大切に育てているバラ、美しく咲かせるために植え替えをしましょう。

「バラの植え替え、面倒じゃない？」とお思いでしょうか。植え替えが必要だといわれて、「なぜ？」の疑問に理由をお話します。

また「バラの植え替えは毎年必要？」についても植え替えのタイミングの見分け方、植え替えをするのに適した季節についてもご一緒に確認していきましょう。

バラの植え替えは、栄養が偏ったりなくなった古い土を新しい養分を含んだ土に替える目的があります。また土の中いっぱいに生長して根詰まりした根をほぐす目的があります。

バラの根はフカフカな土だとよく成長します。栄養がなくなってしまった土のままや、根詰まりしたままだときれいな花がつかなくなってしまうのです。

病気でもないし枝ぶりもかわらないのに花つきが悪くなったと感じたら、植え替えのタイミングのサインかもしれません。

植え替えのタイミングは鉢の大きさと、バラの株の成長の状況によります。植え替えは鉢に対して株が大きくなってきた時、鉢を大きくして植え替えます。

バラの鉢の中が根詰まりしている時も植え替えのタイミングです。バラの鉢の底穴から根が出てきたり、土の表面が固くなってくると根詰まりを起こしているサインです。

地植えバラには、冬のメンテナンス項目として冬剪定と土のリフレッシュがあります。といっても鉢替えのように場所を変えるのではありません。

バラの株元から周囲30㎝ほど離した部分に深さ30㎝くらいの穴を3～4か所に掘ります。その穴に堆肥を入れ、掘った土と混ぜ合わせます。

堆肥をして土に栄養分を追加し、微生物が活発に動くようになるとフカフカの土になり、バラの根が生長しやすくなります。１つの穴には堆肥を約5L追加します。2～3年に1度定期的に行いましょう。

バラは剪定も大事なお手入れです。11月から2月頃休眠期に入ります。この間に次の年の開花の準備をします。

本格的な寒さがきたら、バラの植え替え、翌月に剪定を行うか同時に行うパターンでお手入れをします。剪定があまり早い時期だと、冬の間に芽吹いてしまうことがありますので、地域によって適した時期を確認しましょう。

バラの植え替えの方法は、休眠期と生育期では扱いかたが違います。休眠期の植え替え方は、根をよくほぐすのがポイントです。

(1)バラの根元を掴んで鉢から抜きます。
(2)根についた古い土を払い、細かい根はむしるように取ります。
(3)作業中は根が乾かないように手早く気をつけます。

園芸店やホームセンターでは、冬の時期のバラ苗より大量に春苗が陳列されます。春先買ったバラ、または冬の植え替えができなかったという場合、どのタイミングで植え替えをしたらいいのでしょう。

バラは5月前後に開花する品種が多く、花がひととおり咲き終わった6月頃に植え替えをします。花が終わる6月までは、そのままの鉢で咲かせましょう。

バラの休眠期ではない生育期（4～11月）に植え替えをする場合は、できるだけ根を傷めないように根を崩さずにそのまま鉢を移動して高さと角度を調節します。この時バラの接ぎ木部分は土の上に出すように注意しましょう。

バラの苗特に大苗の多くは接ぎ木の部分があります。この部分が土に接してしまうと、雑菌が入り病気になってしまいます。

・バラ用の土（バラ専用の土が望ましいです）
・鉢底石
・鉢（バラ専用の鉢底にスリットが入っているものがあります）

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バラ専門店オリジナルの植え替えセットです。スターターキットとして一年間のバラのお手入れに必要な資材がそろっています。

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初心者のためにわかりやすく、毎月のお手入れの仕方がイラストや写真で説明されています。NHKの趣味の園芸で放送された、バラの育て方注意点がわかります。

バラをきれいに咲かせるために必要な植え替え作業。来年も美しい花を咲かせてくれるよう、お手入れしてあげてください。