2017/06/12
zeroko
夏の花の代表格ひまわり。一輪だけでも庭が明るくなるひまわりを、ご自宅でも育ててみたいと思いませんか?でもひまわりの育て方分からない!そんな方の為に、今回は初心者の方でも大丈夫な、正しいひまわりの育て方をご紹介します。是非夏に元気なひまわりを育ててください!
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見るだけで元気をくれるひまわり。今回はそんなひまわりの育て方をご紹介します!
1種類ではなく、意外と品種が多いひまわり。まずはひまわりの品種をご紹介します。「これだ!」と思うような、お気に入りを見つけてくださいね!
サンリッチ オレンジ
日本でひまわりと言えばこの品種、というくらいポピュラーな品種です。濃い目のオレンジ色の花びらをしており、芯は黒褐色。
花もちがよくて花粉も少ないので、切り花にも向いています。
他にもサンリッチの名を持つ品種があり、サンリッチシリーズと呼ばれています。
オレンジよりも黄色い花びらを持ち、花形の整った『サンリッチ レモン』、淡い黄色の花びらを持つ『サンリッチ パイン』、名前の通りのマンゴー色の花びらを持つ『サンリッチ マンゴー』など、多くの品種があり、どれも人気があります。
ゴッホのひまわり
ゴッホの描いたひまわりのイメージに近いひまわり。半八重咲きが中心で、一重~八重と、様々な花形のひまわりが咲きそろう高性品種です。
値段はやや高めですが、日持ちのよい品種なので、人気が高いです。ゴッホの「ひまわり」のポスターを家に飾るとより雰囲気が出ますよ!
モネのひまわり
上記のゴッホと同じく画家の名前を冠したひまわり。花びらも中心部も綺麗なレモンイエローなのが、このひまわりの最大の特徴です。
ひまわりというと、元気で明るい印象がありますが、このひまわりは元気というよりは、お洒落な感じがありますね。
画家の名前を冠したひまわりには他にも『マティスのひまわり』『ゴーギャンのひまわり』という品種があります。こちらは『マティスのひまわり』。
好きな画家の名前を冠したひまわりを育てるというのも良いですね。庭を眺めながら、好きな画家の世界へ思いをはせる、素敵な時間が過ごせそうです。
プラドレッド
思わず「えっ!?」という声が漏れてしまいそうな、鮮やかな濃赤色。黄色いイメージが強いひまわりですが、このように、黄色以外の品種もあるんです。
この『プラドレッド』は、海外で育成されたとてもユニークな品種で、花色・花姿・草丈には個体差があるそうです。色幅があるので、写真とは異なる色が出る場合もありますが、それでも育てる人が絶えない、魅力のあるひまわりです。
東北八重
中心部まで花びらが密集した、とても豪華な八重咲き。一見ひまわりには見えないかもしれませんね。種苗会社トーホクのオリジナル品種だそうです。
八重咲きのひまわりは希少で、ひまわり全体の数%ほどしかなく市場では大変な人気だそうです。この『東北八重』も例にもれず、かなりの人気品種です。
F1グッドスマイル
オレンジ色がかった黄色い花びらを持ち、よく整った花形のひまわり。非常にコンパクトな品種で、草丈は30~50cmほど。極早生種でもあり、播種後50~55日で開花します。
耐病性もあり、初心者にも育てやすい品種です。更に鉢植えでも育てられます!短日期に鉢植え栽培を行うと極矮性となり、テーブルヒマワリとして楽しめます。
無花粉種なので種は取れませんが、花粉で周囲を汚す心配がないので、安心してフラワーアレンジに利用できます。
油糧用や食用のひまわりも
ひまわりの種実は食用や油糧となるため、「油糧用」「食用」として栽培される事も多く、その用途に応じての品種改良も行われてきました。
油糧用は油が多く取れるように改良されており、食用は逆に油分を抑え、美味しく食べられるように改良されています。
日本で栽培されているひまわりの品種は13種類ほどで、園芸用のものが多くなっているそうですが、量としては油糧用のものが最も多いそうです。
もちろん、この他にもひまわりの品種はたくさんあります。
どんなひまわりを育てたいか、育てるスペースはどれくらいかなどを考えて、「これだ!」と思う品種を選んでみて下さいね。
それではまず、ひまわりの植え方についてご紹介します!育て方のコツとしては、まずは目的をはっきりさせる事です。
背が高くて大きい花を見たいなら、大輪の高性品種を。鉢やプランターで育てたいなら、コンパクトに育つ品種を。切り花にして楽しみたいなら、花もちが良く、無花粉か花粉が少ない品種を。種を取りたいなら、食用ひまわりを、というように、目的に合った品種を選びましょう。
日当たり
ひまわりの育て方で、最も重要なのが日当たりの良い場所を確保する事です。
ひまわりは光を好む植物。日に当たらないと弱々しくなってしまうので、しっかり日の当たる場所で育てます。
風通しの良い事
お日様と同様大切なのは、風通し。風通し悪いと病害虫が発生しやすくなるので、風通しの良い場所である事は重要です。
土は肥沃なものが良
