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【グリーンインテリア】観葉植物ユッカについてまとめてみました

「青年の樹」の別名でも知られる観葉植物ユッカ。優美で個性的な姿と、丈夫で育てやすい事から観葉植物初心者にも人気が高く、贈り物としてもよく選ばれている観葉植物です。今回はそんな観葉植物ユッカについての基礎知識や育て方など、色々まとめてみました。

観葉植物ユッカとは

観葉植物ユッカとは

ユッカは、北アメリカ~中央アメリカに約50種類が分布している植物です。

観葉植物として親しまれているユッカですが、日本では古くから数種類が庭園樹として広く利用されていました。

庭園樹にもできる観葉植物ユッカ

ユッカが自生しているのは、昼夜の気温の変化が激しい乾燥地帯。そのためユッカは乾燥だけでなく、暑さや寒さにも強い耐性があります。

その耐性故に、観葉植物としては珍しく、地植えをしても冬越しができます。

また、耐陰性もあるので室内での管理も容易という特徴もあります。この生命力の強さから、観葉植物初心者におすすめの観葉植物と言うと、必ず名が上がる観葉植物の1つとされています。

日本では結実しないユッカ

リュウゼツラン科の植物であるユッカは、リュウゼツランに似た花をつけますが、日本では結実する事はまずありません。

というのも、ユッカは雄しべと雌しべが離れているので、虫に花粉の媒介を行ってもらわないと受粉できない虫媒花なのですが、ユッカの花粉の媒介となる虫は、ユッカ蛾という蛾のみ。

日本にはそのユッカ蛾がいないため、日本のユッカは受粉できず結実しないという訳です。

風水的にも優れた効果を持つ観葉植物ユッカ

風水的にも良い効果を持つ観葉植物ユッカ

観葉植物は、お部屋を飾るお洒落なグリーンインテリアとしてよく利用されていますが、風水的にも観葉植物を置くのは非常に良いと言われています。

その中でも特に良いとされる観葉植物が数種類あり、ユッカもその1つです。

「青年の樹」という別名を持ち、新しい芽が上へ伸びるユッカは、風水的には成長・発展・仕事運・金運がアップすると言われています。

尖った葉が邪気を払う

ユッカの尖った葉は、邪気を払い魔除けとしての効果があると言われています。なので、人が出入りする玄関に置くと良いそうです。耐陰性はあるものの、基本的に日当たりの良い場所を好む観葉植物なので、明るめの玄関だとなお良いです。

金運・仕事運にも効果があるので、書斎などに置いても良いでしょう。

ただし、ユッカは活発で鋭い気を発している観葉植物なので、癒しを求める場所には向かないそうです。

観葉植物ユッカ、原産地での様子は?

種類が豊富な植物ユッカ。原産地には10mを超える巨木も!

原産地でのユッカには、大きく分けると無茎のものと、木質の茎を持つものとの2種類が存在します。

有茎のものは10m以上にもなる巨木が存在し、1mもの長さを持つ大きな葉を持つものも。

砂漠の中で大きく生長している姿は、ユッカの強靭な生命力をよく表しています。

原産地では幅広く利用されているユッカ(写真はユッカの根)

原産地では、ユッカの果実や根を食用として利用する習慣があるそうです。葉や茎から取れる繊維も衣料や日用品に加工して使用されています。

その他にも石鹸やシャンプー、鎮痛剤やサプリメント、果ては家畜の飼料と、ユッカは原産地では非常に幅広く利用されてきた植物なのです。

観葉植物ユッカの種類は?

観葉植物ユッカの種類をご紹介・・・とは言っても、観葉植物ユッカの種類はとても豊富で全ては紹介しきれませんので、ごく一部の紹介となります。

ユッカ・エレファンティペス

基本的に『ユッカ』の名前で園芸店で販売されている観葉植物はこのユッカ・エレファンティペスです。「青年の樹」と呼ばれているのも、この種類です。

乾燥に強く、水やりの手間があまりかかりません。耐寒性もあり、0度まで耐えられます。基本的に光を好みますが、耐陰性もあるので、室内での管理も容易と、インテリアプランツとして非常に優秀な観葉植物なので、人気が高いです。

エレファンティペスの名の由来は、この種類は成長すると株がぷっくりと太くなるのですが、その株元の様子が象の足に似ている事にあるとされています。

また、ユッカ・エレファンティペスには葉に斑模様が入った品種もあります。原種と比べると性質はやや弱いのですが、インテリアプランツとしては十分丈夫な部類に入ります。涼しげな色合いがお洒落で、インテリアとしてとても人気があります。

