2017/06/13
sura
2016/06/29 更新
庭木は、庭を華やかにするだけでなく、目隠しの役目を果たしたり、部屋に入り込む強すぎる日光を和らげたりと実用的な効果もあり、庭造りには欠かせません。今回は、初心者にもおすすめの庭木や和風の庭におすすめの庭木などを幅広くご紹介します。
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庭木とは
庭木とは、庭に植える樹木全般の事です。
樹種は何でも構いませんが、庭の広さや家との相性などを考えると、やはり人気のもの、おすすめのものというのはある程度決まってくるようです。
どんなに素敵な樹種でも、地域や気候によっては植樹不可能なものもあります。
また、植えた後の水やりや病害虫対策などといった作業の事や、地域の景観なども考えて庭木を選ぶ必要があります。
しっかりと現状を把握した上で自分の好みやイメージに合った樹木を見つけましょう。
最近ではクリスマスなどに、庭木にイルミネーションを設置する家も増えています。
もしイルミネーションをやる予定があれば、イルミネーションの設置のしやすさなども頭に入れて庭木の配置を考える良いでしょう。
庭を飾るだけでなく、様々な役目を担う庭作りの重要アイテム・庭木。
そんな庭木の中でも特におすすめの品種をご紹介します。
シマトネリコ
庭の主役シンボルツリーとして植える庭木の中でも大人気の常緑樹です。
その理由は和風にも洋風にも合わせやすく、樹形が良い事。
また、病害虫に強く、成長は早いですが強めの剪定にも耐えられるので、手入れが比較的楽だという点もおすすめな理由です。
弱点は寒さに弱い事なので、関東より南の地域の方におすすめです。
とにかく成長が早いので、放置するとあっという間に伸びてしまいます。真冬以外の時期に摘心か剪定しておくのがおすすめです。
ヒメシャラ
樹高が15m~20mにもなるナツツバキ属の落葉樹で、ナツツバキに似ていますが、葉や花が小ぶりです。
若木の内は灰色の樹皮ですが、成長すると赤褐色の樹皮に変わります。
和風・洋風どちらにも合い、寒さに強いところが庭木として好まれています。
夏は椿のような花を咲かせ、秋は紅葉、冬は葉を落した後の木肌が美しく、四季を通して楽しめる庭木です。
オリーブ
平和の意味を持つオリーブは、自宅の庭木としてだけでなく、贈答用としても人気の常緑樹です。
地植えで最高樹高6mまで育ちますが、鉢植えでコンパクトに育てる事も可能です。
5月~6月に花をつけ、10月~12月に実をつけます。実をつけたい時は、品種の異なるオリーブの木を、2本以上植えるとよく実ります。
害虫がつきやすい事が難点ですが、基本丈夫で育てやすい木です。
常緑ヤマボウシ
ヤマボウシには常緑樹と落葉樹の2種類があるのですが、最近は常緑樹の方が人気です。
常緑ヤマボウシにも色々種類がありますが、特に人気が高くおすすめなのが、ホンコンエンシス月光 という品種。
花つきが良く、秋には真っ赤な実をつけ、冬には葉の色が赤銅色に変化するなど、一年を通して楽しめる優秀品種だと評判です。
病害虫にも強く、日陰でも育つので、庭木としても大変優秀で、おすすめな樹木です。
ソヨゴ
造園のプロも一目置く人気の常緑樹です。
名前の由来はそよそよと葉がこすれる音からついたとされています。
小さな花や赤い実をつけるので、庭木として見栄えもします。
ただし、雄木と雌木とがあるので、実を付けさせたい場合は、雄木と雌木を両方植える必要があります。
成長後の最終樹高は6mほどと言われていますが、成長が遅いので剪定の心配はあまりしなくても良いようです。
ハナミズキ
ハナミズキは「永続性」という花言葉があり、庭木だけでなく、街路樹や記念樹にもよく用いられています。
乾燥に強く、育つ環境を選びませんが、樹高4m~10mと大きく育つ上に横へ広がる樹形ですので、植樹する時は広いスペースをとりましょう。
4月~5月に花を、10月~11月には紅葉し、実をつけてくれますので、1年を通して変化を楽しめるところも庭木としておすすめな理由です。
花は白やピンク、赤などがありますが、最近は濃い目のピンクが人気のようです。
ジューンベリー
別名アメリカザイフリボク。
春に純白の美しい花をつけ、6月に赤い実をつける事から ジューンベリー と呼ばれています。
実はジャムや果実酒にできます。とても美味しいですよ。
さらに秋には紅葉も見られます。
このように四季を通して楽しめる上に、丈夫で育てやすい事から世界中で人気の庭木です。
枝が暴れやすいのが少し難点ですが、病害虫にも強く耐寒性もあり、庭木としては非常に優秀でおすすめできる樹木です。
セイヨウシャクナゲ
常緑の低木で、花期は4月~6月頃。
とても豪華な花を咲かせます。
