カーテン生地の活用はカーテンだけにあらず!カーテン生地のまとめ!
2016/04/14
るおう・あららぎ
2016/01/13 更新
大切な物の全てを灰にしてしまう火災、怖いですよね。防炎カーテンを使うことで、火災の際のリスクを減らせるのをご存知ですか?防炎のカーテンについて、その必要性や重要性、さらに購入の際の注意点やおすすめの防炎カーテンなどをまとめてみました♪
防炎の加工をされているカーテンをご存知ですか?
防炎、つまり炎になるのを防ぐカーテンです。
では、防炎カーテンとはどのようなカーテンなのでしょうか。
防炎カーテンは、万が一の引火でも燃え広がりにくい防炎加工を施しております。消防法に定められた防炎性能基準の条件を満たした「防炎ラベル」付きの商品です。「防炎」は「不燃」と異なり、あくまでも「燃え広がりにくい」という性能を示すものです。
防炎と不燃の違い、ちょっと分かりにくいでしょうか?
不燃ごみを想像していただけると良いかもしれません。不燃なら、燃えないからその処理は特別ですよね?
対して、防炎という場合には、小さな火が引火してもすぐに大きな炎になりにくいのです。
消防庁認定の(財)日本防炎協会の認定マーク
この消防庁認定の(財)日本防炎協会の認定マークがついたものが、正規に認められている防炎製品になります。
そもそも『防炎』とは、“不燃(燃えない)”とは違い、
万が一、引火しても炎が燃え広がりにくいという意味で、
防炎加工を施したカーテンが『防炎カーテン』とされます。
販売している防炎カーテンには、この消防庁認定の(財)日本防炎協会の認定マークが
付いていてその証明になります。
防炎カーテン燃焼実験
防炎カーテンのすごさが分かりますね!
これはカーテンの一部ですから、もし全体に炎が燃え広がったとしたら、とても怖いことです。
高層マンションにお住いの方は要注意です!!
防炎カーテンがあなたの命を救うかもしれません。
高層マンションを購入する際に、おそらく入居時に防炎カーテンを使用するように注意を受けている方がほとんどだと思います。
消防法により義務付けられていますので、もし知らずに普通のカーテンを使用している場合には防炎カーテンを使用するようにしましょう。
カーテンから燃え広がる炎はあっという間に大きくなってしまいます!!
災害時の10分の為に
防炎カーテンは、全く燃えないというわけではございません。
ただ、災害時の火炎に対して非防炎加工のカーテンに比べて、5〜10分間窓際の燃え広がりを抑えてくれて、僅か5〜10分間ではありますが、避難する時間を与えてくれます。
普通の生活においては、5〜10分はそれほど大したことはないと思われますが、
非常時の5〜10分というのは大きな差になるのではないでしょうか。
緊急事態の際のちょっとした時間、これがいかに大切か、という事実は火災や地震など災害で避難する場合にならないと分からないかもしれません。
でも、炎は本当にあっという間に燃え広がるものです、たった5分でも家の中から外に逃げるのには十分な時間となります!
高層マンションは、避難に時間を要すること、火災拡大時の人命危険が大きいことから、消防法により、居住している階に関係なく、使用するカーテンやじゅうたん等を、防炎物品にしなければいけません。(高層とは建物の高さが31メートルを超えるものをいいます。)
東京消防庁のHPから引用させていただきました。
高層マンションの購入時には、この防炎カーテンの必要性についてきちんと説明を受けている方がほとんどだと思いますが、
もし知らなかったという場合には、防炎カーテンの重要性の参考になればと思います。
防炎規制は、当初主だった都市の火災予防条例で行われていましたが、昭和43年の消防法改正によって、全国的なものとなりました。
特に、着火確率が高く、延焼拡大の重要な要素となるカーテンやじゅうたん等(防炎物品)は、一定の限られた場所(防炎防火対象物)で使用する場合、一定の防炎性能を持つ事が、消防法により義務付けられています。
高層マンションの建設ラッシュが続く昨今、押さえておきたいポイントの一つです。
住宅火災の死者の内訳を見ると、逃げ遅れによる死亡が約6割を占めており、防炎の重要さがみてとれます。
また住宅火災死者のうち、約6割は高齢者となっています。高齢者と同居されているお住まいでは特に気をつけたいことです。
さらに、2011.3.11の東日本大震災以降、もしものことを考え防炎カーテンを求める方が増えてきています。
防炎カーテンの重要性が分かりますね。
カーテンは布でできていますから、一度炎が着火したら、それを消すの至難の業です。
