おしゃれなインテリアにぴったり！エアープランツの育て方のコツは？

エアープランツは、正式には「チランジア」と呼ばれるパイナップル科の多年生植物です。土や根を必要とせず、空気中の水分を吸収することから「エアープランツ」と呼ばれるようになりました。

エアープランツは、専門店だけでなく、ホームセンターなどでも簡単に購入することができます。簡単で育てやすいと言われていますが、実は日本の気候ではその特性と基本の育て方を知らないと、残念ながら枯れてしまうことも多いようです。きちんと育てたらきれいな花も楽しめます。

エアープランツはたくさんの種類があり覚えるのは非常に難しいですが、基本の知識として大きく2つに分類されます。

銀葉種は、葉の表面が粉を吹いたようになっており、グレーがかった色をしています。葉の表面がトリコームと呼ばれる特殊な毛に覆われており、この中に水分を溜めて吸収します。乾燥に強く、直射日光でも育ちますが、湿気には弱いです。

緑葉種には、トリコームはなく株の中央に水を溜めます。銀葉種とは逆に直射日光に弱く、水を好む特性があります。

室内で管理する場合は、明るい窓際が適しています。実は、日本の夏は高温多湿でエアープランツにとっては苦手な気候です。とにかく蒸れに弱い為、通気が良く湿気がこもらない環境にしましょう。

直射日光に強い銀葉種でも、夏の日差しは強すぎるので、夏場はできるだけ涼しい場所で管理していきましょう。

冬場は、銀葉種は5℃以下にならなければ大丈夫ですが、緑葉種は寒さに弱いため、10℃以上で管理し、室内で育てる場合は、エアコンの風があたらない場所に置きましょう。

エアープランツには基本的には肥料はいりませんが、春と秋頃に、観葉植物用の液体肥料を1000倍から3000倍に薄めて散布すると元気に育つと言われています。

エアープランツは、夜行性の植物なので夜の間に水分や栄養を吸収します。水やりのタイミングは夕方から夜にしましょう。

霧吹きで水やりをすることとミスティングといいます。ミスティングで、葉全体を湿らせるように水が垂れ落ちるぐらいしっかりとミスティングしましょう。

水やりの回数は、風通しのよい室内での管理であれば、毎日与えても腐りませんが、週1～2回を目安に、乾燥の季節や回数を増やして水を与えましょう。特に緑葉種は水を好むため水切れに注意が必要です。

ソーキングとは、常温の水を張った容器などに3～4時間浸す水やり方法のことです。この方法は、エアープランツが乾燥が原因で枯れかけているときに活用してください。ソーキング後は逆さまに吊るして乾燥させましょう。水のやり過ぎは枯れたり腐ったりの原因になるので気を付けましょう。

エアープランツの特性を知って、適した環境で成長すると、とてもきれいな花が咲きます。自分で愛情を持って育てたエアープランツが花を咲かせると、とてもうれしいものです。ぜひ、花を咲かせることを目標に大切に育ててみてください。

エアープランツは土に植え付けると蒸れて枯れやすくなるので、流木や、コルクボード、針金、貝殻、瓶などに飾って育てるのがおすすめです。瓶に入れると通気が悪いので、初心者には蒸れない環境を作って飾ることをおすすめします。

エアープランツは株分けして増やすこともできます。大きく成長した、花が咲いたあとにできる子株を分けて株分けしましょう。分けるタイミングは、親株の3分の2ぐらいに成長した頃です。

エアープランツの育て方や飾り方をご紹介しました。エアープランツは簡単なようで、実はデリケートな植物です。ですが、特性を知って正しい育て方のコツをつかめば大丈夫。ぜひ、エアープランツを生活に取り入れて素敵な花が咲くように、楽しんで育ててみませんか？