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床暖房を理想的にリフォームする方法と費用のまとめ14選の紹介

冷え性の人は冬、足元が凍ってしまいそうなほど辛い思いをしていませんか。もし床が床暖房だったら暖かくて幸せな気分になりますよ。そこで床暖房を検討している人必見!リフォームの相場や実績例などを合わせてご紹介します。リフォームの際はぜひ参考にしてみてくださいね。

床暖房ってどんな風に暖かくなるの?

床暖房って、ことばを知っている人は多いと思います。では、床暖房の構造を知っていますか?
最初に床暖房へのリフォームの方法を紹介する前に床暖房の構造について紹介致します。

床暖房とは、熱で床を温めることによって、床全体から暖められた空気が上昇し、暖められた空気は室内全体に流れ室温を上げる暖房方法です。

まず床暖房には、「電気ヒーター式」と「ガス温水式」の2種類があります。この2種類から、さらに使用するヒーターや燃料などによってさまざまな種類に分かれます。その種類によっては、床暖房にリフォーム後の光熱費の金額も変わります。

電気ヒーター式床暖房について知って得!

電気ヒーター式が使用する燃料は「電気」で、熱が伝わりやすい発熱体に電気を流して床を暖める床暖房です。燃料機やヒーターの種類には「熱線式」・「炭素繊維式」・「PTC発熱ヒーター(自己温度制御)」・「蓄熱式電気ヒーター」の4種類があります。熱を発生させる外付け装置は必要なく、リフォームの費用は比較的安く抑えられますが、電気を使い光熱費が高くなりやすいので、一室のみの床暖房に適しています。

熱線式

熱を伝える発熱体の熱線部分に電気を流して暖める方式です。電気カーペットなどに使用されている電熱線をパネル状に加工したもので、比較的リフォームしやすい床暖房です。

炭素繊維式

耐久性に優れている炭素繊維を発熱体として使用するヒーター(暖房装置)方式です。炭素繊維は、鉄より強くアルミよりも軽く飛行機や高層ビルの耐震補強にも使われているとても丈夫な素材で特に耐久性に優れています。熱線式と同様で、リフォームしやすい床暖房です。

PTC発熱ヒーター(自己温度制御)

ヒーター自体が、周囲の温度によって自動的に発熱量をコントロールしてくれる床暖房です。

蓄熱式電気ヒーター

夜間の電気料金が割安な時間帯に床下の蓄熱材に蓄熱しておき、昼間はその放熱で部屋を暖める方式で、24時間暖房を低ランニングコストで実現できるので、常に家人がいる家庭に向いています。

ガス温水式床暖房について知っ得!

ガス温水式は、「電気」・「ガス」・「灯油」などの燃料を使用して温水をつくり放熱する方式と「太陽熱と電気」や「ガスと電気」などと組合わさった「ハイブリット燃料」を利用する方式もあります。燃料機やヒーターの種類は全部で9種類です。

【電気】多機能型エコキュート

夜間電気料金が割安な時間帯に電気を利用して沸かしたお湯をタンクに貯めておき、給湯や風呂の追焚き、床暖房にも使用できますが、床暖房の面積や使用時間によっては制限があるます。

【電気】床暖房専用ヒートポンプ

ヒートポンプユニットで、空気中の熱を集めて利用するため、消費電力の3倍の熱エネルギーが床暖房に利用できるうえCO2の排出もなく安全なシステムです。

【電気】エアコン連動型

ヒートポンプの機能をプラスして、暖房の立ち上がり時にエアコンで室内を暖めることができますが、使用できる面積が15帖程と限られる床暖房です。

【太陽と電気】太陽熱利用温水器

太陽熱で暖められた温水をガスや灯油ボイラーで再加熱して温水を循環させる方式です。

【ガスと電気】温水暖房付き給湯器

給湯と暖房を共用するガスボイラーを設置するためリフォーム費は高めとなる場合があります。潜熱回収型は、排熱を利用して省エネ性を高めた製品なので、光熱費は安い床暖房となります。

