2016/08/15
supatako
2016/04/26 更新
和室にある床の間。昔から掛け軸をかけたりお花を飾ったりと、あまりごちゃごちゃと物を置いてはいけないと言われてきましたがどうでしょうか。和室というだけで大きな家具も置けないし、おしゃれに模様替えするのも難しい。そこで床の間を色々な形にしてみようと思います。
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床の間とは和室の構成要素の中でも最も伝統的な法則があり、格式が重要視される和室の象徴として大切にされています。
床の間の起源は、室町時代、僧侶の住まいで仏画の前に机を置き、香炉・花瓶・燭台の三具足(みつぐそく)を並べたそうです。その後、これを造りつけにした押し板が登場し、貴族や武家の住まいに取り入れられて飾りものを飾るようになっていきます。
その後、押し板・違棚・付書院が部屋を荘厳化する装置となって、書院造に発展します。やがて他の部屋よりも一段高い押し板がつけられ、主君が家臣と会うときなどに使う「上段の間」ができ、これを「床」と呼ぶようになり、「床の間」となりました。もともと「床」という言葉には、人が座る「座」や「寝床」という意味があります。
床の間の成立ちからもわかるように、はじめはとても神聖な場所でした。それが、書院造では上座に座る人(お城なら殿様、武家なら主人)の格式を示すものとなります。床の間はなくてはならない場所なんですね。
こうした成立ちをふまえると、床の間のこんな使い方も頷けますね。
・鏡餅は床の間に飾る
・床の間に仏画を飾る
・床の間に仏壇を置く
・大切なものをまずは床の間に供える
・床の間に季節に合わせた掛け軸や生け花などを飾る
私の田舎でもそうですが、いただきものはどんな物でもまず床の間に供えます。もらってその場で封を切ることは絶対にありません。
うちの実家の和室の床の間には段差があったのに、主人の実家は床が同じ高さだわ。あれ?床の間の横って仏壇を置くスペースなかった?など、床の間には様々な形があるようです。
こちらの床の間は【本床】。床柱を立てて、床の内部を一段高くして畳、または薄緑を敷き、床前足元に床框(とこがまち)を付け、上部に落掛(おとしがけ)を設けたものを言います。
こちらの床の間は【踏込床】と言います。床框がなく、座敷の畳面と同じ高さに地板だけを設けたものになります。スッキリとした印象ですね。
こちらの床の間は【織部床】と言います。天井の回り縁(ぶち)の下に、織部板(幕板・化粧板)とよぶ幅18~21センチの横板を取り付け、釘を打って掛け物ができるようにしたもので、和室に特別な空間がないので気が付かないことも・・・
こちらの和室は【釣床】と言います。柱の心より45㎝ほど前方に天井から吊束を下げ、これに落掛けを取り付け、小壁を設けたものを言うそうです。和室にに対してのへこみがないため他の使い方をされている方も多いそうです。
お客様を通す床の間のある和室。せっかく飾るのですからどのように配置したら美しく見えるのか、厳格な床の間の雰囲気を素敵に演出できるのか、画像を参考にしてみてください。
床の間に飾るのは生け花でなくてもいいようです。薄緑色の掛け軸に大きめの花をつけた盆栽がとっても素敵♡置くもののバランスが大事ですね♪和室にいい香りがしそうです♪
明るい和室ですね。床の間の掛け軸を引き立たせるように置いてある生け花とのバランスは本当に見事。暗いイメージの和室がパッと明るく見えませんか?
和室にある床の間ですが、別で電気が付いている床の間も多いですよね。和室の隅にあるので光が届かずに暗くなりがちな床の間も明るくライトアップされてとっても素敵♪シュッと伸びた松の盆栽の緑が美しい床の間の画像です。
なんとも美しい生け花ですね。床の間とのバランスも絶妙ですが、和室自体が明るくなり本当に美しいの一言です。季節のお花を生ける素晴らしさが伝わってきます。
一年を通して色々と行事がありますよね。節句だったりお月見だったり、大切なお正月もあります。そんな時の和室の床の間はみなさんどのように飾っているのでしょうか。
床の間にはもちろん、和室自体に赤い敷物を敷いて和室全体をお雛祭り一色にした一例です。小さなお子さんがいるお家では難しいと思いますが、一度でいいからこんな風に雛人形を飾ってみたいですね♪
なんて立派な兜でしょうか。和室の床の間が一気にパッと明るくなる瞬間でもありますね。今ではなかなか刀の飾ってある床の間は見られませんが、こういった時が飾るチャンスかもしれませんね♪和室全体も華やかになるでしょう。
お団子をお供えして、すすきを生けてあります。もうおわかりでしょうが、こちらはお月見のときの床の間です。和室全体から見たら狭い空間の床の間ですが、床の間が変わるだけで和室全体の印象が変わってくるので不思議な物です。
お正月はやっぱり豪華になりますね~♪掛け軸も縁起のいいものに変えて、お供え餅に大きな生け花。画像にはありませんが、和室全体にお祝いモードのおせち料理やたくさんの方からのお土産が広がっていることでしょうね。
和室自体が現代ではとってもおしゃれになっていますよね。そんな和室に昔ながらの掛け軸に盆栽では少し寂しいな・・・なんて方はこんな飾り方もいいんじゃないでしょうか。
掛け軸ではなく絵の飾られた床の間。下からライトアップされた床の間はモダンな印象のおしゃれな空間に見えますね。椿一本で生けられた生け花も現代風でとっても素敵です♪
両端がクローゼットになっている小さな小さな床の間ですが、隙間から漏れる灯りがとってもおしゃれで素敵ですよね♪ちょこんと置かれた生け花からは床の間を大切にしている気持ちが伝わってきます。小さな床の間でも和室にあるだけでなんだか安心します。
どどんと置かれた大きな大きな生け花。掛け軸もありませんし、他には何も置かれていないようです。しかし美しい生け花が床の間を彩り、和室の雰囲気を作り出しています。現代ではライトアップされている床の間が多いのでしょうか。和室も明るくなりますね♪
和室全体が明るくて可愛らしい!床の間もその可愛らしさを引き立てるように絶妙なバランスで飾られています。掛け軸の絵と生け花の柄が重なってつながっているかのようです。こんな和室住んでみたいなぁ・・・。
日本の和室に欠かせない床の間。きちんと意味があるようなので、キレイに片づけて大事にしていきたいものですね♪
美しい部屋を美しく保つのは大変ですが、綺麗にしておけば心もスッキリとした状態でいられると思います。床の間は大切な場所ですからピカピカにしておきたいですね♪
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