2015/10/09
おーのきみ
2015/10/09 更新
来客や法事等で使用することが多い座布団。しかし現代ではテーブルでの生活が多く普段の生活で座布団を使用することは少ないですよね。しかし来客の為に座布団は必要。でも座布団は意外にかさばるので収納にお困りの方も多いのでは?今回は座布団収納についてご紹介いたします。
そもそも座布団っていつごろからあるの?
元来、権力の象徴であった物から派生した長い歴史のある物である。この経緯から日本における作法の一環で相手を敬う意図により、現在でも来客に対して必ずといってよいほど提供される。客の側も、座布団を勧められる前にその上に座る行為は礼儀に反するとされることがある。勧められるまでは立ったままか座布団ではなく畳につま先を立てて正座(跪座)すると良いとされる。挨拶を済ませた後、勧められたら礼を述べて座る。
座布団の成立は鎌倉時代ごろまで遡り、江戸時代中期には現在の形となって庶民にも広く普及したものの、古くは権力者や高僧などの権力の象徴として用いられた経緯がある。このため丁寧語として「御座布団」と呼ぶ事も在るが、この場合の御座布団では、宗教的行事などにおいて僧侶等が座る際に用いるための、特別に弾力性に富んでいたり装飾が施された物を指す場合がある。
なお鎌倉時代では茵(しとね)と呼ばれる小さな正方形の薄畳の周辺を飾り布で覆った物(今日でも百人一首の絵札に描かれた図の上でこれを見る事ができる)が用いられていた。これが後に円座(えんざ:イグサや藁を綱とし、円形・渦巻状に編み上げた物)のような持ち運びに簡便な道具に代わり、江戸時代中期に布の袋に綿を入れる様式となったとされる。
座布団のルーツは、平安時代に貴族が使用していた茵(しとね)です。
茵(しとね)は、敷布団として使われていた上席(うわむしろ)を正方形にしたもので、寝る時に使うものを褥(しとね)、座る時に使うものを茵(しとね)と呼んでいました。
また、平安時代に書かれた辞典『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』では、之止禰(しとね)の名前で記されています。
「漢字は違うけれど読み方は同じ?」と不思議に思うかも知れませんが、昔は寝具と坐具の区別があまりなく、使い分けをしていなかったからだと言われています。
中世から江戸時代に入ると畳の技術も発達し、軟らかくて長持ちしなかった畳が、固く丈夫なものへと変化していきました。 これにより正座を苦痛に感じる人が増え、やわらかい坐具が好まれるようになったのです。
そこで登場したのが真綿(絹)の入った座布団です。
またちょうど同じ頃、木綿の栽培が盛んとなったため、真綿よりも安価で手に入る木綿を中綿とした座布団が出回るようになりました。
江戸などの都会だけでなく、地方などにも座布団が普及するようになったは開国後、明治時代に入ってからのこと。
殖産興業を国策とした政府が生糸や綿花の輸入を奨励し、繊維業が盛んになった時代です。
一般の家庭ではわた屋から綿を購入し、はぎれや古着などを再利用して、自分で座布団を仕立てていました。学校でも女子の裁縫教育に力を入れていたこともあり、座布団づくりは針仕事の一つだったようです。
座布団はそんなむかしからあったんですね。今はクッションが主流ですが、座布団も大事な日本文化として大事にしていきたいですね。
座布団には礼儀作法があった?!
かつて、高貴な人しか座布団を使うことができませんでした。その名残りで、座布団にはお客様を敬いもてなすという意味が込められています。
従って、座布団を踏みつけることはもてなしの心を踏みにじる行為となり、大変失礼なことなのです。
そうなんですね!!たしかにえらい人が高い座布団に座っているイメージはありますね。客人をえらくもてなす日本の心ですね。
こうした成り立ちを考えると、座布団のマナーも理解できるでしょう。
・先方にすすめられる前に座布団に座らない
・座る際はにじって座る ⇒座り方
・挨拶するときは座布団からおりる
・座布団の位置を勝手に動かさない
・座布団を勝手に裏返さない
・座布団は正面を向けてすすめる
この礼儀作法、いまは習いにでも行かないと誰も教えてはくれませんよね。
その場に応じて臨機応変に対処しますが、座布団マナーを知っているのと知らないのとでは大違い。大人も子供も、まずは知ることが大事ですね。きちんと座布団の理由を知っていれば、どんなシーンでも的確に対処できるようになるでしょう。
座布団にはそんな日本人ならではのしきたりがあったのですね。気を付けましょう。
座布団の歴史が分かったところで、次はかさばる座布団の収納についてです!
