2016/08/16
milmil
「バラを育てる!」と思っても、バラは万を越える品種がある花です。どれにしようか迷ってる方もいるはず。そこで今回は、色々な国のバラのブランドと代表的なバラをいくつかご紹介します!「(この)バラを育てる!」と心に決める、そんなバラがきっと見つかりますよ。
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バラは園芸品種として登録されているものだけでも万を越える数がある植物。「バラを育てる」と思っても、どれにしようか迷ってしまって、なかなか決められない方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は国内外のバラのブランド(育種会社)や、有名なバラをいくつかご紹介します。
その中にきっと、気に入るバラがあるはずです!
まずは、フランスのバラを紹介します。
フランスのバラは、大きくて華麗な花に強く甘い香りを備えた、単独で主役が張れるくらい豪華で個性的なものが多いです。
もちろん、初心者でも育てやすいバラもたくさんありますよ。
メイアン社の大きな特徴と魅力は、自らを「ザ・グランド・ローズ・ファミリー」と呼ぶとおり、メイアン家の伝統と家族の絆を何よりも大事にし、守り続けていることです。「ソニア」や「マヌウ メイアン」などは、現代表アラン・メイアンの娘や母など、家族に愛をこめて捧げられています。
また、芸術と文化の国フランスらしく、芸術家や文豪、ファッションデザイナー、音楽家、今をきらめく女優や歌手など世界中のスター達にも、多くのバラを捧げて敬意を表しています。特に「プリンセス ドゥ モナコ」を始めとするモナコ王室シリーズは有名ですが、日本にも敬意を表し、最新では敬宮愛子内親王殿下に捧げられた「ロイヤル プリンセス」や、ノーベル賞作家・川端康成の小説の名を取った「伊豆の踊子」などがあります。
メイアン社は現在も100%家族経営のスタイルを貫いているそうです。先祖代々伝えてきた育種技術を守るだけではなく、新しい時代に即した最新の研究・開発にも精力的に取り組み、毎年素晴らしい新種のバラを生み出し続けています。
それでは、メイアン作出のバラの一部を紹介します。
作出:2009年
開花:四季咲き
花色:純白、中心に淡いピンク
花径:10cm
芳香:超強香
樹高:0.8m
雪のように白い、やわらかな花びらがふんわりと重なり、繊細な印象のバラです。
従来のバラの香りにトロピカルフルーツが混じりあった芳香があります。
濃緑の照り葉が美しく、純白の花を幻想的に彩ります。
病気に強く、樹形がコンパクトなため鉢植えにもお勧めです。
初心者向きのバラは?というと、必ず名前が挙がるバラです。非常に人気があります。
誰からも好まれる優しげな花、甘く強い香り、高い耐病性、コンパクトな樹形と、非の打ちどころがありません。まさに初心者が育てるのに、うってつけのバラですね。
作出:1987年
開花:返り咲き
花色:クリーム地にピンク
花径:10~12cm
芳香:微香
樹高:2.5~3m
中心の濃いピンクの花びらを、外の側の淡いピンクの花びらが優しく包みことにより、
立体的に見える花姿はとても優雅で美しく、病気にも強く、刺も少なく、幹肌もきれいで、
1本の枝がまっすぐ伸びる姿は、本当に美しく、まさに「つるバラの女王」と言う名にふさわしいバラです。
初心者からプロまで、世界中の人々に広く愛されているつるバラです。2006年にバラの殿堂入りを果たしています。大変育てやすく、つるバラを初めて育てる場合は、このバラから始めれば大丈夫と言われるほどです。
返り咲きとありますが、最初の内は春にしか咲きません。株が成長すれば、秋にも少し花をつけるようになるそうです。
作出:2012年
開花:四季咲き
花色:真紅
花径:13~14cm
芳香:微香
樹高:1.6~1.8m
ビロードのようになめらかで、つややかな輝きを帯びた真紅の大輪花は、まさに情熱的な「ベルサイユのばら」の世界そのものです。
