2016/08/17
necopooo
2016/02/10 更新
ぷくぷくとしていてかわいい多肉植物は最近インテリアとして女子に人気が高いですね。実は多肉植物は増やせるって知ってましたか?増やし方をここでは葉挿し、挿し木、株分けの3種類を紹介します。自宅で増やし方を参考に、多肉植物を増やしてみましょう。
多肉植物といえばぷにぷにとしたかわいらしい姿が人気ですね。そんな多肉植物とはどんなものなのでしょうか。
多肉植物とは、乾燥した環境に適応する為に葉・茎・根などの内部に水分を貯蔵する植物の総称です。その種類は数千種類もあるといわれ、9科に分類されています。サボテンも多肉植物に含まれますが、種類が多いので、一般的にはその他の多肉植物とサボテンは分けられているようです。
多肉植物は種類がとても多く、9科に分類されますが、ここでは成長タイプによって3つに分けます。
タイプは「夏型」「冬型」「春秋型」になります。それぞれ、どんなものがあるのか少し見ていきましょう。
夏型の多肉植物は熱帯地方原産のものが多く夏に雨がたくさん降る地域に自生しているものが多いです。20~30度の気候と比較的強い日差しを好み、夏型は初夏から初秋にかけてが成長期になります。
夏型の代表品種はアロエやサボテン全般になります。暑い場所で育つイメージがありますね。
エメラルドリップ
エケベリア属は育てやすくて増やしやすい多肉植物です。ただしロゼッタ型の多肉は蒸れやすく、虫が付きやすいのがデメリットです。蒸れやすいので多湿に注意しましょう。
エメラエメラルドリップはホームセンターでよく見かけます。エケベリアの中では春夏に近い品種になります。
キダチアロエ
キダチアロエの育て方のポイントはほとんど水を上げないということ。夏に葉っぱが萎えてきたら夕方にお水を上げましょう。春秋は土が乾いたらたっぷりあげましょう。冬は1か月から1か月半に一回くらいがいいでしょう。冬は0℃を下回ったら、室内に入れてあげます。
キダチアロエの増やし方、株分けは春に行います。株分けをすると比較的よく増えるので、初心者におすすめの多肉植物です。
夏型が夏を得意とするのであれば、冬型の多肉植物は冬が得意なのかと思いきや、多肉植物はもともと南国の植物です。日本の冬は少々苦手、そして夏はもっと苦手です。
冬型の多肉植物は高山など気温の低い地域に自生し、冬に成長が活発になるので冬型と呼ばれます。冬型の多肉植物は5℃から20℃でよく育ちます。
黒法師
アオエニウム属で人気のある黒法師です。カナリア諸島が原産のアエオニウム属は典型的な冬型の多肉植物です。暑さ寒さが苦手でデリケートですが、人気があります。日にしっかり当てると、真っ黒に日揚げできるそうです。
小人の祭り
小人の祭りというとてもかわいらしい名前の多肉植物です。夏は風通しの良い半日陰で雨を避けて管理しましょう。水は萎えてきたら夕方にあげましょう。また、夏の蒸れが非常に苦手です。夏の管理は注意が必要です。冬は風通しの良い日の当たる場所で管理し、水は2~3週間に一度与えます。比較的寒さに強いですが、霜には注意しましょう。秋には葉先が紅葉しますよ。
秋冬型の多肉植物は、夏型と冬型の中間になります。つまり、暑さにも寒さにもほどほど強く、そして頑丈で繁殖力の強いものが多いそうです。初心者は春秋型から始めるのがいいかもしれませんね。春秋がたは10℃から20℃の過ごしやすい季節に成長し、暑すぎたり、寒すぎる季節には休眠します。
乙女心
