片づける場所に困ることが多い敷布団の収納アイデアを紹介します!
2017/05/28
little-bird
一日の、実に三分の一を占めるという睡眠時間。人生のうちで多くの時間を過ごす敷布団やマットレスですが、購入する際に種類も多く見た目では良し悪しが分からないという問題があります。そんなときのためにまずは基本!の敷布団とマットレスの基礎知識をご紹介します。
どちらも寝具の一種で、敷布団は床もしくは簡易ベッドなどに敷く布団です。
基本的には折りたたみができるので、使用しないときにはたたむことで、お部屋のスペースを有効活用できます。
マットレスとは、ベッドフレームやすのこの上に置き使用するものです。
また、敷布団の下に補助的に使うマットレスもありますが、本記事では単体で使用するベッド用のマットレスについて取り扱いします。
敷布団はベッドと比べ、あまり大きなサイズはありません。
以下のサイズが一般的なサイズです。
シングル 100×210cm
セミダブル 120×210cm
ダブル 140×210cm
もちろんオーダーメイドで他のサイズをつくることも可能ですが、布団特有の折りたたみや持ち運びができるという面を考えると、大きなサイズを求めることはそうそうなさそうですね。
また、ベビー用の敷布団は、通常サイズで70×120cm、ミニタイプが60×90cmが主流です。
マットレスのサイズはメーカーによって多少異なりますが、以下のようになります。
布団より大きいサイズが選べますね。
シングル 97~100×195cm
セミダブル 120×195cm
ダブル 140×195cm
ワイドダブル 150×195cm
クイーン 160/170×195cm
キング 200×195cm
背が高い人用に、長さのあるロングマットレス(210cm程度)のあるメーカーもあります。
また、マットレスは厚みもまちまちです。
商品によって20~45cmくらいの差があります。
厚みがあるもの(30cm以上)だと、通常のマットレスカバー(ボックスシーツ)が使えない場合があるのでご注意ください。
敷布団もあまり分厚いものだと、敷布団カバーに入らない場合があります。
その場合はマットレス用のカバーを使うと適応できます。
一人で使う場合には基本的にシングルサイズで、大柄な人はセミダブルでもいいかもしれませんね。(もちろん広く寝たい人は大きなサイズでも!)
二人以上の場合ですが、ダブルだとシングルより40cm大きいだけなので、大人の肩幅が35~40程度なので少し窮屈に感じると思います。
長く使うのであれば、できるだけ大きなサイズをおすすめします。
ただし、マットレスの場合は「搬入できるか」が大きなポイントになります。
1枚でのクイーンやキングサイズなどは搬入が非常に難しくなります。
部屋の間取りを始め、部屋の間口や玄関、廊下、階段、マンションの場合はエレベーターのサイズなどをまず確認してからサイズを考えましょう。
搬入が難しそうだけど、広々寝たい!そんなときは、シングル2台をくっつけてしまいましょう。
真ん中も違和感なく寝たい場合は、2台のマットレスの隙間を埋めるスペーサーや、敷きパッドだけキングサイズにするという手もあります。
また、ご夫婦で将来的にお子さんと一緒に寝る期間がある場合は、部屋に余裕があればシングル+セミダブルの組み合わせもおすすめです。
お子さんがいる間は女性+お子さんでセミダブルのほうを、いない間は体の大きな男性が使う・・・ということが可能になります。
敷布団は、主に詰め物で差が出るので素材によって分けられます。
主となる敷布団素材についてまとめてみました。
敷布団素材 木綿
メリット
・汗を吸いやすい(吸湿性に優れる)
・適度な弾力があり、へたりにくい
・体に優しい天然素材
デメリット
・放湿性が弱い(こまめな日干しが必要)
・他の素材と比較して、重い
この木綿敷布団は現在、ふとん屋さんでしか売っていません。私の推測ですが、スーパーやデパートで売っていないのは、この木綿敷布団はリサイクルできる布団なのでアフターが必要だからだと思っています。効率を考えると使い捨ての布団を売って、傷んだらまた新しいものを買ってもらう。そんな感じでしょうか。
敷布団素材 羊毛(ウール)
メリット
・保温力に優れている
・比較的軽量
・放湿性に優れている
デメリット
・薄いものだとへたりやすい
・ポリエステルの固綿が入ったものだと、羊毛の特徴を最大限生かせない
更に敷き布団では固綿(ポリエステルなどを糊で固めたシート状のもの)が入ってマットレスの役割を果たすものなどが多く売られています。
これらは羊毛本来の特性よりもポリエステルの特性が強くなり、通気性の悪さから蒸れて夜に目が覚めたり、たまった汗が逆に冷たい空気の層になり冬場寒かったりの原因となります。
固敷布団などは中のシートがつぶれて腰付近が大きくへこんだりします。またそのシートに巻かれているわたは薄く、わたの素材による保温性などはほとんどない状態です。
敷布団素材 キャメル(らくだの毛)
メリット
・冬は暖かく、夏は吸湿発散性がよいので気持ちいい
・サポート力があるので腰痛の方などには最適