うどん粉や黒星病にも強く、丈夫で育てやすいバラです。株が小さいうちはやや細立ちですが、大きくなるにつれ、花つきがさらによくなります。
漫画「ベルサイユのばら」連載40周年の記念花です。「オスカル フランソワ」「王妃アントワネット」といった主要キャラクター5名の名を冠したバラも、後に発表されました。
このバラを育てる時、漫画のお気に入りの場面が脳裏に蘇ってくる方もいるのではないでしょうか。
デルバールのバラといえば、香りです。
そのバラの香りは多様で繊細、そして濃厚。 まるで、最高級の香水のように、忘れがたい痕跡を嗅覚に残します。
今、もっとも注目されるセンスあふれるバラたちです。
1935年創業の老舗フランス・デルバール社。1954年からバラの交配を始め、『マダム デルバール』は世界中で高く評価されています。花色や香り、クオリティー、性質、耐病性などのコンビネーションの良さが特徴です。
個性溢れる花と、香水のような強い香り、そして耐病性を高いレベルで実現しているデルバールの作品は、日本にも多くのファンがいます。
それでは、デルバールのバラの紹介に入ります。
作出:1998年
開花:四季咲き
花色:桜ピンク
花径:8~12cm
芳香:超強香
樹高:約2~2.5m
ゲランの香水の名を冠するだけあって、かおりは素晴らしく、
淡いピンクのカップ咲きの花、
丈夫で育てやすい性質で、誰もが憧れるバラです。
つるバラなのですが枝が剛直なので、一般のつるバラのように枝を横に倒す事ができない、太く充実した枝にしか花をつけないなど、木立性バラに近い性質を持ってるのが特徴です。
ですが、花が美しく香りが大変素晴らしい上に、耐病性が高いので、コツさえ掴めば初心者でも育てる事のできるバラです。
作出:2009年
開花:四季咲き
花色:ピンク
花径:10~12cm
芳香:超強香
樹高:1.5m
鮮やかなポンパドールピンク色の深めのカップ咲きから、咲き進むにつれ、淡いラベンダーピンクのロゼット咲きに変化します。桃や梨をイメージさせる、特に魅力的な芳香品種です。
淡い緑の枝葉は繊細に見えますが、実際は耐病性も強く、よく茂ります。日本の高温多湿な気候でもうどん粉病が出にくい品種を選抜して選ばれた品種です。四季咲きのショートクライマーとして、アーチやオベリスクに仕立てたい品種。強めの剪定にも耐えるので鉢植えでも楽しめます。
品種名はフランス国王ルイ15世の寵姫ポンパドゥール夫人が好んだ色「ポンパドゥールピンク」から。大株に育ちますが深めの剪定ができるので、鉢植えも可能です。でも育てるなら地植えがおすすめ。フェンスやオベリスクに仕立てると、さらに魅力が増します。
アンナプルナ
2000年にドリュ社が作出。透き通るようなシルキーホワイトと爽やかな香りとで、今でもフランスで人気No.1の白バラです。
フランスには、この他にもまだまだたくさんのバラ育種会社があります。190年近い歴史を持つ『ギョー』、フランスでロングセラーの白バラ「アンナプルナ」を作出した『ドリュ』、純赤で超強香のバラ「フラム」を生んだ『オラール』等々。
こんなにたくさんのブランドがあるのに、どこも非常に個性的で、少しもイメージが被らないというのが、フランスのバラの凄さの1つです。
続いては、ドイツのバラを紹介します。
質実剛健のイメージが強いドイツ。園芸に古くから親しんできた園芸大国でもあるドイツのバラは、寒い地域が多いヨーロッパのどこに植えても育つように、耐寒性に優れた丈夫なバラが多いのが特徴です。
もちろん、丈夫なだけではなく、花の魅力も抜群の素敵なバラがたくさんありますよ。
コルデス社は1887年、ヴィルヘルム・コルデスⅠ世が北ドイツのエルムスホルンという村に、園芸農場を興したことに始まります。
大輪系、中輪系、修景バラ、つるバラあらゆる系統をカバーしており多彩です。本国ドイツの「ADR」(耐寒・耐病性を重視して選抜された優良品種)を始め、多くの名誉に輝いています。近年は、クラシカルな花形やソフトな色合いを持ったシリーズにも力を入れています。
