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麗しいバラを育ててみたい!初心者にもできるバラの育て方・楽しみ方

風薫る5月は、バラがもっとも美しく咲き誇る季節。花盛りを眺めて、うちでも作ってみたいけど育て方が難しそうだし、とためらう方は多いと思います。でも大丈夫!コツがわかればバラは初めての人でも咲かせられます。きれいなバラのやさしい育て方をどうぞ♪

バラいろいろ

一口にバラといっても、温帯では世界中で品種改良されているほどの花ですから、ものすごい種類があります。その中で大きく分けると、オールドローズの良さと四季咲きなどモダンローズの特長を併せ持ったイングリッシュローズ、一般におなじみの華麗なハイブリッド・ティー種のバラの2つが有名です。
他に、どちらの系統からも突然変異したつるバラの群れがあり、まとまって咲く美しさで人気を集めています。

バラの育て方①バラに向く土

バラを鉢植えにする育て方なら、専用の土を使うのがおすすめです。バラに必要な成分が配合されていて、遅効性の肥料まで入っている場合もあるので、楽に育てられます。

バラを庭に植える育て方の場合、腐葉土や堆肥などの有機質を混ぜて、ふかふかの土にします。腐葉土を入れると水はけと通気性がよくなります。

庭植えの育て方で、特に土が湿りがちで重い場合、パーライトを混ぜて水はけと通気性をよくすると、バラの根が健康に育ちます。パーライトとは、ガラス質の岩石に含まれる水を高温で発泡させて作る、ごく軽く白い粒です。

バラの育て方②バラの肥料

バラの育て方では肥料が大事です。このようなバラ専用の、有機物をたくさん含んだペレット状の肥料だと、バラの木が丈夫に育ちます。

バラの育て方③バラに必要な薬剤

バラの育て方で大事なのは、害虫をよせつけないようにすることです。この薬剤は粒になっていて、株のまわりにばらまくだけでバラの根から薬成分が吸収され、新芽につくアブラムシや葉などをかじるヨトウムシを退治してくれます。ツンとしたにおいがするのが欠点ですが。

こちらもバラの育て方で大切な、殺菌剤のいくつか。バラはウドンコ病や黒星病にかかることがありますが、いつも同じ薬剤を使っていると病原菌に抵抗性ができてしまって効かなくなります。ですから何種類かそろえて、交互に使うようにします。

バラの育て方④春の育て方

イングリッシュ・ローズの植え方・育て方

バラの中でもイングリッシュ・ローズは、ふっくらとした花弁の多い花が特徴で、木の形や咲く時期はあらゆる種類があるといっていいほど。1961年にデヴィッド・オースティン氏が第1号のコンスタンス・スプライを発表して話題をさらって以来、200種ほどが生まれています。

イングリッシュ・ローズというバラは、ふつうこのように花が咲いた鉢植えとして販売されます。ですから春の植え付けは、鉢替えが主になります。もとが6号鉢なら8号へ、8号鉢なら10号へと、少しだけ大き目の鉢に植え替えてください。

ハイブリッド・ティー・ローズの植え方・育て方

四季咲き系で大輪のハイブリッド・ティー・ローズは、世界のバラの半分を占めるほど人気があります。花の中心部が高くなる高芯と、花びらの縁が三角に丸まる剣弁の整った花型がよく知られています。

ハイブリッド・ティー・ローズの苗木で4月に出回るのは、その年の冬につぎ木をしたばかりの新苗です。大きさはまだ40cm~50cmで、ほっそりしています。
バラは4月にはすでに成長しはじめているため、買ったらすぐ一回り大きな鉢に植え替えます。そのとき、根は崩さないでください。また、つぎ木した部分は土に埋めないでください。

新苗のバラを庭に植えるには、5月下旬が一番いい時期です。日当たりと風通しのいい場所に30cmx30cmほどの穴を掘って、出た土に腐葉土などを混ぜ、スコップ杯分を穴に戻して小さな山にします。その上にパラの苗を置き、残りの土を戻します。つぎ木部分が埋まらないように注意しましょう。
株元はやや土を盛りあげ、周りに土手を作って静かに水をそそぎ、水がしみ込んだらまたそそぐやり方で、バケツ2杯分の水を与えます。

