記事ID59283のサムネイル画像

日本では当たり前でも海外では?海外でのウォシュレット事情

日本ではもうすっかりおなじみとなったウォシュレット。しかし海外ではどうでしょうか?ウォシュレットなしじゃ落ち着かない、なんて人も増えてきた昨今。海外でのウォシュレット事情は一体どうなっているのか、ご紹介したいと思います。

海外のウォシュレット事情の前にウォシュレットの歴史をご紹介

海外でのウォシュレット事情をご紹介する前に、意外と知らない?ウォシュレットの歴史をざっとご紹介したいと思います。

ウォシュレットの販売開始は1980年の6月でした。もう相当昔のことになりますが、実は海外ではウォシュレットの元祖とも言えるものが既にありました。

それがこの画像の「ウォッシュエアシート」というもの。まさにウォシュレットの元祖です。これを海外から輸入し、販売を行っていたのが東洋陶器、現在のTOTOです。

後に海外からの輸入をやめ、国産のウォッシュエアシートを制作。これがウォシュレットとなって今に至ります。

今やあって当たり前になったウォシュレットですが、海外からの輸入をやめて国産化してすぐの頃は値段が高かったり温水の温度が安定せずヤケドする人が出たりと大変だったようです。ヒット商品の影に苦労あり、ですね。

以上、おおまかなウォシュレットの歴史でした。東洋陶器ことTOTOの努力によって、日本でウォシュレットが一般的になったと言っても過言ではありません。海外ではどうなんでしょう?

海外事情・・・の前に、ウォシュレットと言えばTOTO

ウォシュレットの海外事情の前に「ウォシュレットと言えばTOTO」、これの解説をしたいと思います。

解説も何も、海外から輸入してたものを日本製にして、以降ウォシュレットをたくさん制作・販売してるのがTOTOじゃないの?と思われた方もいるかと思います。

もちろんそれも間違いではありませんが、完全な正解とも言えません。では一体何が間違っているのか?実はウォシュレットは……

TOTOしか発売していません!TOTO以外のメーカーのものは、国産だろうが海外産だろうがウォシュレットではないんです。

えーっ?と言ってしまいそうな話です。国内の有名メーカーも海外メーカーもウォシュレット発売してると思うけど……とお思いでしょう。

実はウォシュレットはTOTOの登録商標でして、他の海外・国内メーカーは勝手にウォシュレットという商品名を使うことができないんです。

なのでウォシュレットではなく、温水シャワートイレ等の名称で商品化しています。だからこそ「ウォシュレットといえばTOTO」なわけです。

しかし日本人からすると、ウォシュレットという名称が既に当たり前になっていて、どのメーカーから出ていようとウォシュレットと一括りにしてしまいます。登録商標でこれほど浸透している名称はそうはないでしょう。

いよいよ海外のウォシュレット事情に迫る!

それではここからは、海外のウォシュレット事情に迫っていきたいと思います。

実は、海外から日本に旅行に来た人がウォシュレットに驚いた、ウォシュレットに惚れた、というようなニュースや記事は度々出てきます。

なぜ驚くのか?それは、海外にはウォシュレットがほとんど設置されていないからなんです。公衆トイレどころか、自宅ですらウォシュレットがある所は珍しいと言われるのが海外です。

一体なぜ海外にはウォシュレットが少ないの?

ここで疑問に感じることは、あんなに快適で清潔なウォシュレットが、なぜ海外には少ないのか?ということです。

海外のウォシュレットでの問題の一つが水質です。石灰を含んだ硬水のような、飲用に適さない水質な所も多く、そういった水質だとすぐパイプが詰まったりしてメンテナンスが大変です。

更に海外の水でいうと、衛生面の問題もあります。日本のように綺麗な水が出る所は少なく、人体に直接当てるには適さないというものも多いんです。

更に海外には治安の問題があります。便器が盗まれてしまうことが当たり前、なんてところもあり、ウォシュレットどころか便器すら設置していないところもあるんです。

そんな治安の悪いところにウォシュレットなんて設置しようものなら、泥棒は大喜びで盗んでいってしまうでしょう。日本にいると忘れてしまいがちな海外の怖さです。

海外にウォシュレットがなくても仕方がない

これだけ色々な事情があるとなると、海外にウォシュレットがないのもしかたがないと納得せざるをえないところですね。

どうしても海外でウォシュレットを使いたい人は

それでも、どうしても海外でウォシュレットを使いたい、と言う人は、事前にホテルなどを調べて、ウォシュレットが備え付けてあるかどうかチェックしましょう。徐々にですが、設置しているところも増えてきているようです。何事も事前のチェックが大切ということですね。

最近はメンテナンス不要のウォシュレットも増えてきたということですから、海外で更にウォシュレットが設置されていくところは増えると思われます。全世界規模で「あって当たり前」になってほしいものです。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