2015/12/02
aiaichuu
2016/03/05 更新
「風水は占いと一緒。信じるも信じないもあなた次第よ」という方も少なくないと思います。しかし、中国では古来からの歴史を経て、今でも風水を用いて間取りを設計しています。何故なんだろう?と調べてみると、風水と間取りには「占い」以上の意味があるように思えてきました。
「風水は占いのようなもの」、実は私もそう思っていました。しかしちょっと調べてみると、占いのように「当たるも八卦当たらぬも八卦」以上のものが見えてきました。
風水の起源は3000~4000年前の中国に遡ります。基礎となる考え方は「環境を変えると運が変わる」という考え方です。つまり「環境の調整によっては運気が上がる」というものです。
人間のカラダをはじめ、土地・住宅・方向・間取り・宇宙・心理などなど、風水が関わるものは、この世の万物と考えられています。
大きな観点から言えば、人間も宇宙の一部、自然の一部として命をつないでいます。だからこそ、環境や自然に影響されながら存在し続けているわけです。
そう考えていくと、風水に関わらず、陽の当たらない部屋よりはさんさんと陽が当たる部屋で暮らした方が、気持ちもいいし元気がでることも理解できます。
また窓をふさいでいた家具を移動させただけで、部屋の中が明るくって同時に気持ちも明るくなり、カラダまでも軽くなった、なんていう経験をしている方もきっといるでしょう。これは風水ではないですよね?
そのような考えから、ここでは風水と家の間取りの関係をみていきたいと思います。かといって、風水に縛られることもありません。気持ちを楽にもって読み進んでください。
風水に詳しくない方でも「鬼門」という言葉は聞いたことがあると思います。まず風水で覚えておきたい方角が「鬼門」です。
鬼門とは、北東の方角で、陰陽道では、文字通り「鬼が出入りする方角」として、風水では忌み嫌われてきた方角のことを指しています。
間取り上、鬼門を絶対に避けるべき間取りがあります。それは、玄関とキッチンとトイレです。まずは玄関から見ていきたいと思います。
間取りで一番に考えたいのが玄関。玄関は、その家の顔にもなる大切な場所です。家族もそしてお客様もみんながここから家に入ってきます。
風水では、「良い気」は玄関から入ってきて家の中を巡ると考えられています。つまり玄関の間取りが良くないと、家の中を巡る「気」もとどこおると考えらているのです。
玄関の風水的理想の間取りは、鬼門を避けた「吉方向」です。一般的に、日本の家の間取りで吉方向は「東・東南・南」次に「西・西北」です。
風水の「気の流れ」は間取りだけではありません。家全体から見た間取りが決まったら、今度は玄関の中の様子にも気をつけましょう。
風水でいう「陽の気」で明るく保ちたい場所なので、いつも清潔に保ちたいところです。不要な靴は靴箱にしまっていつも整理整頓を心がけましょう。
鬼門を避ければ、おおよそ自然光が差し込み風通しが良い間取りに玄関を持ってくることができますが、もし自然光が入ってこない場合には、照明を上手に活かして明るい印象を作りだしましょう。
次に風水的に鬼門を避けたい間取りが「キッチン」です。キッチンは「家族の食の源」となる場所です。風水では「生きるエネルギー」が生まれるところと考えています。
風水では理想的なキッチンの間取りは「東南」です。この間取りなら、朝日を浴びながら朝食を食べることができ、一日を気持ちよくスタートさせることができます。
風水では「東南」の方角は「発展」や「成長」「成功」のパワーの源となる方角にあたり、キッチンをそこに配置することは最適な間取りと言えるでしょう。
最後に、鬼門を避けて間取りを考えたいのがトイレやお風呂場といった、「湿気のもとになる」場所です。風水では「陰の気」と考えます。
ただ、実際には、他の部屋の間取りを優先的に考えていくと、どうしても最後に間取りが残ってしまうのが、トイレやお風呂場であることも少なくありません。
もし可能なら、お風呂の間取りで風水的に理想なのは「東・東南に窓を設ける」ことです。こうすると、風水では「健康運を上げる」と考えらており『大吉の間取り』になります。
いかがでしたか?風水と間取りには、やはり「占い」以上もものがありましたね。「人間も自然の一部」と考えれば、太陽の昇降方角や風の向きなど、自然に沿って生きることができれば、気持ちの良い生活が送れるということではないでしょうか?
風水を取り入れて、家族みんなで楽しく間取りを考えてみましょう。
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