2016/12/11
niji-iro-rainbow
もうすぐ梅雨の季節。湿度が高くなり、洗濯槽のカビが心配になる時期。洗濯槽掃除には専用のクリーナーを使う方も多いと思いますが、酸素系漂白剤の方が効果があるとも耳にします。洗濯槽掃除用クリーナーとの違いや、酸素系漂白剤の効果的な使い方についてまとめてみました。
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一見キレイに見える洗濯機も、洗濯槽の裏側はカビだらけ・・・。
定期的な洗濯槽掃除をされている方も多いはず。
洗濯槽掃除を怠っていると、せっかく洗濯物を洗っても雑菌が残ったままになってしまいます。
赤ちゃんやお子さんの洗濯物が雑菌だらけにならないためにも、洗濯槽掃除はとても重要です。
洗濯槽のカビや汚れは、洗濯物の臭いの原因になることもあります。とくに部屋干しをする場合は気になりますね。
せっかく洗った洗濯物が臭くならないために、洗濯槽掃除をしましょう。
ドラッグストアなどでもよく目にするのが、こういったタイプの洗濯槽掃除用クリーナー。
除菌の文字に魅かれて、このような商品を買う人も多いでしょう。
写真の商品は塩素系です。
成分は次亜塩素酸ナトリウムに界面活性剤などが配合してあります。
こちらも、よく目にする洗濯槽掃除用のクリーナーです。
これは、酸素系のタイプです。
成分は、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)に界面活性剤が配合されています。
ステンレスとプラスチックの両方に使えるやさしい使い心地。
シャボン玉社からも洗濯槽掃除の専用クリーナーが出ています。
酸素系漂白剤に、さらに効果を高めるために重曹と無添加せっけんが配合されています。
どれも、使い心地のやさしい成分なので安心ですね。
プラスチックとステンレスの両方の槽に使用可能です。
酸素系漂白剤とは、洗濯槽の掃除に使うだけでなくお洗濯やお掃除などの多用途に使えるもの。
過炭酸ナトリウムを主成分とし、それに界面活性剤などを添加したものが一般的です。
わざわざ、専用のクリーナーを買わないで、こちらを使用して洗濯槽を掃除される方も多いですね。
お値段も、専用クリーナーより安いので経済的です。
シャボン玉石鹸の酸素系漂白剤は、界面活性剤が添加されていないので、主成分は過炭酸ナトリウムのみです。
一般的に液体タイプの漂白剤よりも粉末タイプの方が、使う用途によって自分で濃度を調整できるので便利です。
過炭酸ナトリウムは、酸素系漂白剤の主成分です。
商品によっては、「酸素系漂白剤」ではなく「過炭酸ナトリウム」と書いてある商品もありますが、同じものです。
過炭酸ナトリウムは水に溶けると炭酸ソーダと水、酸素に分解されるので、赤ちゃんの肌着、ふきん、色柄の衣類の漂白・除菌・消臭に安心して使用できます。
ナチュラル志向の方は、洗濯槽掃除に重曹とクエン酸(お酢)を使ったりするそうです。
重曹にクエン酸を加えて発生した二酸化炭素の泡が、洗濯槽のカビを剥がして浮かび上がらせます。
効果はマイルドなので、汚れのひどい洗濯槽掃除には不向きです。
重曹もクエン酸も、食品にも使われている素材なので安心です。
酸素系漂白剤も塩素系漂白剤も汚れを落す事には変わりがないんだから、洗濯槽掃除にはどちらを使っても同じじゃない・・・?
