2016/05/11
po-t
洗濯に掃除...様々な場面で大活躍の重曹。その万能さと人にも環境にも優しいところが注目されています。近年、洗濯用合成洗剤の肌への影響が問題になり、重曹を使ったナチュラルランドリーをする人が増えています。今回は重曹を使った簡単で便利、エコな洗濯法をご紹介します。
[表示する]
重曹を使うと、地球が物をきれいにする、一番大きくて穏やかな原理を人間もまねできます。
まずは、重曹とはどんなものか?重曹を使って洗濯をするとどんなメリットがあるのかをご紹介します。
重曹とは?
重曹は、海や川、温泉やわき水など、自然の良い水の中に含まれています。
また私たちの体の中にも存在する天然のミネラル成分で、生き物の出す汚れをきれいにします。
pH
重曹は、弱アルカリ性の性質を持っているので、肌への刺激も少ないです。
また皮脂汚れや油汚れなど酸性の汚れを落とすのに最適で、中和して水溶性に変える働きがあります。
排水の浄化
重曹は、洗濯後に下水に流しても海や川を汚すことがなく、排水を綺麗にして海に戻っていきます。
土に還せば自然の浄土改良材にもなります。
洗濯槽もついでにキレイになる
綺麗に洗っているはずの洗濯物に黒いごみのようなものがついている経験はありませんか?実はそれは洗濯槽の汚れです。
洗濯槽は湿気が多く、カビの温床なのです。
しかし、重曹で洗濯することで洗濯槽や排水パイプもキレイになっていきます。
消臭効果
梅雨時期のように洗濯物を部屋干しした時の嫌な臭いは、雑菌が繁殖して起こります。重曹は、この雑菌繁殖を防ぎ臭いの元を絶つことができます。
身体にやさしい
重曹はパンやお菓子を作る時など、ふくらし粉としても使っていて、人体には無害のため安心して使用できます。
お肌に刺激が少なく、ふっくら柔らかく仕上がるので、赤ちゃんの肌着はもちろん、敏感肌の方にも向いています。
低コスト
毎日使う洗濯洗剤代はバカにならないもの。その点重曹ならば、低コストで衣類が綺麗になる他にも、様々なメリットがプラスされます。
重曹を使った洗濯方法は大きく分けて2種類あります。
洗濯用石鹸と重曹を混ぜるやり方と、洗剤を使わずに重曹だけで洗濯するやり方です。
【必要なもの】洗濯用石鹸(粉末または液体)、重曹
合成洗剤ではない洗濯用の洗濯用石鹸を標準使用量の半量、残りを重曹にし、洗濯機で通常運転します。洗剤を標準使用量にした時よりも、洗浄率が高くなると言われています。
【必要なもの】重曹、過炭酸ナトリウム(過炭酸ソーダ)、クエン酸
洗濯機に重曹大さじ2杯と過炭酸ナトリウム大さじ1杯を入れる。
柔軟剤用ポケットにクエン酸小さじ1杯を入れます。
↓ ↓
洗濯をスタート!
洗濯に使用する水の温度は、30~40℃のぬるま湯。お風呂の残り湯の温度が最適です。
重曹は、粉石鹸と比べ、水に溶けにくいので、水道水を使用すると、溶け残る可能性があります。
ぬるま湯を使うことで、皮脂汚れなども落ちやすくなります。
頑固な汚れの場合①
重曹1/4カップに対して30~40℃のぬるま湯2Lの重曹水に一晩つけ置きします。翌日、重曹水ごと洗濯機へ投入し、洗濯をスタートします。
頑固な汚れの場合②
上記の洗濯方法でも落とせない頑固な汚れには、過炭酸ナトリウム(過炭酸ソーダ)を適量加えてから洗うとスッキリと汚れが落ちます。
過炭酸ナトリウムは、酸素系漂白剤という名前で、スーパーやドラッグストアなどで販売されています。
頑固な汚れの場合③
上記でも落とせないシミなどは、重曹:過炭酸ナトリウム:水を1:1:1で混ぜ合わせたペーストを使います。このペーストをシミ汚れに直接塗り軽くもみ10分置きます。
そのまま洗濯機へ投入し、洗濯をスタートします。
雑菌の繁殖による生乾きの嫌な臭いや、靴下の強い臭いはなかなか落ちないもの。
そんな臭いの悩みにも重曹は大活躍します。
洗剤の代わりに、重曹を使用するのはもちろんですが、更におすすめな方法は洗濯前の衣類に重曹を直接ふりかける方法です。臭いも和らぎ汚れも落ちやすくなります。
この時、ランドリーバッグや洗濯ネットなどに入れておくと、そのまま洗濯機に入れられるので、とても便利ですね。
こちらもつけ置きがとっても役に立ちます。
重曹1/4カップに対して30~40℃のぬるま湯2Lの重曹水に一晩つけ置きします。翌日、重曹水ごと洗濯機へ投入し、洗濯をスタートします。
靴下は、土汚れなどの頑固な汚れもプラスされていますので、汚れもつけ置きすることで綺麗になりますね。
大きめのたらいなどに、30℃のお湯を入れ、衣類を手洗いします。
重曹大さじ1杯を入れます。
2~3回優しく押し洗いして、20~30分置きます。
次に、もう一度押し洗いして、洗濯機で1度すすぎます。
たらいに水300ccと、クエン酸を一つまみ入れ、衣類を浸します。
15~20秒ほど脱水します。
子供が触れるものは、安全な重曹を使って綺麗にしたいものですね。
しかし、ぬいぐるみは水洗いが難しいのが難点です。
そこで、重曹の出番。
ビニール袋にぬいぐるみを入れ、重曹を全体に振り掛けて2時間置いたら、ブラシで払います。
嫌な臭いも取れてスッキリします。
重曹を使った洗濯をすることで、洗濯物が綺麗になることはもちろん、その副産物がとっても魅力的ですね。
肌の弱さが気になる方、エコ思考の方、節約家の方、もっともっとたくさんの方に、重曹の魅力を知り、ナチュラルな生活に役立てて頂きたいです。
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局