。近年、日本建築様式の洋風住宅で多く採用されるようになってきました。 「F形」のFは、英語のFlatを指し、訳すと平面を意味します。その名通り、J形瓦の山と谷の波形状をなくし、平板状のデザインで平板瓦とも呼ばれています。その平面形状を活かして凹凸や波形を極限まで抑え、スッキリとした印象の瓦が多数あります。

    ◆S形・スパニッシュ瓦(洋瓦)

    S形のSはスパニッシュに由来といわれている波形の瓦です。スパニッシュとは、スペインのことです。その由来通り西洋住宅に良く似合い、波が斜めになっているのが特徴です。個性豊かにさまざまな配色を出せるのが魅力で、中世ヨーロッパの屋根を再現できます。洋瓦とも呼ばれます。

    ■製造方法による種類分け
    釉薬を使用した方法と、釉薬を全く使用しない方法とがあります。

    ◆釉薬瓦
    粘土を瓦形にして乾燥後、ガラス質の釉薬を表面にかけて焼いた瓦です。その釉薬の成分によって青色や黄色などに色合いが変化します。

    ◆いぶし瓦(未釉薬)
    釉薬は全く使用しないで、焼いた後に極力、空気を遮断方法で製造されています。空気を遮断=「いぶされる」ことによって、瓦表面の炭素に膜を形成させ、独特の風格がある瓦です。

    【瓦の種類:セメント瓦】

    セメントとは、石灰岩が主原料で水と反応させて硬化したものです。セメント瓦とは、そのセメントの製造過程で砂や砂利を入れて瓦形に成型したものです。

    セメント自体に重量があるので、耐震性は劣ります。その表面は塗装されているので、再塗装など、10年~15年ごとにメンテナンスが必要な瓦です。それに経年劣化による割れが発生することもあります。あまり目立ったメリットのない瓦なので、最近ではセメント瓦に葺きかえる人はほとんど見かけません。

    ちなみに、コンクリート瓦との見分けが非常に難しいです。瓦の角が滑らかな方がセメント瓦で、ボコボコしている方がコンクリート瓦です。

    瓦の種類:金属瓦

    実は、瓦は日本瓦だけをイメージされますが、屋根の上に敷く屋根材はすべて瓦と呼びます。「ガルバリウム鋼板」「スレート」「シングル」も瓦です。以前は亜鉛メッキ鋼板のトタンが主流でしたが、近年ではガルバリウム鋼板が主役になりつつあります。その最大理由は、錆びにくいことです。トタンに比べて4~6倍も防錆性が高いと言われています。ここではガルバリウム鋼板についてお伝えします。

    【瓦の種類:ガルバリウム鋼板】

    ガルバリウム鋼板は、55%ものアルミメッキで覆われている鋼板です。また、金属なので軽量でかつ、加工性にも優れています。加工技術が発達した現代では、スレートや洋風瓦の形をしたガルバリウム鋼板も登場しています。

    さらに雨音を抑えるため、表面に石粒を付着させて防音性に優れているものや施工時にガルバリウム鋼板下に断熱材を敷いて断熱性が高いものもあります。

    出典:http://roof-partner.com

    しかし、ガルバリウム鋼板の原版に近いものをそのまま屋根に葺くのであれば、比較的安価なのですが、いろいろと付加価値を付けたり、形を加工すると価格は高くなります。

    【瓦の種類:スレート瓦】

    現在、新築住宅で最も普及しているのはスレート瓦です。天然スレートと化粧スレートがありますが、天然スレートは、自然界にある粘板岩をそのまま薄く板状に加工したもので、産出量も少なく、加工技術も匠レベルを必要としますので、非常に高価でほとんど見かけることはありません。

    一方、化粧スレートは、セメントと繊維で加工された工業製品です。一般に多く広まっているので、ここでは化粧スレートについてお伝えします。

    ■化粧スレート

    化粧スレートは5mm程度の薄い瓦ですので、比較的軽いです。そのため耐震性も高いといます。色合いも表面と塗装仕上げしますので、バラエティ豊富です。また、施工が非常に簡単なため、非常に安価です。好みもありますが、デザインもスッキリしていて人気があります。

    しかし、薄いので割れやすいのが欠点です。もちろん割れをそのままにしておくと雨漏りの原因になりますので、その都度修理費用が掛かります。また塗装仕上げのため、10年~15年で再塗装が必要になり、メンテナンス費用も掛かります。