そう考えている方が多いと思いますが、実はこの二つは違う働きをするものなのです。
酸素系漂白剤は強い発泡力があり、この泡がこびりついた汚れをはがしてくれます。
活性酸素で殺菌してくれますが滅菌まではいきません。
汚れが剥がれて目に見えるので、掃除している感は高いです。
洗濯槽掃除の際に、40℃以上のお湯を使うと汚れ落ちの効果が高くなります。
塩素系漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムが主成分で、非常に強い殺菌作用があります。
酸素系漂白剤と違い、汚れをはがし取るのではなく、分解します。
目に見えない雑菌も分解してくれる一方で、取れた汚れを確認しにくいというデメリットがあります。
また、塩素系ですので使用中は換気をする、肌につかないように気を付けるなど、注意が必要です。
① 洗濯槽が空なことを確認し、お湯(50℃くらいまで)を高水位まで入れる。
※お湯が熱すぎないように注意してください。
② 酸素系漂白剤を洗濯槽に投入します。入れる量はお湯10Lあたり100gが目安です。洗濯槽の汚れ具合によってはもう少し多くなることもあります。
③ 洗濯機の設定は標準コースの「洗い」だけにして、様子を見ながら3分くらい撹拌してください。
※「遠心力タイプ」の洗濯機をお使いの方は、標準コースではなく「遠心力コース」を選んでください。
④ 洗濯槽がひどく汚れていると過炭酸ナトリウムが反応し過ぎてに泡が大量に出ることがあります。泡があふれそうになったら洗面器などですくい取って捨てる、もしくはお湯の量を減らしてください。
⑤ 洗濯機を止め、お湯を溜めたまま1~2時間放置してください。この作業を夜にして、一晩放置するとより酸素系漂白剤がより浸透して効果的です。
⑥ 浸けおき時間が過ぎたら、また3分くらい攪拌してください。このとき、黒カビなどの汚れが一気に浮いてきます。
⑦ 浮いてきた黒カビや汚れなどを目の細かい網ですくい取りましょう。これをすると、後のすすぎが楽になります。
⑧ お湯を排水して脱水します。再度きれいな水に入れ、すすぎ~脱水を2回ぐらい行います。それでも水が汚れている場合は、この作業をくり返します。
⑨ 最後に、糸くずフィルターに溜まった黒カビや汚れを捨てましょう。洗濯機のフタは開けたままにして、湿気がこもらないようにしましょう。
これで、洗濯槽掃除は完了です。
酸素系漂白剤の方がとれたカビや汚れが目で見えるため、効果があるように感じますが、見えないカビやバイ菌まで強力に殺菌をするのは塩素系漂白剤です。
しかし、必ずしも塩素系が絶対に良いわけではなく、洗濯槽の汚れ具合や洗濯槽掃除の頻度などに応じて使い分けたり、順番につかうなどの工夫が必要です
①まずは、酸素系漂白剤で洗濯槽にこびりついた汚れを浮かして落とす。
②そのあとに、塩素系漂白剤で残ったカビやばい菌を分解して殺菌する。
汚れやカビはそれほどひどくないので、塩素系漂白剤だけで十分です。
塩素の臭いが苦手だったり、塩素系が不安な人は酸素系漂白剤のみでもOKです。
1~2か月の頻度で洗濯槽掃除を行えば、かなりきれいな状態をキープできているので、酸素系漂白剤のみでかまいません。
酸素系漂白剤(洗濯用)で5年使った洗濯槽を掃除!
酸素系漂白剤を使った洗濯槽掃除の動画です。
黒い汚れがどんどん浮いてくるので、かなりショッキングな映像になっています。
自分の洗濯機も同じように汚れているかも、と思うと怖いですね・・・。
石けんでおなじみのシャボン玉社の酸素系漂白剤です。
たっぷり750g入って、アマゾンだと400円くらいで買えます!!
1回の洗濯槽掃除に使う粉末タイプの酸素系漂白剤は500g~600gくらいなので、これが1袋あれば十分です。
成分は過炭酸ナトリウムのみです。
地の塩社の酸素系漂白剤です。
500gで400円くらいのお値段もうれしいですよね。
成分も過炭酸ナトリウムだけです。
こちらはニチガというメーカーの酸素系漂白剤です。
大容量で1kg入り!!お値段はアマゾンだと600円弱でした!かなりお得です。
ご近所のスーパーやドラッグストアではあまり見かけない商品ですので、ネットでまとめ買いするといいですね。
これ1袋で、洗濯槽掃除が2回出来るので、とっても経済的です。
生協の酸素系漂白剤です。
配達を頼んでいる人なら、定期的に届けてもらうのが便利ですね。
近所のドラッグストアで粉末タイプの酸素系漂白剤が売っておらず、私もこちらの商品はよく利用しています。
お洗濯用ですが、洗濯槽掃除や食器、掃除などに万能です。
そして、一番よく見商品のワイドハイター。
液体タイプもありますが、こちらは粉末タイプ。
成分は過炭酸ナトリウムに界面活性剤や柔軟剤が添加されています。
お掃除よりはお洗濯向きの商品ですが、もちろん洗濯槽掃除にも使用できます。
ワイドハイターの液体タイプ。
液体だと、使うときに溶かす手間がありません。
普段のお洗濯の時に、洗濯洗剤に追加して使うと、洗濯槽掃除の頻度を減らすことができるそうです。
液体タイプのワイドハイターより更に強力なワイドハイターEX。
こちらの酸素系漂白剤は、衣類の染み抜きにも使いやすいです。
液体タイプなので、重曹と混ぜて汚れやシミに塗って漂白することができます。
洗濯槽掃除を行うことも大切ですが、なるべくカビが発生しない環境つくりも大切です。
洗濯槽を出来るだけ乾かすために、洗濯が終わったら、フタは開けて置きましょう。
乾燥機能のある洗濯機の場合は、定期的に乾燥機能を使って洗濯槽内部も乾燥させると効果的です。
洗濯機を脱衣かごとして使うのはやめましょう。
脱いだ後の衣類を長時間洗濯機に放置しておくと、湿気がたまりカビの原因になります。
洗濯槽掃除だけでなく、普段からの習慣で洗濯槽のカビを撃退しましょう。
「酸素系漂白剤」と「塩素系漂白剤」は状況に応じて使い分けることが効果的です。
洗濯槽を衛生的に保って、清潔なお洗濯をしましょう!
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