最近の家庭では和室や押し入れスペースの無いマンション住まいも多く、収納に困ることも。 ちなみに四国地方には、今でも嫁入り道具として夏・冬用の座布団をそれぞれ20枚ずつ持って行く習慣があり、押入れが座布団でいっぱいになっている家庭もめずらしくないそうです。
そんなに持たされると少し迷惑ですね。今は押入れもあまりない住宅が多いのに・・・
保管しゅうのうスペースがあまりない場合、押し入れの湿気が高い場合は、ビニール製圧縮袋での保管する収納方法もあります。袋は大きめのものを用意し、座布団を充分に乾かしてから入れてください。
ただし圧縮袋を使った場合、中綿の弾力性が大きく失われるため、来客予定のある前日~数日前には取り出して、1日3~4時間、天日または日陰干しを行いましょう。
収納圧縮袋を使っている場合をのぞき、天気の良い季節には、時々押し入れから出して自然の風を当てたり、押し入れのふすまを開けて空気の通りを良くします。
除湿剤や防虫剤の交換も忘れがちになりやすいので、封を開けた時に表に日付を書いておくと交換時期の目安になります。
座布団収納ですが、押入れの無印BOXの上にぴったり納まりました!
座布団ケースは、布団を購入した時に付いてきたケースを再利用しています。
通気性がいい不織布×ビニールのBAGです。
座布団はかさみますが、綿もへたる可能性もあるものなので、できれば圧縮せずに余裕ももたせてしまっておきたいですね。
待って!座布団をそのまま収納するの?だめ!そのまま収納しないで!!
押し入れに収納、その前に…座布団に湿気は禁物です。使った後はよく干して、湿気を座布団の中から追い出してから収納してください!
(干す際の要領は別記を参照してください)
数がたくさんあって外に干せない場合も、布団乾燥機やクーラー、扇風機などを利用して、風をしっかり当ててから片付けます。
座布団カバーも湿気がこもる原因になるので、必ず外すようにしてください。
また押し入れなどが湿っていると、せっかく干した座布団が台無しになるので、押し入れの中も充分に乾燥させます。
すのこなどを下に敷いたり、押し入れ用の除湿剤・防虫剤を設置するなどの収納前の工夫も必要です。
座布団の手入れって割と手間がかかるなあ」「忙しくて座布団のことにまで気を回せないなあ」
そんな時は、プロの業者にまかせてしまうのも一つの方法です。たとえば家で洗うと面倒な洗濯も、クリーニングに出せば型くずれや色落ちの心配もなく、座布団を清潔に保てますし収納もすぐにできます。
また、お客様用座布団を収納する場所がないという場合、必要な期間だけ座布団をレンタルしている業者や、座布団の収納保管サービスを行っている業者に頼むと便利です。
座布団を保管やレンタルしてくれる業者があるとはびっくりです!!!
最後に、収納にあったら便利な商品をご紹介致します!
久しぶりの好天で座布団を干し、さっそく圧縮袋に入れてみましたが座布団が厚すぎて、4枚が限度でした。失敗したもう一枚購入すればよかったと、思いながら吸引をしてみました。収納には欠かせないアイテムです!かなり小さくなります!収納しやすいし綺麗☆
それぞれの商品はリンク通販サイトからご購入可能です。
いかがでしたか?座布団の作法も合わせてご紹介いたしましたが座布団は、日本人の心がつなぐ大切なものですね。なので収納や保管場所も大事にしたいですね。なるべく小さく上手に収納して、かさばっても自宅にはおいておきたいものです。以上、座布団の収納についてご紹介致しました。
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