失敗しないために☆二世帯住宅におけるリフォームの大事な注意事項!
2015/10/09
hinagiku
今ある家をリフォームして二世帯住宅にする場合、どこをリフォームすればいいのでしょうか。ご両親家族との同居は不安もあればメリットもあります。後になって後悔しないように、お互いに快適な暮らしが送れるように、二世帯住宅のリフォームについて考えます。
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二世帯住宅といってもどこからどこまでを分けるか共有するかでまた違ってきます。
親世代と子世代、二つの家族が暮らすわけですから後々のトラブルにならないように話し合いましょう。
完全分離型
二世帯住宅には「完全分離型」と「部分同居」があります。
完全分離型は同じ建物でも玄関からすべて別々にします。水周りや配電も別にできるので、光熱費などの支払いも別々にすることが出来ます。
完全分離型には屋根は一つでも縦に分割してお隣さん同士のような縦割り型(左右分離型)と、1階と2階のように横割り型(上下分離型)にする場合があります。
縦割り型にリフォームする場合は既存の家をまるごとリフォームすることになりますので費用もかさみます。横割り型にする場合は、1階の設備は今のままで2階を子世代用にリフォームする形が多いですね。
完全分離型にリフォームする場合は浴室やキッチンなどの設備や内装などによっても変わってきますが1000万から2000万の高額になることもあります。
部分同居
二世帯住宅のリフォームでも多いのが部分同居。共有スペースがあり、キッチンやトイレなど分けたいものは分けます。
例えば、玄関やリビング浴室は共有し、トイレは増設、小さなキッチンを別に作るなど、もともとの家を部分的にリフォームするので完全分離型に比べて費用も抑えられます。
平成28年度の税制改正で、3世代同居のためのリフォーム費用の一部を、所得税から控除できるようになりました。
子育て中の若い世帯が働きやすい環境を整えるために、両親との同居を望む人達の背中を押す制度だということです。
対象となるリフォームは、
キッチン、浴室、トイレ、玄関のうち少なくとも1つを増設し、どれか2つ以上が複数になることです。、工事費の上限は250万円、そのうち10%を所得税額から控除されるということ。
これは知らないと損ですよね。
また住宅ローン減税との併用はできないそうなので、その他にもどのようなケースが減税の対象になるのか、詳しくは国土交通省 (住宅局)にお問い合わせください。
二世帯住宅で外から見てここは二世帯なんだなとわかるのは玄関ですよね。
玄関が二つ、ポストも二つ。郵便物や訪問者などプライベートなものを見られるのでここは分けたいという方も多いでしょう。玄関のリフォーム、メリット、デメリットは?
玄関のみ共有の家ってどうなんでしょうか。私は変に玄関だけ一緒だと、たまには顔を出さなくちゃだめかな~とか思ってしまいます。あと、友達を呼ぶのにも気を使うし、帰宅時間なども干渉されるのではないかと考えてしまいます。
玄関のリフォーム、2つあることの一番のメリットは、出入りの干渉をされないということ、人が出たり入ったりすれば音もしますし誰か来たのかなと気になったりします。
また顔を合わせることも多くなります。姿が見えれば挨拶しなければならないし、気を使うことでしょう。
メリット?デメリット?
玄関が1つだと宅配の荷物を受け取れるというメリットがあります。ただ、これをデメリットととらえることも。例えば通販などで頻繁に買い物をされる方は受け取りのたびに何を買ったのかなと詮索されてしまったり、食品ならおすそ分けに気をつかったりしますよね。
玄関を二つにリフォームするというのはお互いにストレスを無くすためにも必要なのかもしれません。
玄関が2つだと2つの建物扱い?
建物が一棟の二世帯住宅でも玄関が2つあると、2つの建物と認められる場合があります、区分建物(マンションのようなもの)として登記する事ができ、一つ当たりの土地面積や延べ床面積が少なくなり、その分かかってくる不動産取得税や固定資産税などの税率が低くなるといいます。
外階段を作る
1階と2階の横割にする場合、内階段をリフォームしてドアをつけるという方法と、内階段は無くして外階段をつけるという方法があります。
外階段は雨や雪の時に大変というデメリットもありますが、もしもの時、例えば火事のときなどに2階からでも避難できるというメリットがあります。
内階段はあとあとのことを考えるとつけたままでもいいと思いますが、内階段があるとやはりプライバシーが守れないなどの悩みも出てきます。
内階段にドアをつけて鍵を閉めておくということもできますが、中には内階段の部分のスペースを使いたいという場合もありますよね、内階段を取り払って部屋を広くしたりできます。
キッチンは家事を仕切る主婦にとっては重要な場所ですよね。
二世帯住宅のキッチンを1つにするか2つにするかで、ご飯を一緒に食べるか食べないか、今後の食事事情が変わってきます。すでに二世帯住宅にお住まいの皆さんはどうされているのでしょうか。
それぞれ食事は別に作っているので、食事の時間になるとどうしてもキッチンが混んでしまい義母に気を遣いながら料理をしなくてはいけません。私たちの食器や調理道具などの片付け方が気にいらないと勝手に直したり、口出ししてきます。
どっちの両親?