【ガス】床暖房専用熱源機

床暖房専用のガスボイラーを使用しますが、規模に制限されず温度制御も容易な床暖房です。温水式の中でもっとも設備費が安くなるので、リフォーム費も抑えられるでしょう。

【ガス】エコウイル

ガスエンジン発電機を設置するためリフォームの費用は高めとなりそうですが、ガスエンジン発電機で発生した排熱や電力を利用してお湯を貯え、給湯、暖房、床暖房に使用でき、売電も可能です。

【灯油】床暖房専用熱源機

床暖房専用の灯油ボイラーで大規模な床暖房の面積でも対応できます。比較的ランニングコストが安いけれど、定期的な給油が必要となるので灯油の価格に左右される床暖房となります。

【ハイブリット】太陽熱と電気(太陽熱とエコジョーズ)

太陽熱を使ってお湯を沸かす給湯器を使用する床暖房です。補助でガス給湯器(エコジョーズ)を使うので、お湯切れが起こる心配はありませんが、太陽光パネルや貯湯ユニットなどを設置するのでリフォームは高くなりそうです。太陽エネルギーを利用するので、光熱費は節約できます。

【ハイブリット】ガスと電気(エコジョーズとヒートポンプ)

排熱を利用した高効率のガス給湯器(エコジョーズ)と大気熱を利用するヒートポンプを組み合わせた給湯器を設置するためリフォーム費は少し高めになりそうです。ただし、排熱利用とヒートポンプを使用しているため光熱費は安い床暖房です。

こんなにたくさんの種類があると、どの床暖房のリフォームをしたらいいのか迷いますよね。工事費用が安いのは電気ヒーター式ですが、電気ヒーター式は毎月の電気代金が高くなる傾向があり、逆に工事費用は高いけれど毎月の光熱費が安いのはガス温水式です。

1日中つけっぱなしにしたり、家の全部屋を床暖房にするのであれば温水式にして、1~2部屋で朝夕程度の利用頻度であれば電気式の床暖房にするとよいでしょう。

床暖房にリフォームするための費用はいくら?

床暖房にするとき1番気になるのがリフォームの費用ですね。費用も気になりますが、床暖房にしたあとの光熱費にも気をつけましょう。そこでリフォーム費用+光熱費が安くなるためのポイントをまとめました。

床暖房へのリフォームの費用相場価格:25~150万円以上

床暖房にするリフォームの費用が前後する理由は、家の床を1部だけリフォームする場合とリンビングなど室内を全てリフォームするという点で、リフォームする床の面積により費用が変わります。

直貼りでリフォームする

既存の床の上に直接貼れる床暖房があり、床を解体したり、直したりする必要がないので、リフォームの費用は大幅に節約できます。

床ごとリフォームする

すでに床がバリアフリーになっていて、床面に段差を作りたくない場合や、比較的大掛かりなリフォームにあわせて一緒に床暖房を設置したい場合は、床を剥がし下地から工事をした方が仕上がりがきれいになります。

工事以外の費用はいくら?

一般的には10畳程度の洋室の床を床暖房に入れ替える場合、床暖房の設置費用とは別に10~15万円くらいの床解体・補修工事費用としてのリフォーム費用が発生します。またリフォームの規模によっては、アパートを借りるなどの賃借費用も発生します。

今後の光熱費を考える

電気ヒーター方式の床暖房のランニングコスト算出条件として、1日10時間使用して外気温度5度で、室内目標設定温度を20度に設定し電気代25円/kWだとした場合、6畳で毎日10時間使用すると毎月6500円の光熱費となります。
(オール電化料金平均より)

ガス温水式の床暖房のランニングコスト算出条件として1日10時間の使用で、外気温度5度。室内目標設定温度は20度に設定して、プロパンガス代350円/m3とした場合、6畳で毎日10時間使用すると毎月4000円となります。

工事費 : 電気ヒーター式 < ガス温水式
光熱費 : ガス温水式 > ガス温水式

両方のメリットとデメリットがわかったら、床暖房にリフォームするときに工事費と毎月の光熱費も計算してから、リフォームの検討をしてみると良いでしょう。

床暖房の材料

出典:http://fek.jp

床暖房のリフォームでは床材の材料で費用にも差がでてきます。例えばフローリングやカーペットなど素材はたくさんありますが、素材がいいほど費用は高くなります。

床暖房のリフォーム設置事例と概算費用

14畳LDKへの設置事例

(設置想定条件)
・電気式床暖房
・床張替え工法
・床暖房の設置面積率は約43%
・仕上げフローリング材は普及価格帯商品を採用
【概算費用】約75~110万円

14畳LDKは、リフォームする面積が広いと費用が高くなるため足元部分のみの面積を暖めるように床張替え工法にして、1部屋にいる時間が短く電気代がかからないので、電気代床暖房を選択しました。

