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    万年筆が壊れた!…焦らないで、修理すればまだまだ使えます。

    久しぶりに使った万年筆…なんだか不調?書けない?そんな時でも焦って買い換えず、修理に出してみてください。大切に扱えば万年筆は一生モノの文房具。長く使うことで書き味がよくなっていくんです♪そんな万年筆のメンテナンス術と、オススメの修理屋さんをご紹介します!

    万年筆・修理が必要な時

    みなさん、万年筆を使っていますか?修理が必要かどうかで悩んだりしていませんか?

    インクが漏れる、書けない、途中で字が切れる、etc...メンテナンスをしても改善しない場合は、大切な万年筆を壊してしまう前に修理を依頼しましょう。

    インク詰まりなどで字が書けない時、どうしても人はペン先を紙に押しつけがちです。そうすると切り割りが開いてしまい、ペン先にインクが届かなくなります。こうなると修理が必要です。

    落とした!ぶつけた!そして曲がってしまったペン先。これも修理に出さなければどうしようもありません。曲り具合によっては調整だけで済むかもしれないので、速やかに修理を依頼しましょう。

    ちなみにこちらはセーラー万年筆が生み出した「ふでDEまんねん」、元からこういう形状なので修理は不要です(笑)

    こんなになってもまだまだ修理可能。安易に買い替えなどせず、一本と長く付き合っていけるのが万年筆の魅力です。

    万年筆は永遠に使える文房具。是非とも修理に出して、あなたの大切な思い出とともに美しい姿を蘇らせてあげてください。

    万年筆・修理前に特徴を知る

    修理の前に、あるいは修理を待つ間に、ひとまず不調の原因を考えてみませんか?
    万年筆の特徴をちゃんと知れば、また修理を依頼するような事態を避けられるかもしれません。

    とにかく高価なイメージのある万年筆。その一因となっているのはペン先の材質です。なぜ万年筆のペン先は金なのでしょう?その答えはインクにあります。

    インクは酸性,アルカリ性のph値を示す化学薬品とも言えます。中には,強めの酸性・強めのアルカリ性を示すものもあり、その結果ペン先が腐食してしまうのです。

    そのためペン先には、腐食しにくい金が使われます。

    出典:http://bamka.info

    ステンレス製品は金と比べると腐食しやすいのが特徴です。ペン先がステンレスの万年筆は書き味が硬くなりますが、お値段も安価であることが多いです。

    金は非常に柔らかいので、使っていく内にペン先が磨り減って丸くなっていきます。つまり万年筆は、使えば使うほど持ち主の癖を反映して、書きやすい形に変化していくのです。

    ただし、ステンレス製の万年筆の硬い書き味が好きだという人もいます。安いから悪いというわけでは決してありません。

    一番大切なのは「自分に合ったものを選ぶ」ことです。書きやすければ永く使うようになり、使い慣れれば書き癖が馴染んで、その万年筆に思い入れが芽生えます。

    一生を共にする万年筆。不調を感じたら諦めず修理に出して、長く使ってあげてください。

    万年筆・修理を行っているお店

    ここでは万年筆の修理を行っている、ネットで受付可能なお店をまとめました。

    万年筆修理・パイロット

    万年筆修理・パイロット

    ナミキブランドを含むパイロット製品の修理を行っています。万年筆の修理が1,000円(税抜き)とお安いのが嬉しいですね。

    住所:〒104-8304 東京都中央区京橋2丁目17-5 兼松ビルディング別館 株式会社パイロットコーポレーション
    電話番号:03-3538-3780

    万年筆修理・ペンクラスター

    万年筆修理・ペンクラスター

    モンブランなどヴィンテージものや限定万年筆の修理も行っているお店です。

    住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-20-3ウィンド銀座2ビル 3F
    電話番号:03-3564-6331

    万年筆修理・川窪万年筆店

    万年筆修理・川窪万年筆店

    破損しているパーツを自作している修理店なので、メーカーに問い合わせて断られた品でも対応してもらえるのがありがたいですね。

    住所:〒112-0011 東京都文京区千石2-31-7 川窪万年筆店
    電話番号:090-9959-9950

    万年筆修理・小野万年筆

    万年筆修理・小野万年筆

    元モンブランペンドクターの小野さんが独立後に開業した万年筆販売・修理のお店です。ペン先調整の他、細字へのお直しやネーム入れも行っています。

    住所:〒540-0013 大阪市中央区内久宝寺町3-2-9 共栄モータープールビル1F
    電話番号:06-6777-2501

    万年筆・お手入れ

    修理が必要になる前に、修理から帰ってきたあとに。長く愛用するため万年筆をメンテナンスしましょう。

    自分でできる修理・洗浄

    万年筆が書けなくなった時は、インクが詰まっている可能性があります。40℃程度のぬるま湯をコップに入れてペン先を浸し、そのまま一昼夜ほど置いて、インクの色が出なくなるまで洗浄してみてください。

    吸入式の場合

    ・自分でできる修理・洗浄
    水の中に浸すとインクが滲んできます。ペン先の反対側をねじって水を吸い上げ、吐き出す作業を水を交換しながら続けてください。インクが出なくなったら柔らかい布で拭き、一日ほど乾燥させたら完了です。

    カートリッジ式の場合

    ・自分でできる修理・洗浄
    ボディの中に入っているカートリッジを外し、カートリッジを入れる部分から水を流します。ペン先から中に溜っていたインクが流れ出るので、透明になるまで続けてください。終わったら拭き取り、完全に乾いたら新しいカートリッジをセットしましょう。

    万年筆のお手入れ・洗浄方法

    定期的にメンテナンスを行えば修理の必要もあまりなくなります。もし万年筆を長期間使わないようなら、インクを抜いておきましょう。

    万年筆・まとめ

    高級文具の代名詞ともいえる万年筆。お金をかけ愛情を籠めて使ってきたものだからこそ、少しの不調で諦めず修理に出してください。

    人生を共に歩んでいくうちに、きっとその万年筆はあなたにとってかけがえのない相棒となっているはずですよ♪

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