初心者でも簡単にできるベランダの寄せ植え。何からすればいいのか。

【ベランダの寄せ植え】マンション住まいの場合

マンション住人にとって、本来ベランダの使用目的は洗濯物干し場ですが、忘れてならないのが、非常時の避難経路（供用部分）になっていることです。この点に注意すると、植物を置くスペースは限られてきますが、【ハギングバスケット】などで空間を上手く利用すれば、美しく飾ることは可能です。

【ベランダの寄せ植え】植物の選定について

ベランダガーデニングでは、植栽スペースが限られるので、鉢植え、寄せ植え、ハンギングバスケットなど容器植えで植物を育てることになりますが、まず育てたい植物選びよりも先に、栽培可能なスペースを確認し、そこに収まるガーデニング用のラックやスタンドを検討購入してください。

購入したラックやスタンドに収まる栽培容器を選び、ベランダの環境条件に合った植物を選定してください。育てたい植物を選ぶより、場所・環境に合った植物を選ぶことが大事です。

【ベランダの寄せ植え】マンションでのべランダ環境の注意点

①方角や階数による風を考慮し、植物の転倒・落下には十分注意が必要です。
②ほとんどの場合、上階のベランダが庇となるため日光の当たり方に、考慮する必要があります。
③ベランダの雨水排水溝に枯れ葉や土などが詰まらないよう、注意してください。大雨によって排水溝が詰まると両隣の住民ばかりでなく、マンション全体に迷惑をかけてしまう場合があります。

ベランダの寄せ植えはスペースが限られており、そしてベランダの雰囲気や環境によって全然違ってきますから、まずそこを把握しておくべきですね。特にマンションのベランダで寄せ植えをしたいときは注意すべきことがたくさんですから学習しておきましょう。

【ベランダの寄せ植え】初心者はまずここから・必要な園芸道具

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【ベランダの寄せ植え】必要な園芸道具

ベランダに植物のレイアウトが完成したら、お手入れ道具を揃えていきましょう。ホームセンターやインターネットで購入できますよ。

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【ベランダの寄せ植え】必要な園芸道具①シャベル

土を入れたり、苗を移動したり、このくらいのサイズのシャベルが便利。

【ベランダの寄せ植え】必要な園芸道具②土入れ

寄せ植えには欠かせない「土入れ」。狭いスペースに土を入れるのに大変便利。

【ベランダの寄せ植え】必要な園芸道具③じょうろ

ジョーロはさまざまなサイズがあるので、スペースに合ったものを選ぼう。

【ベランダの寄せ植え】必要な園芸道具④霧吹き

栄養剤や水分を吹き付けるのに使用。ジョーロと一体型になったタイプもある

【ベランダの寄せ植え】必要な園芸道具⑤ハサミ

園芸用(左)と剪定用(右)の2種類を用意。剪定用とはバラや樹木などの茎や枝の固いものに使用する。

【ベランダの寄せ植え】必要な園芸道具⑥手袋

布製の可愛いものもあるが濡れたり汚れたりするので薄手のビニール製がオススメ。土の感触も分かるので扱いやすい点も重要。

【ベランダの寄せ植え】必要な園芸道具⑦ミニほうき

鉢の周りに付いた土や花がらを掃除するのにとても便利。

【ベランダの寄せ植え】必要な園芸道具・その他

①1m角程度のビニールシート（植込みの際、土でベランダ床を汚さな為の養生）
②直径30㎝鉢皿３枚（土落としや培用土ブレンドのとき土を散らさない為の受け皿）
③土入れ（植木鉢に土を入れる専用スコップ）
④ピンセット（指でつまみにくい塵などを取るとき使用）
⑤鉢底ネット（水きり用）

ベランダだけではありませんが、ガーデニングに必要な基本的な道具をご紹介しました。どこのホームセンターでも手に入ります。そして、あるのとないのと全然違ってきますから、まずは必要道具をそろえてからベランダの寄せ植えに挑戦しましょう。

【ベランダの寄せ植え】知らないと困る専門用語集

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【ベランダの寄せ植え】植物に合った土

酸性かアルカリ性かなど、植物によって好む土の状態が違います。また、根のはり方によって鉢植えやプランターのサイズも変わってきます。初心者の場合、草花が育つように適度な肥料や堆肥が混ぜてある草花用培養土を使うのがおすすめです。

