どの電球が正解なの?電球の選び方は難しい!わかりやすく解説します
2016/03/08
ふくぷく29
2016/02/22 更新
古い電球をそのまま使っている方、そろそろ変え時ではありませんか? 電球も蛍光灯、LEDの出現により省エネなどいろいろな種類の電球が現れてきました。今回、電球の種類をご紹介しますので、ぜひ、選んで変えてみてはいかがでしょう。
電球というと丸いガラスの白熱電気を思い浮かべると思います。形状は、電気を取り出す「ソケット」と光を放つ「バルブ」からなります。この「ソケット」は、ねじ式の口金になっていて大きさが5種類あります。基本的にこの「ソケット」の形状、大きさが合っていれば、「バルブ」部分の種類が異なっていても取り替えて使えることができます。
ソケットの口金の大きさは、5種類【E39】200W以上の大型の電球用、【E26】一般電球ソケット、【E17】小型電球ソケット、【E12】常夜灯、表示灯など用、【E10】懐中電灯など用の種類があり一般家庭では、【E26】、【E17】が使用されていて、大体は、【E26】が使用されています。
電球には、いくつかの色があります。大きく分けて【昼光色】、【昼白色】、【電球色】の3つの種類があります。この違いは、「色温度」で分けられています。「色温度」は、K(ケルビン)という単位で表され色温度が低くなるとオレンジ色が強くなり赤っぽくなります。逆に高くなると青っぽくなります。自然の光、日中の太陽光の色温度は、約5.500Kで、朝日、夕日は、約2,000Kぐらいです。
電球の【昼光色】は、日中の太陽光の色温度(約5.500K)より若干高い約6.500Kになっており、日中の太陽光より青色が強く、すっきりした光になっています。
電球の【昼白色】は、日中の太陽光の色温度(約5,500K)より若干低い約5,000Kになっており、日中の太陽光とほぼ同じの自然な光になっています
電球の【電球色】は、白熱電球の暖かみのある光で、色温度は約3,000Kの黄色に近い色になっています。どこか落ち着く光です。
【電球色】は、白熱電球の暖かみのある光で、色温度は約3,000Kの黄色に近い色になっています。
電球バルブの種類、つまり電球の光らせ方の種類ですが、もともとは、【白熱電球】の一種類でしたが、【蛍光灯電球】が現れ【LED電球】へと移行し始めていますので、電球は、この3種類に分類されます。
【白熱電球】は、真空中で電気により発光する「フィラメント」がエジソンにより開され実用化されました。その後、より明るく、寿命を長くするため電球バルブ内を真空だけでなくアルゴンガスやキセノンガス、ハロゲンガスを注入した白熱電球が開発されました。一般家庭では、アルゴン電球が主流です。色は、電球色のみです。
【白熱電球】は、発光する「フィラメント」が、断線してしまうために光らなくなります。断線する理由はいろいろありますが、白熱電球が光ると高温の「2,200から2,700度」になります。これにより「フィラメント」が、細くなり断線してしまいます。その寿命は、1,000時間程度、1日8時間点灯したとして125日程度です。大体、4か月毎に交換ということになります。
【白熱電球】の明るさは、ワット数(W)で表します。40W、60W、80W、100Wなどの種類があり、ワット数が大きくなるほど明るくなります。消費電力も当然大きくなります。
白熱電球の独特のぬくもりがなくなるのは寂しい気もしますが、世界的には温暖化防止および環境保護として白熱電球の生産・販売を終了し蛍光灯、LED電球に移行する動きが広まっています。国によっては、法律で禁止しているところもあります。
【蛍光灯電球】は、蛍光灯を電球ソケットに着けられるようにしたもので、形は、電球形、ボウル形、スパイラル形、T形、レフ形などの種類があります。色は、【昼光色】、【昼白色】、【電球色】があります。また、流す電流により明りの強さを変える(調光)ことができます。
【蛍光灯電球】の寿命は、ちょっと幅がありますが、6,000から13,000時間、1日8時間点灯したとして750日25か月から1625日54か月程度、2年から4年半はもつことになります。ただ、弱点として温度が低いと点灯するまでに時間がかかる点があり、頻繁に点灯する場所にはあまりむきません。
