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    子供から大人にも年代を問わず大人気!カブトムシの飼育マニュアル

    カブトムシは昔から昆虫飼育の代表的な存在ですよね。 特に夏の象徴として広く親しまれており、見た目やその性質は圧倒的な人気があります。また、繁殖させるのが非常に簡単なのが特徴。今回はカブトムシ飼育方法をまとめてみましたのでご覧ください。

    カブトムシは繁殖も簡単

    みんなの人気者、カブトムシ。
    自分でつかまえてきたカブトムシが卵を産み、それが成虫になったらどんなに嬉しいでしょう。
    カブトムシの飼育は成虫も幼虫もとても簡単です。
    カブトムシの飼育を夏だけで終わらせずに、卵、幼虫、さなぎ、そして成虫まで育ててみましょう。

    大切に飼育していてもカブトムシの成虫のほとんどは夏の終わりには死んでしまいます。
    でも、それで飼育は終わりではありません。
    新しい命がもう誕生しているのです。
    やがて幼虫は成長し、翌年にはさなぎになり成虫になりカブトムシの命は永遠に受け継がれていきます。

    成虫のカブトムシを飼育する前に知っておくべき事は?

    ここで初めて成虫のカブトムシを飼育する方の為に、カブトムシを飼育する際に知っておいた方がいい事をご紹介してきたいたと思います。

    カブトムシの習性

    カブトムシは夜行性のため、昼間はマット内に潜ったりして休んでいることが多いですが、夕方頃になると活発に活動し始め、夜間は食事、飛翔、交尾が盛んになります。
    カブトムシの特徴や習性は一般的に広く知られていますが、実際に飼育してみると予想していない事もあり、 場合によっては、音や臭い等が不快に感じることもあるので、あらかじめ把握しておいた方が良いでしょう。

    成虫のカブトムシは音に注意!

    成虫のカブトムシは夜行性のため、昼間はマット内に潜ったりして休んでいることが多いですが、
    夜になると活発に活動し始め、食事や飛翔、交尾が盛んになります。

    その際にケースにぶつかったり、引っ掻いたりして音を出しますので、
    音に敏感な方は出来るだけ音が響かない場所で飼育することをおすすめします。

    成虫のカブトムシは匂いに注意!

    成虫のカブトムシを飼育していると、尿を勢い良く飛ばすため、
    ケース壁面が汚れたり、ケースの外にも飛び出す恐れがあります。
    この尿は匂いも発する為、どうしても匂いが出てきてしまいます。

    また成虫のカブトムシの飼育には必須なマットも匂いがしてしまいます。
    このマットや尿の匂いなどが合わさり、カブトムシ独特の匂いを発する事を覚悟しておいてください。

    成虫のカブトムシは寿命に注意!

    成虫のカブトムシも生き物ですので、やはり寿命があり、その寿命はとても短いんです。
    基本的には8月終わり頃から9月になると死んでしまいます。
    大人の方はご存知の方も多いですが、子供はやはり知らない子が多いですよね。

    成虫のカブトムシの爪は鋭い!

    カブトムシの爪は鋭く、つかまろうとする力も非常に強いので、指や手にしがみついているのを無理に引き剥がそうとすると、 引っ掻き傷ができてしまうことがあります。特に小さいお子さんは気を付けて下さいね。

    成虫のカブトムシを飼育するのに必要な物は?

    飼育ケース

    一般的なプラスチックケースで良いですが、カブトムシはクワガタムシに比べ活動が活発なので、飼育にはなるべく大きいものを選ぶようにしましょう。
    できれば、コバエ侵入防止タイプの物を用意すると良いでしょう。 多少高価だが、コバエの侵入を防止できると同時に、内部のマットも乾燥しにくいので、衛生的で管理も楽です。

    マット

    カブトムシは成虫と言えど、昼間はマットの中で隠れております。
    ですので必ずマットは必要になり、15センチほどの高さが必要になってきます。
    またカブトムシは土の中に卵を産むため、クヌギ、コナラ等の原料としたマットを使い、飼育することをおすすめします。

    止まり木、樹皮、木片等

    カブトムシは地上よりも樹木を中心とした活動をするため、できるなら大きな止まり木を用意しましょう。
    樹皮や木片は隠れ場所であると同時に、転倒した時に起き上がるための足場にもなります。
    また交尾もしやすくなるため、止まり木を入れて飼育していると、産卵もしてくれやすくなります。

    エサ

    市販の昆虫ゼリー、バナナ、リンゴ等を与える。水分の多いエサ(スイカ等)は栄養分が少ないためお勧めできません。
    カブトムシ♂は、エサが少ないと♀までも攻撃しますので、エサは常に補給しておきましょう。

    保湿シート

    市販の乾燥防止シート、サランラップ、新聞紙等。
    一般的なプラスチックケースを使用する場合は、乾燥防止、コバエ侵入防止のため、ケースとフタの間に挟んでおくと良でしょう。
    サランラップの場合は、数箇所に穴を開けておき、ケース内部が蒸れて曇るようなら、穴を増やすか大きくしましょう。
    新聞紙は穴を開けずにそのまま使用できますが、乾燥防止効果はあまりありません。 コバエ侵入防止飼育ケースを使用している場合は、これらの対応は不要です。

