玄関も素敵に!おしゃれな“玄関ポーチ”と“アプローチ”を大公開!
2018/06/19
amenokutibasi
新年を祝う日本の伝統行事お正月。玄関前に立派な門松を立てる家は少なくなりましたが、お正月飾りは新たな年を迎える大事な行事を祝う風習のひとつです。玄関を飾るお正月飾りの意味と飾り方、飾る時期そして仕舞う時期、仕舞った後のことについてをご案内します。
お正月飾りと言われるものに何があるのでしょう?代表するお正月飾りには、門松、松飾り、しめ飾り、鏡餅などがあります。お正月飾りには、それぞれ飾る意味があり飾る場所も決まっています。
玄関の外、主に門のところに飾るのが門松、松飾りです。門松には、その年の年神様がいらした時に目印依り代(一時的にいらっしゃる処)となるものです。
門松は玄関ドアの外側や門扉の外側の両脇に飾ります。向かって左を雄松、右を雌松と呼びます。松、竹、南天といったおめでたい材料を使用します。
お正月飾りの門松や松飾りには、「年神様をお迎えする準備が整いました。」というサインの役割があります。
玄関の外側に飾るお正月飾りには、しめ縄飾り(しめ飾り)もあります。しめ縄は神社の鳥居などで見かける神様の領域、結界の意味があります。しめ飾りは、その場所が神様をお迎えする「清浄な場所」であることを示しています。
しめ飾りは玄関の外側のドアの中央部分に飾りましょう。玄関の外側に飾れない時は、家の中で玄関前にある下駄箱などの上に飾っておきましょう。
しめ縄のお正月飾りは室内では神棚、地域によっては、物置の入り口やキッチンの勝手口、車のフロント部分、農機具や家業で使用している道具にしめ飾りを飾るところもあります。
床の間のお正月飾りのイメージがある鏡餅も、玄関のお正月飾りのひとつです。鏡餅は、ご神体、お餅は神様のお供え物です。
地方によっては鏡餅としめ飾りを玄関、床の間以外に台所や水場といった神様のいらっしゃる場所にお供えしていました。
今の住宅事情では床の間がない場合は、リビングやダイニングなどや年神様をお迎えする玄関に、ご神体となる鏡餅を飾っています。
玄関のお正月飾りには、年神様をお迎えする準備が整ったサインの役割とご神体の意味があります。お正月飾りだけ飾ればお終いではなく、年神様をお迎えする準備が大切です。
正月事始めというのが、新年を迎え年神様をお迎えるためのお正月飾りや準備作業を始める最初の日とされています。12月13日が正月事始めの日です。
今でも有名な神社仏閣の煤払い(すすはらい)の行事など、正月事始めの日に行われています。かつてはお正月のおせち料理を作るための薪や、お正月飾りの門松に使う松などをこの日に採りに行きました。「松迎え」とも言われています。
現在は一大イベントクリスマスがあるため、25日まではクリスマス飾り、26日以降にお正月飾りを飾ることが多くなりました。
玄関をはじめお正月飾りを飾るのは12月28日までに済ませましょう。28日の期日は守らなければいけません。29日から31日の間は避けるよう言い伝えられています。
その理由は諸説ありますが、29日は「苦(9)に通じる」または「苦を祀る」と忌み嫌われています。31日は「一夜飾り」と言われ葬儀で使われる「一夜限り」に通じるという説と、慌ただしくお迎えの準備をするのは「誠意がない」という説があります。
真ん中の30日は旧暦で大晦日にあたり、31日と同じ意味合いからこの日もお正月飾りを飾ったり、大掃除をするのには向かないとされています。
お正月飾りで年神様をお迎えした後、いつ玄関から外せばいいのでしょうか。お正月には「松の内」と呼ばれる期間があります。
年神様は初日の出と共にいらっしゃると言われています。玄関のお正月飾りを依り代においでになり、家にいる間鏡を模った鏡餅に宿っているのが松の内です。
松の内と呼ばれるのは、元日から1月7日までですが、小正月の1月15日までや1月20日など地域によって差があります。お住まいの地域で確認してみましょう。
松の内が明けるとお正月飾りの鏡餅は役目を終え、1月11日の鏡開きの日にお汁粉などにします。玄関のお正月飾り、門松やしめ飾りも松の内が明けたら取り外してしまうのが一般的です。
玄関から取り外したお正月飾りは、きちんと紙などに包んで処分するまで保管しましょう。処構わず置いたまま放置するのは止めましょう。
玄関や室内のお正月飾りを取り外した後、次は処分の仕方で悩みます。一般的には神社に持参して1月15日に行われる「お炊き上げ」で処分して頂きます。
近くの神社で処分して頂けなかったり、持参できないお正月飾りは家庭ゴミとして処分します。この時、他の生ゴミなどと一緒にせず塩で清めてから紙などでくるんで別にして出しましょう。
お正月飾りで特に玄関などに飾るものは、素材が人工のものが多くなっています。毎年リサイクルで飾ればとも考えがちですが、神社のお炊き上げは神様に天に帰って頂く儀式でもあります。年神様がお帰りになれるようにすることも大切です。
新宿の鳶職人が作る正月飾り 玉飾り Japanese new year's deco
江戸時代から400年以上継承されている玄関のお正月飾りがあります。新宿の町内頭が作るお正月飾り作業風景。がさ小屋にて年の瀬になると、新宿通りと仲通りの交差点で伝統的なお正月飾りが販売されます。(動画は2013/10/16 に公開されたものです。)
ほぼ絶滅か?、日本の民家の正月飾り
2015/12/23 に公開されたテレビ三遠の動画です。珍しい民家のお正月飾りの説明をしています。豊橋・三河、遠州地域のなくなりつつある伝統のお正月飾り、室内から玄関まで飾り付けもご紹介しています。
正月飾りを手作りしよう(四国 愛媛県風)
家長が無病息災を祈って作るご家庭の、四国風のお正月飾りの作業風景です。藁からお飾りを編んでいます。アレンジを加えているお正月飾りになっていますが、お正月を迎える心構えは伝統の心を受け継がれています。
日本の伝統 お正月飾り
静岡県中部藤枝市の伝統のお正月飾りを紹介しています。お飾りの形にも色々な意味があります。地域によっては、お正月飾りを玄関に飾ることで外からやってくる 災い防ぐと言われています。
しめ飾りは玄関にスペースがないお宅でも飾れます。土台のリースと飾るものを選んで、オリジナルのお正月飾りを作ってみましょう。
市販のお飾り+お花で素敵なお正月飾り作り方
しめ縄のリースを土台にして、生花を使ってお正月飾りの作り方のポイントをご紹介しています。生花以外にも身近な材料でオリジナルを作る参考になります。
正月飾り・しめ縄リース(LL)26cm
¥700(税込)
お正月飾りのしめ縄をリースにしたものです。このリースを土台に縁起物のパーツを加えてお正月飾りを自作できます。
玄関のお正月飾りを飾る時期と仕舞う時期、お分かりいただけたでしょうか?毎年お正月を大切に過ごしてきた日本人。年神様をお迎えするために真心を込めて玄関にお正月飾りを飾ってお迎えし、心地よく過ごしていただく準備をしたいものです。
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