1887年の創業以来、コルデス・ファミリーのスローガンは、「ザ・モスト・ビューティフル・ローゼズ・オブ・ザ・ワールド」― 世界でもっとも美しいバラ。世界でも有数の育種プログラムによる品種の素晴らしさと、海外の代理店ネットワークにより本国ドイツはもとより、ヨーロッパを越え、世界中に広まっています。
コルデスのバラは耐寒性と耐病性の高さに目がいきがちですが、女性が好むような優しく、美しい花もたくさんあります。また、総じて耐病性が高いので、育てるのにも困りません。
作出:1958年
開花:四季咲き
花色:白
花径:8cm前後
芳香:微香
樹高:1.0~1.4m
バラ愛好家絶賛の超銘花。多花性で次々と白い花を咲かせます。真冬になるまで花を上げつづけます。
中輪で半八重に近い花ですが、とても気品があります。房咲きになり、ひらひらと軽やかな花弁の雰囲気と純白な花色が、お庭を別世界に変えてくれます。花はやや垂れ下がります。
耐病性が強く育てやすく、照葉でうどん粉病にもなりづらいです。多花性ですので、開花後は追肥が効果的です。
丈夫さと連続開花性への評価が高く、現在でも初心者が白バラを育てる時、おすすめの白バラとして名前が挙がるほど。1983年にバラの殿堂入りを果たしています。
枝代わりで、つるバラのアイスバーグもあります。
作出:2010年
開花:四季咲き
花色:ラベンダー
花径:9cm
芳香:中香
樹高:1.5m
現在存在する青バラ系品種の中で最も丈夫で強いバラがついに誕生しました。品種名は「青い花」の作者で18世紀ドイツの詩人の名前です。ブライトヴァイオレットの花は、中輪で花弁が多く良く咲きます。枝は堅く、しっかりとした株を作ります。黒星病やうどん粉病に特に強く、寒さにも強い品種です。
藤色系のバラ、通称「青バラ」は他の系統に比べて耐病性などが低く、育てるのが難しい品種が多かったのですが、最近は国内外で、初心者でも育てる事のできる丈夫な品種が増えてきています。
このノヴァーリスは、その中でも最も丈夫な品種で「最強の青バラ」とも言われています。
作出:2013年
開花:四季咲き
花色:ピュアホワイト中心ライラックピンク
花径:8cm
芳香:強香
樹高:1.8~2.0m
繊細な雰囲気のカップ咲きの花は、房になってゆっくりと開花します。初期成長はゆっくりです。
うどん粉病、黒点病に強く、レモンを思わせる香りも素晴らしいです。
2014年 フランス・サヴェルヌ国際コンクール芳香賞、バーデンバーデン国際コンクール・ツヴァイブリュッケン市賞 受賞。
暖地ではよく伸びるので、つるバラとして育てる事も可能です。
特に巻き付けなくても、下から上まで自然に咲いてくれるので、誘引作業が得意でない方でも色々な仕立てを楽しむ事ができる、とても優秀なバラです。
寒冷地では腰くらいの高さで群れ咲く姿を楽しめます。
タンタウ社は、マティアス・タンタウ・シニアによって北ドイツのウェッテルセンに創立されました。
1906年、父の土地で園芸会社を興したのが、現在のタンタウ社の始まりです。
やがてマティアスが世を去ると、息子であるマティアス・タンタウ・ジュニアが後を継ぎました。
マティアス・ジュニアは、父の仕事を引き継いだだけでなく、市場を研究し、より大輪で鮮やかな花色のバラを目指して、育種に力を入れました。この頃、西ドイツ初代首相のコンラート・アデナウアーにバラを捧げるという栄光に恵まれました。(その後、東西ドイツが統一された時の首相ヘルムット・コールにもバラを捧げています。)
1964年にはタンタウ社は従業員70名、年間300万本のバラの苗木を生産する会社に成長し、国際コンクールにおいてメダルやトロフィーを勝ち取るようになりました。
1980年代に、父と共に長くタンタウ社に貢献してきたハンス・ユルゲン・エバースが3代目として選ばれ、販売・育種において豊富な経験を生かして、会社を導きました。現在は息子のクリスティアンが、父ハンスのつくった道を更に先へと歩み始めています。
