2016/02/21
amenokutibasi
2016/03/05 更新
塗装は単純にその物を装飾するだけのものはなく、保護や防錆などの目的もあります。それらを目的とするためには様々の塗料があり、さらに塗装の方法の種類もいろいろあります。そんな塗装の種類をテーマに調べてみました。ではご覧ください!
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塗装とは、物体の表面に塗料を塗布して物体の装飾の他、保護、防錆を施します。
特に金属は空気に触れると錆やすく、鉄の場合は表面の錆がどんどん内側に浸蝕していく性質が強いので、多くの鉄製品は塗装を必要とします。
では塗装の種類にはどんなものがあるのでしょうか、私たちも見たことのある馴染みの深い塗装の種類から見ていきます。
ローラー塗装
壁や天井など広いところを塗るならこれですよね!ハケよりローラーがおすすめです。
ローラーにも大きさや毛の長さなど種類があります。毛が長い種類はローラーに塗料が多く染み込むのでひと塗りで広く塗れて作業効率が上がります。毛が短い種類はきめ細やかな丁寧な仕上がりになります。
模様の入った塗装用ローラー
可愛いですね!壁だけでなく家具や包装紙などの模様にも使える塗装用ローラーです。模様の種類も何種類かあるようです。
ハケ塗り
ハケは馬毛や豚毛、ヤギ毛、合成繊維製毛など種類はさまざま。ハケ塗りの良い点は物の形状に関係なく、複雑な形状面にも適用できること。
欠点はうまく塗装しないと塗りムラが出てしまうとこでしょうか。でも塗りムラも手作り感が出ていい味ですよね。
ハケの種類
ハケにもさまざまな種類がありますよね、ハケの形は主に、スジカイバケ、平バケ、ズンドウバケの3種類があります。
スジカイバケは持ち手からハケの部分が45度傾斜した形のもの、平バケは平らなハケで面が大きいので広い面を塗るのにいいですね、ズンドウバケはハケの先がぶ厚く、毛の量が多いものです。それぞれに大きさや水性、油性などさらに種類があります。塗るものによって種類を使い分けたいですね。
家の外壁などでよく見ますよね、「お隣で吹き付け塗装をするので庭の車にカバーをかけさせてください」なんて塗装業者の方が来ることもあるかと思います。吹き付け塗装にはどんな種類があるのでしょうか。
吹き付け塗装
吹き付け塗装とは機械で塗料を吸い、霧状にして塗料を塗着させる方法です。
空気を圧縮するエアコンプレッサーという機械を利用して、エアースプレーガンやエアーブラシで塗料を噴射させます。外壁に使われる吹き付けにもいくつか種類があります。
外壁に使われる吹き付けの種類
①リシン塗装
昔から家の外壁でよく使われている種類ですよね、アクリル塗料を吹き付ける際に、細かい石を混ぜて吹き付ける塗装でざらざらとした触り心地の塗装です。
②スキン(セラミック)塗装
小さな石の集合を、アクリル塗料を糊として吹き付けている塗装、よく見ると細かい自然石がキラキラと見えて石造りのような感じです。
③スタッコ塗装
「厚付け仕上げ塗材」の代表的な塗装です。リシン塗装の2倍以上の塗料を必要とし、より厚みのある仕上げで高級感があります。
エアーブラシ
プラモデルやフィギュアなどを塗装するときに便利なエアーブラシ。ピストルのような形をしています。先端が細いので細かいものの塗装におすすめです。
フィギュア塗装、肌編(腕)
エアーブラシでの塗装の動画です。
エアーブラシのいい点はグラデーションが綺麗にできることや、下にある色をいかした塗装が可能なことでしょうか。今や自動車のカスタムペイントやネイルアート、携帯電話などの小物、フィギュアや模型のペイントなど、幅広い用途に使われていますね。
エアレススプレー塗装
圧縮した空気と一緒に噴射するエアスプレーなどに対し、エアレススプレー塗装は空気を使わず、塗料そのものを噴射して塗装を行う方法です。
エアレススプレー塗装の利点は空気と一緒に飛ばすエアスプレーに比べて、塗料が節約できることと、塗料の噴出量が多いので作業効率が良いところ。ただ、細かいところなどはエアースプレーの方が使いやすいようです。
缶スプレー
缶スプレーは機械などを使わなくても手軽に塗装できる方法です。カラーバリエーションなど種類が豊富でホームセンターなどでもたくさん置いてます。でも上手に塗るのは結構難しいですよね。
綺麗!缶スプレーでも、光沢・鏡面に塗装する方法公開!
すごいですね、艶々です。缶スプレーでも綺麗に塗装できるんですね、ちょっとチャレンジしてみたくなりました。
浸漬塗り どぶ漬け塗装
浸漬塗り(どぶ漬け塗装)はその名の通り、塗料の中に直接物を入れてコーティングする塗装ですね。形が複雑なものなどに適していますよね。串カツのソースをつけるような感じです。
焼き付け塗装(金属塗装)
焼付塗装(金属塗装)とは、金属等に強度の塗装をする方法の一つで、120~200℃の温度で加熱し塗料を硬化させる塗装です。焼き付け釜に入れて加熱するのが一般的ですが、オーブンレンジなどで代用されたりする方もいるようです。
ロールコーター塗装
大型のゴムロールに塗料をつけ、回転させたロールに被塗物を通して塗装します。印刷の原理と同じですね、一定の厚みで塗装できるので 主に平板(合板など)にこの塗装法が適しています。
ロールコーターには、ロールの回転する方向と被塗物の進行方向が同じダイレクトロールコーターと被塗物の進行方向が逆のリバースロールコーターの二種類のタイプがあります。
電着塗装
水溶性の塗料液の中で被塗物と極板間に電流を流し アクリル樹脂やエポキシ樹脂を被塗物に付ける塗装です。塗装皮膜が均一に付き大量生産品に適していて、コスト、品質、生産性などに優れる塗装といえます。
静電塗装
被塗物を+、噴霧状にした塗料を-に帯電させ、塗料を被塗物に吸着させる方法です。一般的には機械による塗装に向いているので、自動車の車体や白物家電などに利用されています。
粉体塗装
一般的な塗料は溶剤に顔料が溶け込んでいるのですが、顔料を直接金属に吹き付けるのが粉体塗装です。粉体塗料は有機溶剤を全く使用しないので、中毒や火災などの塗装作業におけるリスクも低く環境にもいいんです。
粉体塗料は顔料や樹脂、硬化剤、添加剤などを含む有機ポリマーを細かくした粉状の塗料です。カラーバリエーションなどの種類も豊富で多くの製品に使われている塗装です。
紫外線硬化塗装
紫外線硬化樹脂をベースとした塗料を使います。被塗物に付着させた後に紫外線を当てて硬化させます。焼き付け塗装のように窯に入れたりしなくてもいいので現場での作業ができます。
いかがでしたか?塗装にもこんなに種類があったんですね。DIYをされる方、塗装はうまく仕上がるか不安という方もいるかと思いますがまずは小さなものからチャレンジしてみてはいかがでしょうか!気がついたら家の壁を自分で塗装してた・・・なんて塗装にはまっているかもしれませんね!
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