記事ID101330のサムネイル画像

ビオトープを始めよう!自然のままだから、動植物を育てやすいよ

ビオトープという言葉、聞いたことはありますか?最近ジワジワとブームになっていて、マンションのベランダや玄関先のビオトープに注目が集まっています。基本的にほったらかしたままで、植物も生き物も育ちます。ビオトープとは何か、動植物の種類、あわせて見ていきましょう。

ビオトープとは

ビオトープという言葉は、実は造語だそうです。
人工的に作り上げた、様々な生き物が共生できる場所を指しています。

─生命:バイオbioと場所:トポスtoposの合成語で生物の生息空間のこと─

出典:http://www.biotope.gr.jp

トンボで考えると、卵を産みヤゴとして育つ池がビオトープです。そしてトンボとなって山や野原で過ごす成長段階でも、それぞれのビオトープがあるのです。

生物の生息空間をビオトープと考えると、小さなビオトープから大きなものまであります。
今、各家庭で行うビオトープは自然は巡るということを前提に、自然な生態系を目指して作ります。

各家庭で作る、ビオトープの目指す自然の生態系のイメージ図です。それぞれが役割を果たし、手を加えることなく栽培、飼育ができます。

ビオトープを作ろう

自然の生態系を目指しますが、最初は人工的に作り上げなくてはいけません。
何をそろえたらよいのでしょうか。

水鉢

ビオトープ用に、プラスチックや陶器製のものがよく販売されています。最近では発泡スチロール製のものもあります。高さがあるものより、直径が大きい水鉢を選びましょう。

水草

ビオトープで水草は欠かせません。浮遊、浮葉、抽水植物など植物の種類は様々あります。植物をいくつか組み合わせるとよいでしょう。

底土

ビオトープの水鉢に底土を入れます。それにより必要なバクテリアが住み着き、水をきれいにしてくれる作用があります。

生き物

一般的にメダカを入れることが多いです。ほかにはエビなども合わせてビオトープに入れることもあります。ボウフラなどの虫を食べてくれたり、排泄物が植物の栄養にもなります。

タニシなどをビオトープの水鉢に入れておくと、苔を食べてくれます。水草を食べることなく、水鉢のお掃除をしてくれると人気者です。

基本的には以上で大丈夫ですが、あるといいものとして
・石 ⇒ 自然な風合いを演出してくれたり、メダカの隠れ家にもなります
・流木 ⇒ 植物(水草)付きの流木はレイアウト簡単で便利です

水草(植物)の種類

ビオトープに欠かせない水草(植物)には、大きく分けて3つの種類があります。
その中でも色々な植物があるので、ご紹介します。

浮遊植物

ビオトープの水面に浮いて生育する植物です。

ホテイアオイ

ビオトープの浮遊植物の代表格ですね。丈夫な植物で、日あたりや水質などの条件がよいと、びっくりするくらいのスピードで増えていきます。

アマゾンフロッグピット

丈夫で増殖スピードがかなり早い、浮遊植物です。ホテイアオイほどではないですが、葉の裏がスポンジ状の浮き袋になっているのが特徴です。

浮葉植物

葉が水面に浮き、根や根茎はビオトープの水中の土にある植物です。

アサザ

黄色の綺麗な花を咲かせる浮葉植物です。葉は睡蓮の葉を小さくした感じで、小さな切れ込みがある楕円形が特徴です

スイレン

初夏から秋にかけて、美しい花を咲かせる浮葉植物です。ビオトープではぜひ咲かせたい花のひとつです。都会の家庭では、小さめのヒメスイレンが育てやすいです。

抽水植物

葉や茎の大部分は地上に出て、根や根茎はビオトープの土の中にある植物です。

オモダカ

水田の雑草としても知られている、ポピュラーな抽水植物です。丈夫ではありますが、広がりすぎて困ることはなく、白い花も綺麗です。

ウォーターポピー

黄色いポピーのような花を咲かせる、抽水植物です。夏以降に咲き、秋の遅くまで咲き続けます。日のあたる戸外で比較的簡単に育てられるのでおすすめ。

カキツバタ

ハナショウブと似ていますが、控えめな印象で自然風のビオトープにぴったりの抽水植物です。花もよく咲く傾向があり、青か白の花色が一般的です。

ウォーターバコパ

多年草の抽水植物で、浅い水中や湿地に生息します。草丈が5~15cmと小型で、緑がとても美しい植物です。青紫の小さな花もとてもかわいらしいですよ。

ウォータークローバー(デンジソウ)

クローバーの形をした、すべてが四葉のかわいい抽水植物です。水に浮かんだ葉が「田」の字に見えることから、「田字草(デンジソウ)」と名付けられました。

ビオトープの生き物

ビオトープでおすすめの生き物を紹介しましょう。

メダカ

ビオトープでは代表的な生き物です。暑さや寒さにも強く、丈夫な生き物です。繁殖も容易で、産卵しやすい植物を必ず入れてあげましょう。

ドジョウ

ほとんど水底に潜っていることが多いですが、時々は水草にのって顔を出してくれます。愛嬌のある顔立ちは、ビオトープに笑いを提供してくれます。

ミナミヌマエビ

エビの中でも飼いやすく、一生を淡水域で過ごします。水草の多いところに生息し、ビオトープでは水鉢内の藻類や苔を食べて掃除をしてくれます。

タニシ

コケを食べてくれる、便利なお掃除屋さんです。タニシ自身に苔が生えることもあり、それもまたかわいらしいです。爆発的に増えるので、注意が必要です。ビオトープ内がタニシだらけになることも。

早速ビオトープを始めよう!

ビオトープ、いかがでしたでしょうか。

植物や、小さな生き物を育てていると癒されます。
お部屋の中の水槽もいいですが、手間がかからず自然の巡りを教えてくれるビオトープ。
生命の大切さとチカラ強さを感じずにはいられません。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