日本原産のシャクナゲと比較すると、花が大きく、色も豊富で種類も多くあります。
樹高は30cm~1.5mと低いのですが、満開の時期は見事で、お庭の主役にもなれる庭木です。
エゴノキ
国産の落葉樹で、5月~6月に可憐な白い花をつけます。
暗褐色の樹皮が滑らかで美しく、樹形も雑木としては端正で、和風にも洋風にも合う庭木として人気です。
ただし果実には有毒成分が含まれているので、絶対に食べないで下さい。
ツツジ
古くから栽培されてきた花木で、庭木だけでなく、公園などにもよく植えられています。
栽培されているツツジは、日本の自生種を改良したものがほとんどなので、栽培は大変簡単です。地植えなら、夏の水切れにさえ気をつけていれば、枯れる事はありません。
金木犀
秋に甘い香りを漂わせる金木犀は、庭木として根強い人気を持つ常緑樹です。
水はけと日当たりの良いところを好みます。
放置すると5mくらいにまで成長しますが、毎年剪定して3mくらいに抑えるのが一般的なようです。
耐暑性・耐寒性共に高く、強健で病害虫にも強いので、初心者にもおすすめです。
コニファー(エメラルドグリーン)
洋風のお家に合う庭木として人気のコニファー。
特にグリーン系コニファーの代表的品種とされている エメラルドグリーン は、丈夫で育てやすく、コニファー初心者にもおすすめの品種です。
樹形も比較的自然に円錐形に整い、成長もゆっくりめなので、手間もそんなにかかりません。
春から夏は淡いエメラルドグリーン、冬は濃いモスグリーンと色が変化するのも魅力的です。
スカイペンシル
名前の通り、鉛筆を連想させる細身の常緑樹です。
コニファーに似ていますが、ツゲの仲間です。
1年に10cm程度しか伸びないので、手間があまりかからず、初心者でも扱いやすいところが人気です。
耐寒性があり、半日陰でもよく育つので、エアコンの室外機隠しなどにもおすすめの樹木です。
ヤマブキ
落葉性の低木で、庭園や庭木として広く使われています。
満開時の姿が実に見事です。
乾燥に弱く、日射しの強いところは好まないので、直射日光や強い西日が当たる場所は避けて植えるようにします。
耐寒性があり、霜に当たっても大丈夫なので、防寒対策は必要ありません。
ブルーベリー
美味しくて目に良い実がとれる事で有名なブルーベリー。
花も可愛らしく、秋には紅葉するので、1年中楽しめる庭木として、とても人気があります。
柑橘類などに比べると、実ができるまでが非常に早く、1年目から収穫できる果樹という点でもおすすめです。
トキワマンサク
造園のプロが「生垣に」とイチオシする常緑樹。
常緑樹には珍しい花をつける樹木で、花期には株全体を覆うほどの花をつけます。
樹勢も耐暑性も耐病性も強く、虫もつきにくいという、まさに生垣におすすめの庭木です。
モッコウバラ
フェンスがある庭なら、モッコウバラを使って目隠し用の生垣に仕立てるのも素敵ですよ。
バラと言うと栽培が難しいイメージがあるかもしれませんが、このモッコウバラは他のバラとは違い、ほぼ無農薬でOKなくらい病害虫に強く、トゲもなく、半日陰でも育つので、初心者にもおすすめです。
モッコウバラの花色は黄色と白の2色があり、黄モッコウ・白モッコウと呼ばれています。
黄モッコウは香りがありませんが、白モッコウは香りがあります。
沈丁花
沈丁花は金木犀に並ぶ甘い香りを持つ花木です。
樹形が自然と丸く仕上がり、耐寒性が強く病気にも強いので、手間がかからず落葉しない事でも人気です。
種類はピンクや白の花色の他にも、葉に縞模様が入っているものがあります。
生垣としても古くから利用されていた庭木です。
モミジ
和風の庭の主役となる庭木として大人気。
紅葉の美しさが人気の理由ですが、新緑の緑も独特の美しさがあります。
ただし、モミジは虫に好かれますので消毒などの対策が必要です。
また、モミジにはイロハモミジやヤマモミジなど種類がありますが、最も一般的で初心者にも扱いやすいのはイロハモミジです。
ドウダンツツジ
ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木です。
春から初夏にかけて白い釣鐘のような可愛らしい花をつけ、秋には紅葉します。
全体が燃えるような赤に染まり、大変美しいと人気です。
和風の庭にもよく合います。
強健で深く剪定してもよく芽吹き、大きさや高さをコントロールしやすいので、庭木以外にも公園や道路脇の植え込みなどに利用されています。
おすすめの庭木を色々と紹介しました。いかがでしたでしょうか?
もちろん、ここに紹介した樹種以外にも、魅力的な樹種はまだまだたくさんあります!
庭木を上手に選んで、庭と家を素敵に演出してみて下さいね。
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