2016/04/09 更新
氷の作り方。ファミレスみたいにキレイでおいしい氷を作りたい!
ご自宅の冷凍庫で氷を作ると、白っぽくなってキレイに見えません。あっという間に溶けてしまうし、味もなんだかカルキ臭い・・・。ファミレスのドリンクバーみたいな、透明でキレイなおいしい氷の作り方が知りたい!どんな作り方をしたらあんな風にできるのでしょう?
ご家庭での氷の作り方といえば、冷凍庫に水を入れて凍らせるという方法ですよね。
しかしこの作り方では氷は白く濁ったような色になり、食べても美味しくありません。さらにすぐに溶けてしまうので、ジュースやお酒が薄くなってしまいます。
ところがファミレスやカフェの氷は透き通ってキレイな色をしています。なかなか溶けないのでドリンクは冷えても味が薄くなりにくいですよね。
なぜ自宅の冷凍庫で作った氷はあのようにキレイな氷にならないのでしょう?氷の作り方になにか問題があるのでしょうか?
理由① 冷凍庫が冷たすぎる
ご家庭の冷凍庫が霜でビッシリ!という経験をしたことはありませんか?実はご家庭の冷凍庫は冷たすぎるんです。この冷凍庫で作った氷は解けやすくなってしまいます。
作り方に問題があるのではなく、温度が冷たすぎることに問題があるようです。
キレイな氷にならないのは、急激に冷たくなった水が一気に凍るためです。
作り方の問題というよりは、冷凍庫の温度設定に問題があると言ってよいでしょう。
理由② 空気が入ってしまうから
冷凍庫から出した氷はこのように白くなっているものがほとんどです。
これは水の中に空気を始めとしてさまざまな不純物が混じっているからです。
これが普段よく目にする氷です。普通に冷凍庫で氷を作ると、このように気泡のようなものがたくさん入ってしまいます。キレイな氷とはいえませんよね。
自宅で作った氷が透明で解けにくいものにならないのは、このような原因が考えられます。それではどのような作り方をすれば、キレイな氷を作ることができるのでしょうか?
一気に凍ってしまうことが原因なら、水がゆっくり凍るような作り方をしてあげれば良いのです。
簡単なのは冷凍庫の温度設定を変えること。-4℃~-10℃くらいの温度でゆっくりと凍らせるのがベストです。
確かに冷凍庫の温度を下げておくと、すぐに氷ができて便利です。しかしこれが原因でキレイな氷ができなかったというわけです。
ただし注意していただきたいのは、氷以外の冷凍食品。
この作り方の欠点は、氷も冷凍食品も一緒に保管している場合に食品が溶けてしまう可能性があることです。
温度を変えない作り方とは?
もし温度変更ができない場合は、製氷皿の下に割り箸を敷きます。
この作り方だと製氷機と製氷皿のあいだに隙間ができるので、水が急激に凍るのを防いでくれます。
ただし、この作り方で氷を作ると通常よりも時間がかかります。緊急で氷が必要な場合には応用することができませんのでご注意ください。
この作り方でできた氷は・・・
ゆっくりと凍らせた場合、水のなかの空気が逃げる時間ができます。透明でキレイな、しかも溶けにくい氷ができあがります。
市販の水を使う作り方
水の中の不純物が原因でキレイな氷にならないといいます。それならキレイな水を使いましょう。ミネラルウォーターを使えば透明でキレイな氷ができます。しかも食べても美味しい!
軟水を選ぶと良いようです。作り方はさきほどご紹介したように、ゆっくりと凍らせることを忘れずに!
水道水を使う作り方
水道水を使うときは、一度沸騰させて不純物を取り除きます。
製氷皿に入れるまえに荒熱をしっかりとってください。熱湯のまま製氷皿にいれてはいけません。
自宅で作った氷が美味しくないのはカルキが原因です。一度沸騰させることによってカルキを取り除くことができます。見た目もキレイで美味しい、ファミレスやカフェの氷に限りなく近い氷が出来上がると思いますよ。
もっとキレイに透明な氷を作りたいなら、少し手間をかける作り方がありますよ。
まず氷は製氷皿の中で外側から内側に向かって凍っていきます。すると凍るにしたがって、水のなかの不純物は中央に集まってきます。
半分ほど凍ってきたら、一度水を捨てるのです。すると水と一緒に不純物を簡単に取り除くことができます。この作り方だとある程度急いで凍らせてもキレイな氷にすることができると思います。
水と氷の性質をうまく利用した作り方です。
ここでご紹介した作り方を実践した結果がこちら。
右側がここでご紹介した作り方で作った氷、左側はいつもどおりの作り方で作った氷です。一目瞭然ですね。
キレイな氷の作り方、難しいように見えて実は簡単に実践できるということが分かりました。
暑いときには冷たい飲み物がほしくなります。そんなときは、美味しく溶けにくい氷で飲みたいですよね。
キレイな氷と美味しいドリンクでお客様をおもてなし。きっと喜ばれるに違いありません。ここでご紹介した作り方は今日からでも実践できます。美味しい氷でお酒やドリンクを楽しみましょう。