2015/11/16
おはなぷー
2016/02/08 更新
日本人だったら一日に一回はごはんを食べるでしょ?そのごはんを炊いてくれる炊飯器をどんな選び方をしてますか?釜?ごはん以外の機能?人によって基準はいろいろですね!今回はどんな炊飯器を選べば失敗しないのか、炊飯器の選び方を調べました。
[表示する]
<最近の炊飯器事情>
日本人の食生活には欠かせないご飯! ご飯を炊くためになくてはならない炊飯器ですが、そのラインナップは実に多種多様、価格もピンキリです。
メーカーそれぞれが独自の技術開発に力をいれているため、選択肢の幅は広く迷ってしまいがちですが、ポイントをしっかり押さえ、優先順位を決めることできっとステキな出会いがあるはずです。
売れ筋としては、3~5人家族向きで一番需要が高いと思われる5.5合炊きの3万円前後の商品になりますが、各社がこだわる多彩な内釜の出現によって、10万円以上の高級炊飯器にも人気が集まり、さらなる高級化が進んでいます。これら高級炊飯器が各メーカーの最高技術となり、そこから機能を削った買いやすい価格帯の炊飯器が何段階かで展開されています。
また最近は、5.5合炊きのファミリータイプだけでなく、3.5~2.0合の小容量タイプにも高級機種が登場し、シニアや30~40代シングル、夫婦2人の少人数世帯などに支持されています。これからは、小容量=廉価モデル、ではなくなりそうです。
各メーカーが力を入れている炊飯方式・内釜については、ご飯の炊き上がりに特色が出てきますので、食べる方の好みや家族構成などを考え、何が必要かしっかり押さえておきましょう。
ここ数年で、底部のヒーターで温めるマイコンタイプより、内釜自体が直接発熱し高火力で炊き上げることができるIHタイプが主流になりました。そのため、マイコンタイプに比べると消費電力が高くなっているのが現状です。
省エネ性能を知るには「省エネラベル」に定められている(省エネマーク・省エネ達成基準・年間消費電力量・目標年度)と、目安の年間電気料金が表示されています。しかし、高火力なIHタイプは確実においしさにつながりますので、省エネ性能だけを重視するのではなく、あくまで同じ性能の中で迷った場合、省エネ度の高いものを選ぶ程度でOKでしょう。
炊飯器の選び方の整理をするために、ポイントを5つに分けました。ぜひ自分に合った炊飯器に出会ってください。
<炊飯器選びの第一歩。あなたに必要な炊飯器の容量は?>
基本中の基本とも言える炊飯器の容量。炊飯器の選び方のうち他のポイントと違い、一度に炊く量によって決められる項目なので、家族構成や食べる量を目安に、大きさを選びましょう。
また、「朝ごはんの家族分+自分のお昼分+子供のお弁当」のように、まとめ炊きをする場合などは、もちろん家族+αになりますので、生活シーンを思い浮かべて考えてみるのも重要なポイントです。
<炊飯器選びの2つ目のポイントは加熱方式>
炊飯器の加熱方式には、IH・マイコン・ガス、と大きく3つの種類があります。この加熱方式の違いで価格が大きく変わってきますので、それぞれの炊飯器の特長とポイントを押さえておきましょう。
◆炊き上がりにムラがないIH炊飯器
最近の主流となっているIH炊飯器。IHとは、電磁誘導加熱(Induction Heating)のこと。IH炊飯器は、電磁力の働きで内釜自体が直接発熱するため、全体にむらなく熱を伝えることができ、さらに高火力で一気に加熱することができます。最近の炊飯器は炊飯時に圧力をかける圧力IHが主流となっています。価格は5.5合炊きで、1万円台~12万円台と幅広くあり、マイコン炊飯器よりは価格が高め。
◆低価格帯に多いマイコン炊飯器
マイコン炊飯器とは、ヒーターが釜の底部分のみにあり、その熱が釜に伝わって炊飯する方式。そのため、釜全体が発熱するIH炊飯器に比べると、熱の強さは弱いと言えます。ひとり暮らしに向く3合炊きにはまだ多くみられますが、大きい容量でのマイコン炊飯器は減少傾向にあります。価格は5.5合炊きで、5千円~1万円台と安価なのが魅力。
◆高火力が魅力的なガス炊飯器
根強いファンがいるガス炊飯器ですが、その魅力はガスならではの高火力にあります。IH炊飯器が高火力にこだわり進化しているとおり、ガスならではの高火力は魅力的です。また、最近のガス炊飯器にはタイマー機能や保温機能(電子ジャー)など付いたものもあり、選択肢の1つとして考えるのもよいのではないでしょうか。
<炊飯器の炊飯方式>
加熱方式の主流となっているIHですが、ひとくちに「IH」といってもその炊飯方式は各社それぞれが独自の技術に力を入れているため、内釜とともに炊飯器の選び方の重要なポイントとなっています。
横並びで違いを比べられるものでもないため、それぞれの特徴を押さえ、利用シーンにあった炊飯方式を選びましょう。また、炊飯方式を選ぶことでメーカーも絞られますので、ある程度商品が選択できるようにもなります。それでは、各社がしのぎを削る炊飯方式の特長と、代表モデルを見ていきましょう。
