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    長引く咳の正体は咳喘息かも!?咳喘息の治療とセルフケアのポイント

    夜も眠れないほどひどい咳が続いてつらい!もしかしたらそれは咳喘息かも知れません。咳喘息なんてあまり聞きなれないかも知れませんが、きちんとした治療をすれば怖い病気ではありません。今回は咳喘息を少しでも早く治すための効果的な治療とセルフケアのポイントを紹介します。

    咳喘息とは?

    長引く咳の正体は?

    「風邪は治ったはずなのに、咳が全然治らない。」といった経験をされたことはありませんか?
    ずっと続く咳のせいで夜も眠れなかったり、仕事に集中できなかったりつらいですよね。もしかしたらこの症状は咳喘息によるものかも知れません。一体、咳喘息とはどんな病気なのでしょうか?

    咳喘息は、気管支喘息になる一歩手前の状態と考えられている病気です。
    3週間以上空咳の症状だけがつづくというものです。咳喘息の患者さんの約3割が将来気管支喘息になるといわれており、早期に治療することが大切です。

    出典:https://www.ishamachi.com

    「喘息」と名前についていても喘息ではなく、極めて喘息に近い状態のようですね。しかし、なんと咳喘息を発症した患者さんの約3割が将来的に気管支喘息を発症する危険があるとのこと。
    これは早めの対処が必要ですね!

    咳喘息の特徴と症状

    咳喘息の特徴

    長い間続く咳は時に安眠を妨げることもあります。
    安眠が得られないことでストレスになり、うつ状態になるなどの二次災害の危険性もあります。そうなる前になんとか治療したいですね!
    咳喘息には一体どのような特徴があるのでしょうか?
    あなたの今の咳は咳喘息のせいなのか?チェックしてみましょう!

    喘息に見られるゼイゼイ、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難はありません。また、発熱や痰(たん)などの症状はほとんど出ません。
    夜中から明け方に激しい咳が出たり、寒暖の差や喫煙で咳が出やすくなるのが特徴です。

    出典:http://www.myclinic.ne.jp

    ・風邪の後に咳(しかも痰の出ない空咳)だけがいつまでも続いている。
    ・喘息のようだけど、ヒューヒュー、ゼイゼイ(喘鳴)したりはしない。
    ・お布団に入って体が温まってきた時や、夜間、明け方に咳がひどくなる。
    ・気管支拡張薬や、ステロイド剤の吸入が効果的である。
    ・女性の方や、アレルギー体質の方に発症しやすい。
    なども特徴として挙げられています。

    咳喘息の症状

    「風邪は治ったはずなのに…どうして咳だけが続くんだろう?」
    ずっと続く咳に不安になったりもしますよね?
    咳喘息の症状には一体どんなものがあるのでしょうか?症状を知って、治療に生かしましょう!

    のどにイガイガ感を伴うこともあり、長話をした際、のどが渇いたり枯れたりもします。咳の発作が激しい場合は、胸の痛みを感じたり、嘔吐、失神したりすることもあります。

    出典:http://www.myclinic.ne.jp

    とにかく痰も出ず、喘息のようなヒューヒュー音もないのに咳だけが出続ける咳喘息は厄介な病気ですね。
    原因はまだはっきりと特定されていないそうですが、風邪の後遺症だったり、ハウスダスト、タバコの煙、外気と室内の温度差などが影響するとのことです。
    また、アレルギー体質の方や、女性に多いのも特徴の一つだそうです。

    さて、次は咳喘息の治療について見ていきましょう

    咳喘息の治療法

    有効な治療法は?

    眠れないほどつらい咳喘息、早く何とかしたいですよね。
    一体どのような治療法が有効なのでしょう?
    咳喘息を重症化させないために正しい治療法を知って早めの対策を取りましょう!

    咳喘息の治療は気管支喘息の治療と同様、吸入ステロイドが基本となります。
    咳喘息の場合吸入ステロイドの効果が喘息に比べて早くに見られ、初日から効果が得られる場合もあるそうです。
    また、夜間の咳がひどく眠れない時や、仕事など日常生活に支障をきたす場合には長時間作用型の気管支拡張剤を併用されることが多いです。

    気管支拡張薬を使う

    咳喘息の治療でよく使われる気管支拡張薬とは、気管支の筋肉の緊張をとって緩やかにし、空気の通り道を広げる作用を持っています。気管支拡張薬は症状の重症度や効き目の長さなどを考慮して医師が処方するお薬です。
    長時間作用性β刺激薬と言われる吸入、飲み薬や貼るのタイプなどのほか、テオフィリン薬とよばれる飲み薬や、スプレー状の薬などがあります

    ・貼るタイプの気管支拡張薬

    咳喘息では貼るタイプの気管支拡張薬も処方されることもあります。このタイプのお薬は皮膚から薬効が吸収されて24時間にわたって作用します。
    子供さんやご高齢の方など、吸入が難しい方にはこちらの方が簡単で使いやすいですね。
    貼る場所は胸元や背中、腕など手の届く範囲ならどこでもいいのですが、毎回同じ場所に貼り続けると、かぶれや痒みの原因になりますから注意が必要です。

    ステロイド薬を使う

    ステロイド薬は気管支の炎症を抑えるために用いられます。
    咳喘息であっても、放置すると気管支喘息に移行してしまう危険性があるため、早期に炎症を取り除いてあげることが大切です。
    ステロイド薬は喘息に使用する時と同様に吸入タイプのお薬が主流とされています。

    抗アレルギー薬を使う

    咳喘息の場合は先に紹介したステロイド薬や、気管支拡張薬の使用が主ですが、場合によっては抗アレルギー薬が処方されることもあります。くしゃみ、鼻水、目の痒みなどを抑えるときに使うのが一般的ですが、もともとがアレルギー体質の方や、ホコリやダニなどハウスダストが起因していると考えられる場合は咳喘息の治療でも使われることがあります。

    咳喘息の治療の効果を発揮するためのポイント

    厄介な咳を1日でも早く何とかするには正しい治療を行うことが大切です。
    治療の効果を最大に発揮するためのポイントをチェックしましょう。

    吸入薬は正しく吸入しよう!

