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良いものを長く使おう!羽毛布団の寿命を延ばす方法をご紹介します

暖かくて軽くてきもちい羽毛布団。でもいいものになると驚くほど高価格なんですよね。お値段が高いなら、やっぱり長く使いたい。そこで羽毛布団の平均的な寿命や、羽毛布団の寿命を延ばす日々のお手入れ方法、布団を蘇らせるメンテナンス方法をまとめてみました!

羽毛布団、あなたは使ってる?

他の布団と比べるとお値段こそ張りますが、とてもふわふわで温かい羽毛布団。使っている方も多いですよね。

せっかくの良い羽毛布団なら長く使いたいもの。そこで今回は羽毛布団についての知識と寿命を延ばすメンテナンス方法をご紹介します!

羽毛布団とはどんな布団のこと?

羽毛布団とは、中身の詰め物のうち50パーセント以上にダウンが使われているものです。50%未満の鳥の羽を使った布団は、「羽根布団」に分類されます。

羽毛布団の特徴は、その暖かさと軽さ。一度いいものを使うとその気持ちよさに虜になります。
でも、羽毛布団ってお値段ピンキリですよね、何が違うのでしょうか。見ていきましょう!

羽毛布団の種類

羽毛布団の「羽毛」はダウンとフェザーに分かれます。
布団のランク(金額)はダウンの種類やダウンとフェザーの混合率により変わってきます。

ダウン

水鳥の胸に生えているもので、芯が無くふわふわとしたたんぽぽの綿毛のような羽です。種類や大きさによりますが、大体一羽から5~10g程しかとれないとされる貴重なものです。吸湿発散性に優れていて軽くてたっぷり空気を含んでいます。

ダウンをたっぷり使った製品(布団やジャケット)はとても柔らかく、しなやかで温かくなるのが特徴です。

フェザー

湾曲した羽軸を持っているので、型崩れしにくく弾力性があります。布団だけでなく、枕やクッションなどにも使われます。

京都西川等高級ブランドとニトリ等の羽毛布団の価格差ってなに?

今やニトリでも売っている羽毛布団。しかし老舗の京都西川とはお値段が違いますよね。その差って何かご存知ですか?羽毛布団の価格差は、ダウンとフェザーの混合比、ダウンに使われる水鳥の種類、側生地の生地質や縫製の違いです。

①ダウンとフェザーの混合比

軽くて暖かいのは、もちろんダウンの比率が多いものになります。最近は90%以上ダウンというものが多いですね。

②ダウンに使われる水鳥の種類

主に、「グース/がちょう」と「ダック/あひる」があります。グースのほうが体が大きいため、大きく密度の高いダウンを採取できます。

グースのほうが体が大きいため、大きく密度の高いダウンを採取できます。京都西川等高級ブランドでは、もちろんダックの物もありますが、こちらのダウンも使われています。

「ダック」はグースと比較し、体が小さいためとれるダウンも小さなものになり、そのためグースより安価です。ニトリなどの比較的安価な羽毛布団はこちらを使っていると考えられます。

他に極地のみに生息するアイダー(Eider)という野生の鴨のダウンも、希少価値の羽毛として特殊高級用品に使われます。

マザーグース

グースの中でも産卵を中心とした親鳥から丁寧に採取された羽毛で、飼育期間が2~6年と長期間になります。その為ダウンも大きく、大きく、かさ高性、弾力性、保温性に最も優れたダウンです。十分に成長した親鳥から採取されたダウンは、核がしっかりとしており、枝羽も大きいので保温力のある羽毛です。

耐久性にも優れ羽毛布団の寿命も他と比較し長くなるといえます。「マザーグース」は良質な高級布団を示すキーワードとも言えます。

ダック、普通のグース、マザーグースの比較

他には、水鳥の産地が寒い地方のほうが高品質と言われますが、産地の飼育環境にもよりますので確実に、ではありません。

あとは、機械で採取する場合とハンドピックと呼ばれる手作業で選別される方法があり、機械によって採取したものに比べて痛みが少ないですが手間が掛かる分、ハンドピックのほうが価格が高くなります。