◆ふっくらもちもちに炊き上がる、圧力IH炊飯器
現在、IHタイプの大半がこの圧力IH方式を採用しています。圧力の老舗、象印の「7段圧力」を筆頭に、東芝の「真空圧力炊き」なども人気の圧力IH炊飯器です。原理は圧力鍋と同様で、内釜に圧力をかけて高温になり、熱がお米の芯まで伝わりよりおいしい炊き上がりとなります。
◆水に浸す時間を短縮できる、超音波炊き炊飯器
三菱独自の技術。1秒間に約8万8000回の超音波振動をお米に与えることで、米の芯までしっかり吸水させ、さらに米本来の甘みを引き出すのが特長。水に浸す時間を短縮できることが、おいしく炊ける秘けつです。
◆蒸気を出さないことで旨みを閉じ込める、蒸気レス炊飯器
2008年、三菱電機から発売された「蒸気レス」は、今まで蒸気が出るのが当たり前だった炊飯器業界の常識を覆した炊飯器。その後、他メーカーも追随し、蒸気が出ない「蒸気カット」は、ひとつのトレンド機能として定着しつつあります。
◆甘みを引き出す、スチーム&圧力IH炊飯器
パナソニックが炊飯器に初めて搭載した技術。炊飯工程の後半で220℃の高温スチームにより、米の乾燥を防ぎながら高温で加熱します。しっとりしつつ、しゃりっとした歯ごたえのある炊き上がりが特徴。スチームは保温時の再加熱にも利用でき、保温後も炊き上がりに近い状態が復活できるのも魅力のひとつ。
このように各社独自の機能により選択肢は多いのですが、各社が目指している炊き上がりが明確なため、選ぶ際のポイントは、各ご家庭の好みに合った炊き上がりをみつけることが一番だと思います。そのためにも、試食は大事! ぜひ試食ができる機会を探してみてください。
また、炊飯方式とあわせて、それぞれ保温機能についてもその技術がいかされていますので、保温ニーズの高いご家庭などでは保温性も重要なポイントとして押さえて選びましょう。
<厚釜、真空釜など、炊飯器の内釜の構造>
内釜選びのポイントも炊飯方式の選び方と一緒で、一番好みに近い炊き上がりを目指しているメーカーのものを買うということです。各社がそれぞれの考え方を形にしていますので、構造、素材と難しいことを考えずに炊き上がりの好みで商品を選びましょう。
それでは、まず釜の構造による分類を押さえておきましょう。
■厚釜
釜を厚くすることで、熱を蓄えて包み込むように炊き上げられます。厚釜の厚さの定義は明確にはなく、機種により様々ですが、概ね2.3mm以上の厚みから「厚釜」と呼ばれているようです。
■多層釜
7層・8層・9層と、層の数は機種によりいろいろ。多層の効果は、銅・金・ダイヤモンドなど、熱伝導率の高い素材を中や外側に使用することで強い火力をより伝えやすくしています。
■真空釜
真空層を持つタイプ。構造が魔法ビンと同じなので熱を逃しにくく、熱自体を釜に奪われないため熱を早く内部に伝えることができるので、熱効率が高いと言われます。多層・厚釜に比べ軽いので、扱いやすいのも長所のひとつです。
<銅釜、炭窯、土鍋釜など、内釜の代表的なモデル>
炊飯方式と並んで、炊飯器選びの重要な要素と言われる内釜。各社が力を入れて個性を出しているのも、この内釜作りです。「おいしいご飯とは?」を追い求め、日々各社が技術開発をし炊飯器という形になるということは、私たちの食べるご飯がおいしくなるということですので、うれしいことですね。それでは、内釜の素材と素材ごとの代表モデルを紹介します。
【炭釜】
炭は高い熱伝導率と強い遠赤外線効果があるので、短時間にムラなく加熱することができるのが特長。全体が炭でできている釜と、炭をコーティングしている釜があります。
【土鍋】
土鍋炊飯が流行っていることからも、土鍋の威力は皆さんご存知かと思います。土鍋は蓄熱性が高く遠赤効果があるため、ゆっくり熱が伝わり冷めにくいのが特長です。
【鉄釜】
発熱性の高い素材として日立が採用。約2000度の高温で打ち込む「打ち込み鉄釜」が自慢。これにより、発熱性だけでなく、蓄熱性・断熱性も向上している。
この他にも、金・銀・銅・ダイヤモンドなど、熱伝導率の高い素材を釜に混ぜている釜もあり、各社釜の熱効率向上に取り組んでいるのがトレンドです。 また、より高価な釜が出てきたため、釜に保証がついている機種も現れるようになりました。内釜選びの時に気にしてみてください。
炊飯器の選び方の大きなポイントはこれまでに紹介したとおりですが、実際に使い出すと細かい部分が気になるものですよね。今どきの炊飯器を選ぶ時、見逃してはならない確認ポイントをピックアップしましたので、参考にして下さい。売り場には実物もありますし、取扱説明書も閲覧することができます。面倒臭がらず、気になる点はとことんいじって確認しましょう。
選び方5つのポイント!押さえておきましょう!