    吸入薬を処方されたはいいけど、使い方がいまいち分からない…。
    きちんと吸えているか不安…。せっかく処方してもらったのに正しく使えずに効果が出ないのは残念!
    今一度正しい吸入方法をチェックしましょう!

    吸入薬の使い方

    咳喘息の治療でも使われることが多い吸入薬の使い方について詳しく説明されています。
    吸入薬を使用する際にはぜひ参考にしてみてください。

    処方された薬は必ず飲み切ろう!

    咳喘息の薬を使うようになって早い人なら3日くらいで治療効果が現れるかも知れません。
    しかし、症状が治まったからと言って薬を使わなくなるのは厳禁です!特に吸入薬は処方された分はしっかりと使い切るようにしましょう。
    本人が治ったと思っていても、気管支の炎症は治りきっておらず、またちょっとした刺激で再発するというのはよくあることです。

    吸入薬の後はうがいを忘れずに

    咳喘息でよく処方される吸入薬の副作用はほとんどないとされていますが、一番起こりやすいのが薬剤が喉や口腔粘膜に残っていたために起こる嗄声(声がれ)や、カビの発生です。
    これらはうがいをすることでしっかりと予防することができますので、吸入薬を使用した後には忘れずにうがいをするようにしましょう。せっかく知慮してよくなったのに別の問題で悩まされるのは嫌ですよね。

    治療と一緒にセルフケアも忘れずに!

    1日も早く治すために

    咳喘息を1日でも早く治すためにぜひ行ってほしいのがセルフケアです。
    セルフケアを行うことで治療の効果を高めることができますよ!
    厄介な咳喘息から早く脱出するために行いたいセルフケアについて紹介します。

    マスクを着用する

    咳をしている人がマスクをしていないと、いい気持ちはしませんよね?当たり前のようですが周りの方への配慮としてマスクはきちんと着用しましょう。
    また、マスクは冷たい空気や、乾燥から気管支を守ってくれる役割もあります。
    特に睡眠中や、明け方に咳が出やすい咳喘息では気温変化と乾燥は咳を発生させる原因になります。保湿のためにも睡眠中に着用するのも効果的です。

    小まめな水分摂取でのどに潤いを持たせる

    咳喘息では乾燥することで喉の粘膜が乾燥し、気管支の炎症を誘発してしまいます。
    特に冬などの乾燥する時期には小まめに水分を摂って喉に潤いを与えるようにしましょう。
    また、お水を飲むほかにも飴を舐めたりして唾液の分泌を促してあげるのも効果的です。

    人ごみをなるべく避ける

    咳喘息で少しの刺激で咳が出やすい状態にあるときは人ごみを避けることも大切です。
    人ごみではどうしてもホコリが立ちやすかったり、また、近くでタバコを吸っている人に遭遇しがちです。咳喘息を悪化させないためにもなるべくは人ごみを避け、部屋の中も掃除をしたり、換気をするなどしてホコリが少ない状態になるようにしましょう

    咳喘息の治療中はタバコを控える

    愛煙家の方にとってはとてもつらいことだと思いますが、咳喘息の治療中は禁煙することをおすすめします。
    咳喘息は気管支が炎症を起こして刺激に対して非常に敏感な状態です。タバコの煙はとても刺激が強く、治療効果を低下させるだけでなく、症状を悪化させてしまうことがあります。
    とてもつらいとは思いますが、せめて咳喘息の治療中だけでも禁煙を頑張ってみてください。

    急激な温度変化に気を付ける

    咳喘息の治療中だからと言って、咳が出る以外症状はありませんし、仕事を休むわけにはいかないという人は多いですよね。そのため、外出は免れません。
    急激な温度変化は気管支にとって刺激となり、咳を誘発させてしまいます。
    特に暖かい場所から寒い場所へ移動した際に咳が強くなる傾向にあります。熱いからと言ってエアコンを冷やし過ぎたりはやめましょう。
    また、冬場などは首元を温めることで気管支への刺激を和らげることができます。マフラーなどを利用して急激な温度変化に備えるといいでしょう。

    生活習慣を整える

    咳喘息はアレルギー体質の方に発症しやすいといわれています。ストレスや、睡眠不足はアレルギー症状を悪化させる原因になりますので、治療中はもちろん普段から規則正しい生活を心掛けるように意識することが大切です。
    自分が疲れを感じている時は無理をせず、早めに休むようにしましょうね。

    早めの治療とセルフケアで咳喘息を治そう!

    咳喘息は放っておけば気管支喘息にもなりかねない厄介な病気です。
    人によっては3カ月もの間強い咳が続いたりするそうです。何ヶ月もの間、咳のせいで夜も眠れないなんてつらいですもんね。
    重症化させないためにも早めに病院を受診し、正しい治療とセルフケアで1日も早く治しましょう!

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