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使わなくなった食器を使って社会貢献。不要食器のリサイクル活動

欠けたり割れたりした食器は不燃ごみとして捨てますよね。勿体ないと思っても使用済食器ではリサイクルショップも引き取ってくれないし。「グリーンライフ21プロジェクト」では不要食器を回収し陶磁器のリサイクルに取り組んでいます。食器のリサイクルについて調べました。

割れてしまったり欠けてしまった食器はどうしていますか?

どんなに大切に使っていてもちょっとしたことでお皿が割れたり、お茶碗がかけてしまったりすると悲しいですね。

大切にしている食器ほど壊れてしまうような気がします。

割れてしまったり、欠けてしまったお皿やお茶碗などの食器類。
どうしていますか?

お住いの自治体によっても違うようですが、ほとんどの場合は、割れたり欠けた食器は不燃ごみのようです。
埋め立てごみなど名前は違うこともありますが、ほとんど方は、ごみとして捨てられるのではないでしょうか。

壊れた食器を修理する。

でも、
どうしても捨てたくないというお気に入りの食器など諦めきれない物は修理するという方法もあります。

ちょっぴりだけ欠けたお茶碗。

このまま捨ててしまうのは勿体ないと抵抗がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

欠けたり、割れたりした食器を金継ぎという方法で修理する方法があります。

金継ぎとは、割れたり欠けたりした焼きものを漆で接着し、繕った部分を金を装飾していく修理方法のことです。

出典:http://kintugi.sakura.ne.jp

欠けてしまった食器の破片を器に接着し、パテで埋めていきます。
乾燥させて紙やすりなどで削って磨いていきます。

欠けていた破片を接着し、パテで埋めた部分を磨いた後は漆を塗り金粉を落とします。
手間はかかりますが、より素敵な食器に生まれ変わります。

食器への愛着もわきますよね。

金継ぎは、昔からの修繕方法のようですが、欠けたり割れた食器をもう一度べつのものに生まれ変わらせるという点は、とても素敵ですよね。

金継ぎする以前よりも素敵な食器になることもあるので、修理するというよりリメイク、新たに作るというイメージに近いのではないでしょうか。

金継ぎ初心者セット

食器の金継ぎで使用する材料は、ホームセンターや100円ショップで購入できるアイテムがおおいのですが、金継ぎセットなるものも販売されています。

ゼロからの金継ぎ入門

食器を金継ぎするための書籍も販売されています。
金継ぎというとても奥深い技術をすごくわかりやすく解説されています

しかし食器を捨てる時って割れたり欠けたりするときだけではないですよね。

食器の断捨離で捨てる食器たち

お手頃で使いやすそうな食器は、ついつい買いすぎて気が付いたら食器棚に収まらない量になってしまうことはよくある話です。

ものを大切にすることは大事なことなんですが、多すぎる食器は時々断捨離しないと生活エリアに支障が出てしまいます。

不要の食器は一番考えられる方法は知人に譲るという方法です。
全てもらってくれる知人がいらっしゃればよいのですが。心当たりはどれくらいいらっしゃいますか?

リサイクルショップなど不用食器を引き取ってくれる業者があれば、お金もちょっと入るしお得です。

もしも最寄りのリサイクルショップが使用済みの食器を引き取ってくれる業者があれば利用してもいいと思います。

使わない食器をガレージセールやフリーマーケットで販売してもいいですよね。

豆皿や小鉢などはコレクターもいますので高価に売れるかもしれません。

知人に譲ったりリサイクルショップへ売ったり、ガレージセールやフリーマーケットで売ったとしても残ってしまった食器は不燃ごみとして捨ててしまうのでしょうか。

不要食器を回収し、新たに食器を作るリサイクル活動があるんです。

壊れた食器を粉砕し、それを原料に新しい食器を生み出す。
そんなリサイクル活動があります。

これまで陶磁器は、他の生活用品同様に大量消費を前提に生産されてきました。
作られた食器類は消耗品としていずれ大量の廃棄物となります。

食器の原料である粘土にも限りがあります。
また、増え続ける廃棄物は埋立地不足の問題へと発展する可能性は問題視されていました。

以前から食器類のリサイクルをという話はありましたが、原料に不純物を混ぜる事は製品の強度などに影響するため、その課題に取り組もうとされる方はいなかったようです。

しかし陶磁器の生産者の間で「作って売るだけでなく、廃棄まで考えて産地の責任を全うすべき」との機運が高まり、研究機関、関係する企業などが賛同し。1997年グリーンライフ21が発足しました。

グリーンライフ21プロジェクトについて

美濃焼きで知られる岐阜県多治見市で陶磁器のリサイクルに取り組む「グリーンライフ21プロジェクト」は、「器から器へ」というキャッチフレーズの通りに、割れたり欠けたりした飲食器や不用の飲食器を集め、粉砕され、原料の一部に混ぜ合わせて土になり、再度形成・焼いて再び飲食器となる食器リサイクルのプロジェクトです。

コスト、生産性、製品の質など様々な問題を技術やアイデア、そして人の熱意でこのリサイクルプロジェクトは成功しているのだと思います。

リサイクルされて作られた食器 Re-食器

リサイクルされた食器というだけでは、毎日使う食器を購入しようとは思いませんよね。
でもRe-食器のシリーズとして出されている食器はほかのリサイクルでない商品と比べても何ら見劣りしないどころか、はっきり言っておしゃれで、料理を引き立ててくれるデザインが素敵なので、リサイクルの観点を抜いてもほしくなる一品です。

Re-食器・Pokela/ポケラ

フィンランドの女性デザイナーのカミーラ グロスさんによるデザイン食器です。

やわらかな食器の色と食器のデザインは料理をよりおいしくみせる素敵な食器です。

リサイクルされた食器というよりもそのデザインだけで購入したくなるなります

Re-食器・Oliva/オリバ

オーストラリアの女性デザイナーのプルー ヴェナブルスさんによるデザイン食器です。

シンプルで上品な食器は和食、洋食など選ばずにどんな料理にもピッタリ。
リサイクルされた食器というよりもそのデザインだけで購入したくなるなります

このほかにも素敵なデザインのリサイクル食器Re-食器はあります。

食器リサイクルをしたい場合は回収マニュアルで確認してみましょう。

自分も食器を出して食器リサイクルに参加したい!と思う方もいらっしゃると思いますが、まずは回収マニュアルを読みましょう。

どんな食器でもリサイクルできるというものではありませんので、自分が出したいものがリサイクルが可能なのかどうかを見極める必要はあります。

全国に広がる食器リサイクルのネットワーク

回収できるところは全国約40ケ所余りで使用済み陶磁食器の回収が行われ、自治体の行政回収も20ケ所ほどあるようですが、問い合わせが必要だったり、期間限定だったりするようですので、確認が必要です。

食器のリサイクルについて消費者ができること

大量生産、大量消費というサイクルをどこかでやめなければいけないという事は誰もが気づいていることです。

消費者である私たちも、リサイクルすればいいという考えではなく、消費に対してもっと真摯に考える必要があるのかもしれません。

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