    【瓦の種類:シングル瓦】

    シングル瓦とは、アスファルトシングルという屋根材です。ペラペラの非常に薄い屋根材です。アメリカ生まれの屋根材のため、日本ではほとんど普及していません。しかし「オークリッジプロ」という高品質なシングル瓦が登場してきて、注目を集めています。

    ■オークリッジプロについて

    その特徴は「高い防火性」「30年保証」「高い消音性」「超軽量」それに超簡単な「施工方法」です。なんだか良いこと尽くめの屋根材のようですが、まだ日本では実績が少ないため、その特徴が日本の風土でも発揮するのかどうかは、私的にはなんとも言えません。

    「自分で屋根を葺き替えたい」「新しい物好きだ」という方は、一度試してみてはいかがでしょうか。

    日本の洋瓦の種類と特徴

    【洋瓦の種類1:平板】

    洋瓦における位置づけ
    現在最も出荷量の多い洋瓦の種類。三州の全生産割合の44.2%を占めています (2004年)。
    数多い洋瓦の種類の中でも、最も起源の古いものの1つで、江戸末期にはフランス人により国内で生産されています。

    特徴
    1 .凹凸の少ない平らなデザインが特徴の洋瓦。種類によっては、若干の凹凸や波形をあしらったデザインの製品も製造されています。
    2. 施工が容易で工期の短縮が可能です。
    3. 完全に平らな製品は少なく、部分的な凹凸でデザイン上の差別化を図る傾向があります。
    4. 他の種類と異なり、施工時に横に葺いてゆきます。そのため、下から見たときに縦の線がまっすぐ見えるようにするためには、施工準備の段階で墨出しして施工時の目安を作っておく必要があります。
    5. 焼成後の寸法のばらつきがある場合があり、その場合は縦の線をまっすぐに通すのが困難な場合があります。
    <効果的な利用方法>
    屋根をスッキリと見せたいときに効果的です。

    【洋瓦の種類2:S型】

    洋瓦における位置づけ
    大正時代に西洋建築とともに移入、改良されました。
    新しい種類の洋瓦にシェアを奪われた傾向がありますが、価格に応じた満足感が得られます。

    特徴
    1 .国産の洋瓦の種類の中では最も凹凸がはっきりしていて、屋根に高級感、立体感を与えます。
    2. 施工の難易度はやや高めで、工期もやや長くなります。
    3. 単位面積当たりの枚数も和型に準じて多いため、施工単価も平板に比べると高くなります。
    <効果的な利用方法>
    屋根に高級感や個性を出したいときに使用されることをお勧めします。 国産の洋瓦では最高級に位置づけられる製品だと考えます。

    【洋瓦の種類3:混ぜ葺き仕様】

    洋瓦における位置づけ
    南欧風の屋根を再現するために国産メーカーが2,000年以降開発しました。
    S型や平板の洋瓦に数種類の色を焼き付けて生産されます。

    特徴
    1. 単独の色で、色むらのある屋根を施工することが可能です。
    2. 数種類の色を混ぜ合わせて施工するよりも、単独の色で利用された方が製品の良さを引き出すことができる場合が多いように感じています。
    3. どうしても数種類の色を混ぜ合わせる場合は、なるべく似ている色の製品をご利用になることをお勧めしたいと思います。

    <効果的な利用方法>
    南欧風の屋根を表現する場合の選択肢の一つです。

    【独特の色合いと深い味わい】

    スペインの住宅は、何世代にもわたって居住され、受け継がれて行きます。この間に数百年前の瓦は徐々に変色するものが現れます。その結果、色ムラが生じて紅葉のような屋根が出来上がって行きます。

    これを再現するべく製品化されたものがスペイン産の瓦です。ですから、国産の瓦にはない独特の色合いと、数百年の時が刻み込まれた深い味わいのある屋根を実現することが可能です。

    いかがでしたか?瓦の種類!本当にいっぱいありましたね!最近の家がカラフルで個性的になってきたように、屋根もカラフルで個性的になりました。しかも耐久性や軽量化などの技術的な進歩もあり、益々種類が増えそうですね!選択肢が増えるのはいいのですが、多すぎて迷ってしまいます。そんな時はプロの業者さんといっぱい話し合って我が家の屋根に最適な瓦の種類を選んでくださいね!

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