漂白剤を活用しよう!お洗濯以外にも使える漂白剤!便利な使い方
普段のお洗濯やお掃除に漂白剤を使っていますか?洗濯物の浸け置きくらいにしか使わないという方は、大変もったいないです!!漂白剤は使い方を覚えれば、毎日のお洗濯やお掃除がグーンと楽になっちゃうお助けアイテム。漂白剤の便利な使い方をまとめました。
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みなさんは普段のお洗濯やお掃除に漂白剤を使っていますか?
物を白くするというイメージの漂白剤。
お洗濯用の漂白剤や、台所用の漂白剤など用途別にいろいろあるのは分かりますが、どのように使い分けていますか?
酸素系漂白剤と塩素系漂白剤の違い
酸素系漂白剤と塩素系漂白剤は、同じ「漂白剤」ですが成分は全く違うものです。
とくに塩素系漂白剤は強い薬剤なので扱うときは注意が必要です。
どちらも、商品の注意書きをきちんと読んで理解したうえで使いましょう!
酸素系漂白剤の特徴
粉末の酸素系漂白剤の主成分は過炭酸ナトリウムです。
それに対して液体の酸素系漂白剤の主成分は過酸化水素。
粉末タイプが弱アルカリ性なのに対し、液体タイプは弱酸性です。
この二つは、似ているようで用途が少し異なるので、効果的に使うにはコツが必要です。
液体タイプの酸素系漂白剤
液体タイプの酸素系漂白剤の主成分は過酸化水素と界面活性剤です。
特徴:シミなどの汚れに直接塗って、短い時間で効果が出る。
洗濯用洗剤と併用する。
毛や絹などのデリケートな衣類にも使える。
粉末タイプの酸素系漂白剤
粉末タイプの酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムだけの商品もあれば、それに界面活性剤などを添加している物もあります。
特徴:弱アルカリ性で、洗濯洗剤と併用しなくても効果が得られる。
お湯に溶かし、30分~2時間くらいつけ置きをすると、より効果がでる。
毛や絹のようなデリケートな衣類には使えない。
塩素系漂白剤の特徴
塩素系漂白剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウムで、強い殺菌力があります。
漂白する力が強力なので、衣類は白物にしか使えません。
酸性の洗剤などと混ぜると有毒ガスを発生するので、使い方には注意が必要です。
使い方①普段の洗濯や毛布などの大物洗いにも
<使い方>
洗濯の時に洗剤と一緒に酸素系漂白剤を入れます。
染みや汚れには、液体酸素系漂白剤を直接塗っても効果的です。
毛布などの大物も酸素系漂白剤をいれて洗えば、落ちやすくなります。
使い方② 衣類の染み抜き
<使い方>
液体酸素系漂白剤を直接シミにつける、もしくはお湯に酸素系漂白剤を溶かしてつけ置きする。
水ではなくお湯を使うことで、漂白する力がアップします。
使い方③ タイル・パッキンのカビ落とし
<カビ取りペーストの作り方>
酸素系漂白剤(粉末)1:重曹1:ぬるま湯0.5
歯ブラシにペーストをつけ、パッキンや目地などのカビに塗りつけます。一晩放置し、翌朝水でよく流します。
重曹は粉石けんでも代用できます。
使い方④ 洗濯槽の掃除
洗濯槽の掃除も、酸素系漂白剤で簡単にできます。
<使い方>
まず、お湯を高水位までためてから酸素系漂白剤をいれます。
お湯10Lに対し粉末酸素系漂白剤100gが目安。
その後、洗濯機を5分ほどまわしてから一晩おきます。
次の日、水に浮いたカビなどの汚れを網などですくい取ってから、きれいな水を入れて2回ほどすすげば完了です。
使い方⑤ 風呂がまの掃除
風呂がまの掃除も、専用の洗剤を買わないと出来ないと思ってしまいますが、酸素系漂白剤で出来るんです!!
<使い方>
① 一つ穴(もしくは二つ穴)の上までお湯(またはお風呂の残り湯)を入れます。
② 酸素系漂白剤を100gくらい入れます。(汚れ具合によって漂白剤の量は増やしてください)
③ その後、10分くらい追い炊きします。
④ 汚れた水を排水して、シャワーなどで充分洗い流してください。
使い方⑥ 浴室小物の掃除
浴室の小物類の掃除も、酸素系漂白剤で出来ます。
<使い方>
風呂がまの掃除をするときに、湯船に一緒に浴室の小物類を入れる。
もしくは洗面器に湯をはり、酸素系漂白剤をいれて小物類をいれてつけ置く。
使い方⑦ 排水溝の消臭・掃除
<使い方>
排水溝にお湯を流して温めます。
その後、粉末酸素系漂白剤を排水溝にふりかけます。
お湯を少しづつ長しいれ、泡がいっぱいでてきたらお湯を止めます。
この作業を夜寝る前にして、翌朝までおいてから排水溝を水で流します。
使い方⑧ 食器の汚れ落とし・除菌
酸素系漂白剤を食器の漂白に使えば、塩素系にある嫌な臭いも残りません!!