ひまわりは腐葉土や堆肥の入った肥沃な土を好みます。土質は弱酸性~中性の土を好みます。鉢植えやコンテナで育てる場合は、市販の草花用培養土を利用しましょう。
種をまく時期は4月~6月頃
ひまわりの発芽適温は22度前後とやや高め。ですので、あまり早い時期に種をまいても発芽しません。適期であれば、1週間~10日で発芽します。
種をまく方法は、庭やコンテナに直接まく『直まき』、ポットにまいて苗を作ってから植え付ける『ポットまき』の2つがあります。
直まき
1ヶ所にひまわりの種を2~3粒まき、土を1cmほど被せて、発芽まで乾かさないよう管理します。
発芽して双葉が完全に開いたら、1本に間引き育てていきます。芽同士が近い場合だと、残すつもりの芽も一緒に抜けたり、根を傷つける事があるので、ハサミで付け根から切って間引いて下さい
ポットまき
用土を入れたビニールポットに、ひまわりの種を2~3粒まき、発芽したら間引きして1本にします。ここまでの手順は直まきの時とほぼ同じです。
それから、本葉(双葉の次に出てくる葉)が5~6枚になる頃までに、土を崩さないようにして任意の場所に優しく植え付けます。
ひまわりは元々あまり移植を好まない植物。植え付けるタイミングが遅れると根付かない事もありますので、くれぐれも気をつけて下さい。
ひまわりの育て方で最も重要なのは、日当たりと温度です。日当たりと風通しの良い場所は必ず確保しておきましょう。
ひまわりを植えたら、次はその後の育て方ですよね!どんな事を注意しながら育てればいいのでしょうか?
水切れとやり過ぎに注意
ひまわりは暑さに強い植物ですが、水が切れると枯れてしまいます。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。植え付けた時から朝晩水を与えると、元気に育ちます。
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。植え付けた時から朝晩水を与えると、元気に育ちます。ただし、常に土がジメジメしているような多湿な環境は嫌いますので、水のやり過ぎには注意して下さい。
与え過ぎに注意
ひまわりは養分を吸収する力がとても強い植物なので、やり過ぎると肥料焼けを起こしてしまいます。月に一度、追肥するだけで十分です。葉色が悪い場合は、様子を見て液体肥料を与えます。
また窒素分の多い肥料ばかり与えていると、葉や茎はよく育ちますが、良い花が咲かなくなるのでご注意を!花をつける頃には、リン酸の多い肥料に変えるようにして下さい。
基本は植え替えも植え付けも必要なし
ひまわりは一年草ですので、根が弱く、植え替えには耐えられません。そもそも晩秋には枯れてしまうので必要ありません。植え替えをしない前提で植える場所を選びましょう。
また、ひまわりは土から養分を吸う力が非常に強いので、近くに植えている植物に影響を与えてしまう場合があります。他の植物を近くに植える場合は、肥料が少なくてもよく育つ強健なものを選びましょう。
高性品種には必要
ひまわりの中でも、大きく育つ高性品種には必要です。茎が伸びてきたら、曲がらないように支柱を立てます。あまり大きくならないコンパクトな品種には必要ありません。
植物には存在する病気や害虫。ひまわりを育てる際に注意すべき病害虫は、べと病、ナメクジ、アブラムシ、ハダニです。
ベと病
べと病は葉脈に囲まれた部分が菌にやられて葉色が黄緑色に変色し、葉が枯れてしまう病気です。多湿な環境で発生しやすいので風通しを良くして、発生したら殺菌剤を散布します。
ナメクジ
ナメクジは発芽時期に発生しやすいです。見つけたら塩をかけて退治します。
アブラムシ・ハダニ
アブラムシやハダニは、共に葉茎や蕾などについて吸汁して植物を弱らせる害虫です。
特にハダニは小さい上に葉裏につくので見つけにくいのですが、葉が小さな針くらいの大きさに点々と色が抜けたようになっているとハダニの可能性が高いです。発生したら薬剤を散布します。同じ薬を連続で使用していると耐性がついてしまうので、数種類の薬剤をローテーションして下さい。
薬剤に耐性がつかないようにローテーションするのは、ひまわりだけでなく植物の育て方の基本です。手間はかかりますが、綺麗な花を咲かせるために必要な作業ですので頑張りましょう!
ただし、食用ひまわりを育てている場合は薬剤の使い過ぎに注意して下さい。
ひまわりの季節が終わる秋。食用ひまわりなどの種が採取できる品種の場合は、秋に種の採取を行います。
秋に入り、ひまわりの葉が黄色くなり、茎が枯れてきたら花を切り取ります。そして日当たりと風通しの良い場所で十分に乾燥させます。
しっかり乾燥させないとカビが発生してしまいますので、気をつけましょう。食用でも同じです。茶色くカサカサになったら、表面をこするように揉むと種がポロポロと落ちてきます。
採取した種は冷暗所で保存して下さい。
いかがでしたでか?
ひまわりについて品種や育て方についてご紹介しましたが、わかっていただけましたか?是非あなたも今度の夏、ひまわりを育ててみましょう!
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