ダニの種類には、屋外ダニ、屋内ダニがあります。吸血性のダニも!
2016/03/17
やまだーこうち
普段何気なく見ている塀ですが、種類もそのアレンジも意外と多彩にあります。文化遺産からご近所の塀まで、伝統工法からモダンなデザインまで、見て歩くのも画像で眺めるのも楽しいものですし、また、実際に塀を作る時の参考になるかもしれません。塀の種類をご案内しましょう。
「塀」は境界線を示すもので、侵入を防ぐ・視界を妨げる、時には防火・防災の役割もあります。
土や木、コンクリート等の素材や、工法によっても、種類分けされています。
塀には多くの種類がありますが、まずは、歴史ある塀、日本伝統の種類から見て行きましょう。
メイン素材が土の塀全般を「土塀」と言います。
土を泥団子状にしてを積んだ塀を特に「土塀」、型枠に流し込んで作る工法を「築地(ついじ)塀」と呼ぶ事もあります。
素材の違いでは、泥と瓦を交互に重ねたり石を入れたりする「練塀」があります。
西宮神社 大練塀
現存する、日本最古(室町時代)の築地塀と言われています。上塗りが落ちて地層のような模様が見えていますが、これも味わいがありますね。
西宮神社は、「福男」を決める走り比べで有名です。
熱田神宮 信長塀
整然と重なった瓦の線が、頑丈さを誇示しているようです。
織田信長が寄進したことから、この種類の塀を「信長塀」と呼ぶようになりました。
三十三間堂 太閤塀
桃山時代になって豊臣秀吉が造営した築地塀で、白線の数が格を表しています。
最高の5本線なのは、天皇ゆかりの三十三間堂を囲っているからです。
有田 トンバイ塀
登り窯で使われた耐火レンガ(トンバイ)の色合いが独特の塀で、技術を守るため高く作られていたそうです。
廃材を利用する種類の練塀になります。
金沢城 なまこ塀
土塀に瓦を貼って4辺を盛り上げます。ひし形に並べるのがお馴染みですが、この塀は狭間(攻撃用の穴)をカモフラージュしています。
板塀
木製の塀にも種類がありますが、焼き杉と焼き竹で作られた黒い板塀です。
炭化させることで、対候性や耐久性が上がります。
大和塀(板塀)
板張りの張り方の種類はいくつかありますが、大和張り(板を一枚おきにずらしてデコボコに張る)が多いでしょうか。
隙間ができるので、目隠し効果が大きい割りに風通しが良くなります。
杉皮塀
杉の樹皮を使った塀は、丈夫ですし自然の木の風合いが楽しめます。
桧皮と共に、かつては屋根材としてよく使われていた素材です。
桂離宮 桂塀
生きている竹を織り込んで作る塀なので、種類としては生垣に近いでしょうか。
自然を活かした、独特な作り方ですね。
竹は主に垣に使いますが、枯らしたり焼いたり、組む・編み込む・穂先を使うなど色々な種類があります。
こちらは、割った青竹を並べた竹塀です。青竹の色が清々しいですね。
沖縄の荒い石垣の塀には、風を通し、台風等の強い風を和らげる効果があるそうです。
暑い地域ならではの工夫ですね。
白い木塀
木製の塀で洋風の場合は、白やパステルカラーで塗装することが多いでしょうか。
やはり白が、鮮やかな花に良く映えます。
石塀
ヨーロッパにはごつごつした石が多く、そのままの雰囲気で積んだ石塀が多いそうです。
自然を活かすガーデニングにも良く合っていますね。
費用面でも手軽で一般的なのが、コンクリートブロックでしょう。
透かしブロックにも色々な種類があったり、形や表面加工の新しい種類が出たりしています。
透かしブロックにも種類がありますが、穴あきブロックだけの塀もユニークです。
遮光性も目隠し効果も十分ありますし、風通しも良さそうですね。
御影石を表面に貼り付けたブロックで、高級感の漂う塀になりました。
色合いも明るいので、和風にもモダンにも使えそうです。
ライン模様の入ったカラーブロックに、岩調のブロックを組み合わせてあります。
ブロックを積む段数を減らして、金属フェンスを付ける塀が多くなってきました。
錆が出ないので手入れが楽なアルミフェンスも、色々な種類が出ています。
これは目隠し効果が大きいタイプですが、ルーパーになっているので通気性も十分です。
樹脂製の人工竹で作られた、竹塀です。
手入れや作り替えの必要がないので、気軽に和風の雰囲気を味わえます。
木の粉入りで木に近い見た目と感触の、樹脂製の塀で、上部に透明パネルが入れてあります。
1~2年に1度は必要な塗替えも省けて助かりますね。
カメの泳ぐ板塀
暗くなりがちな背の高い板塀に、大小のカメが泳いでいるのがユニークですね。
これなら世話もいらないので、庭まで手の回らない人でも大丈夫でしょう。
これも木粉入りの樹脂製塀ですが、ラティス形なので手軽に扱えます。
組み合わせも自由なので、気になる部分の目隠しパーツも統一できますよ。
不揃いな板を並べて横木に打ち付けただけの塀でも、色を塗って統一感を出せます。
白が、グリーンや花の色を鮮やかに見せてくれますね。
歴史的遺産から樹脂製の塀まで、色々な種類をご紹介してきましたがいかがでしたか?
ご近所の散歩や旅先で、新旧様々な様式の塀を見つけることができると思います。ちょっと知識が増えたので、鑑賞の楽しさも少し増えているでしょう。
また、ご自宅の庭に塀を作る時の参考にしてくださいね。
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