ユッカ・アロイフォリア

葉の枚数がとても多く、葉の形がアロエに似ている事から”アロイフォリア”という名がついたと言われています。

ユッカ・エレファンティペスよりも耐暑性・耐寒性・耐乾性が高いため、庭園樹としても利用されています。園芸品種も多いのも特徴です。

エレファンティペスと同じくアロイフォリアにも斑入りの品種があります。

ユッカ・デスメティアーナ

観葉植物のユッカは常緑が一般的なのですが、このユッカ・デスメティアーナは冬場になると葉の色が紫色に変化します。耐寒性が高く、マイナス10度まで耐えられます。

その独特の葉色と、しなやかな剣葉が優雅に垂れる美しい樹形で人気の高い品種ですが、とにかく高価。同サイズのエレファンティペスと比べると2~3倍の価格になります。

ユッカ・ロストラータ

ブルーグレーの葉色と、放射状に細い葉が広がる姿が印象的なユッカ・ロストラータ。そのトピアリーのような独特の樹形が人気です。

希少で高価な品種ですが、耐寒性に優れていてマイナス10度まで耐えられます。耐乾性もあり、温度管理が楽な観葉植物です。

生長が遅い特徴があり、大きくなるのに時間がかかりますが、剪定などの手間がかからないという利点にもなっています。

ユッカ・フィラメントーサ

ユッカ・フィラメントーサは葉がこすれると糸状(フィラメント)の繊維が出てくる品種で、その姿が個性的で観賞価値が高いと人気です。

観葉植物としては大変耐寒性が高く、マイナス25度まで耐えられると言われています。雪が積もっても大丈夫なので、地植えにもできる品種です。

ユッカ・リギダ

シルバーブルーの葉色が非常に美しい品種で、「ブルーユッカ」とも呼ばれています。

希少価値が高く、価格も高価な観葉植物です。耐寒性もあり、マイナス12度まで耐えられるそうです。

ユッカ・グロリオサ

ユッカ・グロリオサは明治時代に渡来してきた品種で、庭園樹として広く利用されてきました。「アツバキミガヨラン」という別名があります。”アツバ”は厚みのある葉を指して付いた名前です。

丈夫で生命力が強く管理は楽な植物なのですが、鋭く尖った葉の先端が刺さると痛いので、扱う時は気をつけて下さい。

この他、ユッカ・レクルヴィフォリアという品種には「キミガヨラン」、前述のユッカ・アロイフォリアには「センジュラン」という別名があります。

観葉植物ユッカにはまだまだたくさんの種類があります。次は観葉植物ユッカの育て方の紹介です。

観葉植物ユッカの育て方

観葉植物ユッカの育て方

生命力が強くて育てやすく、観葉植物初心者にも向いているとされるユッカですが、生きている植物である以上、間違った手入れをすれば枯れてしまいます。

そうならないためにも、正しい育て方のポイントを覚えていきましょう。

日常のお手入れは?

バランスが悪くなったら仕立て直し

ユッカは比較的生長が遅い植物ですが、それでも生長してくると間延びしてバランスの悪い姿になってきます。その時は「仕立て直し」を行います。

仕立て直しのやり方は、枝分かれしている部分から5cmくらいを残して切り詰めます。すると、切り口近くから新しい芽が出てきます。脇芽の数が多過ぎるようでしたら、芽かきして整理しましょう。

室内で育てている場合は、葉にホコリがたまる場合があります。その時は濡らしたティッシュなどで、表面を優しく拭いてあげましょう。

日当たりや置き場所は?

耐陰性はあるが、日当たりの良い場所で育てるのがベスト

ユッカは耐陰性はありますが、光が足りないと貧弱な株になってしまいます。4月~10月までは屋外の日当たりが良く、風通しの良い場所で育てるのがおすすめ。元気に丈夫に育ちますよ。

気をつけるのはコンクリートの上に直置きはしない事。コンクリートは日光の照り返しで、予想以上に温度が上がってしまうためです。

ユッカは耐寒性もあり、ユッカの中では耐寒性が低いとされているユッカ・エレファンティペス(青年の樹)でも5度以上あれば問題無く育ちます。エレファンティペスの場合は11月以降は室内に入れて、窓際の日当たりの良い場所で管理しましょう。

ユッカの中でも耐寒性の高いフィラメントーサなどは、11月以降も屋外で管理しても大丈夫です。

水やりや肥料は?

水のやり過ぎに注意

ユッカは耐乾性が高く乾燥に強い植物ですので、注意すべきは水のやり過ぎです。春から秋にかけては土の表面が乾いてから水を与えます。生長の鈍くなる冬は水やりの回数も控えめにします。

肥料は生育期の5月~9月に与えます。1ヵ月に1回、緩効性の固形肥料を株元に置くだけでOKです。

与える量は肥料の種類や鉢のサイズなどで異なりますが、肥料の注意書きに記載されている量を目安にして下さい。肥料をやり過ぎると生長に勢いがつき過ぎて、姿が悪くなってしまいます。

用土は?

水はけの良い土を選ぶ

水はけの良い土であれば、特に選ばずに育てられます。市販されている観葉植物用の培養土をそのまま使用するのがおすすめです。

自分で作る場合は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合を基本にします。

植え付けや植え替えは?

植え付けは5月~9月が適期、生育が旺盛なので植え替えは2年に1回が目安

ユッカの植え付けの適期は5月~9月です。鉢植えの場合は、苗よりも一回り大きな鉢と水はけの良い土を用意して植え付けます。

地植えの場合は、植え付ける1週間前から植え付ける場所の土を耕しておき、苗を植え付けます。ただ、ユッカの苗は7度~8度以上ないと枯れてしまいますので、心配な場合は寒くなる前に鉢に植え替えて室内で管理する事をおすすめします。

ユッカの植え替えは2年に1回が目安です。鉢の底を見て、根が伸びてきていれば植え替えの合図です。

植え替えの時期は植え付けと同じです。鉢から抜いて、一回り大きな鉢に新しい用土で植え替えます。

かかりやすい病害虫は?

高温乾燥期はハダニに注意

生命力が強く耐病性もあるユッカですが、高温乾燥期になるとハダニやカイガラムシが発生しやすくなります。

見つけたら薬剤で駆除します。耐性がつかないように、2~3種類の薬剤をローテーションして下さい。株が少ない場合はスプレータイプの薬剤が便利です。

カイガラムシは成虫になると薬剤が効きにくいので、歯ブラシなどでこすり落としましょう。

観葉植物ユッカのまとめ

観葉植物ユッカについて、色々と見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

優美で風水的にも良いユッカ。お洒落に演出して開運もできるなんて素敵ですよね。ぜひ生活に取り入れてみて下さい。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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