2015/12/09
tomoyo1984
ころころっとした実がなっているような、グリーンネックレス。インテリアでも人気があります。まるで真珠のネックレスのような葉が連なるのが魅力です。グリーンネックレスの育て方とお手入れをご紹介します。育て方次第で、ガーランドやフラワーアレンジにも利用できます。
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グリーンネックレス(Senecio rowleyanus)は、つる性で、球体のような葉が連なって垂れ下がるように育ちます。半日陰を好み、育て方は室内にも向いています。
グリーンネックレスは、多肉植物のセネシオに分類されます。学名は、Senecio。セネシオまたはセネキオとも呼ばれます。科名 / 属名はキク科のセネシオ属です。
グリーンネックレスなどの多肉植物とは、肉厚な茎や葉に水を貯めることのできる植物です。多肉植物の多くは、乾燥した土地に適応するため、効率よく水を蓄えるようになったものと考えられています。
グリーンネックレスなどに見られる水を蓄える多肉化する部分は、植物体全体である場合は、主として葉である部分、主として茎である部分など、品種によって異なります。
グリーンネックレスをはじめとする多肉植物は、多くは主に砂漠や海岸といった乾燥地帯に生育しています。多肉植物のうちでも、サボテン科に属する品種が非常に種類の多いグループです。
そのため多くは、園芸業界では一般的に<サボテン>と、それ以外を<多肉植物>と分けて呼ばれています。
セネシオの仲間は、南西アフリカやマダガスカル、カナリア諸島に分布しています。草姿は、グリーンネックレスのようにつる状のもの、肥大した根(塊根)をもつもの、葉や茎に毛が生えているものなどがあります。
多肉植物の葉の形にはユニークなものが多く、グリーンネックレスのような球状だったり、矢尻型、三日月型などユニークなものがあります。切ると菊のような独特の香りがします。
グリーンネックレスや他の多肉植物は、春から秋にかけて生育期を迎えます。しかし夏の暑さは苦手です。高温多湿な環境に弱く、蒸れると根元で腐ってきます。
育て方に適した風通しのよいところに置きましょう。また、下のほうの枯れた葉などは、小まめに取り去って腐敗を防ぎましょう。
グリーンネックレスの基本情報
園芸分類<多肉植物、観葉植物>
形態 <多年草>
原産地<南西アフリカ、マダガスカル、カナリア諸島>
草丈/樹高<10~100cm>
耐寒性<やや弱い> 耐暑性<やや弱い>
特性・用途 <常緑性,落葉性>
人間に作用する毒はありません。しかし幼い子供の誤食には注意が必要です。
グリーンネックレスの育て方について
育て易さは<育て易い>
日当たりは<直射日光の強い光よりやわらかい日射しを好む>
耐寒温度は<2℃、観葉植物としては寒さに強い>
グリーンネックレスは、10月27日の誕生花です。別名は、緑の鈴とも呼ばれます。花言葉は、<青春の思い出>、<豊富>があります。
関東地方以西を基準にした育て方とスケジュールです。
グリーンネックレスなどのセネシオの開花期は、6月から11月。植え付けは、4月から5月と9月です。肥料、株分け、挿し芽をする時も、4月から5月と9月に行います。
グリーンネックレスは生育期になると、他の多肉植物よりは水を好む傾向があります。乾燥させすぎないように注意しましょう。水分が少ないと、球体状の葉が細くなる、しわが寄るなどしてきます。
グリーンネックレスの育て方と注意点をご紹介します。
日当たりと風通しのよい場所に置きます。つる性のものは、半日陰で育てるとみずみずしい葉を保てます。冬は室内に取り込みます。
グリーンネックレスは、極端な乾燥を嫌います。高温多湿の時期の水やりは控えめにしますが、生育期には鉢土の表面が乾いたらたっぷり水を与えてください。冬は控えめにしましょう。
グリーンネックレスには、春と秋の生育期に緩効性化成肥料を2か月に1回少量与えます。薄めの液体肥料の場合は1か月に1回与えましょう。
グリーンネックレスのかかりやすい病気は、軟腐病です。これは多湿や下葉の腐りが原因になります。枯れた下葉を小まめに取り除いて、密集した株を整理するのが育て方のポイントです。
グリーンネックレスの大敵、害虫はアブラムシやバッタです。めったに花はつけませんが花の時期には、蕾にアブラムシがつきやすくなります。バッタは葉を好んで食べてしまうので、見つけしだい駆除してください。
グリーンネックレスは、水はけのよい用土に植えつけをします。配分は赤玉土小粒3、鹿沼土小粒2、軽石小粒2、腐葉土3の配合土などがおすすめです。
元気なグリーンネックレスの育て方のコツは、1~2年に1回のタイミングで、植え替えをすることです。枯れてしまった葉や根の部分、伸びた枝を切り戻しましょう。
上手な育て方をして株の充実した多肉植物の植え替えの場合、鉢の底の部分の土を2/3程度落として、新しい用土に植え替えします。
グリーンネックレスの場合、上手な育て方をして株が充実した時他の多肉植物の植え替えと違うポイントがあります。
グリーンネックレスのようにつる性のものは、根鉢の土を1/3程度落として、根を乾かさないように注意して植え替えましょう。植え替え後の成長がよくなります。
多肉植物の上手な育て方をして、株を増やしましょう。さし芽と、株分けの方法があります。
さし芽:下葉を2~3枚残してカットした枝を、切り口を日陰で半日ほど乾かしてから用土に挿します。
株分け:群生する品種は、株が大きくなったら植え替え時に根鉢ごと半分に分けて、新しい用土で植えつけます。
グリーンネックレスのようなつる性で這性のタイプは、多肉植物でよく行う葉さしで増やすことができません。茎をカットして、さし芽をしてください。
グリーンネックレスの葉(球状部分)を数個つけて茎を切ります。茎に少し土がかぶるような状態で、用土の上に並べます。霧吹きなどでしっかり水やりをしましょう。20日前後で発根して新芽が出てきます。
比較的育て易いと言われるグリーンネックレスですが、他の多肉植物と全く同じ育て方ですと、上手に育たなかったりします。その育て方のちょっとしたポイントを知っていると、たくさん増やすこともできます。
あまりお目にかかれませんが、グリーンネックレスの花です。ぜひ上手な育て方で、厳しい乾燥した環境の原産地で育まれた可憐な花をご覧ください。
グリーンネックレスは鉢で小さめに仕立る育て方もかわいいですが、上手な育て方次第でつるが伸び、ガーランドのようなカーテン状にすることもできます。
ガーランドのように長くなるような育て方をして、たくさん増えたら、ガラスの花瓶のアレンジに使うこともできます。
グリーンネックレスの育て方で、他の多肉植物との違うポイントはおわかりいただけたでしょうか?インテリアグリーンでも人気の品種です、ぜひ育ててみてください。
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