タンタウ社のバラ育種事業は、庭園バラの育種から始まりました。現在は庭園バラだけではなく切り花品種の育種も手がけており、切り花においても世界中で大成功をおさめています。
作出:2012年
開花:四季咲き
花色:藤色
花径:6cm
芳香:微香
樹高:1.5m
花付きよく枝も細いので、しっかりと肥料を効かせ葉を病気や虫から守りましょう。長いつるが出れば、小型のトレリスやオベリスクに誘引するとかわいいですよ。枝が細くてふわっと茂る形をそのまま生かし、腰高の鉢や小高い花壇の淵からこぼれるように咲かせても妖精のような美しさです。花は春に見事に咲きそろい、その後パラパラと返り咲きます
一見すると花も葉も小さくて、繊細な感じがするのですが、樹勢も強く耐病性も高い、丈夫なバラです。
作出:2011年
開花:四季咲き
花色:アイボリーホワイト~中心ソフトピンク
花径:10cm
芳香:中香
樹高:0.8m
やわらかな色彩の、ふんわりした花がたくさん咲きます。うどん粉病・黒点病に強く、耐寒性があり、コンパクトで鉢植えにも向きます。花名は、ドイツで子供たちの権利保護を支援する活動で知られる女性に因みます。
柔らかい雰囲気のバラ。コンパクトですが、やや横張りの樹形だそうなので、鉢植えで育てる場合でも少しスペースを取っておいた方が良いと思います。
丈夫で耐寒性が高いドイツのバラは、寒冷地の方にもおすすめです。
次に紹介しますのは、イギリスのバラです。
ガーデニング好きの国として知られているイギリス。国花がバラなのもあって、バラ好きも多く、ガーデニングに取り入れて楽しむ人も多いそうです。
そのためバラも、他の植物との相性が良いものが好まれています。
日本で大人気のイングリッシュローズは、まさにその典型。地元イギリスでも大変な人気だそうです。
デビッドCHオースチンは、バラ育種家であり、栽培家であり、著述家でもあります。かれの最初の品種、香り高い「コンスタンス・スプライ」は1961年に発表されました。以来、彼は、現在にいたるまで、200近いイングリッシュ・ローズを生み出し続けています。
デビッド・オースチン・ローゼズ社は1969年に創立され、ファミリーのビジネスとして続けられています。デビッドJCオースチンが15年以上の間、父とともに働いています。現在、イングリッシュローズは世界中のバラを愛好する国で育てられていますし、いろいろな国で数々の賞もいただいております。弊社はチェルシー・フラワーショーでの展示により、14のゴールドメダルも受賞しております。
デビッド・C・H・オースチン氏が作出した、それまでのバラとは一線を画す新しいバラの品種群の総称を「イングリッシュローズ」といいます。
その多種多様な美しさと強健さを有したバラ達は、世界中のバラ育種家にも少なからぬ影響を与えました。
作出:1983年
開花:繰り返し咲き
花色:純黄色
花径:10cm
芳香:中香
樹高:2.5m
愛らしさとたくましさを備え、端正な花をたくさん咲かせる、黄色系のオープンカップ咲き品種。最も人気がある品種のひとつで、つるバラとして特に優れ、フェンスやオベリスクにも仕立てられる。
とても丈夫で元気よく生育し、病害虫にも強いので初心者でも育てやすいのも魅力。日本の気候と相性がよく、広域で育てられる優秀な品種。とげが少なめで扱いやすい。
イングリッシュローズは、高温多湿な日本では大型化する品種が多く存在します。このグラハム トーマスもその1つ。本来は大きく育つバラではないのが、日本ではつるバラとして扱われるほど大型化しています。
明るい色彩と芳香と育てやすさで、非常に人気がある品種です。
作出:2005年
開花:四季咲き
花色:アプリコットオレンジ~オレンジイエロー
花径:8cm
芳香:強香
樹高:約1m
花色は赤みがかったオレンジの蕾から
アプリコットオレンジ~オレンジイエローの復色へと変化します。
またその色のようにフルーティーな香りが楽しめるバラです。
花形はカップ咲きで房咲きになり、樹高も低い事から、
花壇前面に向きます。
また鉢栽培にも向きます。
