マンションのベランダでも芝生を楽しみたい。何かいい方法はない?
2015/12/24
sura
キレイに手入れされた緑の芝、憧れますよね。芝のお庭は家族の憩いの場として、お子さんの遊び場として、友人たちとガーデンパーティーを開くのにも最適です。そんな芝の正しい植え方、ご存知ですか?植え方を知っているかどうかで出来栄えに大きな違いが出てきます。
お庭作りにも、花壇や家庭菜園などいろいろありますがやっぱり緑の芝生が鮮やかなお庭が一番!このように青々としたお庭にするためには、植え方をきちんと知っておく必要があります。
まず芝を植える時期は3月~5月の間がベストです。真夏や梅雨の季節は芝を育てるには適しません。適度に温度が高く、根が張りやすいこの時期を逃してしまうとキレイに芝生を貼ることはできません。
高麗芝
日本でよく見かける「芝生」というと、この高麗芝のことを指す場合が多いです。別名を日本芝ともいいます。丈夫で育てやすいのが特徴で、乾燥にも耐えられるので初心者向きといえます。
高麗芝は冬になるとこのように茶色く枯れてしまいます。これも日本ではよく見かける光景ですよね。ただし4月ごろになると再び青々と茂ってきます。
西洋芝
いっぽう、1年を通して美しい緑を保てるのが西洋芝です。ゴルフ場などで見かける芝は西洋芝です。しかし西洋芝は高温多湿がニガテで、日本のように湿度が高い環境では育てることが難しいといえるかもしれません。
ベタ張り
芝生を大量に使う分、早く仕上げることができる植え方がこのベタ張りです。隙間を開けないようにして植えていきます。初めて芝を植えるという方でもあまり難しく考える必要がなく、簡単な張り方といえます。
目地張り
芝と芝の隙間を開ける植え方が目地張りです。芝生を節約できるので費用を安く抑えることができます。ただし隙間を空けながら見た目も美しく・・・と考えながら行うこの植え方は時間がかかります。上級者向けの植え方といえるかもしれませんね。
一口に芝を張るといっても芝にも張り方にも種類があります。これを踏まえたうえで、いよいよ芝の張り方をご紹介!・・・といきたいところですが、芝を張る前に準備しておかなければならないことがあります。
芝を植える前に、まずは庭の整地を行わなければなりません。余計な石や雑草を取り除くことはもちろんですが、土の塊を細かく砕いたり耕すという作業が必要になります。
まずはお庭の芝を張る場所をシャベルで掘り返します。雑草を根元から掘り返して取り除くためで、この作業をしっかりと行っておかなければ芝生を植えたときに雑草が生えてきてしまいます。
このとき
・土の塊を細かく砕くこと
・土の中の石は取り除くこと
この2つのポイントを守って作業を行います。芝生の植え方の基本です!
次に、芝生を育てるための肥料を土に混ぜ込みます。この肥料のことを「元肥」といいます。いまはホームセンターや園芸店などで芝生用の肥料が販売されていますので、芝生を購入するときに同時に購入しておくと良いでしょう。
芝生の肥料を土にまいたら、鍬(くわ)でしっかりと土に混ぜ込みます。おおよそ15cmくらいを目安に、しっかりと土の中にも肥料が入るようにしましょう。
ここで芝生の植え方を覚えるうえで一番大切なことがあります。それは土に石灰を混ぜること。日本の土は酸性であることが多く、芝生をはじめ植物を育てるにはあまり向いていないのです。
そこで石灰を混ぜて中和してもらうのです。ホームセンターで苦土石灰(くどせっかい)を購入し、肥料といっしょに土に混ぜ込みましょう。
こうして全ての作業が終わったら、土のなかの病原菌や細菌を消毒するために日光にさらしておきます。5日~7日ほど置いておくとよいでしょう。
これで芝生を植える準備が整いました。いよいよ芝生の植え方を見ていきます。
芝はこのようにまとめて販売されています。お庭の広さ、芝生を植える面積に応じて必要な分を購入しましょう。通販でも販売されていますので、検索してみてください。
知識編でご紹介したような植え方で芝を並べていきます。ナナメになったり曲がったりしないように、目印に糸を張っておくとキレイに並べることができますよ。
芝生の上から土や砂をかけておきます。芝の葉先が見えるくらいを目安に、芝全体にかけます。目土はこのような袋で販売されています。ホームセンターで手に入りますよ。
目土をかけたら、上から踏み固めてデコボコをなくしていきます。直接芝を踏むのはちょっと・・・という場合は、板を敷いてその上から踏むと良いと思います。
最後に芝生にたっぷりと水を与えましょう。ただし芝の表面に水がたまるほどあげてはいけません。全体が濡れるくらいで十分です。
こうして正しい植え方を行うと、植えた直後でもこのように青々とした芝生のお庭を実現することができます!ただし、正しい植え方を行ったあとも注意するべきポイントがいくつかあります。
植え方①で作業をしたように、芝は最初は庭の土の上に並べただけの状態です。しっかりと庭土に定着して育ち始めるまでは人が立ち入らないようにしましょう。
芝生の水やりは難しく、芝のお手入れで一番気を使うポイントです。雨が多いときは水やりの必要はありませんが、たとえば最高気温が25℃を超えるような夏日といわれる日は水やりを行う目安になります。水不足は芝が病気になったり、枯れてしまう原因になります。注意しましょう。
いくら芝生の張り方を丁寧に行ったとしても、やはり雑草は生えてくるもの。こまめに抜いてあげないとこのように雑草だらけになってしまいます。
芝生ももちろん生きていますから、どんどん成長して伸びてきます。夏場は一ヶ月に4回ほど芝刈りを行う必要があります。
このような芝刈り機があるととても便利です。刈り込み用のハサミを使うという手もありますが、お庭全体のお手入れをするには時間がかかってしまいます。
最近ではマンションのベランダでもこのように小さな芝生のお庭を楽しむ方が増えています。ベランダで芝生を楽しむための植え方とはどのようなものでしょう?
マンションのベランダでも、土を入れることができるなら同じ植え方で芝を張ることができます。ただしマンションのベランダは耐水性の問題や設計上の問題で、下の階に水や土が漏れる可能性もあります。そうなればトラブルに発展する可能性もあります。
そんなときはホームセンターなどで販売されている、人工芝を張るのが一番安全です。
人工芝には決められた植え方は特になく、ベランダに敷き詰めるだけで緑の空間を楽しむことができます。さらに天然芝と違ってお手入れの手間がいらないのもありがたいですね。
芝生の植え方を順番に見てみると、たいへん手間がかかって重労働もしなければならないことが分かります。しかしその苦労のあとには緑の爽やかな景色が待っています。
今年は思い切って芝生を植えてみませんか?天気の良い日に芝生の上で横になったり、バーベキューを楽しんだり・・・夢は膨らむばかりです。
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