窓を断熱させると夏は涼しく、冬は暖かい!窓の断熱する方法とは?
2016/04/14
ミック0331
2020/12/10 更新
寒い季節の防寒対策として窓に断熱シートを貼っているご家庭は多いようですが、消費者庁はフィルム製造メーカーに断熱効果の根拠が示されていないと措置命令を出しています。省エネ対策にもなると評判だった窓断熱シート。それでは防寒対策には何が有効なのでしょうか。
部屋を閉め切っているのに何故寒く感じるのでしょうか。まずは熱の性質から説明します。熱の性質は高い温度から低い温度へ移動しようとします。そのため、冬に暖めた室内の温度は外の寒い場所へ逃げようとします。
窓は断熱が弱い場所
基本的に住宅には断熱材が入っているので、熱は伝わりにくくなっています。しかし、窓は断熱が弱い場所なんです。
暖めたお部屋の空気と外の寒い空気が交わろうとしてお部屋の暖かい気温が下がってしまいます。暖められた部屋気温が外の寒い場所へ逃げてしまうのです。
このように、部屋の温められた気温は窓を断熱することが最も効果が高いことが分かります。そのため、窓断熱シートを貼って防寒対策をしている方が多いようです。しかし、窓断熱シートは効果が無いと消費者庁がフィルム製造メーカーに対し、措置命令を出しています。
窓断熱シート
冬の防寒対策として断熱シートはホームセンターなどで売っています。自分で簡単に貼れる手軽さもあって、とても人気のある商品です。
東京・文京区のフィルム製造メーカー翠光トップラインが製造する窓ガラス用の「シーグフィルム」
を窓に貼るだけで冷暖房効率が30~40%アップ、夏涼しく、冬暖かい部屋になり省エネ効果があると販売してました。
シーグフィルム
これが消費者庁に効果の根拠を示せなかった窓断熱シートです。
防寒対策をすることで暖房器具などの省エネにも繋がりますが、窓断熱シートには効果が無いようです。薄い断熱シートだけでは寒さ対策は出来ないのでしょうか…。
窓断熱シートを利用している方の怒りや呆れた意見には同情するしかありませんね。
元々薄い断熱シートを窓に貼るだけで効果があるのか疑問視している方も多いようです。
窓断熱シートのことを調べているとよく聞くのが断熱シート代わりに包装用のプチプチが断熱効果が高いと評判でした。荷物の割れ物などの対策に使われるあのプチプチです。
本当に効果あるの?
プチプチを窓に貼り付けて窓断熱シート代わりに利用している方は多いようです。
どうやら効果は高いようです。プチプチは防寒効果もあってしかも安いのでお勧めです。
窓からは何も見えなくなりますが、断熱シートがダメならプチプチでいきましょう。
貼り方
窓断熱シート代わりに防寒の効果が高いプチプチの貼り方は色々あるようですが、ノリを水で薄めて窓に貼るケースや、セロハンテープで窓に貼り付けるなどあります。試してみてください。防音対策にも効果あるようです。
断熱シートと違って凹凸があるのがプチプチです。窓の開け閉めなどでつっかえたり、部屋が暗くなったりデメリットもあります。なので断熱シート用のプチプチが売っているので断熱シート用のプチプチを購入してください。
断熱シート用プチプチ
市販されている断熱シート用プチプチは透明度が高く部屋が暗くならないものもあります。これなら窓の開け閉めもスムーズに出来ます。断熱シートも窓全体に貼り付けることが可能です。
断熱シート用プチプチの貼り方説明動画
北海道や東北地方などでは、防寒対策として二重窓が一般的です。当たり前ですが、そうしなければ生きていけないからです。断熱シートよりも寒さ厳しい地域で常識の二重窓で防寒対策をして下さい。
二重窓の効果
断熱シート代わりのプチプチよりも確実に防寒対策出来る二重窓。効果は、外側の窓ガラスと内側の窓ガラスの間に空気の層が出来ます。この空気があることによって熱を逃がさない効果が出ます。
ダウンジャケットを思い浮かべてもらえれば分かりやすいと思います。ダウンジャケットは空気をよく含む形状をしています。そのことにより、空気の層ができ体温で温められた熱を逃げにくくしています。さらに外の冷たい空気も入りにくくなっているので、暖かいですよね。
施工費を含めますと(窓サイズ幅170cm×高さ180cm)で単板ガラス79,600円、複層ガラス:96,400円、遮熱複層ガラス:108,300円と費用がかなりかかってしまいます。もちろんだから窓断熱シートが売れているんですけど・・・。窓断熱シートには効果がないようなので、安く済ませたいならプチプチがおすすめです。
防寒対策用として窓断熱シートを貼っても効果はありません。窓断熱シートの代わりに安く済ませたいならプチプチがおすすめです。費用は掛かりますが、本格的に防寒対策するなら二重窓を設置して下さい。寒さ対策をすることで省エネに繋がります。それぞれメリットデメリットを考慮し、よく考えた上でご検討してみて下さい。
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【この記事は2019/12/4に更新されました。】