カーペットメーカーの人に聞いた!おすすめカーペット・絨毯はこれだ
2016/08/15
ritsuho
2015/11/07 更新
絨毯・カーペットを選ぶ場面で、サイズ以外に何を基準にしていいかわからない、安いのか高いのかも分からない!なんて思ったことありませんか?今回は、絨毯・カーペットを選ぶときに参考になる、基礎知識を中心にまとめてみました。意外なところに値段の違いがあったのです!
絨毯イメージ
絨毯と聞くとこんな柄のものをイメージしませんか?
「絨毯」「カーペット」、敷物を指す言葉として使っていますが、みなさんは違いがわかりますか?
実は、日本語で絨毯、英語でカーペット、と言っているだけで日本ではあまり区別がされていません。
なんとなく、高級なもの伝統的なものを絨毯、それ以外をカーペットと指すことが多いようです。
なので、今回は同じ「敷物」として絨毯・カーペットを購入する際に知っておきたい基礎知識をご紹介していきます。
まずは、絨毯・カーペットの種類について。
作られる工法によって、様々な種類があります。
手織り ウィルトン タフト フック 折りたたみ
クムシルク
クムという地方で作られたペルシャ絨毯
シルク製のものが主です
手織りの絨毯・カーペットは、人の手だけで織られたものです。
中でも、ペルシャ、ギャベ、キリム、中国緞通などがあります。
ペルシャ・・・イランの伝統工芸品。各地域によって素材や柄など様々な特色があります。
ギャベ・・・イランの遊牧民が、生活に使用している敷物で、動物や魚・植物といった身近なものをモチーフにした素朴な柄が味わい深い敷物です。
キリム・・・トルコの現地の言葉で「平織」を表すのが「キリム」。こちらも自然などをモチーフにしたデザインで、薄めの絨毯です。
中国緞通・・・シルクロードを伝って伝わった絨毯を、中国独自で作ったもの。ペルシャ絨毯と比較して厚めなものが多いです。
ヴォルテ
プレーベル
ベルギー製ウィルトンカーペット
ウィルトンカーペットとは、イギリスのウィルトン地方で作られた機械織のカーペットです。
産業革命のときに大量生産を目的に機械で作られるようになったのが始まりです。
基布(縦糸と横糸)とパイル(毛足)を同時に織ることができます。
ヨーロッパ=「土足の文化の土地」で普及しているため、耐久性に優れ、カーペットが滑りにくいのが特徴です。
クラシックな柄からモダンな柄まで幅広くあります。
ジオーニ
プレーベル
ナイロン製
パイルと裏貼りの間にアルミ材を使用している為、冬あったか、夏ひんやりする高性能カーペット
タフト(タフテッド)カーペットとは、おそらくみなさんが一番目にするタイプのカーペットです。
パイルを基布に刺繍のようにミシン針で差し込む工法でできたカーペットで、裏面は不織布でできていることが多いです。
日本ではウィルトンより低価格なものが多く、色柄も多く、ウィルトンより様々な素材で作られています。
また、ウォッシャブルや防ダニなどの機能が付加されているものもあります。
ヤルヴィJV-105
スミノエ
素材や毛足の長さを変えて立体的な柄を出している
基本的にはタフトと同じような工法ですが、毛足の長さを調節したり柄をよりきれいに表現できる作り方で、タフトより厚みがあるカーペットです。
ホームウォッシュ
スミノエ
折りたたみできるので持ち運びや収納が楽々
洗えるので汚れを気にする人にはぴったり
通常、絨毯・カーペットは平に展示したり巻いてある状態で販売されるものが多いですが、折りたたまって販売されているカーペットがこちらにあたります。
ウォッシャブルのものが多く、薄めです。
次は、絨毯・カーペットに使われる素材について学んでいきましょう。
以下に挙げる順番に、高い素材となっています。
価格の参考にしてみてくださいね。
ウール
羊の毛
呼吸する素材で、年中さらっとしたタッチで気持ちよく使えます。
湿度が高いときは吸湿し、乾燥しているときは出してくれる、天然の調湿効果があります。
繊維が空気をたくさん含むので、冷暖房の効果をより高める効果があります。
デメリットとしては、遊び毛が出やすいところです。
熱伝導率が低いため、夏でも冬でも一定の温度で心地よく使えます。
水を吸わないので汚れが付きにくく、やわらかいため家具の跡などが残りにくいのが特徴です。
遊び毛が出にくいのもメリットです。
工業・商業用のタイルカーペットもナイロンでできているほど耐久性に優れています。
軽くて硬くて耐久性に優れた繊維で、ナイロンより低価格です。
遊び毛も出にくいです。
ただし、硬いため家具の跡などが残りやすいのが欠点です。
水に強く、乾燥が早いうえシワになりにくい。また、熱に強く縮みにくい。
遊び毛がでにくい。
絨毯・カーペットをはじめ繊維で多くの商品で使われる低価格でポピュラーなものです。
ウールに似て肌触りがよく保温力が高いです。フェイクファーのカーペットなどに使われます。
ただ、ウールと同じで遊び毛がでます。
また、静電気が起こりやすい素材です。
綿は吸水・吸湿性が高く、夏は特にさらっと気持ちよく使えます。
なので夏に敷く絨毯・カーペットに多いです。
遊び毛は出やすいです。
6畳の違い
同じ6畳でもこんなに違う!
一口に畳、といってもいろいろな種類があることを知っていますか?
代表的な種類が江戸間・中京間・本間というもので、それぞれサイズが異なります。
《参考》 1畳のサイズ
江戸間 ・・・176cm×88cm
中京間 ・・・182cm×91cm
本間 ・・・191cm×95.5cm
また、マンションなどでは6畳という表示でもそれより狭いことも多いので、カーペットを購入(特に敷き詰め)の場合は正確にサイズを測っていきましょう。
とはいえ、絨毯・カーペットのサイズはある程度決まっています。
だいたい、1.5、2、3畳分程度のものが多く、メーカーや商品によって多少差があります。
1.5畳 ・・・ 130×190、140×200 など
2畳 ・・・ 190×190 200×200 など
3畳 ・・・190×240 200×250 など
ウィルトンは以下のサイズが多くなります。
日本のタフトには少ないサイズもありますのでご注意ください。
140×200 / 160×230 / 200×250/ 240×240 / 240×340cm
絨毯・カーペットの値段って、どこで決まるのでしょうか。
今までの基礎知識も踏まえてお答えします!
ペルシャ絨毯の作業風景
手作業なので、大きく細かい柄のものは年単位でかかることも珍しくありません
手織り、ウィルトンは高く、タフト、折りたたみはリーズナブルなものが多い傾向があります。
先に述べたように、ウールやナイロンは高いです。
ウールは自然素材で希少性、ナイロンは高機能な素材で高くなっているようです。
低価格のものは、ポリプロピレンやポリエステルのものが多いです。
密度の単位はノット
ノット数というのは繊維の密度のことであり、1㎡あたりにどれだけ繊維がつまってるかを表します。
数値が高いほどたくさんの糸が打ち込まれているというわけです。
絨毯・カーペットは密度が高いほうが高いのです。
密度が高いと、耐久性が上がりごみなどが入りにくく、柄があるカーペットの場合は柄が細かくきれいに仕上がります。
いかがでしたか?
少し専門的な内容になってしまいましたが、知ってて損はないと思います!
絨毯・カーペットを買うときは、値段が工法・素材・密度に見合っているか判断して選ぶといいものと出会えるはずです。
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