鮮やかな花色、強い香り、高い耐病性に加えて、樹高が低く鉢植えでも育てる事ができるのもあって、非常に人気が高いです。
イギリスのバラ育種会社も多く、他にも手間をかけられない環境でもよく育つバラを多く作出している『ハークネス』、1836年に創業した世界でも有数の老舗『ディクソン』などがあります。
ガーデニング好きな国民性を反映してか、他の植物と一緒に植えてもよく映える優しい雰囲気を持つけど、あまり手間がかからない丈夫なバラが多いです。
次は日本のバラの紹介です。
ヨーロッパと比べて、バラの育種の歴史は浅い日本ですが、最近は日本独自の感性を前面に出した造形のバラが出てくるようになりました。
日本のバラは、海外のバラに比べると繊細で香りも強くはないが良香、といったものが多いそうです。
また、高温多湿な気候なので耐病性の他に、耐暑性を重視する傾向もあるようです。
京成バラ園芸は、千葉県八千代市にローズガーデンを持つ、園芸総合会社。1959年創立以来、50年以上にわたり、日本のバラ育種とバラ苗生産販売をリードして来た歴史があります。
近年においては、ローマ国際コンクールで日本初の金賞を受賞するなど、先人の技術を受け継いだ新たな「Keisei Rose」の歴史を切り拓いています。
日本を代表するバラ育種のパイオニア企業で、生産・販売もトップの最大手です。海外各国を代表する大手ブランドと提携しており、現在9社の総代理店でもあります。
最初に育種を担当していた故・鈴木省三氏は、その功績の大きさから「日本のバラの父」と呼ばれています。2013年には氏の生誕100周年を記念して、大輪の美麗なバラ「ミスター ローズ」が発表されています。
作出:2008年
開花:四季咲き
花色:ソフトベージュ、中心クリームピンク
花径:7~9cm
芳香:強香
樹高:1m
何といっても香りの素晴らしい薔薇、薫乃。2005年にJRC香り部門でも金賞を受賞しています。
表現しにくいのですが、ずっと香りを嗅いでいたいようなとてもいい匂い。
花形はカップ咲きで、花色はソフトピンクといった感じでしょうか。
葉は淡いグリーンで、全体的に優しい色合いのバラです。
樹形は直立性でコンパクトにまとまります。
非常に良い香りのバラです。この薫乃の芳香を再現したオリジナル香水シリーズがあるほどです。
花弁がとてもデリケートなので、雨にあたると痛んでしまいます。鉢植えにして、雨の時は軒下などの雨が当たらない場所に避難させるのがおすすめです。
作出:2013年
開花:返り咲き
花色:ショッキングピンク
花径:8~10cm
芳香:微香
樹高:2.5~3m
人気品種うららの枝変り。ツルになっても、かわいさはそのままです。
1枝4輪ほどの房になって咲きます。
真っ直ぐ上に誘引しても、下の方からバランス良く蕾が付きます。
とげは少なく、誘引しやすいです。
大きなフェンスや壁面などに向いています。株いっぱいに花をつける上に花色が鮮やかなので、それは見事な光景を見せてくれます。特に春は圧巻です。
河本(かわもと)バラ園は、バラのメッカ岐阜県大野町にあるバラ苗生産・育種会社です。
50年以上の歴史を持つ河本バラ園では、切花種、ガーデンローズともに国内外の有名ブランド苗を生産する一方で、育種家河本純子さんが、自社作品種を作り出しています。
数々のオリジナル品種を発表していますが、どれも女性ならではの感性がうかがえる、やわらかくしなやかな色と花型が特徴。香りがよい品種が多く、四季咲きが強いことも人気のポイントです。
河本純子さんは世界でも数少ない女性育種家の一人です。30年以上前に、切り花品種からバラの育種を始め、「パープルレイン」「ブルーヘブン」の作出で注目されるようになりました。
河本さんの作出するバラは、繊細で良い香りがするロマンティックなものが多く、女性のバラ愛好家に大変な人気があります。
作出:2008年
開花:四季咲き
花色:シルバーパープル
花径:6~8cm
芳香:強香
樹高:1m
大天使の名を持つ神秘的なバラ。
