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    暖かくなってくると活動的になるハチたち。その種類と生態まとめ。

    暖かくなって、花が咲き出すと活動的になってくるのがハチです。ハチというとスズメバチが思い浮びますが、アシナガバチやミツバチ、ハチの種類は数十種類もいます。刺すハチ、刺さないハチどんな種類がいるのでしょう?代表的な種類を画像つきで解説していきます。

    ハチって何種類いるの?

    ハチと言っても、刺すハチ刺さないハチ、または寄生するハチ、種類は様々です。
    ここでは、ハチのいろいろな種類についてご説明します。

    ニホンミツバチ

    ハチミツで有名なニホンミツバチ。スズメバチの種類とは違い、肉食ではありません。
    ミツバチの働き蜂はみんなメスで、オスのハチは巣の中にずっといて女王蜂のために待機しています。
    最近では天敵や環境変化によりだんだん数が減っており、花粉を受粉するミツバチが絶滅した4年後には人類は絶滅すると言われています。

    ミツバチの攻撃方法

    ミツバチの攻撃方法はハチの種類の中でも独特で、一匹の敵をたくさんのミツバチで取り囲み熱を出し、蒸し焼きにして殺してしまうのです。
    まさにチームワークですが、熱を出したハチ達は敵もろとも死んでしまいます。

    ハチのキング、スズメバチの種類

    ハチやいろいろな昆虫界の頂点に立つ、スズメバチ。
    人にとっても怖い存在ですが、その種類は様々です。

    ツマアカスズメバチ

    数年前初めて発見された種類のスズメバチです。
    大きさもさながら、攻撃力も3倍です。
    他のハチや昆虫たちを捕食して生活しています。

    キイロスズメバチ

    スズメバチの種類の中では小ぶりですが、その攻撃性と気性の荒さはスズメバチの種類の中でもトップクラス。
    ミツバチは一度人や動物を刺すとそのまま死んでしまいますが、スズメバチの針は生え変わり、何度でも刺してきます。
    食は肉食。他のハチや他の種類の昆虫を食べます。

    オオスズメバチ

    スズメバチの種類の中では最大にして最強。大きいものは4センチ以上にもなります。
    樹液などにも集まりますが、肉食で他の昆虫やハチなどを食べます。

    ヒメスズメバチ

    オオスズメバチよりは若干小さめです。j腹には褐色の縞模様があります。
    樹上に巣を作り、肉食でアシナガバチを襲って幼虫を餌にしたり、他のハチなどを食べます。

    アシナガバチ

    ハチの種類の中でも足が長いのが特徴。
    実はスズメバチに近い種類で、刺されるとスズメバチよりもいたいこともあるそうです。

    セグロアシナガバチ

    アシナガバチの種類の中では一番大型種です。
    おとなしい性格で普段は襲ってきませんが、繁殖期など気づかず巣に近寄ってしまったときなど、襲ってくることがあります。

    フタモンアシナガバチ

    アシナガバチの種類の中では小型で水平に大きく広がった巣を作ります。
    他のハチたちと同じく活動期間は春から秋にかけてが主です。

    クマバチ

    毎年4月5月ごろ、藤の花の周りによく飛んでいるのを見かけるクマバチ。
    見た目は大きくて怖いですが、人を刺すことはあまりありません。

    クマバチ

    ハナバチというハチの種類の仲間。
    花に集まり、枯れ枝などに穴を開けて巣を作ります。
    怖い見た目ですが、肉食ではありません。

    セイボウ、ベッコウバチの種類

    他のハチや昆虫に寄生する種類のハチです。

    オオセイボウ

    きれいな緑色をしています。
    寄生するハチの種類で他の単独性のハチの巣に産卵し、幼虫はハチの幼虫とその餌を食べます。

    ベッコウバチ

    こちらも寄生する種類のハチです。
    メスはくもを捕らえ、地面に掘った穴に運び込んで卵を産み付けます。
    幼虫はそのクモを食べて育ちます。

    アナバチ

    アナバチの仲間は長細い体をしています。
    メスは昆虫やクモを刺して土の穴に運び、産卵います。

    クロアナバチ

    全体的に黒っぽく、活動期間はハチの種類の中では短く7月~9月です。
    肉食で、ツユムシ、クダマモドキなどを狩ります。
    地中に深い巣穴を堀って生活します。

    ミカドジカバチ

    体長は3センチ前後。
    ガの幼虫を狩るハチです。竹筒や樹木のあななどに小石や小枝などで巣を作り生活しています。

    タマゴコバチ、ヒメバチなど

    タマゴバチの種類はとても小さく、体長は1ミリ以下です。
    ヒメバチの種類は体が細長く、メスは昆虫のさなぎなどに産卵します。

    ウマノオバチ

    体長は15~24mm。
    ハチの種類の中では産卵管が著しく長く、体長の7~9倍ほどもあります。
    長い産卵管を木の中に差込み、シロスジカミキリの幼虫に卵を産み付けます。

    キイロタマゴバチ

    一見ショウジョウバエにも見えるこの小さな昆虫も、ハチの種類です。
    マツカレハなどガや蝶の卵に寄生します。

    ハバチ、キバチのなかま

    ハチの種類ですが、腹のくびれがなく毒針はありません。
    立ち木や倒れた木に産卵管で穴をあけて卵を産み付けます。

    ナシアアシブトハバチ

    見た目はスズメバチそっくりですが、毒針がないので、人を刺すことはありません。
    ハチの種類では珍しく、ナシやさくらなどの葉を食べます。

    ニホンキバチ

    ハチの種類ですが、スズメバチやミツバチのような社会生活をするわけではなく、人を刺すこともありません。メス成虫はスギやヒノキなどの針葉樹の幹に産卵します。

    ハチっぽいけどハチじゃない、擬態する昆虫たち

    ハチの黄色と黒は哺乳類や鳥類に危険を知らせるサインになっています。
    それを利用し、自分の身を守っている昆虫がたくさんいます。

    スズキナガハナアブ

    見た目はスズメバチそっくりですがハナアブの種類です。
    飛んでいるところはキイロスズメバチと見間違えてしまいます。

    オオトラカミキリ

    フォルムはまるでヒメスズメバチのようですが、こちらはカミキリムシの種類です。
    体長も3センチ前後と、スズメバチと同じくらいの大きさです。

    フトハチモドキバエ

    名前からして擬態していますね。
    アシナガバチに似ていますが、ハエの種類です。
    体長は2センチ弱です。かなり少ない種のようで、稀に灯火に飛来しています。

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