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さぁ!挿し木に適した季節の到来、薔薇の挿し木に挑戦しましょう。

ガーデニングの華といえば、薔薇。世界中で愛好家も多く、鉢植えでも育てられるものから、アーチ状に仕立てるものまで品種も様々出ています。薔薇の挿し木に限らず、梅雨の時期は挿し木に適していることをご存知ですか?花の終わった枝を挿し木にしてみましょう。

挿し木の季節がきます、薔薇を増やしてみませんか?

あこがれのガーデンに欠かせない薔薇。春咲きの終わった薔薇のお手入れをしながら、薔薇の苗を増やしましょう。挿し木に適した時期がやってきます。

園芸店で買う薔薇の苗は、品質がよくて高価。しかも環境が合わなくて、折角の薔薇を枯らせてしまうこともあります。

今育っている薔薇から、苗を増やしてみましょう。土、遮光、温度など環境と相性がいいのは、今育っている薔薇だからこそ実証済みです。

なんでも挿し木にできる?薔薇や挿し木に適した植物と挿し木の時期

種から増やす苗と、挿し木や接ぎ木で増やす苗がありますね。なんでも挿し木で増やせるのかといえば、そうとは限りません。

挿し木や接ぎ木で苗を作ると、種を育ててというスケジュールより早く花を咲かせることができますが、挿し木のできるものと向かないものがあります。

挿し木にするのに向いている植物は、観葉植物などの室内で育てる植物は向いています。また、常緑植木やコニファーなども挿し木ができます。薔薇も挿し木で増やします。

挿し木にする時期は温度が決め手!

挿し木に向いているのは、一般的に湿度が高く、気温が適度(20℃以上)と言われます。湿度が高くて気温が適温というと、うっとおしいと嫌われる梅雨。

大抵の植物の挿し木は、梅雨時期は適しています。とはいえあまり湿度が高すぎると、葉っぱや茎が腐ってしまうこともありますので、風通しには注意しましょう。

挿し木の生育するときの適温にはそれぞれの挿し木によって異なる場合があります。育成に適した温度より低い時は、ビニールシートや新聞紙などで保温をしましょう。

育成に適した温度より高い場合は、水分の補給や表面の霧吹きの回数を小まめに行い、挿し木の温度を下げてあげましょう。

観葉植物などの室内植物の挿し木は、5月から9月位までが最適です。 常緑植木やコニファーなどは、9月。 落葉樹や果樹は、休眠期の1月から2月が発根しやすい特徴があります。

薔薇などの花木類では、花が終わった1ヵ月以内が挿し木の目安です。薔薇などは花が終わったら花ガラの始末が大事な手入れ、枝を挿し木にしてみましょう。

薔薇などの挿し木にする時の手順は?

挿し木の前準備。
鉢に挿木専用土をやさしく擦り切れに入れて、箱に鉢を並べやさしくたっぷりと水を与えておきます。

挿し木手順。
薔薇などの親株から挿し木にする枝を切ります。枝を切る場所は、葉柄のすぐ下から2cmくらいで切りましょう。

挿し木では柔らかい新芽は向きません。新しく伸びて枝の組織が充実し、固まった新芽を使いましょう。果樹や薔薇などは、新芽が伸びる前の去年の枝先を使う事もあります。

薔薇の古い枝は、発根しにくいので出来るだけ充実した新しい枝を使います。挿し木は長さ10~15cmの長さに切り、葉がついている時は、下の部分の葉は取り除いておきましょう。

薔薇の挿し木などのポイント

<挿し木のポイント:切り方>

葉はむしらずに切り取ってください。枝の表面を傷つけてしまうことがあります。花蕾や花ガラは取り除きます。挿し木の切り口は、植える前に鋭利な刃物で切りなおして下さい。

<注意点>挿し木をする場合は、切り口の衛生管理に気を付けます。切り口は、新たな根を出す部分であると共に、雑菌などが入りやすい箇所です。カット部分は必ず清潔な状態にします。

薔薇の枝の切り口に、園芸店で販売している発根促進剤などを利用するのもいいでしょう。

<挿し木のポイント:水揚げ>

薔薇などの樹木の場合カットした枝は、バケツに入れた水に30分~120分つけてしっかり水揚げをしておきます。

<挿し木のポイント:植え方>

薔薇の枝の直径程度の箸などで、土へ穴を作り薔薇の枝を挿し込みます。この時、土に若干埋まる程度に加減して挿します。

薔薇の挿し木にする枝をそのまま土に挿しこんでしまうと、雑菌の入るリスクが高くなります。事前に穴をあけておいて、静かに差し入れましょう。

<挿し木のポイント:植えた後の手入れ>

挿し木した後は、水を丁寧に優しく与えてください。まだ根を張っていないので、安定していません。鉢の底から根が見え始めるまで、土が乾かないように与えます。発根したら土が少し乾き始めてから与えましょう。

薔薇の挿し木の苗ができたら

挿し木の苗の置き場所に適した場所。

挿し木にしたばかりの薔薇の苗は、鉢の底から根が見え始めるまで半日陰に置きます。発根したら徐々に日に当てていきましょう。

挿し木の薔薇苗の肥料とタイミング。
鉢の底から根が見え始めるまでは、肥料は絶対に与えてはいけません。発根したら、液体肥料の原液を2000倍の水に薄めて与えます。徐々に生育にあわせて濃くしましょう。

挿し木に適した土。

土は、肥料がはいらない挿し木専用の土がおすすめです。ハイポネックスジャパンのマグアンプK肥料は、植物の根酸が出たら効き始める肥料です。最初から土に混合しても大丈夫、この肥料は初心者向きです。

薔薇に限らず挿し木にする時は、水はけの良い養分のない清潔な土を選びます。砂や真砂土、鹿沼土、ピートモス、赤土、乾燥水苔などで混合してもいいでしょう。ふるいで降ろして、粗い用土は鉢下に入れ排水を計ります。

おわりに

薔薇のお手入れでちょんちょんと枝を切って、形を整えたりするついでに、挿し木にする部分を選別して、苗を育ててみませんか?園芸店では高価な苗も、自宅で育てている品種なら環境も適していることが証明されていますから失敗も少なくなります。

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