<使い方>
使い方は、40℃以上のお湯2Lに対して粉末15g(大さじ1ぱい)を溶かし食器などを一晩つけ置く。コップの茶渋やガラスのくもりがスッキリとおちてきれいになります。
お子さんの水筒や、赤ちゃんの哺乳瓶、まな板、鍋の漂白にも使えます。
酸素系漂白剤ペースト
ワイシャツの襟の黄ばみや、赤ちゃんのミルクのしみ、服を保管している間にでてきた黄ばみ。
こういったものにも酸素系漂白剤は有効です。
<使い方>
①酸素系漂白剤のペーストを作り、シミ・汚れの箇所に塗布します。
②その箇所にスチームアイロンの蒸気をあてます。(やかんを沸騰させて、口から出る蒸気で代用できます)蒸気に当たるとペーストがブクブクと泡立ち、汚れを浮かせます。
③ そのあと、手でモミ洗いをして、汚れが完全に落ちていなければ、この作業を繰り返してください。
粉末酸素系漂白剤ペーストの作り方①
粉末酸素系漂白剤+重曹+水
黄ばみの部分に塗るペーストを作れます。
<作り方>
粉末酸素系漂白剤と重曹を1:1の割合で混ぜ、そこにペースト状になるまで水をすこしずつ入れる錬る。
※このペーストは密閉容器などには保管しないでください。
酸素系漂白剤ペーストの作り方②
粉末酸素系漂白剤+液体酸素系漂白剤
粉末の酸素系漂白剤は、過炭酸ナトリウムを主成分に作られています。
水を入れてもいいですが、液体酸素系漂白剤を入れるとさらにパワーアップします。
<作り方>
粉末酸素系漂白剤1:液体酸素系漂白剤3の割合で混ぜる。
※このペーストは密閉容器などには保管しないでください。
塩素系漂白剤は衣類の色を脱色してしまいますが、白い衣類やタオル、布巾などの洗濯には使用できます。食べこぼしのシミなどが簡単にきれいになります!
<お洗濯の方法>
水30Lに対し塩素系漂白剤70ml
洗濯機に衣類と洗濯洗剤を入れ、水が溜まってから塩素系漂白剤を投入することをおススメします。
白い衣料でも素材によって塩素系漂白剤が使えないものもあります。
使える素材は、木綿、麻、ポリエステル、アクリルですが、エンソサラシの表記があるものが安全です。
くれぐれも、色物は一緒に洗わないでください。
また、白物衣類のシミにだけ塩素系漂白剤をつけて、それを他の色物衣類と一緒に洗うことも避けてください。
① 使い方パッキンや目地のガンコなカビ退治に
酸素系漂白剤は漂白するパワーがマイルドなので、それだけではどうしても落ちないカビ汚れがあります。
そんな時は、塩素系漂白剤を使いましょう!!
塩素系漂白剤のカビ取りペーストの作り方
塩素系漂白剤+片栗粉
酸素系漂白剤でもとれない頑固なカビは、塩素系漂白剤で落としましょう!!
塩素系漂白剤は液体タイプだけなので、目地やパッキン塗布しても流れてしまって、なかなか効果が発揮できません。ジェル状のカビ取り剤を買わなくても、自分で強力なカビ取りペーストを作れます。
<カビ取りペーストの作り方>
塩素系漂白剤1:片栗粉1の割合で混ぜる
<使い方>
塩素系漂白剤のペーストをカビ部分に塗布して20分間放置します。
乾いてしまうと効果が半減してしまうので、ラップをして乾かないようにすると効果的です。
20分経ったら水で流しましょう(お湯だと片栗粉が固まるので水で流してください)。
塩素系漂白剤は、酸性の物と混ぜない。有毒ガスが発生します。
<酸性の物の例>
・液体タイプの酸素系漂白剤
・クエン酸
・お酢
・食洗機用の洗剤
塩素系漂白剤を使った部分に、クエン酸スプレーなどをかけるのも危険です。
塩素系漂白剤は強い薬品なので、使用する時はゴム手袋を着用しましょう。
また、目に入ったり、他のものに飛び散ったりしないように注意して使いましょう
漂白剤は正しい使い方を覚えれば、洗濯や掃除を楽にできるとっても優秀なアイテムです。
といっても、洗剤よりも強力な化学薬品なので使い方を間違えると命にかかわることもあります。
漂白剤の中身をおしゃれな別の容器に詰め替える、というようなことは絶対に避けてください。
正しい使い方を習得して、毎日の家事を楽々こなしましょう!!