・吸湿、放湿性ともに他の天然素材と比べて優れている
・耐久性も良い
デメリット
・低品質のものだと、獣くさい場合がある
・比較的高額になる
通常、羊毛布団などはどうしてもへたりが出て、腰などの重い部分は特につぶれてしまいがちです。でもキャメルは繊維がとても長く(そのかわり打ち直しはできない)抜群の耐久性と弾力性が長期間継続されるのです。
ですからキャメル布団の下に敷くマットや布団の状態(やわらかすぎたり、腰が大きく沈むようなものはNG)にもよりますが、腰の痛い方・腰の弱い方もこのキャメル布団を使われたお客様からは「すごく具合がいいよ」と嬉しいお言葉をいただいております。
敷布団素材 ウレタン
メリット
・人工物なので、防菌、防ダニといった加工も施しやすい
・ダニや雑菌が繁殖しにくい
・綿ボコリが出ない
・形状の自由度も高いため、体圧分散力に優れた製品が多い
デメリット
・丸洗いができない
・重量が重く、形状が変化しにくいため、収納が面倒
非常に扱いやすく、高性能のウレタン敷布団ですが、もちろん万能というわけではありません。ウレタンは水に弱く、いったん濡れると簡単には乾かないため、丸洗いすることが出来ません。これは“家庭では洗えない”という意味ではなく、布団の丸洗いを引き受けているクリーニング業者であっても引き受けてくれない…ということです。完全に水を吸い込んだウレタンは、高熱のタンブラーを持ってしても、100%乾かすということはできません。なので、丸洗いが必要なほど汚れてしまうと、有効な対策がないのです。
敷布団素材 ポリエステル
メリット
・低価格
・クッション性が非常に高く、さらに繊維が太いので耐久性にも優れている
・人工物なので、防菌、防ダニといった加工も施しやすい
・洗えるものも多い
・綿ぼこりがでない
デメリット
・吸湿性に劣る
・帯電しやすくハウスダストを吸着しやすい
“綿ボコリが出ない”というメリットと“ハウスダストを引きつける”というデメリット…、どちらが上回るのかについては諸説ありますが、一概に呼吸器官が弱い人に向いているとは言えませんので、注意が必要だと思います。
マットレスは、内容物の形状によって分類することができます。
おおまかに3つに分けてみました。
連結スプリングとは、一つ一つのスプリングが中でつながっているものです。
全体で支えることで、耐久性を強めているのが特徴です。
メリット
・通気性と耐久性が良い
デメリット
・耐圧分散が少し劣る
・揺れ、跳ねの感触がある
ポケットコイルマットレスは、連結スプリングを改良して作られたもので、一つ一つ独立しているスプリングを圧縮して不織布に入れてあるものです。
圧縮することで反発力を生み出し、点で支えるので体のラインに沿った寝姿勢を形づくることができます。
メリット
・耐圧分散に優れる
・デメリット
・耐久性が少し劣る
・不織布に入っているので通気が悪い
ノンスプリングマットレスとは、スプリング(バネ)が入っていないマットレスです。
ウレタンなどの詰め物のみで構成されたものです。
メリット
・耐圧分散に優れる
・種類が豊富(低反発/高反発/ジェル/ラテックス/樹脂など)なので選択肢が広い
デメリット
・耐久性に劣る
・ウレタンが寒暖の差に適さない(夏暑く冬硬い)こともある(ものによる)
ソフト層は、敷き布団やマットレスの肩や腰にかかる圧を減らし血の流れを妨げないようにするための層です。
対してサポート層は、体の重い部分が沈みすぎないように支える部分で内部にあたります。
このソフト層とサポート層のどちらも体にあったものが大事なので、試しに寝てみたときに
・横向きなど様々な寝姿勢になって肩や腰が圧迫されてないか
・腰などが沈みこみすぎてないか
の両方に注意してみてください。
素人にはどれが高品質で適正価格なのかわからない、という方は、敷布団・マットレスともに各業界で品質を証明するマークがありますので、そちらを参考にしてみてください。
GFマーク
日本寝具寝装品協会(JBA)で発行されているもので、GF(グッドふとん)マークといいます。
詰めもの見本、明確な品質表示など、きびしい品質基準をクリアしたものだけに許可されるマークです。
衛生マットレスマーク
衛生マットレスは全日本ベッド工業会で定めた「マットレスの環境基準」〔“ホルマリン溶出量”や“抗菌防臭加工”や厳選された材料(フェルト類は未利用繊維使用、「ウレタンフォームの発泡剤」にはオゾン層破壊の物質を含まない)などの厳しい基準〕をクリアしたマットレスにのみ付けられている安心のマークです。
ただし、どちらも製造元でしっかりとした品質管理している場合もあるので、マークがないから粗悪品!というものばかりではないのでご注意を。
いかがでしたか?
敷布団もマットレスも、素材によって一長一短という感じですね。
まずはメリット・デメリットをよく考えたうえで、自分はどれを重視するかを決めて、それからいろいろな敷布団やマットレスで寝てみると決めやすいのではないでしょうか。
皆様にぴったりの敷布団・マットレスが見つかりますように!
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