春バラの育て方で、肥料は、庭植えの場合、5月に満開になった後、株の周りに固形肥料をばらまきます。鉢植えの場合は、4月に週1度、液体肥料を規定どおり薄めてかけてやります。

バラの育て方⑤夏の育て方

バラの育て方で、初夏から大切になるのは、咲いた花をどう剪定するかです。このやり方によって、四季咲きバラが長く美しく咲いてくれるかどうかが決まります。

四季咲きバラ花後剪定

剪定時期や方法、切る位置など、大変わかりやすく説明されています。バラの花がまだ散る前、花芯が見えてきたら、5枚葉の5mmから1cm上で切るのがいいそうです。

つるバラの育て方では、つるを多く仕立てたいなら、長めに枝を残しましょう。花を繰り返し咲かせたいなら、伸びた枝の半分から1/3だけを残して切り戻します。どちらも大きな葉4~5枚分を残して切り戻しましょう。

バラは6月から7月に大きく成長します。ですから育て方で大事なのは、この時期に水と肥料を切らさないこと。たとえ花が残っていても、あまり気にしないで、即効性の液体肥料を規定どおり薄めて、鉢にも庭にも週に1度与えてください。
また、真夏の8月、9月前半にも肥料は必要です。水やりが多くなるので肥料が流れやすくなるため、必ず定期的に与えると、秋の育ちがよくなります。

バラの育て方⑥秋の育て方

8月後半から9月には、10月に美しいバラを咲かせるための剪定をします。
まず、枯れ枝や傷んだ枝、細く弱い枝を切り取ります。そして、枝が密集して日当たりと風通しが悪い部分を、枝のつけ根から切って間引きます。
最後に全体のバランスを考えて、樹形を整えるよう切り戻しすれば完成です。それぞれの枝に最低3~4枚ぐらい葉を残すのがベストです。

初秋のころからつるバラは、再び枝の伸びが盛んになります。育て方としては、しだれた枝を上向きに誘引します。それでもやたら枝が伸びる場合は、好きなときに切り戻しても大丈夫です。
切った後の肥料を忘れずに。

11月になると、バラの大苗が売られるようになります。庭植えの育て方では、まず固まっている根を手でほぐして広げ、自然に土を落とします。植えつける前に、芽吹きをよくするため水に1時間ほどつけておきます。
庭に最低でも縦横30~40cmの植え穴を掘り、出た庭土に、粒状肥料、堆肥、軽石かパーライトなどを混ぜあわせて、苗の根を広げて植えつけます。植えた後は水をたっぷりやってください。

バラ苗の植え付け方

バラの苗を上手に植えつける方法を実演しています。肥料をじかに根に当ててはいけないなど、丁寧に教えてくださっています。

バラの育て方⑦冬の育て方

冬のバラは休眠するので、育て方としては、庭植えでは水はやらないようにします。鉢植えでは、乾いたらたっぷりやってください。

ツルバラ 冬の剪定と誘引 実践編

つる性のバラは、12~1月ごろ、株が休眠しているときに誘引します。休眠中は枝が曲げやすいし、早めに誘引しておくと春によく芽吹き、蕾がたくさんつきやすいからです。この動画では誘引の仕方がよくわかります。

冬はバラの育て方で基礎を作る時期です。来年まで順調に育つよう、12月から1月の間に元肥をやりましょう。
まず株元から左右に30cm離れたところに、深さ30cm、直径30cmの穴を掘ります。そして掘り上げた土の半量に、堆肥や腐葉土バケツ1/2杯と粒状肥料をよく混ぜて、穴に埋め戻します。

四季咲きバラ 冬の剪定 実践編

株立ちのバラも、冬に強く剪定すると春に美しい花が咲きます。大きな花を咲かせたい場合は、樹高が約1/3~1/2になるぐらい切り戻します。時期は1月から2月。この動画では、切る枝の位置がよくわかります。

バラの育て方のまとめ

いかがでしたか? バラは確かに普通の花に比べれば少し手がかかりますが、そんなに弱い植物ではなく、日当たりと風通しがよくて水はけのいい土地なら、すくすくと育つのがわかっていただけたかと思います。
初めての方は、気候に合った丈夫な品種を選んで、できるだけ見守ってやってください。そうすれば病害虫を早く見つけられますし、水切れも起こしにくくなります。この記事が、無理なく美しいバラの花を咲かせるお手伝いができたら幸いです。

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