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庭やベランダで無理なく楽しく収穫できる、丈夫な果樹の育て方

果樹を植えたいけど大きくなるから、とためらっている方、意外にもたいていの果樹は鉢で育てられるんです。庭に植えても大きくならない種類もあります。育て方を知ればこわくない。実がおいしくて目にも楽しい果樹の育て方を集めてみました。

植える前の準備

鉢やプランターに植える育て方なら、こういう果樹専用の土が便利です。堆肥や初期肥料、マグネシウムなど必要な成分が入っていて、すぐ苗を植え付けられます。

果樹の育て方では、肥料はとても大事です。実を大きく育てるため、普通の植木よりたくさん必要なので、できれば有機入りのこういう果樹専門肥料を早めに買っておくといいです。

庭に果樹を植える場合、土がたいてい酸性なので、マグネシウム(苦土)不足になります。植え付けの1週間前ぐらいにこの苦土石灰を混ぜておくと安心。ただし、ブルーベリーのように酸性土が好きな果樹には混ぜないでください。

ブルーベリーやフェイジョア、ドラゴンフルーツなど、根が浅く張る果樹には、浅鉢での育て方が適しています。乾きやすいので水やりは多くなりますが、持ち運びがしやすく、管理が楽です。

ミカン類やイチジクのように丈が高くなる果樹には、深鉢が必要です。果樹の育て方で大事なのは、同じ鉢に植えっぱなしにしないこと。3~4年後には古い根を半分近く切り詰めて植え替えてください。

いい育て方をする上で最近注目されているのは、このスリット鉢です。底に扇風機の羽のような模様が5mmほど刻まれていて、下まで届いた根が自然に成長を止めます。そのため、底に長く根が巻いて根ぐされを起こすことなく、上で分かれて健康に育ちます。

これがスリット鉢を底から見たところ。白い筋が入っているのがわかります。ここで根が終点だと思った果樹苗は、上の土で細かい根を増やして健康に育ちます。またこの形だと、鉢底にゴロ土を入れる必要もありません。

果樹の育て方①ブルーベリー

ブルーベリーは鉢植えにしたい果樹のNo.1人気です。丈夫であまり大きくならず、植えてから早く実がなり、体にもいいからですね。

育て方は、果樹苗を買ったらすぐ植えつけます。ブルーベリー専用土を使うと楽で安心です。なければピートモス、赤玉土、鹿沼土を3/1ずつ混ぜて使いましょう。

実がついている間は、鉢土が一部かわいたら底から流れ出るほど水をやります。収穫がすんだら土の表面が乾いてからやるのが正しい育て方。

果樹の育て方②イチジク

果樹苗は3月ごろに、8号鉢以上の容器に植えます。水切れが苦手なので、特に夏は庭植えでも水やりが必要です。庭では苦土石灰を土に混ぜておくといい実が採れます。

冬の育て方は、鉢植えで寒さに弱い品種は室内に置くか、霜が当たらない屋根の下に入れてください。春先になったら、効き目が長く続く肥料を追肥します。

この果樹はとても丈夫なので、病気で育て方に失敗することはほとんどないですが、カミキリムシが入り込むと枯れてしまうので注意してください。

果樹の育て方③レモン

レモンは寒さに弱い果樹といわれていますが、国内で多く作られている『リスボン』や、小型でトゲの少ない『ユーレカ』を選んで鉢植えにする育て方ならば、実をつけて楽しませてくれます。

果樹苗を買ったら、鉢に植えた後、その鉢と同じ寸法に切り詰めます。大きくなりすぎて倒れないための育て方です。鉢は8号以上が必要。

レモンの品種『ユーレカ』は、苦味があまりなくトゲも少なめで、しかも果汁がたっぷりというすぐれた品種です。鉢での育て方で実がなったら、皮ごと料理やお菓子作りに使ってみてください。

育て方で注意すべき害虫は、アオムシが最大の敵です。葉を食べつくされてしまうので、見つけたらすぐ箸でつまんで処理しましょう。この画像の斑点はカイヨウ病。風ですれて葉が傷つくのが原因ですから、強い風にあてないようにしてください。

果樹の育て方④オリーブ

オリーブは中近東や地中海沿岸が原産といわれ、乾燥に強く、寒さに弱い果樹です。日本では関東までは地植えできますが東北・北海道では無理。ただし鉢植えでの育て方なら全国で大丈夫です。

この果樹の育て方で大事なのは、日当たり。一年中日光が当たる場所に置きましょう。水やりは鉢の表面が乾いたら底が流れ出るぐらいたっぷりとあげます。

オリーブはすぐ大きくなるので、毎年植替えが必要です。寒さには零下3℃くらいまで耐えます。寒地での育て方は、冬に室内へ入れてください。ただし0℃以下の気温に10日以上あわないと花が咲かないので、ずっと室内だと実がなりません。寒い地方で花を咲かせる育て方はちょっと工夫がいりそうですね。

果樹の育て方⑤グァバ

グァバは熱帯性の果樹ですが、室内でも大きな実をつけるので、最近育て方が簡単だと園芸で人気が出ています。しかも実を食べた後に種をまくと、わりと簡単に2週間~1ヶ月で発芽して大きくなります。

育て方は、高温と日当たりが大好きですから、冬以外は外で風通しのいいところに置き、日光をよくあてると花がつきやすくなります。

丈夫なので育て方はわりと簡単な果樹です。用土は赤玉土7割、腐葉土3割がいいですが、水はけがよければどんな土でも平気です。肥料は春から秋まで3回に分けて置き肥してください。夏は水をたっぷりと。実をとる直前には少し減らすとおいしくなります。

果樹の育て方⑥オレンジ

育て方は、まず春先に水はけのいい用土で8号鉢に植えます。用土は果樹の専用土か、赤玉土6割、腐葉土3割、川砂1割を混ぜて使います。その後の育て方は、苗の丈を鉢と同じぐらいに切り詰めて、長雨と冷風を避けて移動させます。

実をならせる花芽は新しい枝の先につくため、剪定は間引くぐらいで大きく枝を切らないのが、正しい育て方です。肥料は3月と10月に置き肥を。

育て方で気になる病害虫ですが、雨のせいでカイヨウ病になることがあるので、新芽のころに殺菌剤をまきます。春から夏にかけて葉や実などに小さな斑点が出たら黒点病。病気にかかった枯れ枝を取り払い、焼き捨てます。

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