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大切な家のメンテナンスに欠かせない【外壁塗料】を比較しました

住宅の外壁は新築後5~7年程で一度塗り替えの時期を迎えると言われています。外壁は外観だけでなく屋内への水の侵入を防ぐ大切な部分ですので、比較検討をしたいものです。外壁塗料の材質と価格は耐久性に比例します。外壁塗料の性質とおおまかな価格差を比較してご紹介します。

外壁塗料を比較してリフォームプランを選択しましょう

外壁リフォームの際に気になるのが塗料の種類、耐久性と価格のバランスです。

分かりやすい表で見ますと、当然ながら耐久性能の高さと価格は比例します。実際にはどんな塗料が良く使われているか、外壁塗料の種類と価格を比較してまとめました。

外壁塗料の比較 ①アクリル系塗料

外壁塗料の中でも、アクリル系塗料は安価ですがこまめなメンテナンスが必要になります。

アクリル系合成樹脂を主成分とする塗料全般を、アクリル系の外壁塗料と呼びます。アクリル系のイメージとしては、プラモデル作りに用いる塗料があります。

アクリル系外壁塗料の比較ポイントとして挙げられるのが、発色の良さと価格の安さです。重ね塗りの施工にも優れ、まるで絵の具のようなイメージで使用できるので短期間のディスプレイにも向いています。

但し、屋外での耐久性は他の外壁塗料と比較しても乏しいのが現状です。短期間で塗り替える事が決まっている場合は良いと言えますが現在、住宅の塗り替え用にはほとんど用いられません。

外壁塗料の比較 ②ウレタン系塗料

塗装の剥がれが気になる場合に効果を発揮するのが、ウレタン系外壁塗料です。

ウレタン塗料は、他の外壁塗料と比較して柔らかいため扱いやすく作業性が高いことで知られています。硬化しても塗膜が柔らかく保たれ、ひび割れしにくいと言えます。

ウレタン塗料は、シリコン塗料が外壁塗料として一般的になる以前は広く普及していました。光沢があり密着性と伸びが良く鉄や塩ビ、木の素材とも相性が良いのが比較ポイントです。

ウレタン系外壁塗料のメリットは高い密着性です。そこで、外壁ではなく雨どいなどの塗装に使用するのもおすすめです。そちらは安く抑え、外壁にワンランク上の塗料を検討できるかもしれません。

外壁塗料の比較 ③シリコン系塗料

現在、一番使用されている外壁塗料がシリコン系の塗料です。

安い外壁塗料は心配だけれども、価格が高すぎる塗料には手が出ない。様々な塗料を比較して、費用対効果の高い塗料をということで選ばれているのがシリコン系の外壁塗料です。

シリコン系外壁塗料は、汚れを寄せ付けない特性があります。耐用年数はアクリルやウレタンと比較しても数年は延びます。

他の塗料と比較して、約600℃もの耐熱性があり耐候性にも優れているのがシリコン系外壁塗料です。 但し、アクリル樹脂が混ざっているアクリルシリコン樹脂は、耐熱性が200℃に落ちます。

価格の面で比較するとアクリルやウレタン系の外壁塗料より高くなりますが、耐用年数は12年ほどになりますので費用対効果はあると言えるでしょう。シリコン系外壁塗料の注意点を挙げるならば、他の樹脂(アクリルなど)と組み合わせている塗料も存在するということです。

外壁塗料の比較 ④フッ素系塗料

長い目で比較して得かどうか、という点にポイントを置きたい方におすすめの塗料です。

何度もリフォームにお金をかけたくない、長い目で比較してみて一番得な素材にしたいと考える場合フッ素系外壁塗料をおすすめします。

現在主流となっているシリコン系の外壁塗料と比較しても、更に耐用年数が5年ほど延びます。およそ18年といわれています。

フッ素系の外壁塗料は耐候性に優れ、外壁に付着した汚れは雨天時にすぐに落とせるようにコーティングがされています。美しさが長く保てるのが特徴です。

18年ほどメンテナンスフリーと言っても、フッ素系の外壁塗料は住宅に使用するには高価な上に実際どれくらい持つものなのか例が少なく、まだまだ普及していないのが現状です。

外壁塗料の比較 ⑤その他

その他の外壁塗料には遮熱や断熱効果のある塗料や、光触媒があります。

遮熱・断熱効果のある外壁塗料

外壁や屋根の塗り替えに遮熱や断熱効果のある外壁塗料を使うと、一年を通して室内の温度の過度な上昇や低下を抑える効果が期待できます。

外壁や屋根の塗装工事を比較検討する中で、エコにも気を配りたいという考えのある方におすすめです。補助金が出る自治体もあるようです。
※各自治体のホームページをご確認ください。

遮熱、断熱効果のある外壁塗料は工場の屋根などにも用いられます。省エネや節電の対策として検討される場合が多いです。

光触媒コーティング

日本で開発された技術である光触媒は、光触媒(酸化チタン)に紫外線が当たることで防汚・自浄作用(雨だれなどの汚れから守る)・脱臭・防曇・抗菌・大気浄化の効果が得られます。その多岐にわたる効果により、公共施設や住宅の外壁塗料としての利用に注目が集まっています。

外壁リフォーム前に考えておきたい外壁塗料の比較まとめ

大切な住宅を守る外壁塗料についてまとめました。外壁の塗装は、ただ家の表面を守るだけでなく建物内部への雨水等の侵入を防ぐという意味でも大変重要です。内部に雨漏りするようになると更に大掛かりな修繕になってしまう恐れもあります。放置せずに比較検討し、適切な時期にリフォームをしておきましょう。

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