2016/05/06
crowd860
ガーデニングで花壇の隙間や玄関の横、道路の脇などをさわやかな緑や花でさりげなく満たしてくれること、それがグランドカバーの役割です。地味ながらガーデニングに欠かせない、グランドカバーに向く丈夫でかわいい植物をご紹介します。
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ガーデニングでいうグランドカバーとは、地面の土が露出しないように植える、丈が低いか這い回る植物のこと。丈夫であまり手入れのいらないものが喜ばれます。びっしり地面を埋めつくすので、雑草が生えにくくなるのもいい点です。
別名ジャノヒゲともいい、ユリ科のたいへん丈夫な多年草で、年中緑なので昔からグランドカバーとして多く使われてきました。日陰でも日向でも良く育ちます。
リュウノヒゲは夏に花が咲き、冬に青い実をつけるので、ガーデニングとしても価値があります。春に株分けでふやしますが、そのとき刈り込むと芝生のようにも使えます。
地中海地方原産のつる性低木です。常緑で、つるが地面を這うように伸びるため、グランドカバーに使われます。日陰でも成長しますが、日当たりのよいほうが花がよく付きます。暑さ寒さにも強いですが、寒冷地では冬に落葉する可能性があります。
根付けばほとんど世話は要りません。肥料も必要なし。むしろ伸びすぎるので、あまり広げたくなければつるを刈り込んでください。
ヒルガオ科の多年草で、種から育てられます。緑葉と銀葉があり、緑葉はやや湿った場所の半日陰でよく育ち、丈夫です。銀葉は日なたの乾いた所が適しています。発芽温度が高いので、4月半ばからまけば、すぐ発芽して、後は株分け、挿し芽、種まき、どれでも簡単にふやせて、いいグランドカバーになります。
ヒマラヤ原産の多年草。草丈は10cm~60cm。そう高くならずに横へ広がり、常緑なのでグランドカバーに利用できますが、ガーデニングの中心になれるほど花もきれいです。秋に植えると春先に咲きます。夏に半日陰で風通しのいい場所が好きです。
ガーデニングでヒマラヤユキノシタをふやすには、花が終った4月ごろ、剪定して切った茎を4cmに切って地面に置き、1cmほど土をかけておくと芽が出てきます。
ウコギ科のつる性常緑植物で、いわゆるアイビーです。最初だけ支柱を立てておくと、後は自力でよく這い登っていきます。茎を切って水に挿しておくだけで根が出るため、早くグランドカバーになります。真夏の暑さに少し弱く、耐寒温度は3℃~0℃ぐらいまでです。肥料は春から秋まで2ヶ月に1度ほど少しずつ与えましょう。
ツルナ科の多肉植物です。春~初夏に咲きます。花は2cm~5cmで色は多彩。日の光で花びらが開き、夜は閉じます。乾燥や潮風に耐え、やせ地でもよく育つ上、這うように広がっていくのでグランドカバーにぴったり。挿し木でわりと簡単に増やせます。やや寒さに弱く、水はけと日当たりのよさが必要です。
冬に赤い実をつける常緑低木で、昔から日本庭園にグランドカバーとして使われています。やや日陰のしっとりした地面を好みます。地下茎で増えるので剪定はほぼ必要なし。春と秋の挿し木、春の種まきでふやせます。
シソ科の常緑低木で、ガーデニングではハーブとして有名です。立性のものは大きくなり生垣などに使います。這性はグランドカバー向きで、高いところから垂らすときれいです。
冬前や梅雨時に刈り込んで通風をよくしましょう。種は4月~5月にまきますが、発芽に1ヶ月ぐらいかかってなかなか成長しないので、急に大きくなる2年目まで我慢が必要です。
わりと長く葉の付け根に淡紫色の花が咲き、満開時は華やかです。ガーデニングでは冬の前に刈り込みをすると株の形が整います。
オーストラリア原産で、タデ科のつる性樹木。1cmぐらいの光沢ある葉と、細い針金のようなつるを持っています。霜の降りない地方では外に植えてグランドカバーにできます。初夏に水はけのいい土に植え、肥料と水やりをかかさないようにしましょう。
ワイヤープランツには夏にこんなかわいい花が咲きます。ガーデニングでの増やし方は挿し芽が楽です。病気は出ませんが、カイガラムシとハダニに注意。
シソ科の常緑多年草。上に茎を出さず、ランナーと呼ばれる這う茎で横に広がるため、ガーデニングでは便利なグランドカバーとして使われています。
春に美しい花を咲かせるため、ガーデニングでの価値は高いです。日陰に強く、午前中日の当たる場所が向いています。増やすのは株分けが簡単。
ユリ科で日本では古くから園芸植物でした。葉に様々な模様が出て日陰に強いことから、欧米、特にアメリカでのガーデニングで大人気となっています。
ギボウシの花は一日花で、晩春から秋まで長く咲きます。花期が長く葉が美しいためガーデニングの中心的存在としても使われています。増やし方は株分け。芽を3つ以上つけて分けましょう。根元に白い糸状の菌糸がつく白絹病とナメクジに注意。
ヨーロッパ原産のシソ科常緑多年草です。葉は小さめの丸形で、縁にゆるい刻みが入ります。茎は這性で1mも伸びます。性質は非常に強く、地面についたところから根を出してどんどん広がります。まさにグランドカバーとしてぴったり。
グレコマは4月から5月にかけてこんなかわいい花を咲かせます。日当たりから日陰までどこでも育ち、育ちすぎてグランドカバーというより雑草のようになるほどです。
ヒルガオ科のつる性植物で、1年性と多年性があります。1年性は基本的にアサガオと同じで、晩春に種をまくと夏中茂って花を咲かせて目立つグランドカバーとなり、晩秋に枯れます。多年性は5℃以上あれば冬を越します。
多年性のタイプは、5~6月に挿し木や株分けをするといいです。腐葉土の入った水はけのいい土とたっぷりの日光が好きなところは、まさにアサガオ。親しみのもてるグランドカバーになります。
こちらはガーデニングのメインとしてもよく使われる1年性のコンボルブルス。1つの花に3つの色があるのでコンボルブルス・トリカラーと呼ばれています。
春のグランドカバーとしてもっとも有名なハナシノブ科の多年草。寒さと乾燥に強いですが、日陰では育ちません。株分けや挿し芽で簡単に増やせます。夏のハダニに注意して、ときどきホースで水をかけると効き目があります。
★桜によく似た花には、白、ピンク、藤色などの色があり、濃淡の差や白い縁取り、筋模様など、花の変化が入るものなどもあり、変化が多くてガーデニングに使いやすいグランドカバー植物です。
日本の秋田から南、九州まで自生するキョウチクトウ科のつる性花木です。藤原定家から名前をもらっているほどで、古来からの日本のグランドカバーといえるでしょう。茎のところどころから「根と呼ばれる根を出して、そばの木や岩などにつけて登ります。この写真は立教大学のアーチで茂っているところ。
テイカカズラは初夏になると、風車のような形の2~3cmの花をたくさん咲かせて、華やかなグランドカバーに変身します。半日陰のしめった場所を好み、肥料は要りません。
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