ハンドピッキング(プラッキング)の中でもさらに良いとされるのが、生きている状態の鳥から採取する「ライブハンドピッキング」です。

③側生地の生地質と縫製

最後に、布団を包む生地によっても金額が少し変わります。
羽毛はその軽さと、体にフィットして熱を逃さないため暖かいのですが、それをより効果的にする生地や縫製がより良いとされています。

吸湿放湿性にすぐれた天然素材で、一本一本が細くしなやかな生地が理想です。シルクなんかが高級羽毛布団には使われていますね。縫製は、立体キルトという縫い目でダウンがつぶれない縫製のほうが、体によりフィットし保温性も高くなります。

タタキキルト

一番簡単なキルティングです。
羽毛布団の表と裏の生地をそのまま縫い付ける縫製です。縫い目部分には羽毛が入ることができず、熱が逃げやすくなります。縫製が簡単なので安価になります。

立体キルト

キルト部分にマチを作ることで、羽毛布団自体の高さを確保し、羽毛が全面に行き渡るようにした縫製です。これにより縫製部より熱が逃げるのを防ぐようになっています。

この他にも、2層構造になったもの(保温性のUP)や、立体部分のマス目が多いもの(フィット感UP)、部分的にマス目のサイズを変えて特徴を出す縫製などがあります。

以上が、羽毛布団の概要でした。羽毛布団の値段の秘密は、様々なところにあるんですね!しかし一般的に羽毛布団の寿命は、いいものであれば長いようですが、だいたいどのくらいなのでしょうか。

羽毛布団の一般的寿命

羽毛布団の寿命は一体どれくらいなのでしょうか?気になりますよね。実は羽毛だけで見てみるとなんと30年以上の寿命があると言われています。

もちろん布団としての耐久年度もかなり高く、布団カバーをかけて使うなど丁寧に使えば10~15年は使えるんだとか。安い布団をすぐに捨てるよりも経済的でゴミも減らすこともできますよ!

とはいえ大きく破れたりカビが生えたといったことでもに限り、布団ってなかなか買い替えたりしませんよね。布団の「寿命」とは一体何を指して「寿命」というのでしょうか?

羽毛布団の寿命は「体感」?

それでは実際に使っている方の声を少し聞いてみましょう。どのくらいで寿命だと感じるようになったのでしょうか?

使用者の声

羽毛布団を14年くらい使っています
西川だったかな?当時結構良い値段のものでした
今まで買い替えなど考えていなかったのですが
考えてみると 今では結構重くてかさばって、臭いも気になります
しかし 毛が出てくるとか生地の痛みなどはありません。

出典:http://oshiete.goo.ne.jp

多くの羽毛布団が10年を過ぎた頃から、少しずつふくらみがなくなってきて毛布などを重ね掛けして使われて、15年ぐらいで保温力の問題で買い換えを考える様になっていると思います。

出典:http://www.noguchi-web.com

実は側生地が破れてなど、家電の寿命(故障)の状態ではなく「へたって寒くなった」「重い」「匂いが気になる」という状態になったら、羽毛布団の寿命なんです!ではなぜ普通に使っていても、羽毛の耐久年度よりも早く寿命(変化)はくるのでしょうか。

羽毛布団が劣化する理由

羽毛布団の劣化画像

思ったより汚い!10年たつと色もひどく、ダウンは粉々ですね・・・10年で寿命というのも頷けます。でもこうなる理由って何なのでしょうか?

