【ちょっと大事な話】印鑑の種類と書体を使い分けしていますか?
2015/12/03
niji-iro-rainbow
2016/03/11 更新
新生活が始まる春には印鑑を新しくする人や始めて印鑑を作る人も多いでしょう。印鑑に使われている書体について考えたことがありますか?実印や銀行印、認印など、印鑑に使われる書体について紹介します。新しく作る印鑑の書体の参考にしてみてください。
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印鑑には、
・「実印」 印鑑証明や婚姻届や不動産登記、保険などの受領時に使用する
・「銀行印」 銀行への預金などに使用する、金銭関係で最も重要な印鑑である
・「認印」 様々な書類などの確認事項や宅急便の受け取り、回覧など、生活の中で頻繁に使用する
この3種類があります。
印鑑の材質は、実印では特に黒水牛を加工したものなど耐久性があるものが人気があります。
最高級の印材である「象牙」は手続きをしている特定の業者しか扱うことができないので、購入する際には注意が必要です。
印鑑に適した書体はたくさんの書体の中から基本6つを使用されています。
「篆書体」「隷書体」「古印体」「楷書体」「行書体」「草書体」です。
印鑑の基本の書体である「篆書体」「隷書体」「古印体」「楷書体」「行書体」「草書体」以外にも「太枠篆書体」「吉相体」「印相体」などの書体が使用されます。
印鑑の種類によって適した書体があり、印鑑の種類によっては使用しないほうが良い書体もあります。
好みの書体の中から作る印鑑に適した書体を選ぶことも大切です。
印章を作成することを「篆刻」といいますが、篆書体の「篆」の文字が使われているように、印鑑の為に発展した書体です。
中国の最も古い石碑に刻まれた文字がその起源といわれ、日本最古の印鑑といわれる国宝の「漢委奴国王」の金印も篆書体で作られています。
篆書体は身近なところで見ることができる書体です。
パスポートや日本銀行発行のお札の印鑑に使われているのは篆書体です。
実印や銀行印には適した書体では、簡単に真似できない、偽造しにくいという点が重要になります。
文字の読みやすさよりも複雑で風格のある篆書体を選ぶとよいでしょう。
篆書体をベースにした篆書体と比べると少し軽やかなイメージで作られた書体です。
印鑑の枠を太くして強度の向上を図り、文字を細く仕上げる事により太枠と細文字のバランスが良い書体です。
左右の運筆のはらいの波打つような形に特徴のある書体です。
横画の終筆が波磔という三角状のはらいになっています。
篆書体を書きやすくした書体ともいわれ、独特の趣きがあり、現在の日本の紙幣の文字に使われている書体は隷書体です。
日本の漢字を基に進化した印章用の書体です。
可読性が高く、印鑑の書体として馴染みのある書体で、認印に多く用いられます。
【楷書体】とは?
日常のあらゆるところで用いている標準書体で、一画一画を続けずに筆を離して書いた書体です。
最も読みやすく、認印に向いています。
【行書体】とは?
いくつかの続き書きがある、楷書体をくずして書きやすくした書体です。
印象が優しく、印鑑の書体の中で特に女性に人気がある書体です。
【草書体】とは?
速く書くことができるように、行書をさらにくずして点画を略した曲線を多くした書体です。
文字ごとに決まった省略がされ、読めない場合があります。
線がシンプルで見慣れた書体の印鑑には、「楷書体」「行書体」「草書体」を、
読みやすさの中にも印鑑らしさが欲しい場合は、「古印体」「隷書体」を用いると良いでしょう。
篆書体を元に印鑑用に進化させた比較的新しい書体です。
開運印鑑の書体に多く使われる書体で、書体をアレンジしたものがよく使われます。
篆書を基礎に意匠化したもので、印象がやわらかで近年好まれて使われる優れた書体です。
また、枠に文字が接する為、最も欠けやすい枠が欠けにくいという利点もございます。
吉相体と印相体の違いは、名前を変えただけで販売しているお店による違いです。
中心から八方に広がることから発展や吉祥を表現した書体です。
印鑑の書体にこだわりを持って作ったせっかくの印鑑です。
その印鑑を入れるケースにもこだわってみませんか?
パステルカラーの水色がキレイな印鑑ケースです。
印鑑はどこにやったかわかりにくくなりやすいので、しっかりしたケースに入れておくとなくしにくいですね。
長く使う印鑑だからこそ、印鑑ケースもお気に入りのものを選びたいですね。
かわいい布のがま口の印鑑ケースです。
カラフルなトリコロールの革を編みこんだステキな印鑑ケースです。
印鑑はとても大切なものなので、なくさないようにしっかり保管しましょう。
印鑑を作るということは、自分個人を証明するものを作るということです。
今では100均で手軽に印鑑は買えますが、本来は手彫りで時間がかかるものです。
作る印鑑の用途に合わせて、書体はしっかりと吟味して決めましょう。
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