乙女心はセダム属の多肉植物です。艶のある穂先がほんのり赤く、ぷりぷりとした感じがかわいらしいですね。比較的暑さ・寒さ・乾燥に強いですが暑さがやや苦手です。増やし方はカット芽差しでどんどん増えます。湿気に弱いので、多湿によるカビに注意です。
姫秋麗
姫秋麗はグラプトペダルム属の多肉植物です。比較的暑さにも寒さにも強く、繁殖力も旺盛です。ぽろっと取れた葉っぱからいつの間にか芽が出るということも?!葉の色がピンク色でかわいいので、女性に人気があります。
今回は多肉植物の増やし方がメインになるので、育て方は夏型、冬型、春秋型を簡単に紹介します。
夏型の多肉植物を育てるポイント
①春から秋にかけて日当たりがよく、雨が当たらない風通しの良い場所に置く
屋内でも屋外でもどちらでもいいです。屋内なら蒸れないよう、風通しをよくし屋外なら雨が当たらない場所に置くようにしましょう。
②夏の直射日光は避ける
日光が好きな多肉植物でも直射日光により葉焼けを起こすことがあります。
③水やりは生長期にたっぷり与え、休眠期には控える。
夏型の成長期の春から秋にかけては土が乾いたらたっぷり水をあげましょう。逆に冬の休眠期は控えましょう。
④冬は室内の日当たりの良い場所で管理する
冬型の多肉植物の育て方のポイント
①風通しがよく、雨の当たらない明るい日陰に置く
夏型に比べ直射日光に弱いので明るい日陰で育てましょう。
②真夏は扇風機などで鉢の温度を下げる
冬型の多肉植物は元々高山などに自生しているものなので、日本の暑さは厳しいようです。室内に入れ、涼しいところで管理しましょう。
③水やりは生長期(秋9月から翌年5月)にたっぷり与え、休眠期(6月あたりから真夏の8月)には控える
④冬は室内の日当たりの良い場所で管理する
冬型といっても寒さにとても強いというわけではないので、室内で越冬させましょう。
春秋型の多肉植物の育て方のポイント
①春・秋は日当たりがよく、雨が当たらない風通しの良い場所に置く
②夏の直射日光は避ける
夏型に比べると直射日光によわいので、レースのカーテン越しのような明るい日陰で育てましょう。
③水やりは生長期(春と秋)にたっぷり与え、休眠期(夏と冬)には控える。
④冬は室内の日当たりの良い場所で管理する
エアコンの風や加湿器の風が直接当たらないように注意しましょう。
多肉植物を増やす時期は根の発育がいい時がいいですね。生育期の少し前か、休眠から目覚める時期なら、うまくいくことが多いでしょう。休眠中に葉や茎を分けると株に負担がかかるので、タイミングを逃してしまったら、次のシーズンまで待つことをおすすめします。
では、それぞれのタイプによってどの時期がいいか見ていきましょう。
◇多肉植物の増やし方時季「夏型」
夏型の多肉植物の生育期は4~10月頃なので、3月から5月頃が、増やすのにいい時期です。
アロエや、アガベ、サボテンなどが夏型の多肉植物になります。
◇多肉植物の増やし方時期「冬型」
冬型の多肉植物は5月から休眠し、9月~翌年6月にかけて生育がよくなるので、9~11月頃が増やすのにいい時期ですね。アエオニウムやメセンなどが冬型の多肉植物になります。
◇多肉植物の増やし方時季「春秋型」
春秋型は春の3~5月と秋の9~11月が生育期なので、2~4月か、9~10月頃が増やすのにいい時期です。真夏や真冬は株への負担が大きいので、避ける方がいいですね。パキフィツム、エケベリア、セダムなどが春秋型の多肉植物になります。
◇多肉植物の増やし方「葉挿し」って?
