知ってた?人気のコーギー、実は2種類!カーディガンの魅力に迫る
「短足・胴長・ぷりケツ」で日本でも高い人気を集めてるコーギー。実は、ペンブロークとカーディガンの2種類に分けられることはご存知でしたか?この記事では日本ではちょっと知名度が控えめな「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」の特徴についてまとめてみました。
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3000年以上の歴史をもつ古い犬種!
ウェルシュ・コーギー・カーディガン
・原産国:イギリス
・英文:Cardigan Welsh Corgi
・牧羊犬・牧畜犬
・平均体重は、11kg~17kg
・ウェルシュ・コルギー・カーディガンとも呼ばれる。
・一般的に明るく人間好きな性格とされている。
名前の由来
ウェルシュは「ウェールズの」
コーギーはウェールズ語で「小人犬」の意。
「カーディガン」は活躍した地方の名前
「あの」コーギーとは違う犬種!
日本で比較的馴染みのある犬種「コーギー」。実は、「コーギー」には「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」と「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」の2種類あり、それぞれ別の犬種です。
右:ウェルシュ・コーギー・カーディガン
左:ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
似ていますが、異なる種類のコーギーです。
日本でよく見かけるコーギーは「ペンブローク」だった!
一般社団法人ジャパンケンネルクラブの情報によると、ウェルシュ・コーギー・カーディガンは2015年の犬種別犬籍登録頭数が、37頭(80位)となっており、日本ではちょっと珍しい犬種のようです。
一方、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、登録頭数5,336頭(12位)とウェルシュ・コーギー・カーディガンに比べて圧倒的に多く、その人気の高さが伺えます。
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
・原産地はイギリスのウェールズ
・牧畜犬として活躍。
・平均体重:10~15kg
・ダブルコートで、保温力に優れている。
・カーディガンより歴史は浅い。
英国女王にも愛されている犬種
・現在は2匹のコーギーを飼育中。
・女王のコーギー好きは世界的にも有名。
・現在までに約30匹以上のコーギーを飼育。
人気・知名度ともにペンブロークに押され気味のカーディガンですが、実はその歴史は非常に長く、長い人間との共同生活から、非常に賢い犬種です。
その魅力とともに、ペンブロークとカーディガンの違いについて調べてみました。
カラーが違うだけ?!と勘違いしてしまいそうなくらい似ているペンブロークとカーディガン。
しかし、調べてみると意外に異なる点の多い犬種でした。
カーディガンの先祖は世界で最も短足&胴長!
カーディガンの先祖はダックスフント
・ダックスフントは最も短足&胴長の犬種
・ダックスフンドは体の長が体高の2倍
・カーディガンは、体の長さが体高の約1.8倍
・重心が低い
・カーディガンはペンブロークよりも胴が長いのが特徴。
・骨格や標準体重もペンブロークより大きく重い。
・胴体同様、短い肢もがっしりしている。
ペンブロークの可愛らしい顔は先祖譲り
ペンブロークの先祖はスキッパーキ
・スキッパーキはスピッツ・タイプの犬種
・ペンブローク同様、断尾される慣習がある。
・スキッパーキは標準体重3~9kg位と小さめ
・スキッパーキをカーディガンに似せて改良したとの説も。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークでは認められない「ブラック」のスキッパーキが先祖と言うのが意外ですが、海外では多様な毛色が認められ、活躍しています。
先祖の違いは顔立ちにも
・カーディガンの鼻の形が細長
・ペンブロークは鼻が太めで短い傾向が。
・カーディガンは凛々しく、ペンブロークは可愛らしい印象
非断尾派カーディガンは長くふさふさした尾
カーディガンのしっぽ
・カーディガンは、長くふさふさした尾があります。
・ペンブロークと違い断尾する習慣はありません。
・犬種基準にも尻尾の規定はありません。
ペンブロークは生まれてすぐに断尾するのが一般的ですので、見かけるペンブロークは愛らしくお尻が丸まっています。
それに対してカーディガンは尻尾を切断する風習がないため、尻尾は長い状態のまま垂れ下がっています。
ぷりっとしたお尻が魅力…ペンブロークは、断尾が一般的
ペンブロークのしっぽ
・生後数週間で切断(断尾)されるのが一般的。
・尻尾を踏まれ怪我することを避けることが目的
・最近では動物愛護の精神から断尾しない個体も
・日本では断尾されたコーギーが人気
ペンブロークとカーディガン、どちらもダブルコートで抜け毛が多く、毛の長さも中毛と寒さに強い犬種です。当然、暑さには弱いので注意が必要です。
自由度高し!カーディガンの毛色
・カーディガンは、ほとんどの色が認められている。
・一般的な毛色は、ブリンドル&ホワイト。
・ブラック&ホワイト・ブリンドルポインツの個体も。
・その他にもトライカラーなど毛色の種類は豊富。
・ブリンドル&ホワイトのカーディガン。
・ブリンドル(brindle)まだら色、ぶちの意。
・カーディガンは同色の個体が最も多い。
・一般的に首や胸、鼻や四肢に白毛が。
・希少価値が高いカーディガンのフラッフィー(長毛)
・ペンクローブの長毛は、犬種基準の観点から「欠点」に。
厳しい規定あり!ペンブロークの毛色
・毛色は、レッド、フォーン、セーブル、トライ。
・ペンブロークは、上記4種類のみ「スタンダード」とされる。
・レッド&ホワイトのコーギーは日本で多く見かけるタイプ。
・トライカラーとは黒毛と赤毛と白毛の3色の毛色。
・全ての毛色を認めるカーディガンより厳しい規定がある。
よく見ると違いが…耳の大きさと形
ペンブローグの耳は丸みがあって小さめ
・ペンブローグの耳は先が丸みを帯びています。
・顔全体と耳のバランスがカーディガンに比べて小さめ。
・耳と耳の間は平ら
カーディガンの耳は尖っていて大きめ
・顔とのバランスから耳はかなり大きめ
・カーディガンは耳の先が、尖っていることが多い
・耳のついている位置がやや下
意外?!性格にも違いが!
【似ている点】
・食欲旺盛で太りやすい
・運動量が多い
・賢く主人に忠実
・好奇心旺盛
【異なる点】
・カーディガンは警戒心が強いがペンブロークは社交的
・ペンブロークは一般的に興奮しやすく落ち着きがない。
・カーディガンは落ち着きのある温厚な個体が多い。
カーディガンの平均的な寿命は、12~14年といわれています。どんな犬種を飼うにしても、その特徴をよく知った上で、飼い主の思いやりと責任が伴う必要があることは、言うまでもありません。飼う前にしっかり調べて選ぶことをお勧めします。