ですから、防炎カーテンを使用していることが、防災につながります。
マッチの火がカーテンに着火し出火
防炎ではないカーテンに着火した炎がこんな火災をもたらしてしまいました。
マッチほどの小さな炎でも、それが防炎ではないカーテンに着火すると、大きな炎となるのが分かりますね。
居間にいた子供が、仏壇に線香を供えるため、マッチに火を点け、手に持ったまま仏壇まで行こうとしたところ、何かに躓き近くにあったカーテンと接触した際に、マッチの火がカーテンに着火して、天井や壁を焼損する火災となってしまいました。
(2010年11月発生)
注意事項
マッチやライターは子供の手の届かないところで保管しましょう。
カーテンは防炎製品を使用しましょう。
カーテンは床から天井に向かって広範囲に存在しています。
ですから、そのカーテンに着火するということは、炎がどんどん燃え広がってしまうことにつながるのです。
さらに、カーテンは大体が布地で出来ていますから、着火する確率がとても高いのです。
しかし、防炎カーテンを使っていれば、炎が燃え広がるのを防いでくれます。
防炎カーテンには、防炎ラベルが貼付されております。防炎ラベルには(イ)水洗い洗濯及びドライクリーニングについての基準に適合するもの、(ロ)水洗い洗濯についての基準に適合するもの、(ハ)ドライクリーニングについての基準に適合するもの、(ニ)洗濯後は再防炎処理の必要があるものなどの種類があります。
防炎ラベルにはこのような種類がありますので、クリーニングの際はご注意ください!
防炎カーテンには、材料の糸に燃えにくい繊維を使ったもの(難燃素材)と燃えやすい繊維を使ってはいても防炎加工(後加工処理)を施して燃えにくくしたものがありますが、いずれの場合も定められた洗濯5回を行った上で防炎テストが行われ、合格品には防炎ラベルが発行されます。防炎ラベルが発行された製品でも燃えないものではありませんので、火気には近付けないよう注意してください。
防炎ラベルは、耐洗濯性により(イ)(ロ)(ハ)(ニ)の4種類に分けられています。
防炎カーテンをクリーニングする際は、必ず防炎ラベルについている表示をしっかりと確認することが大切です。
防炎ラベル(ハ)
このように防炎ラベルにはクリーニングの取扱いについてもきちんと表示されていますのでご注意ください。
このラベルの場合には、「水洗いは不可」という意味でドライのみ可能です。もし水洗いをしてしまったら、再度防炎処理をしなければなりません。
防炎カーテンを購入する際には、しっかりと防炎ラベルがついているものかどうかを確認することが大切ですね。
また、家庭で使う場合には、自宅でクリーニングがしたいなら、水洗いしても大丈夫なものなのかどうかも、しっかりと確認しましょう。
防炎カーテンというと、どうしても重たそうな野暮ったい無地の厚い生地でできたカーテンだろうとイメージされがちではないでしょうか?
いいえ、防炎カーテンは色んなタイプがありますので、自分の好みや必要な場所に合わせて、素敵なものを選ぶことができます!
いくつかおすすめの防炎カーテンをご紹介します。
防炎・形状記憶加工済み花柄遮光カーテン
可愛らしい花がモチーフになっている、華やかな防炎・形状記憶加工済遮光カーテンですね。
お洒落なお部屋もさらに明るく演出してくれそうです♪
防炎のレースカーテン
防炎加工のされているレース生地でできているカーテンなら、お部屋も明るくなりますね。洗濯も大丈夫な防炎加工なので、自宅でのクリーニングが可能なのも嬉しいですね。
防炎遮光プリントカーテン(リーフ柄)
草木モチーフで落ち着いた柄と色合いがゆったりリラックスできそうですね。防炎カーテンで安心しながらインテリアも楽しめそうです♪
1級遮光カーテン 断熱 遮光カーテン 2枚組 防炎 防音 遮熱
防炎カーテンでさらに遮光や遮熱など生活を快適にしてくれる機能が盛りだくさんのカーテンです。
色合いもお洒落ですし、自分のお部屋に合ったものを選べますよ。
防炎カーテンについて、その重要性や機能、またおすすめの防炎カーテンなどをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
カーテンはインテリアの一つであるとともに、生活を快適にしてくれたり、防災の役目があったりと、暮らしに欠かせないものの一つです。
お使いのカーテンを見直してみたり、ご購入の参考になれば嬉しいです♪
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