二世帯住宅と言ってもご主人の両親か奥様の両親かでまたどこをリフォームするか変わってきますよね。特にキッチンは女の領域といいますからどんなに仲の良い嫁姑でも小さなことが目についたりします。 キッチンを完全に2つにするかどうかは奥様の意見を聞いて考えましょう。
ミニキッチンを作る
二世帯住宅で普段の食事は共有キッチンを使うという方も多く、夫婦共働きをしているかたなどお子様の食事の世話などを親世帯に見てもらえるので安心ですよね。
でも子世帯のスペースにも小さなキッチンをリフォームしてつけておけば、おやつや来客時のお茶、ちょっとした夜食など気を使わずに作ることができるので便利です。
クリナップ コンパクトキッチン コルティ
価格は17万前後(リフォーム費用別)です。
小さなキッチンですが換気扇や収納などもしっかりついているのでこれなら便利に使えそうですよね。
こういったミニキッチンをリフォームする場合の費用はだいたい15万~30万とのことです。
二世帯住宅で困るのはお風呂やトイレ、家族の人数が多ければお風呂やトイレ渋滞が起きることでしょう。
トイレは比較的スペースも取らないのでリフォームして増設しやすいですが、お風呂は共有というお宅も少なくないようです。
お風呂が共有だと気を使う
お風呂のリフォームは必要ないですか?とはいえ長風呂はできない、髪の毛など落としていないか女性は気を使いますよね。家族とはいえお嫁さんにとっては他人ですから小さなことも気になります。
しかしお風呂が共有だとメリットもあります。
リフォーム費用&ガス代の節約がメリット
お風呂を増設するには100万円~200万かかる場合もあります。また、お風呂を作るには脱衣所などもふくめてスペースを使いますので、共有したほうがいいという方も多いですね。
また二世帯住宅はお風呂が共有だと光熱費の節約になりますよね、お風呂が2つになればお風呂も二つ沸かしますのでガス代が気になります。
お風呂を分けるのであれば光熱費も別々に支払いをするという形をとるのがベストですね。
スペースがないけど共有はどうしても嫌という方は、シャワー室を作るという方法もあります。
シャワー室なら浴槽が無いのでスペースが最小限で済みます。工事費など込みで40万前後、他のトイレやキッチンなど水回りのリフォームをするのなら一緒に済ませれば費用も安くなりますよね。
二世帯住宅ではお風呂を共有にした場合でも帰宅が遅い日や朝など気兼ねなくシャワーが使えるのでとても便利です。
トイレは絶対増設したい
二世帯住宅、家族が多いと朝のトイレ渋滞は問題になります。においも気になるのですぐに他の人が入るというのも嫌ですよね。
トイレはスペースも畳一畳ほどあればOKなので2階のリフォームをする場合には絶対に作りたいところです。
トイレ1つ増設する場合の相場は40万前後~といいます。とはいえ、元々何も無いところに設置するわけですから給排水管の工事費用などが上乗せされて相場より高くなることもあります。
二世帯住宅にリフォームするとき、実際はまだまだご両親も元気で働いている年代かもしれません、しかし何年か先に介護をすることになる可能性もありますよね。どうせリフォームするなら先のことも考えてできるところはバリアフリーにしておくと、いざという時にリフォームし直すということもなくすぐに対応できます。
二世帯住宅にするメリットはお互いに助け合えるということ、普段は煩わしいと思っていても何かの時にはお互いに支えにもなりますよね。
玄関は広く、車いすなどが通れるようにリフォーム。
二世帯住宅の場合、共有玄関なら今までのものよりもう少し広くしたいですよね、玄関スペースが広くできない場合でも段差を取り除いたりドアを引き戸にするなどの工夫でとても使いやすくなります。
二世帯住宅では親世帯のお風呂やトイレをバリアフリーにリフォームしておくといいですね。
取っ手をつけたり、座ったまま浴槽に入れる腰掛をつけたりすると便利です。
二世帯住宅へのリフォームを考えている方もそうでない方も、二世帯住宅といってもいろいろな形があります。共用できる部分と絶対に分けたい部分を作るとお互いにストレスを抱えないよう近すぎず遠すぎずプライバシーを守って暮らせることでしょう。
二世帯住宅には家事育児の助け合いなどメリットがたくさんあります。金銭の問題や嫁姑の問題など課題もありますが、長い目で見てより良い暮らしができるようなリフォームを考えていきましょう。
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