ちょっと手が触れてしまい、ポロッと取れてしまった葉捨ててしまっていませんか?捨てないで置いておいてください。必ずとはいえませんが、一枚の葉から子供が出てくるんですよ!葉挿しは多肉植物の殖やし方のひとつです。
増やし方【葉挿し】1葉挿しの準備
多肉植物の葉を左右にゆすりながら、付け根がきれいになるよう摘み取ります。
葉の付け根から子供が出てくるので、葉の付け根はきれいなるよう、摘み取りましょう。付け根がきれいでないと、子供がでずらいこともあるので、注意ですね。
きれいに摘み取る方法としては、お水を沢山吸った状態の苗よりも、お水を少し控えて乾燥気味の苗からの方が、比較的葉がきれいに取れるようなので、お試しを。
増やし方【葉挿し】2土を準備し土の上に寝かせる
土はバーミキュライトや赤玉土(小粒)、川砂をバットなどを用意し、平らな鉢や容器に敷き詰めましょう。
準備した、乾いた土の上に多肉植物の葉を仰向けに並べて寝かせます。土の上に置くだけで根が出てくるので、葉の根元の部分を土に挿さないようにしましょう。
増やし方【葉挿し】3発根
多肉植物の葉をしばらく置いておくと、根が出てきたら水をやります。また根がでてきたら土に浅いくぼみを作り、軽く土をかけて埋めてあげましょう。
増やし方【葉挿し】4植え替えて楽しみましょう
子供が大きくなってきたら、お気に入りの鉢などに植えて楽しみましょう。子供が出てきた多肉植物の葉はだんだん枯れてきます。カサカサに枯れるまで、葉はそのままつけておきましう。そして、枯れきったら取り除きます。
◇葉挿しで子供が出やすい種類◇
・初恋・ブロンズ姫・虹の玉・秋麗・白牡丹など
◇多肉植物の増やし方「挿し木」って?
挿し木とは、芽がついた枝や茎を切り取って土に埋め、根を生やす方法です。多肉植物の挿し木のメリットは、切った子株も発根させて新たに育てる事ができ、親株枝や茎を切り取ることにより元の大きさに戻すことができるところですね。また、植え替えまでの期間が2週間~1ヶ月後と短く、葉の薄いものや葉数の少ないものなど葉挿しが難しい種類の多肉植物を増やすのにおすすめです。
増やし方【挿し木】1カットする
多肉植物の苗の頭をもって、株もとの少し下あたりからカットします。穂先をカットされた親株は茎だけになってしまうこともありますが、大丈夫です。日光のあたる明るいところに置いておくと横からまた芽がでてくるそうですよ。
増やし方【挿し木】2カットしたものを整える
カットした多肉植物の枝や茎についている下の葉を2~3枚とって整えてあげましょう。葉が付いたまま土に植えると腐るので、きれいに整えましょう。
増やし方【挿し木】3乾かす
カットした多肉植物の切り口を乾かします。この時はお水は一切与えません。寝かせておくと植物の体が歪んで、植える時に植えずらくなるので、写真のように小さな入れ物に立てて、風通しの良い日陰に置いてくださいね。ガラスの小瓶などに入れておくとインテリアにもなりますね。
増やし方【挿し木】4根がでたら植えてあげましょう
多肉植物から根がでたら、お気に入りの鉢などに植えてあげましょう。親株、子株の2種類を楽しみましょう。
◇挿し木で増やせる種類◇
・万宝・乙女心・宝珠・熊童子・星の王子・黒法師など
◇多肉植物の増やし方「株分け」って?
多肉植物の株分けとは、根をつけた状態で株を2~3つに分け、それぞれを育てていく方法です。葉挿しや、挿し木のように一気に増やすことはできませんが、初めから根があるので比較的丈夫に育つでしょう。
増やし方【株分け】1鉢から取り出し、根についている土を落とす
現在、多肉植物が植えてある鉢から株を取り出します。軽く鉢をたたくと取り出しやすくなるそうですよ。根についている土は、きれいに落としましょう。
増やし方【株分け】2株を分ける
多肉植物を親株と子株に分けましょう。この時根を傷つけないように気を付けましょう。また、切り口が大きい場合は一日乾かしてから植えます。
増やし方【株分け】3植えつける
多肉植物の親株、子株それぞれをお気に入りの鉢などに植えつけて完成です。親と子を飾って楽しみましょう。
ここまで、お読みいただきありがとうございます。多肉植物の増やし方、育て方について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。これを機に多肉植物を育ててみませんか。また、増やし方を参考に、大きくなりすぎた多肉植物や、落ちてしまった葉から増やしてみてもいいかもしれませんね。増やし方も多肉植物の種類によって、相性のいいもの、相性のあまりよくないものがあるので、気を付けつつ増やしていっていただけると、うれしいです。かわいらしい、多肉植物を楽しんでいただければ幸いです。
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局