大きな理由の一つに、寝汗があります。汗には塩分だけでなく、脂分や新陳代謝によっていろんな老廃物も少しではありますが含まれています。その寝汗は一晩にコップ一杯程(牛乳ビン一本との説もあり)かくと言われています。

この汗に含まれる塩分や脂分が中のダウンに絡みつき、繊維がコーティングされていくことになります。とはいえ汗を止めることはできません。布団は洋服と同じく体に接するもので、なおかつ毎日使用するものなのでどうしても汗による劣化が起こってしまいます。

さらに、ダニの繁殖や、羽毛布団を干す際の間違ったやり方などでも羽毛布団は劣化していきます。そうして羽毛布団に寿命がくるのです。でも寿命を延ばす使い方は存在します。次の項からは寿命を延ばすメンテナンス法をご紹介します。

羽毛布団の寿命を延ばす! 日々のお手入れ編

それでは寿命を延ばす普段のお手入れ方法をご紹介します。まず、普段から汚れを防ぐため、掛け布団カバーを付けましょう。掛け布団カバーも、できれば繊維が細く柔らかい素材のほうが羽毛布団の良さを発揮できます。ほこりなどが気になる場合は、掃除機で軽く吸いましょう。

そして大切なのは干し方。羽毛は吸湿性も高いですが発散性も高い為、普通の布団ほど頻繁に干す必要はありません。だから干さないでもいいかというとそうではなく、保温性を高めるため、日光消毒の為にも必ず干しましょう。

頻度は月に1~2回程度、表裏あわせて1~2時間程の日干しをするようにしましょう。それだけで布団本来の機能が長持ちするんです!

布団干し袋 東和産業

¥1,780(税込)

花粉や、ほこりが気になるという方にはこんな商品もあります。きちんと日光消毒にもなるのでおすすめですよ!

口コミ

外に干したいけど、花粉や黄砂が気になって干せなかったのですが、これで安心して干せます。

出典:http://review.rakuten.co.jp

これなら側生地を日光から守ることができるので側生地の寿命という点でもおすすめです。布団をバシバシと叩くとほこりが出るような気がしますが、縫製部分から羽毛が噴き出したり、ダウンを壊してしまうなど寿命を縮めてしまいますのでご注意を!

使わないときの収納法

まずは干して乾燥させましょう。汚ればあればとっておきます。その後通気性のあるケースに入れる、もしくは布で包み、湿気のない場所に保管するようにしましょう。湿気が多いと蒸れて臭いが発生することも・・・

湿気があると布団の品質も損ないますのでご注意を。長い間使わなくても時々干すようにしてくださいね!またかさばるからと圧縮袋に入れて保管はNG。せっかくのふっくらダウンが潰れて寿命が短くなります。

羽毛布団の寿命を延ばす! クリーニング&打ち直し編

日々のお手入れは完璧にしていても、うっかり飲み物をこぼしてしまったという時や、10年くらい経ってもう限界かな?というときには、クリーニングや打ち直し(リフォーム)、というのが効果的です。

洗い方の差

一概にクリーニングと言っても、洗い方・感想の仕方などでダウンの劣化に差がでます。羽毛布団のクリーニング専門のところを選びたいですね!

クリーニングは、布団をそのまま丸洗いしますがただし、家庭用洗濯機で洗うのは羽毛布団ではおすすめできません。また上の画像のように、ドライクリーニングだとダウンを痛める他、水溶性の汚れが落ちないので、水で洗うクリーニングを選択したいですね。

打ち直し(リフォーム)

対して、打ち直し(リフォーム)は側生地を取り替え、わたや羽毛の機能を回復させるものです。リフォーム時には中身を取り出し、不純物を取り除いて詰めなおします。

お値段は会社によりまちまちですが、側生地を作り直すため、いい生地を選ぶとそれだけで高額だったりします。また、へたりに合わせて追加でダウンを入れるサービスを行うところもあります。

良いものを長く使おう!

いかがでしたか?

羽毛布団の寿命を延ばすには、日々のお手入れにプラスして、中の汚れを落として回復させることが重要なんですね。

リフォームやクリーニングもありお値段こそ少ししますが、一生使う事が出来る羽毛布団。ぜひあなたも使ってみませんか?

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