2016/06/04
niji-iro-rainbow
2016/02/29 更新
蝶が舞い飛ぶ姿を思わせる優雅な花、胡蝶蘭。純な美しさで人気が高く、引越しなどのお祝いによく贈られる縁起のいいお花です。きれいな胡蝶蘭の鉢を買ったけ育て方がわからない、手入れが大変かな、と思われる方、育て方のコツをつかめば大丈夫。安全で楽な育て方をまとめました。
胡蝶蘭の花言葉は、『愛』、『美』、『豪華』、『上品』。なお、色によっても花言葉があり、白い胡蝶蘭は『清純』、そしてピンクは『あなたを愛しています』です。
胡蝶蘭は学名をファレノプシス(蛾に似たものという意味)といい、花言葉は『幸せが飛んでくる』だそうです。縁起のいい花として、よく開店祝いなどに贈られます。
ファレノプシスは、現在の洋ランのなかで、最も生産量の多い種類といえます。1990年代後半からシンビジウムの生産量を抜き、洋ランの代表格に躍り出ています。流通品種のほとんどが白花大輪で、流通時期は周年におよぶため、店頭にファレノプシスが並ばない日はなくなってきているほどです。
清楚な白が特に日本人に好まれています。また、花の咲く時期が長いのも、人気が高い理由のひとつでしょう。
胡蝶蘭の生まれ故郷は、東南アジアの亜熱帯地方。木漏れ日が差すぐらいの弱い光が入る木の表面に、根を伸ばして成長します。でも木に寄生しているわけではなく、養分や水分は自力で取っています。
ときには岩の上に着いていることもあり、風通しのいい場所が好き。寒さには弱いです。
胡蝶蘭の花が終ったら花茎を切り落とします。大きな株の場合、花のついた部分だけ切って下を残しておく育て方だと、来年もきれいな花がつく可能性があります。
花茎を切るときに使う剪定ばさみは、刃をライターなどでよくあぶって雑菌を殺しておきましょう。胡蝶蘭の育て方で気をつけるのは、菌に弱い性質だということです。
胡蝶蘭は、花茎の下のほうから順番に咲いていきます。ですから一番上の花が終ってから、茎を切るのがよい育て方。
プロが伝授! 胡蝶蘭 花が散った鉢に再び花を…
胡蝶蘭の大苗をもう一年育てて、植え替えなしにふたたび花を咲かせようという育て方です。咲き残った花の飾り方がすてきです。
置き場所の気温を15℃以上にできれば、ずっと成長しつづけます。窓辺は夜が寒くなるので、胡蝶蘭を部屋の奥に移し、ダンボールの箱をかぶせるか、ホットカーペットに載せておくといいです。
室内の窓辺に置くのがよい育て方。日中はレースのカーテン越しに淡く日が当たるところだと、花芽ができやすくなります。
胡蝶蘭の葉に冷たい水道水などをかけると、株が痛むので、よくない育て方です。くんでおいていくらか温まった水を、できるだけ葉にかけないよう根元にやってください。
胡蝶蘭の花を咲かせるには、日光に当てることが必要です。でも直射日光は絶対だめ!日焼けして痛む悪い育て方です。
鉢から抜いた状態。根が底まで回っている場合は、鉢増しという育て方でいくらか土を落とし、長すぎる根先を切ると、株が若返ります。
1)根鉢を鉢から取り出し、根鉢の下半分をハサミで切り落とす。
2)長すぎる根を多少切り詰める。
3)根鉢のまわりに、あらかじめ湿らせておいた新しい水ゴケをつける。
4)ひと回り大きな素焼き鉢に入れる。
5)植え込み材料が十分乾いた後に、水やりする。
育て方としては、胡蝶蘭を鉢から抜いたとき、使っている土をよく見て、水ゴケなら水ゴケを、バークならバークをと、同じ材料を使うようにしてください。
いただき物の胡蝶蘭などで寄せ植えにしてある場合、花が終った後できるだけ早く植え替えるのが正しい育て方。古い土をすべて取り除くので、時期は安全な6月に。
胡蝶蘭の育て方・日常管理 植え替え
胡蝶蘭の寄せ植えを別の鉢に植えかえる育て方です。とてもきめ細かくて、いい参考になります。植えかえの時期は、必ず春にしてください。
胡蝶蘭の本格的な植え替えは、花が咲き終わった4月から6月までがいちばんよい時期です。元の植え込み材料が水ゴケの場合は素焼きの鉢を、バークややし殻チップならプラスチック鉢を使うのが大事な育て方。
胡蝶蘭の育て方・日常管理 植え替え 土ブロック
こちらは、洋蘭専用に作られた土ブロックを使って、胡蝶蘭用の培養土をつくる育て方です。手軽で、しかも栄養分や微量要素が充分入るので、いい苗ができそうですね。
育て方で注意するのは、胡蝶蘭を完全に植えかえるのは、気温があたたかくなって、しかも暑すぎない春にしてください。冬や夏に行なうと、株が弱って枯れてしまいます。
育て方で大事なのは肥料。胡蝶蘭の肥料は、よく育つ5月ごろに効き目が長く続く緩効性肥料を株元に少し離して置きます。寒くなって15℃を保てないときは肥料はやりません。
育て方のうち、胡蝶蘭の花につぼみができたら、ハダニを駆除できる殺ダニ剤をまいておくとよいです。ダニが花を食い荒らすと、花はしおれてしまいます。
きちんと育て方を守っていても、細菌が原因で軟腐病にかかってしまうことがあります。葉が黄色くすけてきたらストレプトマイシンを塗りましょう。
また、胡蝶蘭の葉に黒っぽい斑点が出てきたら、真菌性の軟腐病かも。ビスダイセンかMダイファーを塗り、他の胡蝶蘭から離しておきましょう。
カイガラムシは胡蝶蘭によくつく害虫で、軸について蜜を吸い、育て方によっては、すす病を起こす危険があります。数匹ならピンセットで取れますが、たくさん発生したら強く水を当ててはじき飛ばしましょう。
いかがでしたか? 華やかで、なんだか家庭では育てにくそうに思える胡蝶蘭。でもいただいたり自分で買ったりして、1年だけで終られてしまうのはもったいないこと。育て方を知ってちょっと手をかけるだけで来年もまた、美しく咲かせることができますよ。ぜひ試してみてくださいね。
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