次は、最近の傾向に沿った失敗したくない人の為の炊飯器の選び方です。
<失敗したくない!炊飯器の選び方>
炊飯器は主食となるご飯を炊く縁の下の力持ち。高ければ良いってものではありません。失敗しないために、種類別のポイントをおさえましょう。
<1人暮らしにも便利!多機能型炊飯器>
◆ご飯と一緒におかずも調理!
お釜の上のオレンジ色のお皿がすごいんです!!ご飯を炊く際に一緒に食材を乗せるだけでいっきにおかずの完成です。蒸し料理や、丼ものなどバリエーションも豊富。忙しい1人暮らしの人にはとっても嬉しい機能ですね。
ご飯を炊く事以外に注目するのも選び方のひとつです。
<カフェ風!?オシャレ志向の方向け>
今やある程度の美味しさで炊ける炊飯器は当たり前になってきました。それなら家電感をなくしてオシャレなインテリア風の物を求める方も増えているはず。
まるでおもちゃ箱!個性的なデザインがポップで可愛いですね。明るいカラーなので、キッチンがパッと華やかになりそうです。
このように、個性的なデザインをチョイスする選び方もいいですね!
<炊飯器の極み!美味しさがウリの炊飯器>
横の写真は、
◆パナソニックのWおどり炊き。
お米をおどらせて炊く方法はCMなどで目にした方も多いはず。
他にも美味しさがウリの炊飯器が・・・。
◆タイガーのグランエックスシリーズ。
名前がもう高級感があって美味しそうな感じですよね。炊飯器業界でも定評のあるタイガー製なので間違いはなさそうです。
◆日立のふっくら御膳。
通常たくさんの量を一度に炊いたほうが美味しいと言われていますが、この炊飯器は少量でも美味しく炊けるのがウリなんです。1人暮らしでも安心ですね!
ごはんが美味しく炊けてこそ炊飯器!この選び方が一番かも?
<お部屋の雰囲気にマッチしたデザイン>
丸くてシンプルなデザインの炊飯器ならどことなくキュートな印象。こんなデザインなら隠さなくても大丈夫ですね。可愛いキッチンに似合うデザインの炊飯器!今は炊飯器のデザインも個性あふれる物が増えてきています。
今時の炊飯器は、ごはんを美味しく炊けるのは当たり前で、ごはん以外の料理ができたり、個性的なデザインだったり、多種多様です。
いままで見てきても迷っているのに、これでは私の炊飯器を選ぶ前に疲れてしまいそうです。
でも、頑張って調べた事をご紹介しなければいけませんね!売れ筋に注目するのも選び方のひとつです。
次は、炊飯器の売れ筋ランキングです。
ここまで炊飯器の選び方をいろいろご紹介してきましたが、実際にはどんな炊飯器が売れているのか気になってきました。炊飯器の売れ筋ランキングをご紹介します。
<第1位:象印極め炊き NP-VN10>
タイプ : IH炊飯器 内釜:黒まる厚釜 その他機能:無洗米コース/内ふた丸洗い/パン焼き
☆購入者の感想です。
お値打ちで使いやすくて、美味しく炊けるので良い商品だと思います。
唯一、掃除する時に内蓋を外すと外蓋が開きっぱなしになるのが難点。
それ以外は不満なし。
<第2位:タイガー炊きたて JPB-G101>
タイプ:圧力IH炊飯器 炊飯量:5.5合 内釜:熱封土鍋コーティング11層遠赤特厚釜 その他機能:遠赤外線/無洗米コース/内ふた丸洗い
☆購入者の感想です。
12年ぶりに炊飯器を買い換えました。
圧力IH炊飯器にしぼって検討し、値段デザインで気に入ったこちらの商品にしました。
黒白コンビのデザインが今時でとてもスタイリッシュです。
おいしさも12年前のものとは比べ物にならないくらいおいしく十分満足できるものでした。
圧力IH炊飯器は炊飯中の音がうるさいかと心配しましたが、この商品は全然静かで大丈夫でした。
<第3位:象印極め炊き NL-BA05>
タイプ:マイコン炊飯器 炊飯量:3合 内釜:黒厚釜 その他機能:無洗米コース/内ふた丸洗い/パン焼き
☆購入者の感想です。
簡単操作です。
炊き上がりまでの時間が表示されるので便利です。
見た目もおしゃれ、ごはんもパンもおいしくできました。
<第4位:パナソニックWおどり炊き SR-SPX105>