花の中心に淡くパープルがかかり、天使の羽根のような花びら
がふわりとひらいてゆく。優しさに満ち溢れる甘い香りは、心に
安らぎを与えてくれる。
生長はゆっくりめ、性質も少し気難しいところがあるのですが、魅了される愛好者が後を絶たないほど飛びぬけた魅力を持つバラです。
育てる場合は、管理しやすい鉢植えがおすすめです。
作出:2013年
開花:四季咲き
花色:白、ピンクのグラデーション
花径:8~10cm
芳香:強香
樹高:1.2m
セラフィムはフリルがかった花弁の中心から覗く黄色の蕊が愛らしい品種。さわやかさと甘さをあわせ持った香りです。初心者にもおすすめ。神の身近に仕える最上級の天使「熾天使」の名から。
咲き始めは白い花なのですが、咲き進むにつれて、ピンクのグラデーションがかかってきます。
花もちが良いので、切り花にして楽しむ事もできます。
ロサ・オリエンティスは、ローズクリエイターの木村卓功氏によるブランドです。 若いころから育種をはじめた木村氏は、近年“わかな”や“ラテアート”などを作出。
2012年、満を持して「ロサ・オリエンティス」のブランドを立ち上げ、自身で作り出した魅力的なバラたちを発表しました。
ラテン語で“東洋のバラ”を意味するロサオリエンティスは、木村卓功さんの作出のローズブランドです。
日本の環境に合ったバラを作出するには国内で育種するのがベストと考え、高温多湿でもきれいに咲き、また日本人バラ愛好家の嗜好に合うような花弁の表情を工夫して育種されています。
木村卓功氏は、バラ育種家にしてバラ専門店「バラの家」社長と、育種家と経営者の二役をこなし、両面で精力的に活動されています。
木村氏が立ち上げた「ロサ・オリエンティス」シリーズは、日本の真夏でもよく咲き、なおかつ魅力溢れる新品種を毎年生み出している注目のブランドです。
作出:2013年
開花:四季咲き
花色:紫がかった濃いピンク
花径:7~8cm
芳香:強香
樹高:1.2m
紫がかった濃いピンクの花は、花弁の先はつんと尖り表情豊かに開花。中輪の花が房に咲くフロリバンダタイプで花もちがよく、つぼみから満開にいたる、どのステージで見ても可愛らしく咲きます。
香りはダマスクとティーをベースにフルーツが少し感じる個性的な香り。樹勢にパワーがあり、平均的な栽培でよく育ちます。初心者の方にもおすすめです。
ロサ・オリエンティスの代表作で、日本でも非常に高い人気を誇るバラです。樹勢が強くて丈夫、さらに剪定を頑張らなくても綺麗にまとまる樹形なので、初心者でも見栄えのする株に育てる事ができます。
作出:2013年
開花:四季咲き
花色:深赤
花径:6~8cm
芳香:強香
樹高:1.5~1.6m
紫がかった黒赤色の花弁が、波打って花芯を抱え込む中輪カップ咲き。
直立性のシュラブで、剪定により仕立ての自由度も高いバラです。
黒星病にも強い。
名前は、ギリシャ神話「オデュッセウスの冒険」の英雄から。
低温期は紫がかった黒赤、高温期は紫の色味が抜けて深赤になります。
2番花以降は枝がよく伸びるので、小型のつるバラとしてフェンスなどに誘引もできます。
枝が少し硬いので細かな誘引はできませんが、枝をななめにするだけで花付きが良くなります。
日本のバラの育種会社・企業としては、関西最大手の『京阪園芸』、オリジナルのシリーズが宝塚市のブランドに認定されている『確実園本園』などがあります。
他にも個人育種家の支援や、古いバラの品種の保存や再評価などの活動を行っている会社が複数存在します。
いかがでしたでしょうか? 色んな国のローズブランドやバラを紹介してきましたが「育ててみたい!」と思うようなバラは見つかったでしょうか?
バラは本当に花も香りも多種多様。調べるだけでも大変ですけど、しっかり吟味して「これだ!」と思うバラを見つけて、育ててみて下さいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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