    カブトムシの飼育管理方法

    飼育数

    飼育容器の大きさにもよりますが、プラスチックの大ケースでも♂1匹、♀1~2匹位で飼育するのが良いでしょう。
    ♂を2匹以上入れると激しくケンカをし、弱い♂はエサを取ることができず体力を消耗し、最悪の場合は死んでしまうこともあります。。 ♂と♀では基本的にケンカはしないが、空腹時はエサを確保するため、相手が♀であっても投げ飛ばそうとする♂もいます。
    ♂を2匹以上入れるとケンカをして傷が絶えず寿命が短くなります。

    成虫のカブトムシは暑さに弱いため、直射日光が当たる場所での飼育は絶対に控えて下さい。
    なるべく温度変化の少ない、涼しい場所(室内)が良でしょう。
    室内は少し嫌だという方は、玄関や風通しの良いベランダで飼育するようにして下さい。

    温度管理と湿度調整

    30℃以上の高温では弱りやすいので、25~30℃位で飼育するのが良でしょう。基本的に常温で問題ありませんが、20℃以下の低い温度では活動が鈍くなります。

    マットが乾燥してきたら、霧吹きで適度に加湿しましょう。
    あまり湿度が高いと、ダニの発生原因にもなるので加湿し過ぎないよう注意すること。
    マット表面が乾燥していても内部は比較的湿度を保っているため、表面を軽く湿らす程度で良いです。

    カブトムシを飼育するためのセット方法

    マットの処理

    飼育前に念のため、マットは殺虫処理をした方が良いです。ビニール袋に入れて電子レンジ、または熱湯につけて加熱し、殺虫しましょう。 ダニやコバエの殺虫ができれば良いので、あまり長時間加熱する必要はありません。
    熱処理をしたマットは十分に冷まし、適度に加水して使用しましょう。

    セット手順

    1・ 飼育ケースにマットを5~10cm程入れる。
    2・ 止まり木、樹皮、エサ皿等を配置する。
    3・ 霧吹きで適度に加湿する。あまり加湿し過ぎないよう注意する。
    4・ エサ皿にエサを置く。
    5・ カブトムシを入れる。
    6・ 保湿シートを挟んでフタを締める。

    カブトムシの産卵方法

    ♂♀がいる場合は簡単に繁殖させる事が可能で、1ペアから30~50個の卵が産まれます。
    むしろ増え過ぎてしまう方が心配で、責任持って飼育できる範囲で繁殖させることが重要ですよ。

    ペアリング

    カブトムシの場合、普通に♂♀を一緒に飼育していれば、まず確実に交尾を行うので、特にペアリングに気を使わなくても良く、 多少の音や振動を与えても、交尾・産卵を止めることもほとんどありません。
    大きめの容器で♂1匹♀2匹位で飼育するとペアリングが成功する確率が高く、♂を複数入れると♀をめぐって激しくケンカをするのであまり良くありません。

    産卵

    交尾が済んだ♀はマットに深く潜り、移動を繰り返しながら産卵します。 マット内にそのまま産卵するので、マットを10cm以上、深めに入れておきましょう。 また、マットの底5cm位は多少押し固めるようにしておいた方が良いです。
    特に♂♀を別々にしなくても問題ありませんが、♂は何度でも交尾しようと♀を追いかけ回すので、 落ち着いて産卵させるためには、別々にした方が良いでしょう。 また、飼育容器が小さい場合は、産卵場所を確保するため♀同士でもケンカをするので、大きめの容器にするか、♀を個別に分けましょう。

    卵の回収

    カブトムシ♀がマットに潜ったまま出て来ないようになると、産卵が始まった可能性が高いです。 マット内に卵が見られるようになったら、定期的に卵を回収するようにしましょう。
    数日に一回マットを全部掘り返し、白い楕円形の卵が見つかれば、周りのマットごとスプーン等ですくって、別の容器に入れておきましょう。 卵を回収し終わったら、そのままマットを元に戻し、次の産卵を続けさせます。
    卵を回収しないと産卵の際に♀が卵や幼虫を潰してしまう可能性が高くなるので、あまり数が増えません。

    管理方法

    回収したカブトムシの卵は別の容器にマットと一緒に入れておきます。
    マットは軽く押し固め、そこに小さな穴を開けて卵を一個ずつ入れ、マットをかけておきましょう。そのまま乾燥に注意し保管しておくと、やがて孵化します。 あまり湿度が高過ぎると、卵が腐ってしまうこともあるので注意。
    また、目の粗いマットだと孵化したばかりの幼虫が食べられず、死んでしまう可能性があるので、目の細かいマットを使用しましょう。

    カブトムシの飼育の仕方まとめ

    いかがでしたか?
    カブトムシの飼育方法は、マスターできましたか?
    元気一杯なカブトムシを育て、友達に自慢してみましょう!

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