タイプ:圧力IH炊飯器 炊飯量:5.5合 内釜:ダイヤモンド竈釜 その他機能:無洗米コース/内ふた丸洗い/スチーム
☆購入者の感想です。
初めて高級炊飯器を購入しました。炊き上がった感じ米が立っていてカニ穴があり艶もいい感じで美味しそう。
食べてみて以前のパナソニックIH炊飯器より美味しいです。美味しいですがやはり5~6万円だせば当然美味しいと思います。3万円くらいの炊飯器だったらどうだったのか?と考えます が使いやすさは良いし自分たちにあった炊き方も細かく選べるので価値はあると思います。いろんな炊き方をして楽しんでみます。^o^
総評
高いだけあって良い炊飯器です。炊きあがり時間が短いのも良いですね。
<第5位:象印極め炊き NP-BE10>
タイプ:圧力IH炊飯器 炊飯量:5.5合 内釜:鉄器コート プラチナ厚釜 その他機能:無洗米コース/内ふた丸洗い/蒸気セーブ
☆購入者の感想です。
約10年ぶりに買い換えました。これまで使っていたのも同メーカーの圧力IHの炊飯器でしたが、
この炊飯器で炊いたところ久しぶりにご飯が甘く感じました。
ただ、蒸気口の部分をお手入れする時に回して分解する必要がありますが、
少し力が要るので力の弱い人にとっては少し大変かなと思います。
1位から5位までご紹介しましたが、やはり選択肢が多いだけに上位の炊飯器はスグレモノだとおもいます。購入者の感想も紹介しているので、ご購入の時の参考にしてみてくださいね!購入者の感想をいろいろ見るのも選び方のひとつです。
炊飯器を購入したら、次は実際にごはんを炊くわけですから、美味しいごはんの炊き方をご紹介します。
<お米を洗う 「研ぐ前に一度洗米する」>
※炊飯器の内釜ではなく、できればボール等で洗いと研ぎをしてください。
・さっとかき混ぜすぐ水を捨てます。お米は最初の水を一番吸収するので、風味を損なわないために、手早く行うことが大切です。
<お米を研ぐ 「研ぎ過ぎに注意する」>
・新しい水を入れて、水面が円を描くように米ごと5~6回まわして水を捨てます。これを3回繰り返しましょう。研ぎすぎると米粒が割れて風味が低下するので、軽くすすぐ感じで。
<水に浸す 「夏場は30分、冬場や古米は1時間」>
浸水時間は新米で40分~1時間。古米は1時間は浸水して下さい。春~夏場は、冷水に浸けて米を冷やすとおいしいご飯になります。
普通の白米の場合、洗う前のお米の容量の20% 増し、新米は10%増しを標準とします。
ごはんのおいしさを左右する水加減。炊飯器の目盛りに頼り切っていませんか?この目盛りはあくまでも目安量です。お米を計った同じカップでキッチリと水加減をしましょう。
<炊飯 「内釜の水もふき取ると良い」>
炊飯器に移してご飯を炊くときに注意したいのが、内釜のまわりについた水です。これは炊飯器が壊れる・炊きむらができる原因にもなるので、軽くふき取ってから炊飯器にセットし、スイッチを入れましょう!
<炊き上がり 「すぐにほぐして余分な水分を飛ばす」>
炊けたらすぐに炊飯器の蓋を開けてほぐしましょう。しゃもじで十字に区切って、下から持ち上げるようにほぐしていきます。そして20~30秒ほど開けたままにしておいて余分な水分を飛ばします。
※ほぐしはとても重要です。タイミングが遅れると「釜返り」という現象が起き米同士がくっつき、べちゃついたご飯になるので注意しましょう。
<保温と保存>
炊きあがってから2~3時間も炊飯器で保温するとやはりご飯が少し硬くなり、風味も落ちてしまいます。できるだけ熱を余分にかけないことも大切なので、保温中は少しでも釜に触れる部分を少なくすることも大切。ですので、保温する場合は『釜の中でこんもりと盛ってから保温する』とよいです。
いかがでしたか?炊飯器の選び方は人それぞれですから、今回ご紹介した選び方以外で、貴方に合った炊飯器が見つかるかもしれません。でも、炊飯器をご購入の時は今回ご紹介した事を少しでも参考にしていただけたら幸いです。
そして、美味しいごはんを毎日炊いてくださいね!
この記事に関する記事
Copyright© 運営事務局