ナニこれ!?赤いダニ!駆除方法を知って早めの対策で快適ライフ
2016/06/24
としのすけ
2016/10/11 更新
攻撃力の強いスズメバチと混同されますが、実は大人しいアシナガバチ。玄関や軒先に巣を作ることの多いアシナガバチの生態について写真を交えながら解説。性格を知れば対処もしやすくなります。駆除するべきか?共存できるのか?アシナガバチの駆除について考えてみました。
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同じスズメバチ科なので混同されることの多いアシナガバチは実は大人しく、テリトリーに立ち入ったり、巣を攻撃しない限りアシナガバチのほうから攻撃してくることはありません。農家では蛾や蝶の幼虫を捕食する益虫です。巣立ちまでの2週間見守りたい気持ちはいっぱい。ただ、人家の密集している地域では、共存はむずかしいかもしれません。最近は駆除をしてくれない自治体が多いようですが、実績のある安心な業者を紹介してくれます。先ずは役所に相談してみましょう。
26属1000種以上が知られ、日本には3属11種が生息しています。同じスズメバチ科だけあり、アシナガバチの生態はスズメバチに似ています。
日本では、直径10センチ程度の巣を作ります。熱帯地方には、直径30㎝以上の大きな巣をつくるアシナガバチの種もあるそうです。
刺さない蜂
蜂を見てどの蜂も刺すと思っていませんか?
スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチのように胴体がくびれている蜂は刺しますが、ハバチ、キバチのように胴体がくびれていない蜂は刺しません。
巣の構造は、スズメバチの巣は光沢のある立派な外皮があるのに対して、アシナガバチはそれがなく、蓮の実のようです。
危険なスズメバチの巣
巣穴の見えない構造をしています。
セグロアシナガバチ
セグロアシナガバチの体の模様は、黒の地に黄褐色の斑紋があります。日本では北海道以外の全国に分布しています。
キアシナガバチ
キアシナガバチは日本で全国に分布します。黒の地に黄色が目立つ体で、攻撃性はアシナガバチとしては強い方です。
フタモンアシナガバチ
フタモンアシナガバチは、腹部に黄色い2つの斑があることからこう名付けられました。市街地でよく見られ、植物の茎や垂直な壁面等に横向きに巣を作ることが多いです。
コアシナガバチ
コアシナガバチはやや地味で小型な種類ですが、人の家よりも林の低木の枝先や大きな葉の裏などに反り返った大きな巣を作ります。日本では全国に分布しています。
キボシアシナガバチ
キボシアシナガバチは幼虫の作る繭が黄緑色をしているのが特徴です。フタモンアシナガバチよりも防衛本能が強く攻撃的なハチです。
ヤマトアシナガバチ
本州、四国、九州に分布しています。ヤマトアシナガバチは、背中(前伸腹節)にかぶとの飾りのような黄色い紋がありますが、キイロアシナガバチの紋とは形が違います。小型のハチです。
特定外来生物に指定されたツマアカスズメバチ
平成24年に対馬市で確認された外来種のスズメバチです。対馬市内で急激に拡大し、九州、本州への侵入が懸念されています。もともとインドネシアで生息していましたが、ヨーロッパで生息地を拡大、アジアでは韓国で被害が拡大し、生態系が崩れてしまった地域もあります。
実は!
アシナガバチはおとなしい性格で、巣にいたずらをしなければ、ほとんど刺してくることはありません。手の届かない場所に巣作りをしていれば、特に駆除する必要はありません。
実は!
蛾やチョウチョの幼虫を駆除してくれる大変役に立つハチなんです!!手乗りも出来るアシナガバチなんですよ。
とはいえ、困ったことにベランダや玄関先、人の通り道に巣作りを始めてしまうこともあります。
住宅密集地ではご近所への被害も考えなければなりません。
甘い匂いに誘われて・・
巣があると知らずにテリトリーに入り、威嚇されているのに気づかずに攻撃される場合や、甘い香りの洗剤や柔軟剤の可織に誘われた蜂が洗濯物の中に迷い込み、刺されてしまうケースもあります。
アシナガバチの活動期間は3月から9月ごろまでです。7月8月は巣を守る最盛期で、この時期は巣に攻撃したとみなされると刺されます。女王蜂以外は越冬することができず冬の前に死に絶えます。短い期間に必死に子孫を残す活動をする2か月の間、巣を見守ることができるでしょうか。
防御法
巣に近づかないことが最大の防御法です。この季節には、刺激するような行動は避けましょう。懐中電灯で照らしたり、不用意に叩き落したり、また、食べ物やジュースの甘い匂いや、香水など、この時期は危険です。
黒い服も危険です
蜂の巣作りの季節には白い服を着ましょう。
黒い服を着ていると攻撃されます。蜂蜜や幼虫を食べに来る熊と認識するのでは?という説があります。
また、偵察の蜂が飛んで来たり、威嚇音をカチカチとたててきたら速やかに静かにその場所から離れましょう。
木酢液で境界線を引く
家の周りに蜂がいるのは甘い香りに誘われているのかもしれません。
巣作りの時期には花の香りなどの匂いの強い洗剤や柔軟剤をやめて、木酢液など蜂の嫌いな匂いを巣を作りそうな場所に噴霧して退散してもらいましょう。
アシナガバチ等の蜂毒にアレルギーがあると、刺された人の約10~20%が、全身のじんましんなどの皮膚症状や嘔吐、浮腫、呼吸困難などが起こるアナフィラキシーを引き起こすといわれています。命に危険がおよぶ場合もあります。
アナフィラキシー (anaphylaxis)とは激しいアレルギー反応の一種で、なりやすい人となりにくい人がいます。薬剤やゴム製品、アレルゲンの食品の摂取や、蜂、蛇の毒などにより起こります。
蜂の巣作りの季節の屋外作業やフィールドワーク、イベントを企画するときなど、また保育園や幼稚園、学校には「エピペン」などの補助治療剤を準備しておくと安心です。
アナフィラキシー補助治療剤を準備しましょう
医療機関で検査して、アレルギーのある方は必要なら処方してもらいましょう。
蜂の駆除を素人が行うのは危険です
大人しいアシナガバチとはいえ、安易に考えて素人が駆除を行うのは危険です。蜂に詳しい人や業者にお願いしましょう。住まいのある自治体に相談するとしっかりした業者を紹介してくれます。
巣が小さな初期段階の間は比較的簡単に駆除が出来ます。早い時期に駆除すれば費用も安く済みます。
女王バチは、巣を撤去しても同じ場所に2、3度と巣を作り直すことがあります。また、毎年同じ場所に戻ってきます。巣を作られたくない場所には蜂が嫌いな木酢液などの匂いをつけて、同居をお断りしましょう。
アシナガバチは益虫ですが、住宅密集地での共存は遠慮してもらう方がよさそうです。
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