【蛍光灯電球】の明るさは、白熱電球と同じくワット数(W)で表します。ただし、実際の電力消費とは異なります。消費電力は、白熱電球に比べると約6分の1になります。かなり省エネです。また、白熱電球と同様に調光出来る種類もあります。
Panasonic「パルックボール プレミア」
60W消費電力は、6分の1の10W、寿命は、13000時間と日本の蛍光灯電球は優秀ですが、もう生産終了になっておりLED電球へ移行しています。
白熱電球から蛍光灯電球に移行し、その役割を果たしてきた蛍光灯電球ですが、日本政府は2020年度をめどに国内での製造、輸入を実質的に禁止する方針を決めたそうです。より一層、LEDへの移行の拍車がかかることでしょう。
【LED電球】ですが、発光ダイオード(LED)を使用した電球で、長寿命、低消費電力です。ただ、熱には弱い特性を持っています。LED自体大きな部品でないためいくつかの色を組み合わせることによりいろいろな光の表現が出来るようになっています。LED電球としての色は、【昼光色】、【昼白色】、【電球色】の3種類がありますが、この種類の色を切り替えられるものもあります。また、明るさをコントロール出来るものも発売されています。ただ、まだお値段の方は、蛍光灯電球より高いですが、交換の手間と消費電力を考えたら交換時ではないでしょうか。
【LED電球】の寿命は、おおむね2万時間から6万時間程度と言われています。1日8時間点灯したとして最低でも83ケ月、7年は持ちます。ほとんど、交換する必要がないということです。
【LED電球】の明るさは、なかなか難しくルーメン(lm)という単位を使いますので、白熱電球、蛍光灯電球とは、簡単に比較が出ないのですが、目安があります。白熱電球E26口金の40Wで485lm~、60Wで810lm~、蛍光灯電球E26口金の40Wで400lm~、60Wで700lm~、100Wで1340lm~のルーメン(lm)が必要になります。
このルーメン(lm)という単位ですが、光束の単位で、光の量を表します。大きいほど光の量が多いということになります。LEDが放つ光は、照らす範囲が狭いためこの単位が使われています。
【LED電球】には、光の広がり方で2種類のタイプがあります。①直下タイプ、下方に約120度の広がり②広配光タイプ、下方に約180度、③全方向タイプ、下方に約260度の広がりの3種類があります。
パナソニック LDA7LGK40DW [電球色]調光器タイプ
白熱電球と同じように調光できるようにした【LED電球】の種類です。調光機がついた照明には、この調光タイプでないと対応できません。
東芝LDA8L-G/60W一般電球形 密閉型器具タイプ
LED電球種類の密閉型器具タイプですが、LEDは熱に弱いという特性があり従来使われている照明(お風呂場、洗面所、トイレ、玄関の照明)で、電球が密閉されている場合は、密閉型器具タイプの種類を選ぶ必要があります。
ドウシシャLVA40L-HS [LED電球 電球色 人感センサー付き]
LED電球種類④人感センサータイプですが、LED電球にセンサーが組み込んであり、人が近づくと点灯し、人がいなくなると一定時間(3から5分)で消灯するという優れものです。消し忘れ防止には、もってこいですし、手がふさがっているときスイッチをいじらなくて済みます。とくに、トイレ、階段、玄関、廊下におすすめです。
アーテック LED豆電球
懐中電灯などの電球は、まだ、白熱電球を使用しているのが多いですが、これをLED電球の豆電球タイプに変えることにより切れることなく使えるようになります。いざというときに電球が切れて使えないということがなくなります。
電球の種類を見てきましたが、いかがでしたか? 省エネと、交換の手間を考えるとLED電球に変えてみませんか? 初期投資はちょっと、必要になりますが交換の心配がなくなりますよ。
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