【種・苗植え】専門用語集

●浅植え：苗や球根を地表近くの浅めに植え付けること
● 直まき（じかまき）：鉢や花壇など栽培する場所に直接種をまくこと
● 点まき：土に穴をあけ、一カ所に数粒ずつ種をまく方法
● すじまき：土にすじをつけ、種をまく方法
● ばらまき：種をムラなくまく方法

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【土・肥料】専門用語集

● 赤玉土（あかだまつち）：赤土を粒の大きさで分けたもので、小粒・中粒・大粒がある
● 培養土（ばいようど）：人為的に配合・準備された肥料分を含む土
● 腐葉土（ふようど）：落ち葉を発酵させた土
● 置き肥：固形の肥料を株元に置く方法
● 元肥（もとごえ）：植え付け前にあらかじめ混ぜておく肥料のこと
● 堆肥（たいひ）：落ち葉や藁に牛糞などを混ぜて発酵させた有機肥料のこと
● 追肥（ついひ）：生育途中で養分を補うために肥料を与えること

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【枝を切る・メンテナンス】専門用語集

● 剪定（せんてい）：茎や枝を切ることで、樹形を整え植物を元気に育てるためのメンテナンス作業
● 株分け：剪定の1つで、植物の増やし方の1つで発芽した株を分ける方法
● 切り戻し：枝の先端を切り、新芽の生長を促す剪定方法の1つ
● 摘心：枝の先端の芽を摘んで脇芽を生長させるための作業
● 挿し木：植物の増やし方の1つで、葉や茎など植物の一部を切り取り、土に挿して新しい株を作ること
● 葉水（ようすい）：葉の裏側に勢いよく水を散布し、害虫を予防する方法

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「ベランダ　寄せ植え」で手順をネットで調べても、用語が分かってないと本当に訳が分からないことに。一度でも寄せ植えなどをしたことがあるなら、種の撒き方から考えたはず。特に寄せ植えの手入れでは「株分け」「切り戻し」「摘心」などが分かってないと、せっかくの寄せ植えが汚らしくなってしまいますよ。

【ベランダの寄せ植え】ベランダに適する草花の選定

【ベランダの寄せ植え】シンプルイズベスト！

基本的にベランダの栽培環境はよくありません。特に日照条件が悪いので、植物の選定には注意が必要です。また、狭いベランダで、大きくなりすぎたり、増えすぎたりするのも、困りものです。シンプルに清潔感のあるベランダを心がけてください。

【ベランダの寄せ植え】季節別おすすめ草花

春＝チューリップ・ヒヤシンス・水仙・ムスカリ・ロベリア・ナスタチウムなど
夏＝ポーチュラカ・インパチェンス・トレニア・アメリカンブルー・エキザカムなど
秋＝コリウス・マリーゴールド・ジニアリネアリスなど
冬＝パンジー・プリムラジュリアン・プリムラマラコイディス・ノースポールなど

ベランダは空間が限られていますね。「シンプルに清潔感」をテーマに選べば間違いないですね。季節によっても全然雰囲気の違う寄せ植えが楽しめます。季節に応じて寄せ植えを楽しめたらいいですね。その季節らしい寄せ植えだと気分も違います。

【ベランダの寄せ植え】花の組み合わせ・季節別ご紹介

春のコンテナ

使用している草花
ルピナス、プリムラ・ジュリアン（赤）、パンジー

フジの花を逆に立てたような雄大な花穂をもつルピナスを中心に配し、その株もとに濃い花色のプリムラ・ジュリアン、おなじみのパンジーをあしらいました。ルピナスの高さを強調することで面白みを出しています。

夏のコンテナ

使用している草花
ペチュニア（白・淡紫・紫）、フレンチ・マリーゴールド、チョコレートコスモス、イポメア・ブラック

紫色を主体にまとめた寄せ植え例です。小さくて華麗ながら乾燥に強いペチュニア（紫）に、イポメア・ブラックの黒い葉で引き締めました。ひゅるひゅる伸びているのはチョコレートコスモス。鉢にリズム感を生み出しています。

秋のコンテナ

■使用している草花
サルビア・ファリナセア（青）、ユウゼンギク、トコナツ、キバナコスモス、タカノハススキ、斑入りヤブラン、セイヨウイワナンテン

天に向かって伸びるタカノハススキが秋の風景と同化します。それを見守るように咲くのがサルビア・ファリナセアの青い花、足下に置かれたユウゼンギク、トコナツが華やかです。斑入りヤブランが軽快さを表現しています。