12畳リビングへの設置事例

(設置想定条件)
・温水式床暖房
・直貼り工法
・床暖房の設置面積率は約75%
・仕上げフローリング材は普及価格帯商品を採用
・暖房専用熱源機(1温度タイプ)含む
【概算費用】約65~95万円

12畳のリビングは家族が集まり長い時間を過ごす所なので、光熱費の安い温水式床暖房でリフォームが簡単にできる直貼り工法にして費用を抑える選択をしました。

6畳子ども部屋への設置事例

(設置想定条件)
・電気式床暖房
・直貼り工法
・床暖房の設置面積率は約37%
・仕上げフローリング材は普及価格帯商品を採用
【概算費用】約25~35万円

6畳の子供部屋で、毎日部屋にいる時間が短く電気代がかからないのでリフォームが簡単で費用が安い直貼り工法で、電気式床暖房を選択しました。

床暖房にリフォーム後の部屋はどうなるんでしょう

床暖房の費用の次に気になるのは、実際に床暖房へリフォームしたあとの状態です。さっそくリフォーム後の画像で紹介します。

自然な暖かさを感じるフローリングの床暖房にリフォーム

フローリングにリフォームした床暖房です。フローリングはいろいろな素材があるので、選ぶのが楽しくなりますね。

ロッジ風に木目調で統一したフローリングの床暖房にリフォーム

こちらもフローリングにリフォームした床暖房です。室内全体が木目調で統一され、すこし色の濃い木材の素材感が落ち着いたロッジ風の暖かい雰囲気で素敵です。

和室は畳でほかほか気分の床暖房にリフォーム

こちらの床暖房は畳にリフォームした床暖房です。フローリングへのリフォームが多いなか、畳はとても珍しいです。寒いイメージの和室が畳の床暖房で、毎日小春日和。

おしゃれなタイル風畳の床暖房にリフォーム

畳のタイル風リフォームの床暖房です。ユニークな畳のデザインが和室とは思えないほど素敵ですね。

部屋の雰囲気にあわせたタイルの床暖房にリフォーム

タイルにリフォームされた床暖房です。こちらはツヤのないタイルの床暖房にリフォームしたので、落ち着きのある部屋の家具とマッチしています。

解放感に溢れたタイルの床暖房にリフォーム

天井や床の色にあわせ光沢のある白いタイルでリフォームされた床暖房です。ピカピカと白く光っていて、とても解放感と清潔さが感じられます。

高級感に大満足の大理石調タイルの床暖房にリフォーム

大理石調のタイルでリフォームされた床暖房は高級感があり素敵ですね。冷たいイメージの大理石調の床が暖かいなんて信じられません。

おしゃれな柄のタイルの床暖房にリフォーム

柄の描かれたタイルでリフォームされた床暖房です。ちょっとしたところに柄のタイルがあるととてもおしゃれに見えます。

落ち着いた空間にみえるカーペットタイルの床暖房にリフォーム

カーペットのタイルでリフォームされた床暖房です。タイルのグラデーションが美しくシックで落ち着いた雰囲気がいいですね。

いつも暖かさを感じるカーペットの床暖房にリフォーム

全面カーペットにリフォームされた床暖房です。カーペットはたくさんの色や素材があるのでフローリングと同じくらい選ぶのが楽しくなります。暖かいカーペットの上でうとうと寝てしまいそう。

理想の床暖房とリフォームは見つかりましたか?

ここまでご覧いただいた感想はいかがでしたでしょうか。電気ヒーター式床暖房とガス温水式床暖房のメリットとデメリットを考えてリフォームの費用と方法を選べば、理想の床暖房に行き着くことでしょう。理想の床暖房とリフォームは見つけられましたか?もし今、床暖房へのリフォームを検討されていたら参考にしてみてください。寒い足元を床暖房にリフォームして、暖かい毎日を過ごしましょう。

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